81. スコーピオン
いいかげんとも言えるノリの軽さが心地よい痛快感につながる秀作アクションだったと思う。「落ち目」というレッテルを弾き飛ばす勢いを見せたケビン・コスナーの悪役ぶりは良かった。個人的にはこのパフォーマンスを見ればケビン・コスナーはまだまだイケルと感じた。 7点(2004-01-18 04:29:32) |
82. スパイダーマン(2002)
巨大ビルディングの林を滑空するあの爽快感、それだけでこのエンターテイメント映画の価値は計り知れず、満足感というものはその瞬間に満たされる。躊躇のないアメコミの実写化に感服せずにはいられない。見事、サム・ライミ。 [映画館(字幕)] 8点(2004-01-13 16:01:15) |
83. スコア
ロバート・デ・ニーロ、エドワード・ノートンにマーロン・ブランド。この組み合わせで期待しないわけにもいかず劇場まで足を運んだが、映画としては盛り上がりと完成度に欠けるという感じを拭えない。ひとりひとりの演技は当然ながら巧いが、ストーリーがあまりにチープなため演技が浮いた印象を受ける。この程度の脚本でなぜこのキャストが実現したか不思議である。 5点(2003-12-24 01:19:34) |
84. スパイ・ゲーム(2001)
大雑把なアクション大作とは一線を画した、心理戦に優れたストーリー展開が非常に興味深く見応えも大きかった。ロバート・レッドフォードが挑むゲーム盤上の闘いのような手触りは、タイトルにふさわしく新感覚の緊迫感が楽しめる。映像的にも趣向が凝らされ集中が途切れない。完全に「殴られ役」に徹したブラッド・ピットの頑張りも評価したい。 8点(2003-12-24 01:07:21) |
85. スモーク(1995)
淡々と描かれるオムニバス的な群像劇が味わい深い。ハーヴェイ・カイテル、ウィリアム・ハートらの抑えた演技が印象に残る。特に最期のエピソードでハーヴェイ・カイテルが語るシーンには派手さはないが、非常に濃厚な感慨深さを感じる。 7点(2003-12-17 13:58:57) |
86. Stereo Future SF episode 2002
予告編でのクオリティの高い映像美に引かれて観たが、内容はなく予告編にすべての魅力を使い果たしたような映画に落胆した。こういうビジュアルだけの映画は観終わるとどっと疲れる。技術の進歩のより飛躍的に映像美が増した現在だからこそ、映画の本質を見つめなければならない。 1点(2003-12-17 13:39:12) |
87. スポーン
いや参った。これほどショボい映画だとは予想していなかった。アメコミヒーロー映画は結構好きなので、悪のヒーローというテイストに期待して観たのだけれど、散々な出来栄えに笑ってしまう。怪しく赤黒い巨大なマントをひるがえすビジュアルやジョン・レグイザモのキモすぎる悪役など引きつける素材はあるにはあるのだけれど、何と言っても主人公のビジュアルがよろしくない。一応ヒーローなのだから、終始マスクを装着して闘ってほしかった。焼け爛れた顔で右往左往されては憧れは抱けない。あれならばペプシマンの方がよっぽどカッコイイ。 1点(2003-12-17 12:57:13) |
88. スターリングラード(2001)
銃口の先の緊迫感。今作ほどその緊張感に包まれる映画はなかなかない。戦争という愚行の上でさらに繰り広げられる愚行。それでも彼らは生きる限り、愛するもののためにその標準に目を合わせ見えざる敵と対峙し続けなければならない。圧巻のリアリティと迫力による冒頭の戦場シーンから一気に一人のスナイパーの英雄伝、強力な敵との張り詰める対決へと昇華させる説得力に溢れたエンターテイメント性に圧倒される。傑作の名にふさわしい重厚なアクション映画だ。 9点(2003-12-16 20:06:32) |
89. スナッチ
衝撃性と珍妙さを併せ持つバイオレンスフルな展開による群像劇はとてもツボにくるものがあり楽しかった。軽快でスタイリッシュな映像感覚もクオリティ高く引き込まれる。ガイ・リッチー監督にはこれからも「笑えて、カッコイイ、バイオレンス映画」を作ってほしいと思う。 8点(2003-12-16 19:16:15) |
90. スペース・カウボーイ
今作の場合、じいさんたちが老体に鞭打って地球を救うために立ち上がるという設定だけでユニークなエンターテイメント性に溢れている。そのご老体軍団を演じるのが熟年豪華スター揃いなのだからビジュアル的にも完璧である。映画自体も非常に楽しめたが、クライマックスがいささか盛り上がりに欠けた感が残った。 [映画館(邦画)] 7点(2003-12-10 17:09:38) |
91. スリー・キングス
