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1.  素敵な人生の終り方 《ネタバレ》 
原題はファニー・ピーポーなのか…それが「素敵な人生の終わり方」だと? エリック・バナがどう絡むのかも期待して観たけど、なんともくだらない話だった。「素敵な」「人生」「…方」これが並ぶ邦題化作品て、ロクなものがない。この邦題を忘れて見方を変えても、とくにファニーでもない。冒頭のイタズラ電話連発描写からして不快極まりなかった。友達いないコメディアン主人公が、駆け出しコメディアンをライターとして雇うなんて、この時点でしょうもない奴確定。こいつといろいろあって友になっていくのかと思いきや、結局クビ。そしていけしゃあしゃあとラストの展開。若手、ガン無視しろ‼︎ そんな奴いないとチャンス握れないのか? 何が素敵なんだ?
[DVD(吹替)] 0点(2016-04-24 21:35:34)
2.  ストーカー(1979) 《ネタバレ》 
すっと前から観たかったけど、どこの店にも置いてなくて、宅配レンタルを試みるも貸し出し中続き‥ そんなわけで長い期間お預けをくらって諦めた頃に、TSUTAYAの発掘良品に! 嬉しいチョイスに飛びついてレンタル。 ようやく鑑賞できる喜びのわりに、あまり物語にのめり込んでいけませんでした。 「その部屋に二人同時に入って、一人は世界平和を願い、一人は世界制服か世界滅亡を願ったら、どうなるの⁇」とか「二人が、自分自身は幸せになることを、そして互いのことを不幸になるように願ったら、どうなるの⁇」とか、そんなことばっかり考えてしまったのです。『どんな願いも叶える』なんて話が出されると、どうしてもそういうことを考えちゃいます。 で、そういうところの何かがオチとして用意されてるのかなーとか思ったりもしたのですが、それはなかったものの、ゾーンから帰還して大金を手にした人物がなぜ死んだのかを知った時、ちょっとしたガチョーンでした。 僕はその部分だけとっても印象に残りまして、『深淵を覗くと深淵は貴方を見つめ返す』とかいう言葉を思い出して頭ぐるぐるしていました。 「自分が本当に一番欲しがっているのは、実は何なんだろうな〜?」と思ったりもしました。お金は普通に欲しいし、あればあっただけ欲しいですから、大金入れば喜びまくりますけど、その願いが僕の他の何の願いを阻止したら死にたくなるかなぁ〜? そういうことを考えられたので、観て良かったとは思ってます。ただ、僕が感心したことだけを伝える映画なら、大金手にした人物が主人公で数十分の短編で描けそう。というわけで僕にはかったるく無駄な時間も多く感じられたので5点どまりです。
[DVD(字幕)] 5点(2015-07-10 21:29:36)
3.  スノーピアサー 《ネタバレ》 
ソイレント・グリーンみたいに配給される食料の原料はなぁ~に? 閉鎖された空間内で循環するなら考えられることは限られます。宇宙開発ではきっと避けられない問題で、ウンチやおしっこを虫や菌の力でまた口に入れられるものに循環させる技術は現実に存在します。長い長いスパンで考えれば、何の問題もない平和な社会構造であったとしても、人は必ずいつかは死ぬので、死体はエネルギー源として再利用せねばなりません。地球上ではそれが直接的でない形で大きな大きな循環系路を辿ってるに過ぎず、地球だって宇宙空間に閉鎖された有限のカプセルです。単純に2カップルを乗せた宇宙船が1000年かけて旅をするとなったら、1カップルが産んでいい子供の数はどれだけか、病死や不慮の事故も想定して人口管理しなきゃならないわけで、子孫は「あの人と結婚するのはイヤ」とか「誰とも結婚しない」とか我侭は許されないし、それと逆に口減らしも避けられない問題。話を面白くしたいなら、後部車両にゾンビがいればいいんじゃない? ゾンビが生態系の循環にどういう特別な役目を担うか描けたら最高だ。ジェイミーが話をつないで引っ張ってる感じだったのに、何にも印象残すことなく雑魚のように死にます。この命の軽い描き具合に、あとの人のこともどうでも良くなってしまいました。