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1.  少女ムシェット 《ネタバレ》 
いやあ、こんな映画はまずはアメリカ映画じゃ敬遠されるだろうし、描かれないだろう。とにかく暗い。残酷。ひたすら暗い。少女ムシェットの表情からしても暗く、殆ど笑わないし、教室で先生に首を押さえつけられて無理矢理歌わされ、一人だけ涙を流し、他のクラスの女の子には笑われ、そんなクラスの子に対して泥を投げつけて命中しても笑う事などしない。その後、遊園地で遊ぶ時も笑わないし、それどころか涙を流し、悲しそうにしている。父親と母親との間でもやはり悲しい顔しか見せない。一人で雨の降る森で鳥の音に反応し、隠れている時に二人の大人たちと出会い、雨でびしょびしょの中で、学校を抜けて来たことを話す。ここでも同じく表情を変えない。この少女の姿にはもう、誰も信用できないといった人を信用できない悲しさを感じずにはいられない。映画のラストでも自らの手で死を選択する事しか出来ずに死んでいったムシェットの事を思うと悲しいというより切なくなり、この作品から人は何故、人生の終わりは苦しい結末を迎えるのだろう?と言ってる様な作品です。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2016-09-24 19:09:08)
2.  女経
大映映画の看板女優三人、若尾文子、山本富士子、京マチ子それぞれを美しく、しかも怪しくて、そんな女に騙される男の馬鹿さがこの映画の面白さである。相変わらず若尾文子の美しくて男を虜にする魅力とまた山本富士子の何を考えてるか分からないミステリアスな雰囲気、京マチ子の怖さと女優それぞれを三人の別の監督さんが魅力的に映し出してる。一つ一つの終わり方が妙な感じではあるし、続きをもう少し見ていたいという不満もあるがこの三人の女優を見ると昨今の日本の女優には無い魅力が感じられて、そういう意味ではなかなか見応えのある作品になってる。個人的には私も2つ目の話が一番好きです。  
[DVD(邦画)] 7点(2013-05-04 22:14:13)
3.  新選組(1969)
三船敏郎映画出演丁度100本目となる今作を見て改めて思った。三船敏郎は演技で見せる俳優なんかではない。黒澤映画を見ていれば解るがとにかく男臭くて常にギラギラしていて、演技というよりも存在感、眼力で観る者を威圧する圧倒的なそのオーラこそがこの俳優の持ち味であり、大きな魅力であることが解る。今作においてもけして上手いとは言えないが、いや、むしろ下手だがそれを全て許してしまえるほどの圧倒的な存在感、三船敏郎がいるだけで緊張感が漂う。凄いことである。三船敏郎に負けまいとここで出てくる他の俳優陣、特に男優陣のそれぞれの演技力、中でも三國連太郎の上手さはずば抜けており、どの役者をも超えている。この映画の中で三國連太郎が演じている芹沢鴨という男、こういう豪傑な役柄が本当に似合うし、そういう役柄を演じている時の表情がとにかく凄い。「釣りバカ」シリーズでのすーさんしか知らない人がほとんどだとは思うけど、三國連太郎の演技力を眼にすればこの俳優の凄さが知ってもらえるばずである。作品そのものの出来栄えは凄いとは思わないもののとにかく俳優陣が皆、圧倒的な凄みで見せつける。今時、これほどの熱い演技で見せてくれる俳優陣が果たしているか?この二人以外にも小林桂樹と北大路欣也に中村錦之助、田村高廣と男優の演技を見るだけでも観るに値するほどである。三國連太郎と中村錦之助と言うと「宮本武蔵」での共演も印象的であり、この二人がまた共演しているというのも「宮本武蔵」ファンとしては嬉しく思う。男優に比べると女優の存在感はいま一つの中で司葉子が圧倒的な良い。美しさの中に男達を支える優しさを持つ良い女を演じさせるとよく似合う。これを見ちゃうと他の新選組なんてアホらしくて見てらんないぜ!てなっちゃいます。
[DVD(邦画)] 7点(2012-08-14 21:53:54)
4.  女性上位時代 《ネタバレ》 
良いなあ!俺もあのガソリンスタンドで働きたい。てよりあの場にいたい。客の気持ちがよく解る。あの場にいたらまず100%の確率で客と同じ行動をとる。他にも良いなあ!俺もお尻ペンペンされたい。お馬さんごっこしたい。この映画、内容なんてあってないようなもの。だけど良い。明るくエロくて、それに何てたって邦題が最高だ。女性上位時代。素晴らしい時代です。 ところで最近、この手のエロ万歳映画きり見てる気がするけどまあ、良いか! 
