1. さらば青春の光
ザ・フーの「四重人格」というアルバムが好きで、30年前にビデオで見ました。 その時は、BGMに字幕がついていたのですが、今回CSで放送されたものは字幕はありませんでした。 内容は本当につまらない虫けらみたいな若者の挫折を描いただけの話しですね。 救いというものが全くない。 1965年当時、イギリスで青春時代を送った人間だけがノスタルジーに浸れるだけの作品ですね。 音楽がなかったら全く内容がない。 日本の映画に例えたら、那須博之監督の「ビーバップハイスクール」といったところでしょうか。 こんな青春、私は歩みたくないです。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2020-11-04 01:40:51) |
2. 砂漠の流れ者
サム・ペキンパーの最高傑作とか言われているそうですが、最高に異色といったほうがいいでしょう。 ほのぼのとした雰囲気の中、笑いあり、涙あり、古き良き邦画を観ているようですが、山田洋二監督には到底できないサム・ペキンパー節のバイオレンスも入っていて、目茶目茶になってしまう要素が、逆に全て上手く仕上がってしまった(笑)作品になっています。 途中字幕スーパーになってしまいますが、DVDは吹き替えで観た方が面白いです。 ヒロイン役の声優さんは、テレ朝「ドラえもん」の、のび太役(初代)の方です。 [DVD(吹替)] 9点(2012-02-23 05:37:37) |
3. さらば美しき人
《ネタバレ》 最高に美しいといっていい頃のシャーロット・ランプリングが観れる映画だが、如何せん、近親相姦の兄の古典文学的字幕スーパーのダラダラしたシーンが大半を占めており、最後のスプラッターシーンは音楽的にも日本のお家断絶の影響をモロに受けてるって感じで全体を通してアンバランス。 [ビデオ(字幕)] 5点(2012-02-06 07:13:25) |
4. さよならミス・ワイコフ
《ネタバレ》 私が「結婚しない女」と同様に数えられるウーマン・リブを描ききった映画だと思います。 オークションではビデオが数万円、私の知る限り、渋谷、新宿の某レンタルショップでしか貸出できないのが残念でなりません。 35歳で早期更年期障害を抱えたバージンの女教師。ところどころで男性との接触があるかないかで残念な結果に終わってしまう末路、若い黒人にレイプされ、それが返って彼女の積もり積もった雪を溶かしていく。 人種差別反対を訴えた彼女が黒人と毎日体を交わらしていたことを知った、この小さな町は彼女を即、追い出してしまう。否、彼女から旅立ったと言ったほうがいいかもしれない。だから、この映画のタイトルは「グッバイ・ミス・ワイコフ」ではなく「グッド・ラック・ミス・ワイコフ」なのだ。 こういうセンスは男性作家が作り上げたものに違いないと私的には思う。 禁断の果実を口にしたイブは一つの人間に生まれ変わったのだ。 [ビデオ(字幕)] 10点(2012-02-03 23:08:59) |
5. 叫びとささやき
何の話し?って聞かれると、どれだけ素晴らしいか上手く伝えられないが、私にとっては、この監督の最高傑作だと思う。 頻繁に映る真赤なフェイドアウトが、怒り、後悔、屈辱、悲しみと様々な意味に捉えられるのがゾクゾクしたものを感じる。 録画しておけばよかった。 90分で終わる作品とは思えない重さがある。 [地上波(字幕)] 8点(2010-03-12 18:34:11) |
6. ザ・ドライバー
その昔、水野晴朗のロードショーで頻繁に放送された傑作。 アクションシーンは、ブリットとマッドマックスの中間のカメラワークをしていると思う。 夜のロサンゼルス、対向車線を疾走するカーチェイスは迫力満点である。 ライアンオニールとイザベルアジャーニの黒の衣装が格好よく、古臭さを全く感じさせない。 二人の一番美しかった姿が、この映画で堪能できる。 ドライバー、謎の女、刑事……登場人物に呼び合う名前はない。全員が終始ポーカーフェイスのまま極めてシンプルな会話だけで進んでいくのだが、それだけで各々がどんなバックボーンを持っているのか、十分観客に伝わってくる。独特な哀愁を感じる。 最後に誰が勝ち、誰が負けるのか。これだけシンプルな人物設定と構成だからこそ、観終わった後に爽快な気分になるのだと思う。 [レーザーディスク(字幕)] 8点(2009-01-16 11:10:25)(良:1票) |