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ミスター・グレイさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 565
性別 男性
自己紹介 三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。
※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。
※管理人様、お世話になっております。
※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。

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1.  進め竜騎兵 《ネタバレ》 
竜騎兵たちが突撃するクライマックスの迫力はもとより(エロール・フリンが仲間の死を目撃するあたりにおいても「ラストサムライ」は本作を参考にしたに違いない)、あらゆるシーンが躍動しています。馬が全てではなく、立て籠りのシーンでも銃撃により窓枠が破壊されてゆく様子や、あるいは、ヒョウ狩りや見張り台、奇襲攻撃などにおいて、落下を見せてくる感覚も面白いです(死の描写も良い)。 取って付けたような三角関係の恋愛劇でさえ丁寧に美しく撮られておりドキドキしてしまいます。  また、物語としては婚約者を取られて死へ突進する悲惨で壮絶なものであるにもかかわらず、そう暗くなっていないのは演じるエロール・フリンの力によるところが大きいです。私生活での彼はかなりのヤンチャ者だったようですが、いったんスクリーンに登場すればたとえインチキ臭いちょび髭を生やしていても好漢に見え、応援したくなってしまうのです。
[DVD(字幕)] 8点(2011-06-24 18:07:50)
2.  素晴らしき哉、人生!(1946) 《ネタバレ》 
天使たちのようにジョージを覗き見ることから始まり、薬のエピソードを挿み、ジェームズ・スチュワートのひょうきんな表情の静止画とくる…。この時点でジョージに肩入れせざるを得ない状況になってしまう導入部が上手いです。そしてその後も大人になったメアリーとの再会と華やかなダンスシーン…、4年間も待った弟が町に戻った時、その妻に弟の現況を尋ねる前に見せる一瞬の決心の横顔…(個人的にはこの瞬間が一番好きだ!)、メアリーとの繊細な距離を電話を使ってみせるシーン…、あるいは雨が降りしきるハネムーンへの出発に不吉な予感をさせる光りを照り返す傘の群れ…、すぐに取れてしまう階段のボロい装飾…と、いくつか忘れ難い素晴らしきシーンがあります。  ただ、8000ドルを失ってしまってからの過酷なシーンの連続は居心地の悪さを覚えます。様々な場所で怒鳴り散らすスチュワートの姿を見るのは辛く、しかも始めから決して不幸のまま物語が終わるはずがないと確信を持たせるのに、ここの地獄のような暗さは長過ぎると思います。もちろん、だからこそ生に歓びを見出すのであって、つまりは成功していることになるのですが・・・やはり物語に対しての尺がやや冗長だと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2011-02-15 18:28:13)
3.  スターリングラード(2001) 《ネタバレ》 
孤高でストイックなイメージの狙撃手同士の対決というのは個人的にツボですし、それぞれが異国人を英語で演じながらもジュード・ロウの男前っぷりとエド・ハリスの軍服の似合いっぷりが良い味を出していますし(戦時中とはいえレイチェル・ワイズはもっと綺麗にとは思いますが)、列車を降りると戦禍が広がっている導入の仕方や、ジュードが狙撃の腕前を見せるシーンは圧倒的だと思います(あの場面は死体も凄い)。・・・しかし、肝心要のジュードとエドの狙撃対決が全く面白くないのです。それはもう二人の位置関係の見せ方の乏しさに原因があります。凄腕のスナイパー同士ですから思っているよりお互いウ~ンっと距離が離れているのかもしれないですし、一発撃てば居場所がバレてしまうので発砲チャンスが限られているという難しさがあるのかもしれませんが、例えばアンソニー・マン監督の「裸の拍車」における狙撃シーンなどと見比べてしまうと、もっと頑張ってほしいと思ってしまうのです。 ついでに位置関係の話で言えば、両陣営に顔を出す少年の出入りも描写が希薄で、よく分からず不調になっています。