[DVD(字幕)] 8点(2012-01-25 17:26:05)(良:1票)
5.  シンシナティ・キッド 《ネタバレ》 
ギャンブルに女は必要ない。女が付いてまわると最後はロクな目に会わないと言っているような映画である。勝負に情けは無用である。イカサマなど無しでも絶対に勝てると自信満々で望んだ最後の対決も女が絡んで敗北するという運命!あのまま札を切る役目を女に代えずにいたら果たしてどうなったか?そう考えさせらてしまう。後半の息詰るポーカーシーン、勝負師としての男と男の対決の緊張感の凄さ、心理合戦の面白さをたっぷりと見せてくれるし、色んな意味で考えさせられる映画として見応えあり!但し、最後はスッキリしない。負けたまま終わりてよりも完全に相手を粉砕して欲しい。最後のあのしつこい少年とのやりとり、敗北した後のスティーヴ・マックイーンの表情はギャンブラーとしての誇りを失ったような寂しさを覚える。例えるなら金杯でスタートして外し、年中外しまくって大損した金をその年のラストの有馬記念で勝って一年分の負けを全て取り返してやろうと意気込んで更にやられたようなそんな感じでしょうか?まあ、なにわともあれ、勝負の世界に油断と情けは禁物てことがこの映画を観るとよく解ると思います。
[DVD(字幕)] 7点(2011-04-11 21:00:40)
6.  新・悪名
前回で亡くなってしまった田宮二郎が何と今回ではその弟として再登場となるわけですが、作品全体の雰囲気が前の二つと違って妙に喜劇ぽかったり、それはそれで面白い。ただ私としては前の二つの方が好きです。これはこれで面白いことには変わらないし、勝新も田宮二郎も相変わらずかっこ良過ぎる。そんな中でのあのオカマの男登場による演技は気持ちが悪い。まあ、新しい「悪名」として観れば面白い映画であることは間違いなく、これは勝新ファンは勿論、田宮二郎ファンの為の復活作品でもあるように感じられるし、それを意識して撮った作品であることは見れば誰もが納得するはずであろう!
[DVD(邦画)] 7点(2010-11-21 21:07:00)
7.  昭和残侠伝 一匹狼 《ネタバレ》 
マキノ雅弘監督から佐伯清監督へとバトンタッチという形でのシリーズ第3段は、あれ?何かマキノ監督の撮った前の二つほどの迫力、面白さ、ワッショイ!ワッショイ!的な要素が影を潜めてしまっていて、何だか物足りない。冒頭からいきなり殴り込みのシーンを持ってくるのはけして悪いことではないけど、作品全体に迫力不足である。更に高倉健に対して惚れる女、藤純子がどのような過程で惚れるようになるのかよく解らないのも難点である。難点と言えば途中で入る芝居の座長の話にしても話が複雑化してしまっている。高倉健を敵か見方かでどちらの方にと興味深い画き方の池部良、二人の対決シーン、ラストの海での高倉健の姿はもしかして?この監督さん「座頭市」ファンなのか?というようなまるで勝新と平手造酒を意識しているようであり、それが上手く行っているかどうかは別としても何だか全体にマキノ監督の撮った前2作のような凄み、躍動感がいま一つ感じられない。そんな不満も多い中での高倉健と池部良、そして、藤純子、この3人が揃ってこそこれぞ東映映画、東映任侠映画は成立しない。そういう意味ではこの作品もまた東映任侠映画である。
[DVD(邦画)] 6点(2010-11-14 11:12:55)
8.  新・夫婦善哉