展開の激しい風刺的なストーリーには一瞬引きつけられるけど、全体的には陳腐な感じが拭えない。濃厚ではないけど、色んなものを詰め込みすぎて中途半端に仕上がっている感がある。映像的なノリは楽しめるが、それが映画のテーマ性と合っていないのでチグハグな印象に終始する。 3点(2003-11-30 13:16:51) |
92. ストレイト・ストーリー
数多くの映画を観てくると、何十本かに一本自分の中で何かが目覚めるほどの感慨深さが生まれる作品にめぐり合う。今作はまさにその類の一本で、見終わったあとのとてつもない味わい深さに大きな幸福感を覚えた。今作が遺作となったリチャード・ファーンズワースの演技が何よりも素晴らしい。これはもはや演技ではなく、彼自身の生き様に違いないと錯覚したほどである。彼のたどった道筋、言葉、物腰を私はこれからも何度となく観ることであろう。 10点(2003-11-30 13:05:59) |
93. スペシャリスト(1994)
今になって考えると、この映画からスタローンの落ち込みが始まったのではないかと思う。見応えのないアクションシーンと希薄なストーリー展開には辟易させられる。シャロン・ストーンとの絡みのみをウリにした映画自体、非常に問題だ。 2点(2003-11-30 12:37:12)(良:1票) |
94. スペーストラベラーズ
ラストまでは「踊る大捜査線」に通じるほどのエンターテイメント性に溢れた展開が非常に楽しめるが、ラストの顛末で一気にトーンダウンしてしまう。本当に拍子抜けもいいところで、何故あんなラストにしてしまったのかいまだに理解できない。映画全体の9割近くは傑作とも言えそうな出来だが、ラストの一割で最悪の駄作に成り下がった作品。 1点(2003-11-29 17:01:30) |
95. スリーピー・ホロウ
ティム・バートンならではのアニメチックな世界観は秀逸で、ジョニー・デップ、クリスティーナ・リッチの配役も絶妙であったが、いかんせんストーリーが軽薄すぎた。映像世界の完成度は極めて高かっただけにそれに伴うストーリー性を用意してほしかった。 6点(2003-11-29 13:34:59) |
96. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
スター・ウォーズ旧三部作を一応は観ていても、あまりこのシリーズ自体に魅力を感じていなかった者にとっては、初見ではそれほどの面白味を感じることができない。だが、今回また見直してみると、作り込まれたエンターテイメント性は流石のクオリティを見せ、物語自体の深みも増して見えた。希望に満ち溢れて見えるアナキン坊やがふいに見せる一寸の“不安”や続編への伏線となる“懸念”もしっかりと描かれており、映画としての完成度の高さをうかがうことができた。 [DVD(吹替)] 8点(2003-11-25 14:55:34)(良:1票) |
97. スネーク・アイズ(1998)
冒頭の長回しなどのカメラワークには、さすがブライアン・デ・パルマと言わせるレベルの高さが見られたが、映画全体の出来としては何とも言いがたいものが残った。ストーリーを完全に理解しきれていないのかもしれないが、結局何が起こったかということが最終的に見えてこなかった。伏線につぐ伏線に対するラストの答えの意味も分からなかったので、もう一度見直したいと思う。 [映画館(字幕)] 5点(2003-11-18 13:59:02) |
98. スピーシーズ/種の起源
基本的にB級なのは仕方ないし、むしろ望むところなのだけど、あまりにストーリーは陳腐だったように思う。超美人のエイリアンがSEXによって侵略していくという設定は面白味があるだけに惜しかった。 4点(2003-11-18 11:25:36) |
99. スターシップ・トゥルーパーズ
ポール・バーホーベンらしい悪趣味なB級的ノリの良さが楽しめる娯楽作品。ノリのわりにはVFXのクオリティは極めて高く、ラフな感じの映画でありながら批判する部分は少ないと言える。異星での巨大虫との戦争は娯楽要素が高くユニークだが、同時に戦争の愚かさやむごさを伝えるところもあり、全体的に見応えがあった。 7点(2003-11-16 17:56:09) |
100. スフィア
スフィアという未知物に対して精神的なアプローチは、非常に興味深く、映画的な面白さに溢れていたと思う。ただ細部がいまひとつ徹底されていないことが、テーマのわりに地味な印象の映画になってしまった要因ではないかと思う。3人のスター俳優のキャラクターや全体的なストーリーは独創的で良かっただけに、ディティールのきめ細かさの無さが惜しいところだ。 [映画館(字幕)] 6点(2003-11-08 23:48:38) |