41. シルバー・サドル 新・復讐の用心棒
イタリアの作品ということもあって、少し雰囲気の違った作風の西部劇でした。 マフィア物を思わせるような家族主義が根底にあるのがよくわかった。 舞台はとんでもない無法地帯ではあるけど、血の繋がりを大切にする精神には好感が持てた。 いっぱい人が死んで殺伐とした展開なのにラストシーンの愛らしさに癒されました。 あと、初見のはずなのにテーマ曲に聞き覚えがあるのが不思議だった。 何か違う曲と勘違いしてるのか、ほんとは昔見たことあったのか、真相はよくわからないけど。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-07-16 11:27:50) |
42. 白ゆき姫殺人事件
ミステリーとしては説得力に欠けるオチだったけど、構成が斬新で面白かった。 嘘の証言に踊らされるマスコミやネットの反応に対する描写が辛辣で良かった。 自分はそっち側の人間じゃないよって優越感に浸れる。 逆に真実の物語は心温まる展開で、ちょっと感動しましたよ。 [DVD(邦画)] 8点(2017-03-14 18:36:27) |
43. 二郎は鮨の夢を見る
《ネタバレ》 これは想像以上に素晴らしい作品でした。 美味しいお寿司を紹介するだけのグルメ作品かと思ってたけど、人間ドラマを織り込んだ深みのある構成に感心しました。 美味しいってどういうことなんだろう?って哲学的なことを考えさせられます。 意外だったのは食材選びは業者に丸投げという点。 寿司を握るプロではあるけど、食材選びはプロの業者を信用するという姿勢は合理的。 そういった信頼関係があるから、良い食材が安定して供給されるんだなって納得しました。 その最高級の食材を丁寧に手間暇掛けて仕込むんだから美味しくなるのも当たり前ですね。 寿司ってただ握ってるだけのシンプルな料理かと思ってたけど、ここまでやるんだなぁって感動しました。 お寿司が美味しそうというレベルを超えて、美しい芸術品のようでした。 [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2017-02-04 14:42:22) |
44. 受難
《ネタバレ》 この作品、R15+指定されているけど、いいのか? 15歳が見てもいいのか? 何かの間違いで家族揃って見始めたら大変なことになるよ。 これからの人生で、髭を生やした古賀という名前のおっさんに会う度に思い出してしまいそう。 食事はまだいいよ。 古賀さんも喜んでたしね。 でも、おしっこが可哀想。 毎朝溺れそうになるのかと思うと気の毒過ぎる。 コメディとしてはどこで笑えばいいのか悩ましいけど、古賀さんのシステムと岩佐真悠子の頑張りに甘めの点数付けておきます。 [DVD(邦画)] 6点(2016-12-09 14:37:09) |
45. シェイド(2003)
《ネタバレ》 たった8万ドル巻き上げる為にあんな大芝居を仕組んだのに、ラストの大勝負には何の策もなく、小手先のいかさまだけで挑むとかアホかと。 それまでの騙し合いは面白かったので、ラストの展開にはがっかり。 あの状況ならマフィアの親分をぎゃふんと言わせるくらいの大どんでん返しを用意して欲しかった。 [地上波(吹替)] 5点(2016-10-30 16:37:51) |
46. 女子ーズ
