1. 新・網走番外地 流人岬の血斗
《ネタバレ》 まあ、最近同じような刑務所からの脱走がニュースになったのを見ると、なかなか理想をかなえるのは難しい面もあるとは思いますが・・・・ とにかく、志村喬の思いには胸を打たれましたね。健さんも最後は流石です。「ここでやらねば誰がやる」と思いつつも、一歩を踏みだせない我々の代わりに大暴れしてくれています。 [地上波(邦画)] 7点(2018-08-28 00:55:18) |
2. 新・網走番外地
《ネタバレ》 敗戦後の日本で健さんが暴れまくる作品なんですが、そこに描かれる闇市周辺の状況が非常に興味深かったです。 「新」がついて、それまでの娯楽要素が少なくなりオーソドックスな作りになったのが良かったような残念なような・・・・ ※2014年11月10日 高倉健さんがお亡くなりになりました。謹んでご冥福をお祈りいたします。 [地上波(邦画)] 7点(2014-11-22 10:36:20) |
3. シベールの日曜日
《ネタバレ》 インドシナ戦争で現地の少女を殺してしまったかもしれないピエールと父親に捨てられたシベールが出会い、それぞれ失ってしまったものを補おうとするかのように親密になっていく様は仲の良い本当の親子のようで微笑ましくもありましたが、当然ながら世間の目はそこにある純粋さなど気付くことなどないんですよね・・・。非常に切ない物語なのですが、この破滅的な美しさには不思議と惹かれていきますね。パトリシア・ゴッジの演技の素晴らしさも印象的でした。 [ビデオ(字幕)] 8点(2009-06-26 00:29:58) |
4. 地獄に堕ちた勇者ども
《ネタバレ》 映像美・キャスト・ストーリー・音楽と全てが素晴らしくまさに一級品の総合芸術と言える作品ですね。それに加えて、高貴だけれども下卑た骨肉の争いの世界に、ナチスドイツ形成の史実が見事に絡まっていて歴史映画としても非常に見応えがあります。 倒錯的でグロいシーン(個人的には苦手です)もややありますが、映画好きなら一度は観て欲しい名作ですね。 [DVD(字幕)] 9点(2008-07-28 19:20:04) |
5. しとやかな獣
《ネタバレ》 人間の欲深い醜悪な部分を、あるトンデモ家族を通して描いたブラックコメディの傑作です。 とにかく、登場人物が皆しょうも無い悪党ばかりで、もう滑稽すぎて笑うしかないです。 その中でも、伊藤雄之助と山岡久乃夫婦のすっとぼけたやり取りが最高にシュールで素晴らし過ぎます。 ラストも破滅を直接的に見せることなく、表情や雨に濡れるカバン等で表現していて巧さを感じましたね。 まあ昨今の「昭和ブーム」に乗って「三丁目の夕日」なんぞ観ながら、「ああ、あの時代は皆貧しかったけれども希望があったんだな!あの美しい夕日はその象徴だ!」なんてノスタルジーに浸ってしまった方に是非、この作品に出てくる夕日の破滅的な美しさを観てもらいたいですね。(誤解の無いように言うと、私は三丁目の夕日は2作とも金払って映画館で観ましたし、好きな作品です。) [DVD(邦画)] 8点(2008-02-18 19:26:36) |
6. ジャンヌ・ダルク裁判
歴史の検証に立ち会わされているような感覚になりました。裁判記録を読むときに頭に浮かぶ光景をそのまま映像化したような感じです。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-01-23 18:14:55) |
7. 少女ムシェット
《ネタバレ》 「バッシャーン」の音が今も頭から離れません・・・・。とにかく淡々と少女の不幸な様子が描かれているんですが、何と言うか「行間を読みながら」観る映画ですね(映画には行は無いですけど)。 まあ、スルメのような噛むほどに味が出てくるので、何度もみたくなる作品ではあります。(ラストは「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を思い出しました。) あと、バンピング・カーで遊ぶシーンにかかる音楽が非常にポップな感じで良かったですね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-19 20:30:52) |
8. 死霊の盆踊り
《ネタバレ》 ていうか、この作品って映画館に人を呼び込むためのストリップ映画じゃないですか・・・・。(特典の監督インタビューを見ると、当時テレビに食われて映画館が苦しい状況になってて、お色気で人を呼び込もうと考えたみたいです。ただ、規制が厳しかったのでそれをクリアするためにこういう作品になったようです。) だから、内容云々を真面目に語っても仕方ないですね。(見せたいのはストーリーでは無くストリップなんですから。) [DVD(字幕)] 0点(2006-09-13 09:21:10)(良:2票) |
9. 処女の泉
《ネタバレ》 非常にシンプルな話なんですが、とても奥深さを感じさせる映画でした。まるで、陶磁器のような印象を受けました。ただ、宗教心の薄い者にとっては、非常に難解ですね。 ラストは非常に神々しい美しさを感じましたが・・・・・。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-09-10 00:21:51) |
10. 下町の太陽
決してきれい事ばかりではない、昭和の下町の風景を描いた作品です(喜劇かと思ったら、結構まじめな青春映画でした)。この作品には、「三丁目の夕日」等に出てくるような古き良き昭和は出てきません。思いっきり「格差社会」(今の勝ち組・負け組なんて比べ物にならないですね)だし、家族やコミュニティの中の人間関係も非常に息苦しい程濃いし・・・・・。正直今の方がずっといいですね。(この作品で全てを判断はできませんが) 面白かったですけど、現代の感覚とは違う部分が多いのでちょっと戸惑うところもありました。(そう考えると三丁目の夕日って昭和を舞台にした時代劇なんだなと思いますね。) [DVD(邦画)] 7点(2006-07-02 00:08:27)(良:1票) |
11. ジョンとメリー
《ネタバレ》 40年近く前の作品だというのに、とても新鮮な印象を受けました。セリフとモノローグそして回想シーンが並行しながら2人の会話が進んでいくのですが、その駆け引きや心の動きを見ていると、男女の関係というのは今も昔も変わらない普遍的なものなのだなと感じました。 (まあ、出会って1日でそこまで発展するか?ともちょっと思いましたけど・・・・) ダスティン・ホフマンとミア・ファローも非常にハマリ役で、面白い作品でした。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-11 15:43:21) |