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黒猫クックさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 791
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自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  十三人の刺客(2010) 《ネタバレ》 
 新しい季節が始まる。桜が飽きずに花びらを降らせてくれるのを眺めて、窓枠から教室の中に目を移す。新しい学校に、新しい仲間、新しい恋もきっとやってくるんだろう。このクラスの中に同じ中学校だった友達は居ないけど、三五人は気がつけば友達になっているに違いない。  いつもと違う匂いの教室で、一人では心細い。とりあえず前に座っていた西山に声を掛けると「ん?俺は西山。ニックって呼ばれてたから君もそう呼んでよ」と前からの友人であったかのように気安く返事をしてくれ、ちょっとひるんだ僕は安心したのだった。ハードロックが好きなんだという彼と話題が合ったのも幸いして、その日のうちに僕らは長い時間を過ごす友達になれた。   僕らの席は掃除箱と呼ばれていたモップやバケツが入れられたロッカーの前で、一番後ろの窓側という一等地に有ったが、その対角線の終点に彼女が居た。担任の先生が挨拶やジョークを交えた注意事項などを話している間は気付かずにいて、お昼には最初の登校は終わってしまったけど、ニックはしっかり彼女を見つけていた。  数日だけ続いたオリエンテーションだとか挨拶だとか、そう言う時間を過ごすうちに、彼女に向かう視線はニックだけじゃ無く僕の視線も向かう事になって、少しずつ話す仲間も増えてきた。  もう授業が始まる頃の帰り道に、ニックは彼女の事を話題に出すと、実は僕も、っていうやりとりになった。  やっぱりか。君も良いとか思っちゃった訳ですか。などと自分だけが見つけた原石が、じつは同時に誰かが見つけていたものだったかのような言い方に思わず「彼女をうちの学校に連れてきたのは彼女自身だよ」と突っ込むと、イヤイヤそうなんですがと二人笑いあった。後に分かったが、同じように想っていたクラスメートは多かった。   とか言う記憶力バッチリ多感な時期でさえ、一瞬で一三人分のクラスメートの名前を覚えていただろうか(いや覚えていない)。二時間ちょっとの映画で一三人。悪役と女房を含めて一六人である。覚える事を放棄した私に怖いものは無い。血しぶきや意味不明な演出もすっ飛ばして痛快に楽しんだのであった。  顔しか覚えていないけど、最後の方にはもっと居なかったっけ?的な勘違いを起こし大変満腹な出来だった。とにかく勧善懲悪は気持ちいいのである。   で、最後には玉砕するのである。友人も私も。
[DVD(邦画)] 7点(2013-02-13 01:59:12)
2.  シャッター アイランド 《ネタバレ》 
 最近、公開から三年位経ってやっとこの映画を見た。当時この映画の宣伝と言えば衝撃の結末だの驚きの展開だの鬱陶しくて結局見なかった。出演者も監督も知らず、それどころかまだトレーラーすら見ていないうちに番宣でどんでん返し宣言である。  予告編も見ないうちから飽きてしまった。ここまでネタバラしされたのでもう観るのをやめてしまった。三年経って友人が思い出したようにこの映画の事を話題にしたのだが、観ていない私は彼の話を聞いていると思わず観たくなってしまった。意外と面白いのだ、と言う。 「これって主人公誰がやってんの?」 「ディカプリオ」 「監督は?」 「スコセッシ」 「原作はある?」 「ミスティックリバーの人」 と聞くともう答えが出てしまった。 「ちょっと待ってよ、なんでそれで面白いの?これじゃ観る前からディカプリオが犯人じゃん。映像はリアルだけど構成の脇が甘いんでしょたぶん」 「犯人はそうなんだけどさ、それは演出じゃ無いか?そう言う前提で、過去を振り切ろうとする分岐が何個かプロットできるじゃん、それの想像が面白い。スコセッシは気にすんな」 「オマエ!ツタヤに行く前からオチを!!」   と、言う位に茶飲み話レベルでオチが分かってしまう映画ではあったが、なるほど人物描写や葛藤を正常である主人公の視点から観ていくと非常に哀しくて見応えがある。これは明らかに広告会社が悪い。ミステリー的な側面が強い映画では無いものを紋切り型にそう言う宣伝をするなと言いたくなった。  あと、スコセッシの演出は凄くなんか違うんじゃねーか感が漂い、日本語字幕の珍妙さに驚くのだが、なんでだろう。
