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Сакурай Тосиоさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 250
性別 男性
自己紹介 サンボリズムとリアリズムのバランスのとれた作品が好きです。
評価はもちろん主観です。
評価基準 各2点ずつで計10点
1.物語の内容・映像にリアリティを感じるか?
2.視覚的に何かを象徴できているか?
3.プロットの構成は適切か?
4.画面に映る動き・台詞や音にリズム感があるか?
5.作品のテーマに普遍性はあるか?

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1.  ザ・ハント(2020)
うーん、事前に社会風刺要素があるという知識を持って見たのが間違いだったのかもしれません。内容は結局下品で低俗なデスゲームものでしかないので真面目に見ようとするとがっかりするだけです。確かに人種差別や気候変動のような社会問題へのアプローチ…というよりは時事ネタに対するゴシップ的な揶揄はあるのですが、細かいところを気にしたら素直に楽しめない雑さなのに中途半端に利口ぶっている感じが逆にダサいと思っちゃいました。これじゃあまりセンスのないクエンティン・タランティーノもどきでしかないです。何かを批判するなら作り手の一貫した倫理観や立ち位置みたいなものが見えてこないと、卑怯なポジションから攻撃しているだけのようで見終わっても空しいだけなんですよね。豚が出てくる意味がよくわからないと思っていたらどうでもいいようなオチでした。古典への目配せをしたところで作品の価値が上がるわけではないです。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-10-30 22:53:20)
2.  ザ・クリエイター/創造者
邦題について最初はザ・クリエイター/創世者というタイトルで途中で創造者に変更になったという経緯があり、なんでなのかなーと気になっていたんですが実際に見てその理由が納得できました。ちなみに香港や台湾ではA.I. 創世者のタイトルで公開されているみたいですが、確かに日本ではこっちに合わせなきゃギャレス・エドワーズ監督に合わせる顔が無いですね(笑)。そんな監督には悪いのですが正直映画自体の出来は微妙でしたね。お話としてはAIを安易に敵とはみなさず米軍の軍事介入を批判する等、一応現代的なテーマを扱おうとはしているもののビジュアルに関しては新しいものが全くないのです。そもそも監督自身が80~90年代のSF映画に憧れ、ブレードランナーが舞台の黒澤映画をイメージしたと語ってる通り既存の映画のビジュアルに似せようとしかせず後ろ向きな努力を感じてしまいます。せっかくのオリジナル脚本のSF映画なのにオリジナリティがまるでないのは皮肉な話です。肝心のストーリー構成も場面が飛び飛びになり今主人公がどういう状況に置かれ何を目的にしているのかがよくわからないまま進むので感情移入ができません。海外のレビューでまるでAIが書いたみたいな脚本という評価を見かけたのですが、言い得て妙だと思ってしまいました(笑)。作中のAIに関しても人種や民族問題の暗喩のようで現実のAIとはあまり関係ないような描き方です。アジア=AIのような描き方はリスペクトしているようで安易なオリエンタリズムに陥ってはいないでしょうか。作中世界の技術レベルもよくわかりません。パソコンはあるみたいですがインターネットとかは発展してるのでしょうか。近年のAIの発展は膨大なネット上のデータの蓄積のおかげなのですが、機械学習にはまるで触れられません。その点に関してはミーガンの方が現代的なAI像を描けていたと思います。結局この監督はゴジラやスターウォーズのような既存コンテンツを最高にカッコいいビジュアルで映像化する能力はあるのですが、オリジナル作品を独力で構築する才能はないと思います。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-10-23 22:08:26)
3.  ザ・トライブ
