21. 呪怨 -ザ・ファイナル-
《ネタバレ》 前後編に分けると見事に後編は失速するというVシネ版『呪怨』の伝統を引き継いでしまった今作。 エレベーターでの“俊雄だらけ”のシーンには、リアルで「やっちまったなあ!」と声が出てしまいました(苦笑) 今回のリブートでは全ての元凶は俊雄というコトになってしまったため、伽椰子タソは完全に“使い魔”ポジションにランクダウン!まぁ今回は、伝統芸“階段降り”をキッチリ披露してくれたのでソコはヨシとしましょう。 剛雄役の緋田康人さんは前回「ありゃ~ビシバの人かぁ~ちょっとイメージ違うんだよなぁ…」とも思ったのですが、今回の俊雄に逆襲されるシーンでのヤラレ顔(逝き顔)には「ああ!これは正解かも!」とちょっと納得(笑)。 後半、おのののかとお母さんが延々とパニくる場面は少し長すぎてバランスが悪かったような気もします。「大丈夫、大丈夫よ!」「何が大丈夫なのよ!」のシーンは身もふたも無くて笑いました。しかし、身寄りのなくなった親戚の子を引き取っただけのお母さん、娘にあんなに罵倒されて可愛そう…。また、病室の女の子と俊雄の交流(?)には「まさかハートウォーミングな展開?」とも思いましたが…『悪魔っ子』(ウルトラQ)から『ヒドゥン』になったダケのハナシでしたね(笑)この辺は『グラッジ3』っぽくもありました。ちなみに平愛梨が決然と家に乗り込んで行くシーンで、脳内で『21世紀少年』のテーマが鳴り響いたのは俺だけでしょうか? 旧劇場版2作の主演女優二人はその後にウルトラスキャンダルに襲われてしまいましたが、今回のお二人は大丈夫なのかとちょっと心配だったり。いやいや、今後も御活躍を期待していますよ。アモーレ! というワケで…Vシネ版からず~っと追いかけてきた『呪怨』シリーズも遂にファイナル…『学校の怪談G』から『ファイナル』まで、アメリカ版も含めて『呪怨レビュー』皆勤賞を達成してちょっと満足なのでありました!あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”… あとは…『VS』だな(複雑な笑い) (追記)アモーレ平さんに続いて、佐々木希さんも…末永くお幸せに!←えっ?なにかあったんですか?←ネット見ろッ!((C)渡部建) 2020/06/12追記 佐々木希さんにも遂に伽椰子さんの【Ju-on】が…。←えっ?なにかあったんですか?←ネット見ろッ!((C)渡部建) [DVD(邦画)] 6点(2016-08-03 06:13:10) |
22. 呪怨2<OV>(2000)
《ネタバレ》 前作に比べて普通にストーリーが進んでゆき、ある程度の謎解きも明かされます。その結果として「不条理感」が大幅に減少した辺りが『2』は怖くない、って評価につながったのかも知れませんね…。それにしても、伽椰子と目を合わせても大丈夫だった響子さんが、剛雄にヤラレて「エヘエヘ」になるのはちょっと納得がいかないかな…(ってゆーか、あの時に伽椰子と目を合わせた瞬間から「エヘエヘカウントダウン」が始まっていたのかな?うーむ…)後半、警察署内で「お客さんがいらしてますよ」からピンボケで伽椰子が画面の後ろを通り過ぎる一連のシーンは最高に嫌なカンジ(イイ意味で)。そして「椅子のシーン」では、俺も思わず「うっ!」と声が出てしまいました(笑)。ところで、最後にDVDのコメンタリーについて一言もの申したい!前作のコメンタリーの時から、さんざん引っ張っていた「もってかれっぞ!」の台詞の時に、関係ない話をベラベラしゃべっていた豊島監督!フリが台なしだ!空気読めwwwww [DVD(邦画)] 6点(2005-03-14 02:51:00) |
23. シド・アンド・ナンシー
《ネタバレ》 とにかくシドもナンシーもダメっぷり大爆発。だけど、こーゆーカップルほど当人達はシアワセだったりするから困る。うーむ…。とまぁ、ピストルズ好きで、シド好きの俺としては「だいたいこんなカンジの映画かな?」と予想していた通りの展開そしてラストだったにも関わらず、なんともしんみり…。そしてラストの「お迎えの車」に乗る直前、70年代パンクスであるシドと80年代HIP・HOPキッズとが交流するシーンは、寂しくて微笑ましくて…なんとも言えないイイ雰囲気でした。そして個人的には、ホテルマン役で登場のテン・ポール・チューダーにニヤニヤしちゃいましたwww [映画館(字幕)] 6点(2004-06-11 00:04:47) |
24. 呪怨 黒い少女