森繁久彌が亡くなってから早いものでもう八ヶ月が過ぎ、何だかんだとしているうちにもう1年が直ぐそこまで来ようとしている。前作から八年という月日の長さをさほど感じないほどここでも主演の二人、森繁久彌と淡島千景の名コンビが絶妙のコンビ(演技力)で見せる。見せる=魅せると言っても良いほど息がぴったしなのは流石である。話そのものは前作よりも喜劇的な要素が多く、映画としての完成度、出来栄えも前作よりは落ちる。それでも日本映画界の歴史において、少なくとも名優五人の中に必ず入れたい。入るであろう森繁久彌の駄目な男でありながらもその駄目ぷりが憎めない。そんな男を演じさせたら渥美清と並ぶこれぞ名優の名優たる名演技の前にはただただ頭が下がる。前作にはなかった。居なかった喜劇俳優である「社長シリーズ」や「駅前シリーズ」などの森繁久彌を語る上で絶対に避けて通れないシリーズでも共演、更に川島雄三監督の傑作「喜劇・とんかつ一代」でも見事な名喜劇ぶりを見せてくれている三木のり平が見られるというだけでも私には何だかとても嬉しく思えてならない。映画そのものは前作の方が上であることは見た人なら必ず解る。だから私も前作に8点付けてる者としては今作は7点である。しつこいようだけど、森繁久彌と三木のり平が一緒の作品に出ている。これだけで観て良かった。はっきり言えば前作にあった喜劇の中にも感じられるような作品、例えれば川島雄三監督の作品を見ているような何とも言えないしみじみした味わいが影を潜めているし、他にも不満もあるものの、とにかく何度も何度も言うように森繁久彌と三木のり平が同じ映画の中にいることが私には大きいのである。改めて森繁久彌と三木のり平、もう二人共この世には居ない。それでも昔の邦画が大好きな私には今はもう居なくても私の心の中では行き続けているし、それはこれからも一生変わらない。贅沢な悩みとして言わせて貰えれば、ここにもう一人、フランキー堺がいればと思ってしまう。「社長シリーズ」「駅前シリーズ」以外でももっともっとフランキー堺も入れての三人共演の映画が沢山、観たいし、日本映画は撮って欲しかった。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-07-29 22:20:18)(良:1票)
9.  不知火檢校
これは「座頭市」の元のような勝新演じる盲目の按摩の凄まじいほどの悪人ぶり、金の為ならどんな悪事でも平気でやるその凄さ、同じ盲目でもこの悪人ぶりの凄さ、勝新という俳優にしか出せないような不思議なオーラが作品全体に漂っていて、他の人が演じていたらここまで見ることは出来ない。そのぐらい勝新の悪人ぶりが素晴らしい。ところで中村玉緒はやはりこの頃はどれを観ても本当に可愛い。それともう一人、今回、気になる女優がいる。近藤美恵子という女優の色気にはめまいがしそうなぐらいクラクラしてしまうものがある。勝新と中村玉緒がこの映画での共演がきっかけで結婚した作品として有名らしいけど、なるほどね。これを観れば解るような気がする。演技しながらも演技を超えた愛のようなものをも感じられる。とにかく勝新「座頭市」ファンは観ておいて損のない。いや、一度は観るべき映画だと思います。
[DVD(邦画)] 8点(2009-08-28 21:53:40)
10.  幸福(1964)
タイトルこそ「幸福」とあるけれどこれは人間の幸福について、男と女とでは考えが違うというようなものを見せられているようであり、そして、タイトルとは裏腹に何とも惨酷であり、男のエゴイズム、身勝手な部分というものを徹底的に見せ付けられているようで何とも怖い。この映画は女流監督であるからこその視点に立ち、男というものは一人の女性だけを愛すことなど出来ない勝手な生き物であるとさえ言われてるようです。モーツァルトの美しい音楽と何だかジャン・ルノワール監督の映画でも見ているようなほどの美しい映像がよりこの映画の惨酷さというものを際立たせている。
[DVD(字幕)] 6点(2009-03-29 09:39:23)
11.  情事(1960)