私も手話に関する知識はろくにない人間なのであんまり知ったかぶったことを言うべきではないのですが、一口に手話と言っても一つの統一された言語があるわけではなく、日本手話、アメリカ手話という風に各国の言語に対応した手話があるためこの映画の登場人物の台詞を理解するにはおそらくウクライナの手話を習得する必要があると思われます。普通に考えればそれができる人間は現地のウクライナでも少数派でしょうし、この作品は手話を理解できない人間に向けて作られ評価されている作品と見て間違いないでしょう。それではなぜこの映画は演出として全編手話のみを使った語りを選択したのかというと、観客が手話を理解できないため登場人物に感情移入させずに距離を取ってその行動を見つめさせるというのが作り手の意図だと思われます。それは全編音楽もクローズアップもなく長回しとロングショット主体のスタイルを見ても明らかです。しかしそうして見つめさせられるものがあまりにもしょーもなさすぎです。何を描くかよりいかに語るかという点にこだわりすぎると内容に皺寄せが来ちゃうのはよくあることで、この映画の物語も不良の抗争とセックスを描いてるだけのありきたりで単純なものでしかありません。おまけにロングショットの長回しも延々と続くだけで、リズム感のようなものはなく単調でダラダラした印象しか受けません。演者は本物の聾唖者をキャスティングしているようですが、手話だけが使われるような劇中のコミュニティが実在するとも考えにくいです。犯罪が関わるならなおさらそれを食い物にしようとする外部の人間が関わってくるはずです。そのためこれが聾唖者の現実を反映した作品とは言い難く問題提起としても中途半端なものでしかないと思います。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-10-19 23:24:53)
4.  さよなら、人類
舞台は人工的なセットにしか見えずリアリティがなく、正直テレビのコントみたいな映像ですね。明確な筋もなく話は支離滅裂にしか見えません。三部作の最終作らしいので前2作を見ていないと妥当な評価はできないのかもしれませんが、この映画を見て過去作品を見返す気にはなれませんね。この監督はヨーロッパではそれなりに評価されているみたいでこの映画も金獅子賞を取っているわけですが日本での評判は芳しくないですねえ。実際これはヨーロッパの庶民の感覚を知らないとギャグもピンと来ずクスリとも笑えないと思います。過去のスウェーデンとロシアの戦争が背景にあるようでそこも評価されてそうですが正直スウェーデンの近世とか日本じゃ歴史マニア以外にはどうでもいいですし…。近い作風のモンティ・パイソンやアキ・カウリスマキとは何が違うんでしょうか。まあかわいげが無いのが一番の問題ですかね。画面はくすんだ灰色、登場人物の顔は全員白塗りでことごとく血色が悪い(笑)。クローズアップで撮れば人生は悲劇、ロングショットで撮れば喜劇という有名な言葉がありますがずっと定点ロングショットというのはいくらなんでも芸がなさすぎます。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-10-04 23:43:47)
5.  さがす
冒頭のハンマーの意味ってただのポン・ジュノ監督の母なる証明のダンスのパクリなんですかね。伊藤蒼が胸を見せるシーンで隠しているの、あれはダメでしょう。脱げば熱演だとかそういう古臭いことを言いたいのではなくて、ここで作り手が社会の常識におもねる感覚が見えてこの映画がそういう表現に踏み込む勇気のない規制された中途半端な映画というのがはっきりしちゃってがっかりしたんですよ。子供にそんな役をやらせてはいけないならそもそもこんなシーンを脚本に入れない方がいいですし、それならAVを流すシーンだって必要ないじゃないですか。実際このシーンって全体の構成の中で何の意味があるんですか?男子が鼻血を流すという反応もリアルではなくいかにも漫画的な表現でしかないです。殺人鬼のキャラといい本当に悪い意味で漫画みたいな映画だと思います。話が進むほどリアリティが消えていきます。事前に想像していたのよりライトな作風でドライな会話の噛み合わないずれた感じは確かに面白いのですが、設定が社会派っぽいだけで作中で何らかの社会に対する批判的メッセージも示されずこれではただのエンターテインメントでしかないですね。そのおかげで題材の割りに後味は悪くないのですが、これで本気で介護や安楽死の問題を追究する気があるとは思えません。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-10-01 00:05:04)