[DVD(字幕)] 8点(2012-12-04 18:26:00)
3.  100,000年後の安全 《ネタバレ》 
なかなか良かった。2011年だが、震災前の映画。 この映画で問題提起をした人たちは詰めの甘さに臍をかんだのではないだろうか。最終処理場をテーマにし、いつか漏れる。ということにスポットを当てたのは当時画期的だったのかもしれないが現在においてそれはやや的外れであると感じられた。  文明がすっかり滅亡してしまった未来、次の世代の新文明がこの施設を掘り起こしてしまったら?などという事ばかりが論じられているが、今であれば断言できてしまう。こんな想定不足で検証不足なら非科学的すぎて心配してもしょうがない。  作中で以下の点が指摘されているが怪しい。 再処理を完全否定しているが、この施設が完成することよりも先に非ウランベースに乗る。こんな施設を実用化するよりよほど難易度も低い。この施設への口実と取るべきか。 ウランが底をつきる話も出ており、そのことを心配している体を演じていながら、人口増でそれに伴う廃棄物の増加を憂いている。核施設の恐ろしさばかりをあおっている。ONKALOという施設だが、見た限り岩盤を掘削してコンクリート詰めするだけの施設にしか見えない。こんなレベルの土木工事で最終処理場を作って10万年も保つわけがない。核関連の技術は今後急速にウラン脱却に向かうはずで、作っている間に廃止になるのではないだろうか。  不完全な物の告発ではなく、人間が管理している内は完璧だが未来人が開けたら心配であるというスタンスでまとめてしまったのがどうもいけない。 現在の人類は、稼働可能な非ウランベースの炉をすでに持っており、主燃料であるトリウムと同時に他の核物質の燃焼と消滅が可能で、長寿命の核種が出来にくい方式もある。方式による長短があるが、それぞれが実証されていることを素直にわかりやすく問題点も含め告発するべきだったのではと思う。  こういった心配がされた時代はだいぶ昔に過ぎ去っている。すでに既存で既知なのだ。次の世代の方式の心配を告発するべきだったのではないだろうかとも思う。 けど、限られた情報の中で良く作られていて面白かった。
[DVD(吹替)] 7点(2012-04-21 03:50:12)
4.  食堂かたつむり 《ネタバレ》 
たしかに、年に一度あるかないかの外れ映画。 もしかして、これって海外で受賞することだけを狙った映画なんじゃないかな。結構高度なマーケティングで作られているような気がしないでもない。  不気味な音楽にアジア言語が乗っている。それを終始掛け続ける。 意味不明なキャラ設定。 変な色彩。 異文化丸出しな食事。 そして不可解なストーリー。  オリエンタル補正が掛かってなぜか西ヨーロッパで評価されるタイプのアジア作品の典型ではないか。もしかしたら、とImdbを見てみるとやっぱ堂々の7点。 とはいえ、とはいえです。これを日本人が見て、言葉を理解した上で面白いと思うのか。おそらく、欧米人にとってこの映画は日本人はこういう種族だと理解して、何も疑問を持たないんだろう、そして迎合できる。我々がハリウッドの肉食な主人公達をアメリカ人そのものだと思って酷い点をつけたりするがごとく。  そもそも、「何で」の連続で、ストーリーはあるのか無いのか解らないし設定自体が15分ごとに微妙にさっきと違う。こう言うのって頭が混乱するけど、異国の映画って確かに良く感じる。昔のフランスとかイタリアの映画みたいなもんなら。 ただ、単に不出来な物がエキゾチックな魅力を帯びてしまう映画と決定的に違う。それを狙って作り込んできていると言うところに邪悪さを感じる。こう言うのってなんか不愉快だ。  内容でも許容しがたい部分がある。終盤に、なんでペットの豚を食べなければならないのか。母親が死ななければならないのか。インパクトを狙った原作を機械的な脚本家達が工業製品のように作り上げたんだろうが、そういうやり方が気にくわない。  それから、いちいち食を高尚な物に祭り上げようとするのも不快。お金が無くて本当に食べられなくて、そんなときおいしいと思った食べ物が塩を掛けたパスタだとか、それも食べられなくて飛び出した親元に土下座して戻っておかずがあるしみったれた夕ご飯を食べるとかいう体験をしろとか、それが偉いとか言う意味ではない。でも、単にお金を払ってプロの料理人に作らせた明らかにおいしい食べ物を食べる瞬間が本当の幸せなのだろうか?人間の根本は食、みたいな哲学が本当に嫌いだ。
[DVD(邦画)] 2点(2012-03-17 03:11:47)(良:1票)
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