アントニオーニの映画を見ていると人間の心の中に見え隠れする気だるさ、やるせなさの中にこそ人間本来の持っている愛情表現みたいなものが感じられる。同じこの監督の愛の不毛三部作全てに共通して言えるのは雰囲気作りが全て似ている。何とも乾いた空気、何とも気だるい雰囲気、モニカ・ヴィッティはいつも何かに対して怯えているように思えてならない。人間は常に死に対して怯えて生きている者なんだよとまるで言っているような感じと同じように男は女に女は男に対しこれまた何かに不安を感じ、常に不安定な生き物であると語っているようである。台詞の少なさ、何の説明もないままに終わってしまうのはこの監督の映画作りにおける一貫性なのかもしれない。とにかく観ていてもよく解らないのだが、その解らない中に観る者への問いかけ、自分達で考えようとでも言っているようである。それにしてもまたまたモニカ・ヴィッティの何とも言いようのないあの目付き、その中にある。隠れているような男を見る時の視線の奥にあるやるせなさ、不思議な魅力に私は作品そのものはまるっきり理解出来なかったけど、モニカ・ヴィッティの怪しげな魅力には完全にやられた。この女優、観れば観るほど益々、好きになっていく。
[ビデオ(字幕)] 6点(2008-10-21 21:57:41)
12.  社長行状記
やっぱりこのシリーズは三木のり平がいるといないとでは大違いである。この作品を観て改めてそう思った。日本を代表する名喜劇役者勢揃いの「社長」シリーズにおける三木のり平、三木のり平がいるだけで話そのものなど大して面白くもなく、どれを観ても同じようなパターンであったりと、それはまるで「男はつらいよ」シリーズを観るのと同じである。内容はどれもこれも似たようなもので、マンネリも良いところである。しかし、そのマンネリこそが「男はつらいよ」シリーズと同じで安心感というものが作品全体に漂っている。森繁久彌にいつも叱られてばかりの三木のり平がとにかく良いのです。まるでチャップリンやキートンを思わせるような感じや太鼓持ちのような腰の軽さがあればこそのこのシリーズ、三木のり平あってこその「社長」シリーズ!社長の浮気現場に必ず邪魔しにやってくる三木のり平が私はとにかく好きで、好きでたまらない。脇を固める俳優陣の中にあって、一段と面白いのが三木のり平なのです。三木のり平の面白さの前には他の喜劇俳優や特にフランキー堺も霞んで見える。小林桂樹と奥さん役の司葉子も流石に三木のり平の前には歯が立たない。いずれにしても三木のり平いてこその「社長」シリーズの中の一つであることは間違いない。
[DVD(邦画)] 6点(2008-08-19 21:32:06)
13.  社長えんま帖
このシリーズ、やはり三木のり平がいるといないでは大きな違いを感じてしまう。三木のり平が醸し出す。まるで落語に出てくる太鼓持ちのようなお調子の良さ、これが大した面白味のある話でもない話、つまりどれもこれも同じようなパターンの作品の中で笑いを提供してくれている。そんな三木のり平不在になってからというもの、笑いという意味で物足りない。三木のり平がいない「社長シリーズ」の不満が残る。社長シリーズ全体、まるで寅さんシリーズや釣りバカシリーズと同じような完全なるマンネリもそれでもついつい見てしまうのはこのシリーズがやはり好きで仕方ないからであって、森繁久彌、加東大介、更にここでは不在の三木のり平、そして、そして、もう一人、今朝の新聞でまたしても悲しい訃報という記事を見て寂しく思えてしまう小林桂樹、あぁぁ、作品全体のシリーズの終わりへと近づいていくことの悲しさ以上に、これでこのシリーズを支えてきた四人の偉大なる名喜劇俳優が全員、この世を去ってしまったことの方が寂しい。小林桂樹さん、森繁久彌さんの後を追うようにして亡くなってしまったけど、天国で森繁久彌に加東大介、三木のり平といった仲間とこのシリーズの中で楽しくやっていたように楽しくやってください。本当に今まで沢山の映画で良い演技、見せてくれてありがとうごさいました。心よりご冥福お祈り致します。(2010.9.19追記)
[DVD(邦画)] 6点(2008-05-15 21:02:57)(良:1票)
14.  処女の泉 《ネタバレ》 
