1. JSA
私自身何人か韓国人の友人がいる。アメリカで育ったときにできた友人なので本当の韓国人と言えるかどうか分からないが。彼らと一緒に見た。彼らと話していて、この映画はある程度の知識のバックグラウンドを要求するものだと思った。すなわち、韓国が(否朝鮮半島が)度重なる戦争と抗争によって有史以来侵略・分断を絶え間なく経験してきたこと。一時統一できたかと思われたWW2移行も思想対立という世界のトレンドによって再度分断されたという史実である。 日本で、例えば長野以西と以東が分断され、そして彼らが血を交えた戦争を行ったことを想像してください。関東人が関西人を殺すこと。50年間分断されること。元はといえば同じ民族。理解しあえる、共に助け合うことができる民族が、睨み合いをしているのである。 この映画はそうした悲劇的史実に立脚しながらも、民族やイデオロギーといった部分で民族間、あるいは人と人との間を裂くことが出来ないということ、換言すれば人の「つながり・絆」の強さを認識させる映画だと思う。 7点(2003-01-04 09:25:57) |