で、案の定どんどん軽く死んでいきます。ゾンビになって蘇るのかと思うほどです。子供が機械の一部とか、もうそこまでするならいっそメーテルと鉄郎も出してくださいな。「本当に外では生きていけないのか?」とか阿呆らし過ぎました。シロクマちゃんなんか出して「ね、感動的でしょ?」みたいな安い演出シラけまくりです。列車の中を階級制度の支配国家の縮図にしてるだけなのに、そこで解決できなかった者たちが、その外に解決を求めても、外でも同じことが繰り返されるに決まってるじゃん。もともと故郷的な親しみさえわかない崩壊した地球しか描いてないのに、「ここでまた命が目覚めるよ」と自然讃歌のごとくとってつけたラストの浅さに目が点でした。 列車内の格闘は『北国の帝王』の釜バトルの方が数倍面白くて迫力ある。
[DVD(吹替)] 3点(2014-07-29 09:31:41)
4.  素敵な相棒 ~フランクじいさんとロボットヘルパー~ 《ネタバレ》 
人の心とは一体どういうものなのか? という問いに対して使われるロボットの扱い方が巧いと思いました。法律を遵守することに重きを置かれていない点は現実世界でのロボット物語を考える上で大きな穴ではありますが、そこにこだわるとこの物語は大変紡ぎにくいものになってしまうので目をつぶるしかないなと思いました。ロボット本人は自身の記憶が消去されることに恐怖も悲しみも持っていないけれど、本人がそれなら何も問題ないということではなく、人間は何ものかと思い出を共有したいものなんだということがよく伝わってきました。二つの存在が一つの記憶を共有している時、片方がその記憶をなくしてしまうというのは、無くした側に悲しみがあるのではなく、その相手の側にある。寂しさを耐えていたのは主人公ではなく、サランドン演じる図書館の女性であり、主人公の息子でした。相棒を失った主人公は物忘れがひどかったため、喪失の淋しさを感じなくて済んだようですね。その突き放したラストシーンがまた、記憶を持続している鑑賞者側としてはとても切ない気持ちになる。かなり『時をかける少女』(大林宣彦監督版)のラストを思い出させる感じではありましたが。ロボットの道徳的価値についてボカしたことも、ロボットに気の利いた嘘や切ない嘘をつかせるために大事だったでしょうね。知ったかな人はこのてのものでロボット三原則がどうたらこうたらとすぐ言いたがりますが、そういうことにがんじがらめにならないことで良い話に仕上がっているなと感じました。庭に埋められているのは宝石だけなのかな? ロボットの記憶を消した後、消息が全く不明にされたまま同型ロボットを2台も初めて登場させる締め方は唸りました。
[DVD(字幕)] 7点(2014-07-18 19:50:29)
5.  スティーブ・ジョブズ(2013) 《ネタバレ》 
まぁ楽しめはしたのですが、それほど印象に残るものがありませんでした。「Windowsが出た時、あんなに激怒していたのか」というのが一番記憶に残りました。いつ頃だったかAppleの何かの発表の時、ネットを通じてステージの大スクリーンにビル・ゲイツがゲストで登場したことがあると記憶してるんだけど、この映画に描かれたあの大激怒の電話の後、どういう経緯で穏やかな関係になったのか、それが最も知りたかったです。まぁ、内心は穏やかじゃなく大人の計算があるのかもしれないけど、どっちにしてもそこが知りたかった。
[DVD(吹替)] 5点(2014-07-12 21:24:43)
6.  スマグラー おまえの未来を運べ 《ネタバレ》 