私には神の信仰など深いテーマについてはよく解りません。しかし、この映画はそういう難しいことを抜きにしても人間の持っているわがままな部分、惨酷さ、何の罪もない人がただただ己の欲望、身勝手さによって強姦された挙句に殺されるという惨酷さ、そんな惨酷な部分を描くこの何とも許せない話の中にあって、娘に代わって、また神様に代わって自分の娘を殺した男達を刑に処すというその気持ちは父親としての、また人間の持っている悲しさ、それは殺されたカーリンのことを嫌っていたもう一人の女、インゲリの同姓に対しての嫉妬、眼の前で三人の男に殺される場面をただ目撃することしか出来なかった彼女も一人の人間として苦しんでいる様子が観ていてもよく解る。人間とは如何に惨酷で弱い生きものか?という問いに応えているような本当に見ていても寒気のするような内容ではあるものの、画面全体の美しさ、白と黒とのコントラストの色使いの凄さ、カーリンが教会へと向う場面で馬に乗って行く場面のあの美しい映像美、途中で出会う男達に強姦される場面もその後の殺人シーンにしても殺された後に舞う雪も何かもが本当に美しい映像美として心に残るぐらい本当にどのシーンも美しい。男達への復讐を自らの手でやりとげた父親の見せる涙にこそ人間の持っている悲しい部分が現れてもいるそんな気がしてならない。ラスト、殺されたカーリンの死体を目にして神様は何て罪なんだというようなことを祈る人達、流れ出る水の美しさにはため息が零れる。どうしようもないぐらい観ていてもやりきれない気持ちにはなるので何度も繰り返し観たいとは思いませんが、これだけ人間の矛盾した気持ち、惨酷さ、欲望などを美しく描いた映画は他には観た記憶がない。とにかく一度、観たら忘れられないぐらいの美しさが惨酷な世界と相成って描かれていていつまでも心に残りそうです。
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-04-20 12:07:55)(良:1票)
15.  縞の背広の親分衆 《ネタバレ》 
川島雄三作品の常連、フランキー堺に森繁久彌の競演てだけでも喜劇ファン、そして、川島雄三ファンであり、直且つマキノ正博(雅弘)ファン、もっと絞るなら「次郎長三国志」ファンにはたまらない。そこに更に渥美清までが加わるという何と言う豪華な顔ぶれだ!森繁久彌演じるヤクザな男の見せる歌声、口上ぶりはまるでマキノ映画のあの森の石松を連想させる。これだけ書けばそりゃあ、凄い映画だ!傑作間違いなしだろう!と思うだろうが、いやはや、これは完全なる失敗作としか言えないぐらいのとにかく滅茶苦茶な展開と色んな要素を取り入れてのパロディぶりなど、色々とやりたい放題の作品になっていて、う~ん?難しい。本当ならどう考えても駄作も良いところで、どんなに頑張ってみても精々3点が良いはずなのに、何だろう?これだけの滅茶苦茶な内容で明らかに出来も悪いのにその不出来具合が妙に嬉しかったりもするからこれまた不思議だ。はっきり言ってよぼとの川島雄三信者でない限り、この映画を評価する人はまずいないと思う。私は川島雄三という監督の持っている凄さ、それは例えるなら当り外れの激しさ、外れも山ほどあるが、当った時の凄さ、喜び、そこにこそ川島雄三監督らしさを見出すと共にだからそんな川島雄三監督が他の誰よりも好きで好きでたまらないのだ。とにかく私のような川島雄三信者以外にはとてもお奨めすることなどは出来ない。なんて言えば良いのかよく解らないそんな作品だと言えるかもしれない。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-02-08 23:25:22)
16.  社長漫遊記 《ネタバレ》 