[DVD(字幕)] 6点(2009-07-14 18:18:13)
4.  スケアクロウ 《ネタバレ》 
ケンカ騒ぎを起こして逮捕される酒場のシーンなど、途中ところどころであまり巧い具合にいってないと思われる場面があるのですが、本作は冒頭と最後のシーンが素晴らしいのです。まず何も無い荒野に湧いたようにジーン・ハックマンが不器用に登場する。遠巻きから様子をとらえた映像で見せ、今度はそこに待っていたようにアル・パチーノが登場する。道を挟んで遠かった二人の距離が一本のマッチで縮まる…。空から降ってきたようにポツンと現われる二人にはどこか寓意的な感じが漂っていて、これから始まる二人の道中に何らかの意義が存在するように思わせる作りになっています。さらにこの友情形成において人間不信のハックマンがパチーノを信頼した理由が〝最後のマッチをくれたから〟というのが完璧です。そして、ここで終りなの?!と衝撃を受けたあのラスト。なけなしの金まで使ってしまう遣る瀬無い結末も、往復切符を買い、靴をバンバンたたく響きが心に染み入り強烈な印象を残すのです。二人のあまりに厳し過ぎる船出を思うと〝カカシ男〟たちに幸あれと祈りたくなります。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-11-19 18:43:22)(良:2票)
5.  スパイダーマン(2002) 《ネタバレ》 
この作品で最もお気に入りのシーンはMJが二度目に襲われる場面です。その直前にトビーとダンストが会話しているシーンでは雨など降っていないのに、別れてダンストが夜の路地裏に入り犯罪に遭遇した瞬間、当然の如くフィルム・ノワールばりにこれでもかと雨がジャンジャン降ってきて光り輝くわけです。そして雨が降りゃビショ濡れになるダンストはこれまた当然の如くタンクトップで胸をこれでもかと強調しているわけです。さらにさらにトビーの顔は暗闇ではっきりとは確認できず、スパイダーマンならではの宙吊りアクロバスティック・キスで締めてしまうときてるのです。サム・ライミ監督はこのシーンを最も撮りたかったのではないかと思うほどで、この場面には本作の様々な要素が凝縮されていると思います。
[DVD(字幕)] 7点(2008-07-04 18:27:58)(良:2票)
6.  ステート・オブ・グレース 《ネタバレ》 
ショーン・ペンとゲイリー・オールドマン、エド・ハリスにロビン・ライト、その他の脇役達とわくわくさせる良い役者さんたちがそろっていますが…、取り立ててここが良いというところはないように思えます。例えばゲイリーが親友の前で兄貴に撃たれてしまう場面、夜の埠頭が水に濡れていて良い感じなのですが、このシーンが哀しくも美しくも衝撃的でもなくて全く面白くないのです。同じくペンが男っぷりを発揮するラストの襲撃スローモーションシーンも疑問符ものです(バグパイプの響きは好きですが)。ペキンパーでもやりたかったのでしょうか?・・・ただ、ロビン・ライトの部屋は印象的です。青白い光が優しくも冷たくもあり、あの空間の異質さが際立って出ています。
[ビデオ(字幕)] 6点(2008-06-02 18:16:19)
7.  スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
やはり本作で最も記憶に残るのは鮮血シーンでしょう。回想や妄想のシーンでは色鮮やかなバートン色が前面に押し出されていますが、スウィーニーの世界は灰色が基調であり、そこでドッバッっと真っ赤な血が飛び散るコントラストが強烈な印象を与えています。ころあいに傾斜した窓も味わいがあり、そこで復讐の時を待つスウィーニーの人物造型もバートン監督の好きそうなキャラクターだけあってしっかりしていますし、ヘレナ・ボナム=カーターの役も良く練られています。ただ、アラン・リックマン演じる判事は若かりし頃に比べいささか狡猾さが弱まっており、そのせいで物語がやや貧しくなっているように思います。強烈な歌があるわりに全体的に見せ場には乏しい感じはしますが、アトラクションを体験しているような感覚を味わえる独特な世界は構築されており、さすがはバートン監督と言ったところです。
[映画館(字幕)] 7点(2008-01-22 18:11:44)
8.  ストレンジャー・ザン・パラダイス 《ネタバレ》 