レンタル店でズラリと並ぶ空ケースにたった1枚の在庫。そんなに面白いの? とパッケージを手にとり裏のストーリーと解説を読もうとしたらシールべったりで読めず。なんだかよく分からないけどレンタルしちゃえと、軽さと勢いで鑑賞。R指定とは気付かず11歳の子供と共に見始めた。かなりドギツイ! とは言え、クスクスと笑えるシーンもあって「ま、なんとかなるかな」とヒヤヒヤ混じりに見進めて、身代わり妻夫木くんへのイカレ高嶋くんの暴行シーンでとうとう鑑賞ストップ。あまりに酷い。調べたらPG12らしいけど、その程度の規制でいいのか? というくらい暴力描写がキッツイ。やり過ぎ。イカレテマス。後日一人で続きを見たけど、嫌いにはなりませんでした。ただ、心に何か残るのものがあるかといえば、全くないです。いや~、大した根拠もなく「妻夫木くん出てる作品なら、そんな危なくないやろ」という判断はバカでした。ビバリとルイにもどこまでやるのかハラハラしたな~。カオナシに飲み込まれたカエルの声で喋るヒゲおっちゃんが、ニセ郷ひろみ若人あきらと気付くときの軽い感動とか(青蛙の声は実際この人)、「この人『鮫肌男と桃尻女』でもおかしな役してたな」と思ったら監督さん同じ人だったとか、可笑し怖いヤクザのオヤビンが、がばいばぁちゃんの原作者とコンビだった洋八さんと気づく時のガチョーンとか、背骨を「バトルロワイアル」で出てたよねと気づいたり、永瀬ってこんな渋くてカッコ良くなるのかと感心したり、そんなとこを楽しみました。妻夫木くんが背骨を演じ切って起死回生する場面のお目出度さには笑うしかないですね。永瀬正敏の銃乱射を避けまくる背骨は笑えるレベルを通り過ぎてハズしまくりでしたが。なんだかすごくビョーキな映画でした。
[DVD(邦画)] 6点(2012-08-10 02:59:00)
7.  スターシップ・トゥルーパーズ2
特撮のフィルティペットさんが監督ということで観てみましたが、酷すぎました。スケールがこじんまりしているのはもちろんですが、画面に色調がなさ過ぎ。ずっと一面暗い茶色の世界(『エイリアン』や『ピッチブラック』のそれとは大違いな単調で深みなしの茶色世界)。『デスパレートな妻たち』で離婚した弁護士の役柄だったバージが頭を坊主にしてヒゲ生やして別人なのに印象を残しただけ。
[DVD(字幕)] 1点(2012-05-03 02:21:13)
8.  スネーク・アイズ(1998) 《ネタバレ》 
長回しで撮ったからって何か意味がありますか? 映画そのもの以外のメディアで謎解きの補足をさせようとするような作品の在り方も嫌いです。デ・パルマは大作っぽいものをやるとどうも構えが大げさなわりにちっとも面白みがない。『キャリー』『殺しのドレス』が大好きでピノ・ドナジオの音楽と映像のシンクロに心酔したクチなので、日本の坂本龍一がパルマの映像とどんなシンクロを見せてくれるのか期待したのに、それもべつに面白いところはなくガックリ。『フューリー』でカーク・ダグラスを起用し、音楽も大御所ジョン・ウィリアムスで製作したのに、ガックシだった時と同じ。
[映画館(字幕)] 1点(2012-03-18 21:26:50)
9.  スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 《ネタバレ》 
劇場公開第一作エピソード4を観た時、子供だましだとは思ったけれど、エピソード5で気に入り、エピソード6もそれなりに楽しめたので、サーガの全体像に付き合ってみようかと劇場に足を運びました。まさかここまで子供だましの能天気物語だとは・・・。語るべき内容がどこにもないし、幼い子供が死の危険と隣り合わせのようなレースに挑むことそのものがあまりに嘘っぽ過ぎるうえに、そのチャレンジにハラハラもしないお気楽さ満点の御伽っぷり。貧弱な羽でぼったりした体を宙に浮かせるガラクタ屋のキャラで「これに耐えられる年齢向けなのだな」と冷めまくっていたことを忘れもしません。
[映画館(字幕)] 1点(2012-03-18 19:26:15)
10.  SUPER8/スーパーエイト(2011) 《ネタバレ》 
