241. 新ドイツ零年
ゴダール作品の中では比較的、肌に合った。 そういう意味で、私にとっては希少な作品となった。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-09-20 23:27:08) |
242. 幸福の設計
前半を観た限りでは「ベッケル作品にしては珍しく凡作かも・・・」という感じだった。 しかし、終盤辺りから俄然盛り上がる。 最後のどんでん返しは、少し都合が良すぎるキライもあるが、なかなか良く出来ていた。 後半に一気の追い込みをかけられた。 その勢いにアッパレの7点献上。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-20 23:21:41) |
243. 少林寺三十六房
少林寺での修行が、その後の戦闘で実際に活かされる等、とても丁寧に作られている。 全体的に硬派な作りになっており、その辺も好感が持てる。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-09-17 20:52:22) |
244. 女優須磨子の恋
これは田中絹代に執着し、特別な感情を持つ溝口健二監督が、自己の感情と映画というものを混同した結果生まれた作品なのではないでしょうか。 [ビデオ(邦画)] 5点(2007-09-13 10:52:06) |
245. 白い恐怖(1945)
評判ほど良いとは思えなかった。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-09-11 05:32:46) |
246. 女性の勝利(1946)
レビュー第一号ですか・・・ 溝口作品のレビュー第一号を飾れるなんて光栄ですね。 さて、溝口作品は最近、一挙にDVD発売されました。 しかし本作はそのDVD化からあぶれた作品です。 他のDVD化されていない溝口作品に駄作が多かったので、本作もさぞかしつまらないだろうと予想していました。 しかしかし、意外にもなかなかの出来でした。 法廷ものとしてみてもそれなりに楽しめるし、女性を中心に据えた人情ものとして見ても、しっかりと出来ています。 DVD化されていないことが、とても勿体無く思えました。 [ビデオ(邦画)] 6点(2007-09-05 01:44:48) |
247. Jam Films S
“Jam Films”シリーズは全部観ましたが、これが一番良かったですね。 このシリーズは大好きだったんで、もっと続編をやって欲しかったんですが・・・ [映画館(邦画)] 7点(2007-09-04 20:24:27) |
248. ジンジャーとフレッド
比較的とっつきやすい作品だが、特筆すべきことなし。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-09-04 09:51:33) |
249. 地雷を踏んだらサヨウナラ
特殊な役どころが多い、浅野忠信出演作の中にあって、珍しく(?)まともで、エネルギッシュで、人間的な役どころを演じている。そういう意味で、貴重な作品。 [ビデオ(邦画)] 5点(2007-09-04 09:26:46) |
250. 仕立て屋の恋
ルコント作品を選んだのは失敗か?! [DVD(字幕)] 4点(2007-09-03 16:26:01) |
251. 終電車
晩年のトリュフォーの作品は苦手。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-09-03 16:22:50) |
252. 地獄に堕ちた勇者ども
ヘルムート・バーガーは怖いくらいに美しい。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-09-03 16:16:05) |
253. 情事(1960)
期待してみただけに、肩透かし。ラブシーンはいらない。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-09-03 16:14:38) |
254. シクロ
トラン・アン・ユン監督の作品は、『青いパパイヤの香り』『夏至』そして本作『シクロ』と、3つとも全て観ましたが、その映像美は素晴らしいの一言です。 特にその映像の持つ独特のみずみずしさは、唯一無二のものがあります。 監督はフランス・パリ在住のベトナム人というお人ですが、フランス的なセンスとアジアの美しさとが見事に融合した高いレベルの作品を撮る監督さんです。 特に本作『シクロ』と『夏至』は素晴らしい出来ですね。 監督の奥さんが3作とも出演しているんですが、いくつになっても美しい女優さんです。 [DVD(字幕)] 8点(2007-08-29 01:28:01) |
255. しとやかな獣
川島雄三にだいぶ親しみを感じつつある今日この頃。 つい最近まで川島雄三という重要な監督を知らなかったことが不思議な程だ。 本作は『幕末太陽傳』や『洲崎パラダイス 赤信号』や『雁の寺』などの作品と並ぶ川島監督の代表作の一つである。 主演は若尾文子であるが、溝口健二監督の『祗園囃子』で一躍脚光を浴び、その後増村保造監督のもとで活躍をしたことが知られている。 しかし、本作の監督である川島雄三監督の作品にも多数出演していることを忘れてはならない。 川島作品における彼女は、極めて悪女的な振る舞いをする。 そして知的でもあり魅惑的でもある。 本作における彼女も、それに違わず強烈な悪女っぷりを披露していた。 そしてこれは川島作品に共通することだが、脇役陣の個性の強さが際立っている。 伊藤雄之助演ずる一家の父親は、浜田ゆう子演ずる実の娘を女衒ばりに扱う強烈なキャラクター。 そしてそれを見守る山岡久乃演ずる妻は、一見すると慎ましやかなのだが、金のためなら何でもする傍若無人な夫をことごとくフォローし、どんなことにも冷静に対応する悪辣ぶり。 父親、母親、息子に娘と、どれもが常軌を逸している。 そしてそこに絡んでくる息子の元恋人役が若尾文子なのであるが、この奇天烈な家族4人を向こうに回しても、一歩も引けをとらないその悪女ぶりが凄すぎる。 浜田ゆう子のちょっとしたお色気シーン、伊藤雄之助の娘を金銭で売る悪辣ぶり、山岡久乃の怖いくらいの冷徹な振る舞い、息子の過激な言動と暴れっぷり、そして若尾文子のハマり過ぎて怖い程の悪女ぶりと、個性豊かな登場人物たちが、団地の狭い一室を舞台にところ狭しと暴れまわる。 最近DVDが発売されたらしい。 知名度がそれ程高いとは言えない本作が、DVD発売されたのにはそれなりの理由があろう。 おそらくそれは口コミによる評判の高さであるに違いない。 川島雄三が後世に残した、異色密室家庭劇の傑作である。 [DVD(邦画)] 6点(2007-08-14 13:49:43) |