1. 地獄でなぜ悪い
《ネタバレ》 どの作品にも、監督の溢れんばかりの映画愛と強いエネルギーを感じます。そこはとても尊敬しているのですが、そこから生み出される作品が、映画という入れ物に収まりきれずに入れ物を壊してしまい、観る者を選んでしまうような気がします。 私にはそこまでの包容力が無いみたいで、やり過ぎ感に辟易し、素直に作品を受け入れることができない場合があります。 でも、この作品は、はじめから入れ物に入れようなどという気がないのでしょう。ぶち撒いていますね。やり過ぎ感なんて完全に通り越して、一種の爽快感さえ感じました。 二階堂ふみさんは、この時期引く手あまたで超多忙だったのかもですが、もう少し殺陣を練習してほしかったなぁと思いました(もしかすると殺陣のチープさは監督の意図するところだったのかもしれませんが)。あと、ラストのドタバタ殺し合いに、強引でもいいので看板屋の板尾創路を巻き込んでほしかったなぁ。 [DVD(邦画)] 6点(2017-09-02 08:13:16) |
2. 女子ーズ
高得点ですみません。なにからなにまでドストライクでした。主演されている女優さんたちが、将来、この作品に出演したことを自分の汚点と捉えないことを願います。 [DVD(邦画)] 8点(2017-08-06 15:44:05)(良:1票) |
3. シン・ゴジラ
《ネタバレ》 この映画に何を期待するかで、評価は分かれるのでしょうね。私的にはとても楽しませていただきました。というか、大変勉強になりました。自衛隊を含めた日本政府&官僚組織が、このような未曾有の危機にどう対応するのか、念入りな取材をとおして丁寧に描かれており、始終「なるほどねぇ~、こんな感じで物事が決まるのか」と感心しっぱなしでした。この日本独自の意思決定機構を、まるっきり批判的に撮っているかというとそうでもなく(ところどころに痛烈な皮肉を織り交ぜてはいますが)、登場する政治家や役人個人個人は極めて優秀で熱意のある人材としており、ある意味で日本に対するエールとも受け取れます。というようなことを、外敵をゴジラとして撮ることで、意外性かつ初代ゴジラへのオマージュから、大きな話題となったのかな、と思いました。例えば、外敵を日本近隣の某国としても同じような映画を撮れるでしょうが、ものすごく地味な映画になるでしょう。あと、エレベータの中で、先輩政治家達が楽観的な見方をしているのを、長谷川博己演じる矢口内閣官房副長官が諫めるシーンがありましたが、これは名著「失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)」で指摘されていることですね。強く同感。 [映画館(邦画)] 8点(2016-08-25 23:42:34)(良:3票) |
4. 少年H
《ネタバレ》 全体的に中途半端で印象が薄く、これといったコメントを書きづらいので、思いついたことを箇条書きで。 ・少年Hの妹役の子の演技が素晴らしいと思いました。疎開するときの別れのシーンの表情は立派です。 ・それに比べて、少年H役は演技がいまいちでした、というか大根。 ・伊藤蘭さんは、イメージを崩さずにうまく年をとりましたね。とても綺麗です。 ・少年Hよ、もう少し空気を読め。 ・原作未読です。原作はとても評判になったようですが、先にこの映画を観てしまったので、原作に手を伸ばそうとはなかなか思いません。 ・真面目に作られた映画であり、好感はもてるのですが・・・残念。 [DVD(邦画)] 5点(2014-03-15 11:30:53) |
5. 書道ガールズ!! -わたしたちの甲子園-
《ネタバレ》 この映画に限りませんが、ストーリーと全然関係のない歌が主題歌としてエンドロールに流れるっていうのは、もういい加減に止めてもらいたいと思います。そこまでコラボレーションしないと映画製作の予算が確保できないのでしょうか?この映画で言えば、アンジェラ・アキさんの「手紙(歌なしのインストロメンタル)」で充分だと思います。あと、とても失礼な話ですが、四国中央市という町の名も、その町が紙の生産日本一であることも、この映画が実話がベースになっていることも、初めて知りました。どうもごめんなさい。この映画について言えば、ベタなストーリーではありますが、まあ悪くはなかったです。甲子園参加4校のパフォーマンスはなかなか見ごたえがありました。 [DVD(邦画)] 6点(2014-02-15 18:22:32) |
6. しあわせのパン
《ネタバレ》 おとぎ話に徹するのであれば、お店の場所は北海道とせずに架空の土地にすべきだったと思う。でもまあ、この映画の雰囲気は嫌いではない。原田知世の透明感がいい。 [DVD(邦画)] 6点(2013-09-22 23:51:34) |