いい女優を揃えておきながら、つまんない作品を撮ったね。 それでも、個々の女優の力技に屈して、ちょっと笑ってしまったので、全く駄目というわけでもなかった。 特に高畑充希のツッコミは秀逸でした。 いちばん可愛いのは有村架純だったけどね。 終始ぐだぐだな展開で間延びした印象があり、もう少しメリハリを付けても良かったんじゃないかと。 変態仮面ではアクションに切れ味があったので、ぐだぐだなシーンとの対比が明確だったけど、女子―ズはアクションもぐだぐだなので、どこか他の部分で工夫が必要だったのかも知れない。 あと、このコンセプトでエロ要素がほぼ皆無というのは如何なものか? 桐谷美玲クラスの大物にエロシーンを求められないのは理解できるけど、5人も居るんだから1人くらいはエロ要員をキャスティングしておくべきだったんじゃないだろうか。 本家の戦隊モノでももうちょっと頑張ってるよ。 それから、巨大化するのはどう考えてもワカメでしょ。 [DVD(邦画)] 4点(2016-08-13 09:37:33)(良:1票) |
47. シャッフル(2007)
《ネタバレ》 サンドラ・ブロックというだけの理由でコメディと思って見始めたら、なんだかシリアスな展開で驚いた。 そこから謎めいた展開に発展してミステリーなの?って思ってたら、恐怖演出も加味されてホラーなの?って混乱させられた。 少し真相が明らかになってきてSFだったのかぁって納得してたら、謎の不倫相手が登場して泥沼の愛憎劇に変貌する。 最終的にすべてが明らかになって、保険金殺人だったんだなぁって一件落着。 神様のお陰で3倍増しのハッピーエンドですな。 ラストにサンドラ・ブロックが見せた清々しい笑顔が印象的でした。 [DVD(字幕)] 6点(2016-02-26 11:54:40) |
48. ジャックと天空の巨人
《ネタバレ》 お伽噺をそのまま映像化するんじゃなくて、新解釈を加えるというのは最近流行りのパターンですな。 最新のCG技術と相性の良い題材だったようで、映像的な迫力があって見応えがあった。 話が小気味好く転換していくのも良かったし、ラストのオチも綺麗に纏まってた。 ロンドンの雨が多い理由にも納得。 [地上波(吹替)] 7点(2016-01-29 23:21:58) |
49. 少年と自転車
境遇には同情するけど、このクソガキにどう感情移入すればいいのかわからなかった。 内容の9割が不愉快、終盤でちょっと幸せなシーンもあったけど、すっきりとしたハッピーエンドという感じではなかった。 それでも、サマンサの無償の愛があれば、悪いようにはならないだろうという安心感はあった。 あと、ちょっと油断したら自転車を盗まれるシステムなのに何故鍵を掛けない? [DVD(字幕)] 5点(2016-01-26 13:45:21) |
50. シェフ 三ツ星フードトラック始めました
《ネタバレ》 とりあえず邦題が酷い。 これじゃ完全にネタバレで、どうせフードトラック始めるんでしょ?って感じで、前半のドラマが陳腐に感じる。 もしフードトラックのネタバレ無しで見てたなら、どうなっちゃうんだろう?という不安感やフードトラックで成功する達成感を味わえたのかも。 そんな訳で、フードトラック始める中盤からが本番という半分損したような気分での観賞だったけど、それでも面白かった。 キューバサンドが抜群に美味しそうで、グルメ映画としても高評価を与えられると思うけど、父と息子の夏休みの思い出を描いたロードムービーとしても感動的で良かった。 コメディのセンスも良くて、細かいネタがいちいち面白い。 特に靴カバーは超笑った。 ラストのオチだけはちょっと不満で、せっかくフードトラックで成功したのに結局は店舗に行き着くのが残念。 あと、続編があるのなら、地獄の厨房編を見てみたいね。 それにしても、出演者が超豪華で凄かった。 スカーレット・ヨハンソンがヒロイン的なポジションなのかと思ったら、前半だけで使い捨てにするという贅沢なキャスティングが斬新でした。 [DVD(吹替)] 7点(2015-09-06 16:30:59) |
51. ジャッジ!
