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なんのかんのさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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41.  スパイ・ゾルゲ
スパイの話なら「忠誠とはなんぞや」というテーマが出てくるかと思っていたが、そういう突っ込みはなく、描きたかったのは彼らの情熱か。ゾルゲらだけでなく、226の兵士たちの情熱にも焦点が当てられていた。時代を動かさずにはいられない情熱の沸騰へのおののきと共感。でもたとえば近衛文麿の「情熱のなさ」も歴史に関与したわけで、歴史と情熱の関係はそう単純なものではないだろう。映画の一番の売りだったCGによる過去の上海や東京の再現は、街にくすみがなくノッペリしていて、なんか修正済みの昔の絵葉書の中に入りこんだよう。それを狙ったんじゃないだろうけど、面白い味が出ていた。
[映画館(邦画)] 6点(2008-05-15 12:24:51)
42.  推定無罪
ハッとさせる場面があんまりなく、裁判映画を面白くしたのはアメリカなんだけど、本当の裁判はこういうものなのか。初めのほう、ハリソン・フォードの不審な行動のあたりはミステリアスで悪くないんだけど、彼が主人公でもう「いい人」って予断が来ちゃってるから、キャスティングの段階での問題ですな。彼が弁護士に対して、自分が有罪であるかのように論じて、検事のプロを見せるとこがちょっと面白い。製作側は検事局の殺伐とした人間関係に興味を持ったのだろうか。そっちを中心にすればなんとかなったかも知れない。面白いと評判のミステリーを映画化すると、まず面白くないとこに、本と映画の根本的な構造の違いがあるようだ。音楽、J・ウィリアムズは地味め。
[映画館(字幕)] 5点(2013-09-04 09:32:55)
43.  スリーメン&リトルレディ
フランスのコメディをハリウッドでリメイクしたののさらに続編だって。だから新しい家庭のあり方を探るっていうほどの意気込みがある話ではなく、もっぱら大の男たちが子どものゴキゲンを一生懸命とる、っていうのの笑いばかりで、つまらない。せっかく特異な、性を基盤にしない寄り合い家庭を設定したのに、生きてない。そういうのはやっぱり無理だね、って話に落ち着く。イギリスの寄宿学校長が協力していく展開はいい。アメリカ人のイギリスに対するコンプレックスの深さなのか、こうまで単純な悪役に出来るっていうのは。
[映画館(字幕)] 5点(2013-05-21 09:39:32)
44.  ステッピング・アウト
ドラマとして何一つ予想外のことが起こらないのはいいとしても、ミュージカル映画としても「舞台の制約からどんどん逸脱していってしまう面白味」がない。その舞台も、ライバルががっかりするほど見事なものには見えなかった。ステッキを回しても、隠し芸をうまくやったって感じで、そういう隠し芸の時代になってしまったんだ、とシミジミ思わされた。主婦業と仕事の葛藤ってのもあるけど、暴力亭主のよろめき主婦の展開のほうが興味あったなあ。「目的に向かったイキイキ生きる、くすんでなんかいられない、ブルーな日々よさようなら」って簡単に前向きされると、そう簡単じゃねえだろ、とついムッとしてしまう。
[映画館(字幕)] 5点(2012-08-21 09:51:25)
45.  過ぎゆく夏
ジェームス・ディーンの再来って宣伝だったけど、こりゃただのソックリさんだわな。もう勝負のついている賭けに、さかのぼって50年代にロックンロールに賭けたってちっとも偉かないさ。本当のJ・ディーンの時代と比較した(映画製作時)90年代のだらしなさを自己批判した映画としてなら意味があるが。鐘で始まり鐘で終わる。お粗末な演奏はよく出来ていた。ロックが乗ってくるとこね。監督はなんでも振り付け師あがりだとかで、その感覚だろう。後の秘密バーでのダンスシーンより良い。DJで流れていた曲は、なんかアレンジが50年代以降に聞こえたんだけど、どうだろう。ラストはもう定型どおり。喜劇だと定型どおりが○になることが多いけど、こういうドラマだと×に感じる。なんかシラケちゃうんだな。ま、おばあさんがロックンロールに乗って自然に腰を動かし始める、っていう定型がなかっただけでもヨシとしよう。
[映画館(字幕)] 5点(2012-05-25 10:11:55)
46.  ストーリービル/秘められた街 《ネタバレ》 
南部のどろりとした世界に沈んでいく民主党議員候補の青年弁護士ジェームズ・スペイダー、ただ全部がもつれ合って沈澱していくんじゃなくて、主人公は最後は正義の人になっちゃうのがつまんない。せっかくJ・スペイダーがやってんのに。パイパー・ローリーは不気味だが、ジェイソン・ロバーズの演技が明確すぎて、おそらく作者が狙ったものと合ってなかったんじゃないか。この監督は『ツイン・ピークス』をプロデュースした人だそう。こういう雰囲気としてのミステリーが、流行りだしたころ。もちろん小説で一番イキる謎解きのミステリー映画はつまらないわけで、ちゃんとした映画人なら映画ならではのミステリーってのを模索してると思うんだが、才能が追いつかないと雰囲気だけが先行してる環境ビデオみたいなものに堕してしまう危険もあるわけだ。