《ネタバレ》 『呪怨』10周年を記念して、伝説のビデオ版のスタイルで作られた“not清水崇『呪怨』”。加護ちゃんの幸薄いカンジ、病院の薄暗い雰囲気、入院する少女の狂乱具合(そして白目の剥き具合)もイイカンジ。父親のエピソードが尻切れトンボに終わるのすら、それはそれで嫌なカンジ…。霊能力者のお姉さんが「3日待って」と家に戻り、風呂場で戦闘準備に入るシーンは超カッコイイ!そしてメチャメチャ盛り上がる(文字通りの意味)除霊のシーンですが、アレをアレしたアレが、アレじゃなくてアレだったというオチ(意味不明)には「ゴメンで済んだら警察いらねー!」ってカンジでフキエちゃんが可哀想でしたなぁ…。結局最後には、アレもお礼参りに来ちゃうし…(「逃げてー!」の声も虚しく、坊やも父親も… で、『白い老女』で、あの家が格安で売りに出されて、台所には一家の写真が落ちていた…というワケなんですね) ラストの母娘の結末も、なんともやるせなくて悲しくて…、まさに『呪怨』テイストでした…。ちなみに、肝心の「黒い少女」がハッキリ見えるのがラストシーンだけだったのは(暗いシーンでは良く見えない)ちょっと残念だったかなァ…。 俊雄クンと一緒にいたキリン帽子の男(妙に怖い)は、狂言回し的に使えばもうチョイ効果的だったかも知れませんね。 [DVD(邦画)] 5点(2009-10-28 20:12:43) |
25. 呪怨 白い老女
《ネタバレ》 『呪怨』10周年を記念して、伝説のビデオ版のスタイルで作られた“not清水崇『呪怨』”。クリスマスケーキの宅配のお兄ちゃんが、ある一家の惨劇に触れる最初のエピソード(特にループ場面が最高)は、『新耳袋』の三宅監督の本領発揮で、緊張感に溢れた好調なツカミでナイス。さらに、カセットテープの印象的な使い方や、顔の見えない黄色い帽子の少女など、ホラーファンなら満足すること請け合い。ただ…、三宅監督によれば、今回は「人が人を殺す直接的な場面」を意識して撮ったとのこと(これまで三宅監督は「殺人シーン」の描写は意図的に避けていたそうです)。もちろんその「殺人シーン」は凄まじい迫力で、文句無しにメチャメチャ怖かったのですが(特に宅配のお兄ちゃんの恋人の最期、少女の最期=ジョキジョキ音、焼死する際の「熱い熱い~!」など)でも、その「怖さ」ってのは、あくまでも「実録残虐事件モノ」としての怖さであって『呪怨』的な(ホラー的な)怖さとはチョット違うンじゃないンだろうか?なんて考えながら見ていました。それと「カバンの中身」は、正面から撮っちゃうと結構マヌケなカンジが…。オープニングで登場した時のように、中身が見えない方が気持ち悪さが倍増で良かったのではないか?とも思いました。 そして…最後の終わり方は「えっ?そこで終わり?」とも思いましたが、アッキーナ演じる主人公は実はまったく救済されていないのだ…と考えれば、「やりきれなさ」の余韻を残した、まさに『呪怨』シリーズに相応しいラストシーンだったのかも知れませんね。 [DVD(邦画)] 5点(2009-10-28 19:19:34)(良:1票) |
26. 呪怨 パンデミック
《ネタバレ》 この映画に対するツッコミどころは既に皆さんが書かれているので割愛しますが、「アメリカンホラー的お色気ムンムンシーン」に清水監督が果敢に挑戦した部分を個人的には(あえて)評価したいと思います。ちょっと残念だったのは、ビデオ版では「44444444」だった携帯電話の番号表示、ハリ版では「1313131313」になるのかなぁ?なんて楽しみにしていたのですが、結局画面には出ず…ガックシ。それにしても、伝説となった劇場公開時の「吉本芸人吹き替えバージョン(別名ホットペッパー)」をDVDに(意地で)収録させた清水監督は、まさに『ミスター呪怨』の名に相応しいと実感。まぁ、とにかく…清水監督、お疲れ様でした。 [DVD(吹替)] 5点(2009-06-08 20:16:27) |
27. 呪怨 ザ・グラッジ3<OV>
《ネタバレ》 姉さんが殺されて事件になって呪いが生じて今まで何人も何人も何人も死んでたのに、今まであんた何やってたんだよ!(苦笑)びょんびょんさせてる場合じゃないよ!(そして『呪怨』恒例の、霊能者役立たずパターン) さて、Vシネ版『呪怨』が話題になってからハリウッド版パート2までの清水崇監督の発言を俺なりに解釈すると「俺が撮らなきゃ『呪怨』じゃないし、藤貴子さんがやらなきゃ 伽椰子じゃない」ということだと思うのです(個人の感想です)。 だから…これは『呪怨』じゃないのです。以上! [DVD(字幕)] 2点(2016-07-30 14:38:44) |