序盤、余りにもつまらなくてどうしようもなかったけど、中盤からいい話路線にシフトチェンジして多少は盛り返したかな。 ストーリーは陳腐だし、小ネタもほぼすべってる。 笑えたのは16歳くらいのもんだけど、良いものは良い、悪いものは悪いという主張には共感できた。 その精神でこの作品のジャッジもしたいところだけど、良い部分と悪い部分が拮抗してて評価が難しいね。 あと、トヨタのCMの良さもいまいち理解できなくて、放送の合間に挟み込んでくる白戸家のCMの方がよっぽど面白かった。 [地上波(邦画)] 5点(2015-06-25 16:36:45) |
52. シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~
《ネタバレ》 三ツ星レストランを賛美するという感じじゃなくて、星レースを風刺するような展開で面白かったです。 中盤はちょっとコメディに走り過ぎたけど、最終的にはいい話に収まって良かった。 三ツ星レストランの一流シェフの娘がハンバーガーを食べるとか皮肉が効いてるなぁとか思ってたら、終盤で手作りパンを焼いてあげる演出にちょっと泣きそうになった。 愛情の籠った手作りパンを食べて育ったからパン好きになってハンバーガー食べてたんだね、きっと。 あと、作中に登場する料理番組が超楽しい。 出演者が言い争いしながら料理するとか斬新過ぎる。 [DVD(字幕)] 7点(2015-04-07 16:31:05)(良:1票) |
53. 人生はビギナーズ
僕は同性愛物が苦手で、どこに感情移入したらいいのかよくわからないのだけど、その辺りがメインテーマじゃなかったので良かった。 序盤のアナはやたらいい女に思えて、思わず声を漏らした瞬間に惚れてしまったけど、その後、普通に喋るようになってからは、ちょっとうざかった。 そんな訳で、この作品のメインはなんと言ってもアーサーでしょう。 父親もアナも無しで、アーサーと2人だけの物語でも良かったくらい。 とてもお利口さんで、仕草が愛らしくて、ご主人様が居なくなると哀愁たっぷりに寂しがってくれる。 それから、ときどき挟み込んでくるセリフも良かった。 作品本来の趣旨とは異なるのかも知れないけど、犬好きの人には是非オススメしたい作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2015-01-24 13:09:40) |
54. シーズンチケット
《ネタバレ》 どこか聞いたこともないような後進国の話かと思ったら、イギリスが舞台なんですね。 こんな荒んだ現実が当たり前のように描かれてることに驚く。 日本の倫理観をそのまま当て嵌めても無意味なのかも知れないけど、犯罪で稼いだ金でチケットを手に入れても仕方ないような気もした。 そういう意味では正当な報酬として受け取ったチケットでの初観戦はちょっと感動的だった。 本人たちは不本意だったようだけど、孫に聞かせてやれるいい思い出話になったように思える。 父親が人間のクズとして描かれていたけど、実はいい人みたいな嘘臭い話じゃなくて、死んでハッピーというオチに持って行ったのは斬新だった。 確かにハッピーなんだけど、不謹慎過ぎて手放しで喜べない空気が漂いそうなもんだけどね。 最終的にシーズンチケットが手に入ってしまうと、犯罪者なのにって複雑な心境になりそうだけど、程よいレベルの幸福が訪れるラストシーンはギリギリ許せる範囲で収まってたと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2015-01-19 14:16:46) |
55. SHAME -シェイム-
《ネタバレ》 序盤は何が面白いのかさっぱりわからなかった。 留守電の演出で付き合ってる女性が存在するのに女遊びし捲ってる男という印象を植え付けることに成功。 とてもじゃないけど主人公には感情移入出来ないと思えたけど、妹シシーの登場で状況は一変した。 留守電の声がシシーだったことに気付いて、何か深刻な事情があることが窺えた。 登場する女がいい女ばかりで、1シーンしか登場しないようなちょい役の女までいい女という徹底したキャスティング。 そんな女ともやるのかよってレベルのも混ぜておくと性依存症の深刻さがより強調されたような気もするけど、映像的にはいい女だらけで正解だったね。 シシーの存在が無ければ単なる病気ということで済ませられたのかも知れないけど、シシーとの妙な距離感が深刻な背景を想像させる。 主人公だけが1人で苦悩してると思ってたので、ラストの展開は衝撃的だった。 それでも、真相が明らかにされるわけでもなく、想像するしかないというのがもどかしいけど、バーでシシーが奏でたニューヨーク・ニューヨークに答えがあったのかも知れない。 シシー目線のSHAMEがあったら見てみたいような気もする。 [DVD(字幕)] 8点(2015-01-12 15:44:29) |