[映画館(字幕)] 5点(2012-01-19 10:05:56)
47.  スプリング・フィーバー(2009)
これは困った。話が分からない映画というのにはある程度慣れてるつもりだったが、登場人物が確定できない。なにしろゲリラ撮影なので光量が不足気味で、人物が混乱する。これはさっきのあの人だよね、それとも新しい登場人物か、などとしばしば立ち止まらせられる。とちゅう妻が夫の不倫相手の男(ゲイなの)の仕事場に乗り込んでいくあたりまでは、大体把握できてたつもりなんだけど、探偵が濃く絡んでくると私の握力ではつかみ切れなくなった。あ、あれとこれとはやっぱり別の人なんだな、と顔面の識別よりも話の展開上の合理性で想像する。最後のほうでは『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』っぽく三人が漂流を始めたかと思うと、また分解していって、切られたり刺青ほったり。撮影禁止の処分を乗り越えて製作した、っていうんだから、いい加減なもんじゃないとは思うんだ。ゲイという特殊を通して、閉じ込められている中国からなんとか普遍に至ろうとしたのか。その勇気はたたえたいし、当局の「映画監督に撮影を禁じる」という処分の不合理には怒りを覚えるが、でもこの映画、分かりませんでした。どうゲリラ撮影を敢行していったのか、メイキングフィルムのほうが面白そう(そんなの撮ってる余裕ないわな)。ちょっと心が騒いだのは、同性が踊るシーン。ベルトルッチも女性同士がダンスするシーンが好きだったが、これでは屋外でのダンスと室内でのチャチャチャのシーンに、若干ときめいた。中国語で「変態」とはピェンタイというのか。
[DVD(字幕)] 5点(2011-10-28 10:51:01)
48.  スペル
ちょっとおばあさん出過ぎ。風に舞ってくるハンカチとか、気配が高まるあたりはいいんだけど、そこでおばあさんがガンと出てくると、まあ最初のうちはそれなりに唸ったりするけど、次第に「また婆さんのアップか」という気になり、コンと狙いなのか脅かし狙いなのかどっちつかずで、観てるほうも笑いも恐怖も落ち着かない。もっとおばあさんはおばあさんの貫禄で、ここぞというときに絞って出て来ていただきたかった。代わりにやってくれる下っ端の家来はいないのか。主人公は白人で、彼女を脅かすのは(おばあさんからライバルの同僚まで)ロマや東洋人と非アングロサクソン。ヒロインをアドバイスする霊媒師も非アングロサクソンだけど、つまりけっきょく白人を取り巻く非日常の住人で、その意味ではおばあさんの世界に近く、平穏な日常は白人だけの特典なの。これ潜在的な白人の世界観なんじゃないのか。そして非アングロサクソンに恥をかかせてきたという歴史上の疚しさみたいなものが無意識下に沈澱していて、それがおばあさんの「恥をかかせたなあ」に凝縮し…。いや、そんな殊勝な気持ちはないな、彼ら。
[DVD(吹替)] 5点(2010-09-01 09:59:58)
49.  進め!ジャガーズ 敵前上陸
ここらへんの映画を見ると、もう懐かしさが先に立っちゃって、軽薄さすら美しい。中村晃子ですら角度によってはかわいいのだ。悪玉内田朝雄の娘やった人、なんて言ったっけ、尾崎奈々? 懐かしいなあ。ジャガーズが歌ってる上のほうの階で意味もなくゴーゴーを踊ってた青山ミチ、スチュワーデスの東山明美、さらに泉アキ、当時は許せなかった面々も、今なら許せる。そうそう、円楽が星の王子さまで売ってたころなのね。横浜ドリームランドのロケがあるが、前年の日活映画「夢は夜ひらく」で園まりと高橋英樹が別れるのもここだった。東京オリンピックから大阪万博へと向かうこの時期、大型レジャー施設が次々と生まれ(ドリームランドは64年開園)、遊び慣れてきた若者たちを呼び寄せようと映画でタイアップした企画が流行していたと思われ、66年の松竹映画「恋と涙の太陽」では、富士急ハイランドで橋幸夫と倍賞千恵子(どちらも当時はアイドル)の恋も芽生えるのだったが、ちょっと話が脱線してますね。ジャガーズ映画に戻って後半、南の島に舞台が移り、ミリタリールックやゲバのヘルメットが元日本兵の鉄かぶとと対照されるあたりに、脚本小林信彦の匂いがただよったか。
[映画館(邦画)] 5点(2007-11-23 12:23:24)
50.  スキ!
このヒロイン、屈託がなくて天真爛漫、って造形なのかもしれないが、はた迷惑な愚鈍にしか見えなかった。その「はた迷惑」ぶりを中心に持ってくれば安部公房の「友達」になったかもしれない(そういう狙いの映画じゃないのは分かるけど)。90年代の「友達」は、隣人愛じゃなくカワイイとかテンシンランマンでやってくるんだ。追い出されたとき、嘘泣きじゃなくって、本当にしくしく泣いてたほうがもっと怖いんだけど。人の迷惑を考えないってことが素直さの表われってのは幼児まででしょ。エレベーターが停まるとちゃんとロウソクを用意してあったり、階段でつまずいて転ぶと「いつもだったら骨折だった」と喜んだり、のあたりは楽しい。モノトーンのこの世に色を塗っていくのは、そう、君自身なのだよ、という話。山下洋輔の「乙女の祈り」が流れる。
[映画館(邦画)] 4点(2013-12-26 09:40:59)
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