これは本当に映画の世界なのか?と疑わしくなるほど現実的でくだらない陳腐な日常を映し出しています。場所が変わろうが変わらぬ三人は、おそらくマイアミ・ビーチに辿り着けていたとしても変化は訪れずあの調子なんでしょうね。こんな何でもない物語で、格別お涙頂戴シーンを用意するわけでもなく、とりわけ感動的なセリフがあるわけでもないにもかかわらず、ところがどっこい最後にはすっかり胸に響いてしまうのが本作の凄いところです。ワン・シーン、ワン・ショットで撮影し黒画面でぶつ切りする形式は、登場人物たちの日常の断片を覗いているような感覚で、肩肘張っていない彼らに次第に親近感が湧いてきます。モノクロの効果も絶大です。ワンピース一つで三人の性格が窺える面白さや夜通し永遠TVを観続けている場面、オチどころかほとんど何も覚えていないジョークを話そうとするシーン、カンフー映画を観る風景がたまらなく愛しい。
[ビデオ(字幕)] 9点(2007-11-16 18:30:12)(良:1票)
9.  素直な悪女 《ネタバレ》 
本作ではたびたび対象を画面の中央に捕えておらず、まるで固定カメラで傍観するような心持ちにさせられ〝何だよ~もう少しで見えるのに…〟というような窃視的感覚が生まれるのですが、これはチラリズムというものですね。BBの裸もバッーンと映すのではなく想像力をかきたてるように見せるあたりが巧妙で、まだ表情にあどけなさが残るにもかかわらずあの魅惑的な肢体が画面を支配しており眩しい限りです。そのBBがラストで踊りまくるシーンが圧巻なのですが、これは夫が彼女を平手打ちするシーンに対しているように思えます。と言うのも、この平手打ちは兄貴との喧嘩等のどの暴力シーンよりも痛々しく感情的に見え互いの愛の激しさの表われであり、これで彼女が家に戻ったのだと得心がいくのです。・・・それにしても生来の魔性の女を我が妻に演じさせ裸体をスクリーンに映し出したロジェ・ヴァディム監督は…やっぱり変態の気があるのでしょうね。
[DVD(字幕)] 7点(2007-10-23 18:10:11)
10.  スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ 《ネタバレ》 
最後の決闘の折は雪が降っていますが積雪量からしてこれは〝突然降ってきた〟のではなく〝ずっと降っていた〟ことになるでしょう。そんなところからも本作は理屈でどうのという作品ではなく〝とにかくやりたいことしました〟という感じです。最初は怪しい英語に眉をひそめましたが、慣れてくると無国籍や無時代、時代劇と西部劇の融合の奇妙な世界も違和感がなくなったので、しっかり構築されていると思います。ちゃぶ台返しや豆腐の角に頭ぶつけて~みたいなタラちゃんと桃井さんの回想劇は笑えますし、義経にせまる粘着質の弁慶や、清盛がシェイクスピア劇をしているシーンなども可笑しいです。それに棺桶の使い方も面白い。・・・ただしかし、いくつか気になる大きな問題があります。まず一つに・・主人公が全く魅力的に見えないこと。これはヒーローとして致命的なのですが他のキャラクターがあまりにも濃いためか存在感が皆無です。同じくキャラを掘り下げていない義経や弁天はクールですし、清盛は豪快な魅力に満ち、保安官は気になる存在なのですから別に人物造型が浅いせいではなく何かが大きく欠落している感じです。次に・・セクシーなシーンがあまり扇情的に感じられません。桃井さんの弁天の彫り物が背中に露になるシーンや立ちションするシーン、または木村さんが踊り挑発するシーン、屋根裏から情事を覗き見するシーンなどもっともっとエロチックでも良かったと思います。これも別に露出度が低いからではなく根本的な何かが欠けている気がします。最後に・・アクションシーンが魅力的でない。義経があさっての方向に発砲するのに清盛に命中するところなど良いのですが、あとは特に印象的な場面はありません。・・・このヒッチャカメッチャカの着想自体は面白いのですけどね。
[映画館(邦画)] 5点(2007-09-21 18:02:31)
11.  300 <スリーハンドレッド>