娘に子供が生まれておじいちゃんになった森繁久彌の社長さんがおじいちゃんと言われるのは嫌でという始まりで、その後は会社の中で英語で話す。日本語は禁止だの、そしたら今度は「社長」という呼び方も駄目だのとあれこれ文句を付けたりと、そんな状況においても相変わらずマイペースを崩さない三木のり平、やっぱりこの人、日本映画史上、最高に笑える人間かもしれないと思う。それはそうと前半は面白いものの、後半はあんまり面白くないというのは、このシリーズの特徴なのかもしれない。今作も途中からは会社の経営について、ライバル会社との戦いが繰り広げられる。どうもその人間模様にしても、もっとハチャメチャにやって欲しい。また、フランキー堺の変てこな外国人役にしても、この俳優は絶対に主役を張る人間である。脇役では輝かない。持ち味が発揮されないのだ。ストーリーよりも出ている喜劇俳優の演技で見せる作品ではあるが、フランキー堺を生かしきれてないのがどうも気になる。あと、今回の作品では司葉子も見られないのが残念でもある。
[DVD(邦画)] 6点(2008-01-05 16:52:53)
17.  社長外遊記 《ネタバレ》 
久しぶりに見る「社長」シリーズ、森繁久彌の女好きでありながらも、けして下品にはならない紳士ぶり、その下で働くいつものお馴染みのメンバー達を見ているだけで、嫌なことを忘れさせてくれるのは良い。しかし、ちょっとだれ気味かなあ!マダムとの浮気現場を娘に見られ、ママには内緒にするかわりに土地を買ってよと迫られたり、部下の相変わらずな大馬鹿ぶり、特に三木のり平はいつ観ても相変わらず可笑しい。そんな笑える場面も多いものの不満も多い。森繁久彌の奥さんとのやりとり、浮気がばれてしまい、あたふたする場面が今回はないのが残念です。ラストも何だかしっくりとこない。ところで毎回のことながら小林桂樹は可哀想だなあ!
[DVD(邦画)] 6点(2007-12-30 14:09:32)
18.  忍びの者 《ネタバレ》 
織田信長殺しの計画を企てる二人の男、いや、正確には三人かもしれない。市川雷蔵の忍者とそんな忍者に忍び寄る不気味な男、伊藤雄之助に、更にはその手下のような加藤嘉、どいつもこいつも何とかして、信長の命を取ることにと色んな作戦を試みるのだが、中でも皆さん、指摘の通りで、伊藤雄之助が凄い。恐い。本当に不気味です。死に顔までが本当に恐かった。男共に比べると女優陣はやや影が薄く、薄いてよりは魅力に欠けると言うべきか?それでも作品全体の雰囲気はそれほど悪くはない。後半のたたみ掛けるようなテンポの良さは最近の時代劇にはなかなかないものがある。これは続編も見たくなるし、絶対に見なくては!
[DVD(邦画)] 7点(2007-11-02 21:31:41)
19.  昭和残侠伝
そういやこのシリーズの一番最初のまだ観てなかったて訳で借りてきた。で、確かに高倉健も池部良もかっこ良い。けど、作品の方はというと何かいまひとつな出来としか思えない。だからといってつまらないわけでもないのだが、どうしても一番最初に観たのがマキノ雅弘監督によるシリーズ最高傑作の呼び声が高い。自分でもそう思っている。未だあれを超える任侠映画とは出会ってない。「昭和残侠伝・死んで貰います」であって、あの衝撃が今でもあるからどうしたって、点数は低くなってしまう。全体的にまとまり過ぎているという意見があるけど、私もそう思うし、それとこの作品、高倉健と池部良以外の人達の描き方がいまひとつです。まずまず楽しめるけど、何かこう観終わって、「うりゃあ~!おう~!」みたいな感じにはなれなかったのが残念です。
[DVD(邦画)] 6点(2006-12-03 08:35:59)
20.  社長忍法帖
これもまた三木のり平の面白さがよく現れていて気軽に楽しめるので、良い。三木のり平のいい加減さと、お調子の良さ、そんな三木のり平の部下を持って頭が痛いだろう、社長の森繁久彌の演技とそこに関わってくる人達のあたふたした演技、やりとりなど、面白い。こういった軽いノリの喜劇がもっともっと沢山、観たいと思うし、撮られることを願いたい。
[DVD(邦画)] 7点(2006-08-30 22:45:09)
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