56. ジャック・フロスト/パパは雪だるま
《ネタバレ》 死んだ父親が雪だるまになって帰ってくるという設定は感動的でいいと思うけど、動き出した当初の雪だるまはちょっとキモかった。 でも、不思議なもんで、交流を深めていくうちに段々見慣れてきて、雪だるまの姿に愛着すら湧いてくる。 終盤は心温まるハートフルストーリーに涙が溢れそうになったけど、ラストで人間の姿に戻ったら逆にキモいという現象が発生してしまった。 ほんと不思議なもんだね。 まあ、いい話だったことに変わりはないので、キモいおっさんの姿は不問に付すことにします。 あと、わんこがお利口さんで可愛かった。 [DVD(字幕)] 7点(2015-01-10 17:43:39) |
57. 15歳、アルマの恋愛妄想
《ネタバレ》 もしタイムマシンがあったら15歳の頃に戻って好きだった女の子をちんちんで突いてみたくなる青春映画ですね。 とりあえずアルトゥールの気持ちはよく理解できる。 問題はアルマの方で、ちんちんで突かれたことは絶対に誰にも言っちゃいけないよ。 まあ、言わなきゃこんなことにはならなかったわけで、物語としては言って正解だったんだけどね。 真面目に論評するなら、ちんちんで突かれたのが現実なのか妄想なのかよくわからない構成になってるのが上手いね。 そのせいでラストは思わず泣きそうになっちゃったよ。 でも、その直後のオチで笑わせてくるから、泣き損なっちゃったけどね。 あと、わんこの演技とか、トランポリン少女とか、隣のスパイおばさんとか、細かいネタがいちいちツボに嵌って、深刻な問題なのか、コメディなのかわからなくなる。 このシュールさが狙った演出なのか、ノルウェーの日常なのか定かではないところがとても興味深い。 [DVD(字幕)] 8点(2015-01-10 15:42:40)(笑:1票) (良:1票) |
58. 100,000年後の安全
福一では放射性物質が日夜垂れ流され続けてるというのにオンカロではこんな大袈裟な施設で10万年封印しようというんだから、悪い冗談としか思えない。 原子炉で重大な事故が起きてメルトダウンするリスクと地中500mに埋められた放射性物質が掘り起こされるリスクを天秤に掛けるなら、どう考えても前者の方が大きな問題なわけで、現実にメルトダウンしてしまった現状を考えると空虚な作品に成り下がった印象が強い。 出演者が嘘吐いてるとまでは思わないけど、10万年後という設定があまりにも現実離れし過ぎてて、結局は何もわからないとしか言い様がないのが残念。 [DVD(字幕)] 5点(2015-01-07 18:55:12) |
59. 守護天使
《ネタバレ》 超豪華な役者を揃えて、超つまんない作品を撮っちゃったね。 忽那汐里が可愛かったことだけが唯一の救いです。 幼い子供を2人殺したとかいう設定はコメディとの相性が悪い。 しかも、マグロ解体包丁でバラバラにしたとか、フィクションの設定としても悪趣味過ぎる。 飛び降りた犯人が死ななかったり、コメディとしての体裁には配慮してたようだけど、連続バラバラ殺人という設定はOKという感覚がちょっと理解できない。 単なる変質者という程度の犯人像に留めておいて、ストーカー竹山とどう違うのか対比させるという構成でも良かったんじゃないかと思う。 あと、殺されるよりはマシとは言え、波瑠の設定もかなり重い。 そんな重たい設定を背負わされた割にフェードアウトするように出番が無くなっちゃって可哀想でした。 [DVD(邦画)] 3点(2015-01-06 15:34:59) |
60. Shall we ダンス?(1995)
公開当時に見たときは前衛的で斬新な作品という印象だったけど、久し振りに見直してみると意外と古臭かった。 恐らくこの作品のヒットが切っ掛けで、その後この手のシュールコメディ作品が乱造されたことで、オリジナルですら古臭く感じるようになってしまったんだろうと思う。 それでも基本的な作品の構成や細かい演出は確りしてるので、トータルの面白さ自体は色褪せてないように感じた。 僕も社交ダンスなんてやったことはないけど、ちょっと踊ってみたくなるようなワクワク感があります。 それにラストはやっぱりちょっと感動しちゃいました。 いい作品ですね。 [地上波(邦画)] 8点(2015-01-02 10:04:05) |