〝ジッシィズッスパッルタッ!〟と咆哮し立てつけの悪いドアでも蹴破りたい気分にさせられるほど高揚感があり、とにかくスタイリッシュでスピーディでパワフル・・・ですが、これは映画(実写)なのでしょうか?ともすればハワイ出身の巨漢力士の突き押しでも食らうかの如く、その勢いに一気に土俵下へすっ飛ばされてしまいそうなのですが、土俵際でふんばってしっかり観てみると…これが案外パッとしていません。全く知らないのですが本作の原作はコミックらしいですね。そのためなのか色彩や質感、戦場での圧倒的な戦闘シーンなどのCG全開の映像は美しく見えるものの、これは〝カリカチュア的な〟というよりも漫画そのものであり、画面を切り取ってコマにおさめて吹き出しにセリフを入れても十分に成立するように見えます。例えば、ペルシアの大軍を象徴する〝日の光をも覆い隠してしまう大量の矢〟のシーン。雨あられどころか空に幕がかかるのかっ?!と聞いただけでもゾクゾクしてしまうこの場面はもっと壮絶なシーンにできたと思うのですが、意外なまでにあっさり処理されています。レオニダスの流れるような戦闘シーンはともかくとして、その他のほとんどの面、ほとんどのシーンにおいて私には非映画的に思えます。 ただ、大ヒットしたようですからおそらく後続作品も生み出されるでしょう。もちろん漫画を読むだけでは味わえない興奮を体感させてくれますし熱気ムンムンですので、こういうのも〝あり〟なのですが、映画というより新形態の映像作品という感じがします。
[映画館(字幕)] 5点(2007-06-15 18:29:08)(良:2票)
12.  姿三四郎(1943)
あのように投げ飛ばされただけであんなにボロボロになるのか?とか、三四郎と村井の一進一退の攻防は社交ダンスが始まるのか?とか思ってしまったものの試合シーンは実に工夫を凝らしてありダイナミックに描かれています。これといって波瀾もなくオーソドックスな展開ですが、三四郎と檜垣との対比もはっきりしていて食事をしているところに檜垣が帰ってくる場面など完全な訣別を感じさせますし、最後の決闘シーンも素晴らしいです。ただ残念ながらカット版だったので少々物足りない感じもしましたが、主人公の成長過程はしっかり描かれていますし無駄なシーンが全くなく叙情的で簡潔で、そして何よりとてもパワフルです。
[ビデオ(邦画)] 8点(2007-05-14 18:18:00)(良:1票)
13.  素肌の涙 《ネタバレ》 
非常に重く、暗く、そしてデリケートなテーマです。でもシェルターへ行くシーンは不謹慎にも正直ちょっぴりドキドキしてしまいました(念のため、当方怪しい趣味はございません)。そのためか全てが明るみになり父親が怒鳴り散らす場面では、私も少々ナーバスになってしまいました。問題提起のような作品なので、もしかしてそうやって観客自身に不快に思わせるのがティム・ロスの狙いなのかなという気がします。姉弟役とも新人さんらしいですが熱演しております。辛い事実を認めようとしないジェシーの姿はかなり痛々しいです。父親役のレイ・ウィンストンもイギリス映画でよく見かけますが良い役者さんですね。ゲーリー・オールドマンの「ニル・バイ・マウス」でもそうでしたが、今にも暴発しそうな恐さがあります。それから仲良さそうな家族が崩壊していく様が、あの荒涼とした景色とマッチしていたのが良かったです。さすがに曲者俳優ティム・ロスですな。
[DVD(字幕)] 7点(2006-03-08 18:19:32)
14.  スズメバチ 《ネタバレ》 
キャッチコピーからして、ドンチャン騒ぎの作品かと思っていました。ところが実際に観てみると、割とシリアスでなかなか面白い。すっかり包囲され砦に立てこもるかたちとなった彼らの緊迫感が、ひしひしと伝わってきましたよ。敵の攻撃は容赦なく、一人また一人と仲間を失っていき追い詰められていく恐怖。敵の〝顔〟が出てこないのはスピルバーグの「激突!」と同じ手法ですね。暗い画面とその手法により怖さが増します。たまたま出くわした者たちが協力して戦うシチュエーションも好みです。ラストはあっさりとしていますが、妙な後日談があるより良いですね。
[DVD(字幕)] 7点(2006-01-14 15:54:17)
15.  スリーピー・ホロウ 《ネタバレ》 
怖いのが苦手な私は、首なし騎士が題材という事でちょっとビビッたのですが、バートンなので大丈夫だろうと思い鑑賞。・・・結果、ハラハラドキドキのけっこう好みの世界でした。謎解き的なストーリーもさる事ながら、キャラクターが良いですね。迷信は信じないと科学的検証を行っていたイカボットが、実際に首なし騎士に遭遇した瞬間、ベッドで丸くなり「信じて」と怯えるシーンなど笑ってしまいます。危ない場面では女子供を盾にして、ブルブル震えて気絶する女々し過ぎるヒーロー?なのにイカボットが魅力的なのは、やはりジョニーが演じているからでしょう。クリスティーナ・リッチもこういう世界がピッタリで魅力的です。しかし一番のはまり役は、実は首なし騎士のクリストファー・ウォーケンだったりします。色んな首を想像してみましたが、あんなにマッチした首はそうありませんね。