6.  ザ・フライ
ジェフ・ゴールドブラムもジーナ・デイヴィスも微妙に正統派の美形からずれたタイプなのが作品のグロテスクな雰囲気に合っていて良いですね(失礼)。今見ると確かにスーパーヒーローものっぽい展開ですが社会の中で活躍はせずに個人の苦悩に主眼が置かれているところがジャンルの違いですね。SF設定を採用していながら物語の中心になるのはラブストーリーなわけですが、それがこの映画の美点であり物足りなさでもあります。機械に依存せざるを得ない人間の恐ろしさのようなテーマをもうちょっと掘り下げても良かったと思います。個々のイメージはエイリアンやターミネーターの二番煎じに見えるところもあります。グロテスクな表現は設定上必然性があるので単なる悪趣味にはなっていないのは良いです。この作品で主に描かれるのは蝿と人間という生物同士の融合なわけですが、ベッドの中で主人公の背中に電子部品が張り付く場面等機械と人間の肉体の融合という自身の作家性を無理やり挿入しているような印象を受けます。リメイクとして完成度の高い映画ではありますが、この監督の作家性が十分に発揮された作品とは言い難いと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2023-08-19 23:57:44)
7.  ザ・ウォード/監禁病棟
なんでこんな映画が撮られたのだろうと不可解だったのですが、監督が当時AKB48にハマっていたと知って得心が行きました。劇中の時代設定1966年の時にはジョン・カーペンター監督は18歳、自分の青春時代を舞台に若い女の子が奮闘する姿を撮りたかった、それ以上のものは別に求めていない、そう考えるとまあこの程度のしょーもない出来になっちゃうのも納得かなと思います。学園ものを監獄ものに再構築したと見ると結構批評性があるのかもしれません(笑)。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-08-18 23:43:09)
8.  サイコ・ゴアマン
しょーもない内容なのはわかりきっていましたが、まあやっぱりしょーもない映画です。確かに懐かしさも感じさせるおどろおどろしいパッケージには惹かれますが、本編はアクションはろくにないし特殊メイクもCGも大したことないので全然見応えはないです。80年代の低予算特撮へのオマージュなわけですが、くだらない安っぽいとされるそれらの作品の中には良質とされる人間ドラマではあまり触れられることのない文明批判や環境問題をテーマに据えた光る内容を持ったものもあります。安易にビジュアルイメージやチープな演出を真似るだけでなくそういう要素を拾い出そうとするのが本当の愛やリスペクトではないでしょうか。まあ今時それができる人間は権威ある賞からもまともに評価されるのでしょうけど。安っぽくとも真剣さが感じられない作品に真面目に付き合う気にはなれません。
[インターネット(字幕)] 1点(2023-07-26 23:49:37)
9.  37セカンズ
佳山明のか細い声は彼女の性格と今までの人生が伝わってくるような印象を与えます。ミニチュアのように見えるかのように撮られた空撮シーンがリアリズムから離れた感覚を覚えさせます。子どものように小さく振舞わざるを得なかった彼女の世界を垣間見ているようです。良い意味で普通の作品です。このぐらいの作品が特別な傑作扱いではなく毎年1、2本は作られる状況になるのが理想だと思います。世界レベルの映像作品に必要なのは何も精密なCGや派手なアクションではなく、タブーを恐れない題材の選択と役に合った自然なキャスティング、そしてテンポの良い編集があれば十分なのです。ただ全体としてドラマ性が希薄で各シーンの関連が見えづらいゆるい構成は一般的な日本映画の脚本から大きく逸脱しておらず、障害者も普通の人と変わらないことや37セカンズというタイトルの由来を言葉で説明してしまう台詞への依存度の高さはちょっとダメな日本映画らしさを感じてしまいました。技術的な面や題材の選択という点では優れていても構成力の弱さがこの作品に限らない現代の日本映画の課題とは言えます。