『スタンド・バイ・ミー』『ET』『グーニーズ』だのの既視感を言う人の多いこと! 子供の群像を扱ってファンタジックな冒険劇をやっただけで・・・。宇宙人の見かけに可愛げがないだの人間を食うからひどいだの、べつにいいジャンという感じでした。ライオンを野性に帰す話だってあるんだしさ。『ロスト』のように謎を引っ張りながらストーリーを進めていく見せ方はうまいなと思いましたし、主人公やヒロインもなかなかいいし、面白く見れました。列車事故の見せ方も、住宅地が戦場になってしまう展開も「うわっ!」と声を上げてしまうほど盛り上がれました。1つ残念だったのは、主人公とヒロインそれぞれの父親にどんな確執があるのかという謎の種明かしが「そんなこと?!」という内容だったことでした。誰が休んだから代わりに事故に遭ったっていう考え方は感情に入ってこないものでした。主人公が宇宙人に「気持ちは分かるよ」と語りかける短い内容は、映画として優しい気持ちにあふれていて良かったと思います。母を失ったばかりの彼が自分自身に対しての気持ちも含めて心から感じていることだから伝わったんでしょう。母の写真が入ったペンダントが主人公の危機を救うアイテムとして使用されなかった展開も「またかよ」感がなくて好感持てました。そのアイテムをラストに効果的に画面に登場させるけれど、それを手放す理由はちょっと不可解。「過去の思い出を手放して、母がいなくなったことを受け入れ、前に進む」という表れなのかもしれないけど、大事にして欲しかったな。その一方で現在生きている家族同士がしっかり手をつなぐ。このあたりがグッと来るだけのエピソードが散りばめられていたら、もっと好きになれたかも。
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2012-03-18 12:08:59)(良:1票)
11.  推定無罪 《ネタバレ》 
観たのはかなり昔のことだし、一回見たきり「また観たい」なんて一度も思わず今日に至ります。かなり昔に一度見たきりの記憶なので、大間違いしているかもしれませんが、真犯人が分かったとき、ハリソンのどアップの顔に目からツツーと涙が流れ落ちたと記憶しておりまして、それにドン引きしたんですよ。そうじゃなくても全体的にメリハリなく淡々とした運びだったし。
[映画館(字幕)] 3点(2012-01-17 04:50:38)
12.  スカイライン-征服- 《ネタバレ》 
パソコン1台と、ある程度のソフトがあれば、腕のいいオタクなら同じレベル作れちゃうような時代。そんななかでスピルバーグの『宇宙戦争』と同じようなことやってる時点でつまらない。エンドロールではさまれるクリチャーなどの静止画はチャチなフィギュア見せられてるみたいで、あれで幻滅は最高レベルに達しました。タバコくわえて自爆タイミングを待つホテルマンのシーンはちょっと良かった。ああいうベタをやるなら、もっと思い切り良く『エル・マリアッチ』とかみたいにバカバカしく爽快に遊んでくれてたら、もうちょっと面白いものにできたのでは?
[DVD(吹替)] 2点(2012-01-09 02:47:28)
13.  スタンドアップ 《ネタバレ》 
いかに勝訴したかというより、いかに協力者が発生したかってところで映画は終わり、ちょっと物足りなかったです。見ていて自分のことに気づいたのは「セクハラするバカ男どもも、泣き寝入りする女にもイライラする」ってことでした。どっちも大嫌いです。しかし、そんなことよりも何よりも、この映画に深く引き込まれなかった最大の原因は、いくら実話だと言われても、イヤ~な感じの不理解親父が娘の応援者となる展開があまりに唐突でついていけなかったことです。シシー・スペイセクが家を出て行ったのが転機になってるようですが、あれだけひどい言動だった父親が変わるには説明や描写が弱すぎとしか思えません。「あのくらいで変われる程度のことで娘にひどい仕打ちしてたのか?」「結局自分自身の都合利益だけで、愛情とかないんじゃ?」と、かえって呆れて感じました(自分の娘がひどいことされたら、もっと早く怒れよ)。逆に一番心に残ったのは、ショーン・ビーンが主人公の息子を諭すシーンでした。ラストはそれほど・・・って感じです。ビクビクしっぱなしの人間が「今なら大丈夫かな???」みたいに重い腰を上げるのって、最初から戦ってる主人公にとっては有り難く嬉しいことではあるけれど、べつに感動するようなことでもなく、孤軍奮闘してる人間を傍観してきたことに対する「情けない!」という感情は消えない。 
[DVD(吹替)] 5点(2012-01-05 02:33:27)
14.  スプライス 《ネタバレ》 