[DVD(字幕)] 8点(2005-12-18 14:16:45)
16.  ステップフォード・ワイフ(2004)
理想の妻とは、理想の夫とはどういうものか?そして完璧とは?をシニカルに描いた作品ですね。男と女の視点ではまた違うものを感じるでしょう。男の私には、地位も収入も学歴も夜の生活も何もかも上の相手に、だんだんとみじめさを感じ始めた夫たちの気持ち、何となくわかります。しかしだからといってステップフォード・ワイフにして良い訳が無いし、もちろん私は〝ありのまま〟が一番だと思っていますよ・・・。本当ですよ。でも男はバカだからステップフォード・ワイフに少し憧れてしまうのです。  ストーリー的にはロボットなのにチップを削除しただけでもとに戻るの?など疑問点がありますが、その辺は話の設定上仕方ないことでしょう。それからグレン・クローズとクリストファー・ウォーケンの怪演は見事です。あやしくて、おかしくて、ちょっぴり怖い、こんな夫婦を演じさせたら二人はきっとベストカップルだと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2005-12-04 17:02:02)(良:1票)
17.  スライディング・ドア 《ネタバレ》 
〝もしあの時・・・〟というのは誰しも一度は思ったことがあるでしょう。この作品はそれを上手に扱っていると思います。二つの人生があまり入り組んでないので、混乱することなく観る事が出来ました。しかしどっちの人生にしろ彼女は運の悪い女性ですね。結局、地下鉄に〝乗った方が〟〝乗らなかった方が〟どっちの方が良かったのかなんて言えない事です。でも〝乗らなかった方〟の最後の場面でエレベーターで出会った二人が、あの後〝乗った方〟の人生のように発展したとしたら、駆け込み乗車はお止め下さいって事ですかね。
[DVD(字幕)] 6点(2005-12-04 16:16:03)
18.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 
スターウォーズシリーズは全部観てきましたが、それ程興味を持っておりませんでした。しかし今作は映画館で観た事もあってか観入ってしまいましたね。パドメへの愛とジェダイ評議会の腐敗に対するアナキンの純粋過ぎるが故の苦悩。クワイ=ガン・ジンのような良き師になれず、弟のように思っていたアナキンと対決する事になってしまったオビ=ワンの悲しみ。何と言うか初めてスターウォーズに生身の人間が表われたという感じです。欲を言えば〝アナキンが宇宙征服まで考えるようになってしまった過程を詳しく描いて欲しかった〟や〝パドメ、母親になったのに死んじゃうの?〟とか〝ハンソロも出して欲しかった〟等々ありますが、これだけの大作です、要望を出せばきりが無いでしょう。個人的にはオビ=ワンの活躍シーンが多かったので満足です。  それと今作をもっと堪能したい方はアニメ「クローン大戦」をご覧になると良いですよ。笑っちゃうけど、エピソード2.5ぐらいに相当するので話が分かり易くなります。
[映画館(字幕)] 8点(2005-11-19 11:11:55)(良:1票)
19.  スモーク(1995) 《ネタバレ》 
とにかく好きです。ヘビースモーカーがタバコを吸うように何度も何度も観返してしまいます。ラシードはポールという偽名を使い父親と再開を果たし、ルビーはオーギーの娘だと真実とは分らないことを言い、娘を救う。オーギーも孫だと嘘をつき、おばあさんに最後のクリスマスを楽しませた。そしてたとえオーギーのクリスマス・ストーリーが作り話だったとしても書けない作家ポールを助ける事になる。皆が嘘をつき、それがうまい具合に運んで行くというおかしさ。クリスマス・ストーリーはもちろん、氷漬けになり息子より若くなった父親の話、タバコの煙の重さの話、4000枚の写真の話など一つ一つの小話も素敵です。ゆっくりした時間の流れ中で、じっくり味わうように観たい作品です。オーギーみたいなタバコ屋さんが近所にいたらいいのになぁ。・・・オレは吸わないけど・・・。
[ビデオ(字幕)] 10点(2005-11-02 17:40:55)(良:3票)
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