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コメント数 178
性別 男性

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1.  スネーキーモンキー/蛇拳 《ネタバレ》 
仮に「ジャッキーの初期作品の仲で一つを選べ」と言われたら迷わずこの作品を選びます。 もちろん『酔拳』も好きだけど、個人的にはこの『蛇拳』に軍配を挙げたい。  『酔拳』の主人公フェイフォンは父親が高名な武道家であることを鼻にかけるドラ息子だったけど、本作の主人公チェンフーは孤児であるがゆえに理解者もいないし、身を寄せる道場からもいじめられるという身の上で、知らずの内に感情移入出来てしまう。 そんな人物です。 そんな彼がある日出くわすホームレス(実は蛇拳の達人パイ・チャンティエン)いじめの光景。 普通ならば見て見ぬ振りでしょうが、それが出来ずにすぐさま助けに入るチェンフー。 その優しさに打たれたパイは彼に蛇拳を教え、その条件の一つとして「ワシを師匠と呼ぶな」と提示するのですが、この一連のシーンと師匠を“いじめられるホームレス”と描写した冒頭部分だけで、本作はカンフー映画の「師匠は高尚なものであらなければならない」と云う既成概念を打ち砕き、すでに一線を画しています。 確かに彼は汚い。蛇拳の達人であるけれども、金持ってない乞食同然の身であることには変わりは無い。 だけど、飾ってなく嫌みでなく、限りなく小市民で、それでいて強く、優しく、英雄の言葉を発する。 そんな素晴らしい人物を理解者に持つことができたチェンフーは実に幸せ者です。 師匠ではなく、友人、そして次第にそれ以上の関係で結ばれていく二人の関係はなんとも微笑ましく、私は軽い感動を覚えてしまいました。  やがてチェンフーは蛇拳を強化すべく、猫の動きを取り入れた蛇形豹手を編み出し蛇拳の仇敵・鷹爪流派を打ち倒すのですが、蛇拳流派を倒すことだけに躍起になっていた鷹爪流派とは違い、この拳法はそれとは何の関係もない、流派のしがらみを超えた所で生み出されました。 だからこそチェンフーは流派争いのみに固執する敵を越えることが出来たのだと思います。 それでクライマックスで見せたパイ師匠のあの喜びよう。 私にはそれは“鷹爪拳が滅びたから”というより、流派争いに終止符が打たれた事、そして弟子が純粋な気持ちで己を超えた事に対する祝福であるように見えました。   とにかく、本作はこのテの映画に見られがちな敵討ちという、安易なテーマからの脱却に成功したばかりか、師弟愛を高水準で尊く描いた傑作であると私は確信しております。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-03-04 03:29:40)(良:4票)
2.  水滸伝(1972) 《ネタバレ》 
ごくごく当たり前のことを言うようですが、元となった物語が膨大な原作の一部なので、原作未見者としてはどうもシックリ来ないというのが正直な感想です。  冒頭は酒飲みシーンは梁山泊の英雄たちに扮したおなじみのスターがズラリ。その顔ぶれの豪華さを眺めるだけでも嬉しくなったり。 続いて首領が殺され、話し合いの結果、盧俊義の助けを請うということに…と、ここまでは結構ワクワクして見ていたんですが。物語はその後、盧俊義が下男・李固の裏切りによって捕まり、梁山泊の連中が盧俊義を助けようという話に突入。こっからは「危ういところで救出→結局捕まる→危ういところで救出」の繰り返しで単調さを生んでしまっております。  結局のところこの映画は“盧俊義救出作戦”。 ただそれだけに終始しており、原作未見者としてはこの部分だけ見せられても「?」になってしまい、中途半端な印象を持ってしまってもそれはしょうがない。(そもそも原作見ていない私が悪い)  となれば、ここはひとつ思い切って見方を変えるしかない。 黒沢氏曰く「感心するどころか逆に呆れた」というくらい贅沢にしっかり作ってある(作りすぎている?)セット・衣装。ズラリと並ぶ豪華なスターの顔ぶれ。流麗な剣戟アクション。豪華な作りの映画なので、とにかく純粋にそれを堪能したいところ。  クライマックスには“梁山泊の英雄VS史文恭率いる軍隊”という見せ場を持って行き、しっかり盛り上げてくれる上、丹波哲郎と黒沢年男が剣を交えるという何やら奇怪な見せ場がメインとして用意されており、“やらされている感”が見え隠れするんですけど、日本人としてはなんか嬉しくなったり。  また、全体的にウエスタンを意識した画作りをしているらしいので、今の目で見てもユニークで斬新な演出が多いのも、この作品の捨てがたい魅力のひとつであります。 特に真剣なシーンに、エレキギターや女性ボーカルのハミングが飛び交うという奇抜な選曲センスは必見でしょう。
[DVD(字幕)] 7点(2005-09-06 14:25:55)
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