[DVD(邦画)] 7点(2023-07-04 00:05:03)
10.  ザ・フラッシュ
う〜ん、まあジャスティス・リーグよりはマシなだけって感じですかね。アクションシーンも冒頭のカーチェイスは最高でしたがそれ以上はものは出てきません、なんかところどころCGもしょぼいし…。もはや最近のDCEUの楽しみ方はワンダーウーマンのテーマが流れるのを待つだけになりつつあります。残念ながらこの映画ではそれが冒頭に当たりますのでそれ以降ずっと退屈でした。序盤で現行のジャスティス・リーグのメンバーの魅力を再認識しちゃったので新キャストにもあまり乗れなくなってしまったんですよね。マイケル・キートンのバットマンが登場するといっても本人が演じているというだけで現代風のハイテク装備で登場するものですからティム・バートン版を連想させる要素が希薄です。80年代オマージュ満載ですがギャグセンスも80年代みたいで寒いです。大人の事情を知らないと楽しめない要素を持ち込みすぎです。BvSのマーサをみずからネタにするとかプライドはないんですかと言いたくなります。それにスパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームでも感じたことなんですが同じ敵とまた戦うのってうんざりしませんか?新しい敵の方がワクワクするに決まってるじゃないですか。敵がそのままなのに味方が弱くなりすぎてがっかりするだけでしたよ。お話自体が今までのDCの迷走の自己正当化と以降の展開の都合のためでしかないので真面目に見る気が失せます。母親に対する思いへ向き合う成長物語としてもシャザムの方がよっぽど丁寧に描けてたと思いますよ。
[映画館(字幕)] 4点(2023-06-25 19:27:03)(良:1票)
11.  The Son/息子
ファーザーで感じた違和感の答え合わせみたいな作品でした。やはりこの監督は現実の社会や人間にあまり興味がないのではないかと思います。鬱病という概念が全く浸透していないような世界で繰り広げられる不自然な物語は一応認知症への啓蒙になっていた前作ほどの価値もありません。構成や演出の斬新さがなくなれば頭の中で考えられて作られただけの全く新しいところのない平凡な物語が残るだけです。あの陳腐な息子との海での思い出の回想シーンは何の意味があるのでしょうか。描かれる世界の狭さが平凡な日本映画みたいで苦笑するしかありません。海外のレビューサイトでは酷評されてるのですが日本ではそこまででもない様子なのはある意味納得ではあります。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-06-16 23:16:07)
12.  ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
一言で言うと説明不足の映画です。なぜ土管が異世界に繋がっているのか?あのブロックは何なのか?キノコを食べるとなぜ強くなるのか?なぜキノコやゴリラの王国があるのか?なぜ亀が世界を支配しようとしているのか?ゲームの時点でそういうものだからこれでいいのだ、いちいち考えるものではない、第一説明していたらテンポが悪くなるじゃないか。マリオを知らない人間はいないと言っても過言ではないのですからこのアプローチも十分通用します。しかしこうした細部の設定を考証することで作品に奥行きが生まれると思います。それに考えてみてください、私たちはそもそもいったいマリオたちの何を知っているというのでしょうか?ただゲームをプレイしているだけでは多くのキャラクターたちの内面や世界の成り立ちまで理解することは難しいはずです。ゲームをプレイするのではなく、物語を鑑賞するという体験の強みは個々のキャラクターの理解をより深めることができるという点にあるのではないでしょうか。今までゲームでは描かれてこなかったマリオたちがブルックリンで暮らしている描写をわざわざ入れたのもそのためでしょう。マリオの嫌いな食べ物や家族構成をいったいこの映画を見るまで誰が知っていたのでしょうか?クッパはなぜ弾き語りをするのか、コング族はなぜカートを製造しているのか、残念ながらこれらの要素は脈絡もなく唐突に出てくるのでキャラクターたちの理解を深めるというよりはむしろ違和感を感じさせるものです。ただキノコ王国でピーチ姫がプリンセスとなったきっかけが語られるエピソードはとても良いと思いました。オリジナルのゲームで感じていた違和感を解消させるものです。やりすぎると1993年の実写映画版のような作品になるとはいえ、あのキャラクターやゲーム中の要素は実はこうだったというような設定の深掘りがもうちょっと欲しかったです。あっそういう意味では青甲羅の彼は最高でしたね。