前半それなりに楽しめたのでこの点数ですが、全部見終わった後の気分で言うと3点程度にしたい作品でした。う~ん・・・遺伝子関係の科学者があのコとセックスしちゃうか??? 後のこと考えろよ~! で、その「後のこと」がクライマックスになるのかと思ったら、とんだ肩すかしじゃん。それなら、あんな展開描写やめなさいよエゲツナイ。背中からあんな羽が飛び出すと「残酷な天使のテーゼ」が聞こえてきそうで、ちょっと可笑しかったです。
[DVD(吹替)] 4点(2011-09-18 07:32:54)
15.  スティング 《ネタバレ》 
「ラストのどんでん返し」とか「巧いシナリオ」とか何度か耳にしたことがあるもので、どれどれとDVDレンタルして観てみたのですが、観る前から「どんでん返し」なんて耳に入れてるとハードルが上がってしまうのか、見終わったとき「は?」とキツネにつままれた気分でした。こういう時代のファッションとか車とか好きなつもりでいたんですが、それらにもとくに心がときめかず、何も楽しめませんでした。
[DVD(字幕)] 3点(2011-06-11 17:40:42)(良:1票)
16.  スターシップ・トゥルーパーズ 《ネタバレ》 
きちんと感じさせたり考えさせたりするような作りがどこにもない。スゴく薄っぺらくて軽い。ここまで軽すぎると、皮肉な内容も味がなく、広報に乗せられる人間たちは超おバカなだけにしか思えない。虫の大群に迫力があったので、そこそこ楽しめた。 【2012/3/19追記】原作読んでないけど、ちょっと調べてみたところ、多分、この映画はもっといろんな国籍の人出すべきだったんじゃないかな? あとハインラインの原作に流れる思想をきちんと反映させるなら「市民権要らない、戦うなんてやだね」といった人たちのマイナスな側面をしっかり描写する必要があったと思うんだけど、多分、これは監督の意思とか以前の問題で、この物語を映画化しようなんて企画が挙がった時点で、思想的な部分はうやむやにして巨大虫とのスペクタクルを見せることしか考えてなかったと思います。「自分の生活する社会は自分たちの力で守る」と言えば理にかなっているしカッコよくもあるけれど、世界を市場としたハリウッド映画で、そういうことを真面目にのたまう映画を作ったらどんな反響が起こるか・・・もともとが問題作で、2時間枠でとうてい人々を説得感動させて黙らせられる類の内容ではないし、もう、虫とドンチャンやるおバカ映画にするしか企画の進めようがないとも思えます。そのへん、真面目に作る気のなかったことは、アイアンサイド以外のあまりにクダラナイ出演者たちの顔ぶれが物語っています(原作のプロパガンダに真面目に付き合う勇気のある有名俳優がいただろうか?)。それならそれでも、せめて多国籍なムードくらい作ってくれたら、も少し人間群像の絵的にも楽しめたんじゃないかと思えます。こんな政治的問題原作を真面目に監督したい人どれだけいたかな? 映画がどう反応されようが、よその国の人間に監督させれば都合いいし、バーホーベンは虫と戦う映画企画が実現できるなら原作が何であれ飛びつきたかっただけなんじゃ。そんな感じの出来上がりです。本作含め興行コケまくりで今じゃお呼びもかからない監督ですもんね。点数は虫の特撮だけに。
[映画館(字幕)] 5点(2011-06-08 21:03:14)
17.  300 <スリーハンドレッド>
公開時、僕はまだジェラルド・バトラーて人を知らずにいたし、なんや知らん俳優さんばっか揃えてエラいマッチョ仕立ての映画が出てきたなと思いました。スパルタ軍の話ということと、マンガ原作ということだけ知ったうえでDVDレンタルして観ました。マッチョマンたちの血湧き肉踊る壮絶な戦いぶりを官能できるかもと、ちょっと期待したのだけど、正直つまらなかったです。マンガ原作ということでその世界観を大事にすれば仕方ないことかもしれませんが、いかにもゲイ的な強敵キャラとか、CG使いまくりの映像とか、かなり興ざめでした。しっかり訓練して磨き上げた生身のアクションで惚れ惚れと唸りたかったです。「あんなカラダだったらいいなー」と思うだけで、どこにも「すげぇ!」は存在しませんでした。エンド・タイトルだけが光ってました。