[映画館(吹替)] 5点(2023-05-11 23:47:18)
13.  ザ・ホエール
なんか最近のアメリカ映画ではゲロを吐かせるのが流行ってるんでしょうか?ダーレン・アロノフスキーってシンプルに演出がイマイチなんですよね。冒頭主人公がゲイであることを示すためにゲイビデオを見ているところから始まります。娘はいかにも今時の若者、大麻にスマホにSNS。なんだか当事者以外が頭の中だけで考えて作った人物って感じで現実の人間はもうちょっと複雑でしょと思ってしまいます。レスラーに続きまたかよとしか思えない父と娘の再会と死別の物語、今回は主人公が動けないので娘がわざわざ父親に会いに来る動機が必要なのですが説得力がある心理演出ができているとも思えません。娘はレズビアンであることが示唆されていますが、これが性的マイノリティ同士なら共鳴するものがあるという意図なら安直すぎです。ノアやらマザー!やらガチガチのキリスト教映画作っておいて今更の宗教批判もなんだかなあという感じです。全体的にマザー!がボロクソに叩かれた反動で日和ったかのようにウケる要素を詰め込んできた、細田守監督の竜とそばかすの姫みたいな作品です。あっそういえばゲロも被ってますね(笑)。
[映画館(字幕)] 4点(2023-04-26 23:19:52)
14.  THE BATMAN-ザ・バットマン-
ベン・アフレックのバットマン最高だったじゃないですか…なんで無かったことにしちゃうんですか…、ほんと最近のDCの迷走っぷりは勘弁してほしいです。まあその辺はさておいても、正直つまんない映画でした。とにかくこの映画は今までのバットマンシリーズと比較すると圧倒的にリアリズムを追及しています。追及しすぎて逆にだんだんバットマンがバットマンのコスプレした変なおっさんに見えてきます。実際警察からは割とかわいそうな人を見る目で見られてます。ウィングスーツでの滑空シーンも全然カッコよく着地できません。頑張れおっさん、無茶すんな…いつの間にかそんな気持ちになってきます。ヒーローものなのでアクションを期待するのですが、どちらかと言うとミステリー寄りです。バットモービルのエンジン点火ぐらいしか派手な見せ場はありません、カタルシスなさすぎです。この地味さで3時間はきついです。そもそも既にジョーカーがヒットした世界で真面目にバットマンを観るのはある種のバカバカしさが付きまとうと思います。
[DVD(字幕)] 2点(2023-03-17 22:51:45)(良:1票)
15.  3-4X10月
北野武の映画の魅力とは何かといいますとやれ暴力描写だやれキタノブルーだの語られるわけですが何も小難しいことを言う必要はありません、役者の演技が既存の映画の定型から外れていることでリアルで見えるという点に尽きると思います。セックスの時って意外と冷静じゃない?暴力を振るわれるとまともに受け応えできなくなるよなあ、作り物とは違い現実はこうである、そう思わせる信憑性があります。暴力描写は確かにインパクトがありますが、その上っ面だけ真似たような映画はくだらないものにしかならないでしょう、まず演技のリアリティありきなのです。この映画のテーマはシンプルに言い表すことができます。人生とはルールもわからないままやらされる野球のようなもの、ということです。なんでかわからないけど彼女ができた、なんでかわからないけどヤクザに因縁をつけられた、動機も原因もよくわからないまま勝手に世界は進行していってしまう。ストーリーがわからないという感想はまさに我々の生きている現実に抱くものと同じなのです。
[DVD(邦画)] 10点(2023-03-02 06:19:52)(良:2票)
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