[DVD(吹替)] 3点(2011-06-06 12:59:56)
18.  素晴らしき哉、人生!(1946) 《ネタバレ》 
タイムトラベルもパラレルワールドもない白黒映画のなかで、愛嬌ある落ちこぼれおっさん天使の手による『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』的暗転世界は期待外の展開でした。「自分なんかが一人いなくなったところで、誰も困らねーよ」と思ってるクチですが、人間、人と関われば自覚はなくとも少なからず何かの影響は及ぼしてるもんですよね。それが良い方向にであることを願うし、これからもそうあれる人間でありたいと思いました(悪影響もいろいろやってるんだろうなー)。にっくき敵に元気で明るい挨拶をするエンディングは一生忘れない気がします。いないものにされたのが、生きて戻ればそりゃ嬉しいよねー! そう考えると、まるで存在しないかのように無視するって行為がどれほど残酷なことか、ってことも考えちゃいました。無視するっていうイジメは、そうやって考えてみると「殺し」と等しいほど残酷ってことかもですね。んー、自分のいない世界を自分の目で見てみたい。どんな気分になるだろう? いろいろ寂しいんだろうなー。想像してみよう。 そして現実にかえったら、この映画の主人公みたく超ハッピーだ、きっと!
[DVD(字幕)] 8点(2010-11-13 18:00:17)
19.  スタンド・バイ・ミー
いい作品の部類だとは思うけれど、とくに名作とも思えないし、何度も観たくはならない。それと、初めて観た時から、どうしてもしっくりこなくて違和感が拭えないのが、主人公の大人になった姿をリチャード・ドレイファスがやってること。あの少年がリチャードの見栄えにはならないと思って仕方ないのです。違いすぎる。その無理さ加減が、それまでの少年時代のエピーソード全てを台無しにするラストになってる気がしてならない。う~んリチャード・ドレイファスって人が、そもそも小説家で生計立ててる人のイメージとして見にくい。演劇とか音楽とかを一生懸命な人ってイメージは持てるけど、物語を作って書く人には思えない。文章表現に秀でた人物らしく見えない。自分の勝手なイメージだけど、どうしても無理。ホントこんなことで冷めてしまうのもなんですが、自分としては、そういうことです。
[DVD(吹替)] 6点(2010-08-22 13:06:24)
20.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 
うんちにドボンしてスターを追いかけるシーンで観る気を損ねた。しかも、人波かき分けてスターにたどり着き、何の難もなくサインをもらえて、完全にアホくさくなった。そのまま観るのやめたら、ここで文句の一つも吐き出せないので半ば怒り気味に鑑賞。そのうえでの感想・・・あそこまで奇跡的偶然を積み重ねてOKなら、どんな人生送ったどこの誰が10問正解したって構わないじゃないですか。あー、やっぱ結局アホくさ! 面白かったのは、トイレの鏡に『B』の文字のくだりのみ。それだけ。でも、司会者が主人公を落とそうとする理由がわからないし、主人公が司会者を信じなかった理由もわからない。いっそのこと、人を信じなかったために不正解して全てを失う話にしたら良かったのに。なーんてね。あと「お茶汲み」「お茶汲み」って軽蔑的に表現するのがウザイ。そのお茶汲みが努力と根性と英知で大成功をつかむわけじゃなくて、単に「偶然」でミリオネアに10問正解する話。人生、夢があった方がいいけれど、こんな夢は勇気や希望に繋がりませんわな。ラティカをそんなに愛して追いかける理由もわからない。彼女の内なる魅力(主人公との心の絆など)は描かれないし単なる添え物。もっと二人の心の絆を描いて、ラストは問題そっちのけでテレホンで強く気の利いたセリフやってくれたら「いい映画」と思えたかも。なんでアカデミー賞? 踊りありのエンディングは面白かったけどね。アカデミー賞って最近どうかしてると思います。映画全体が質低下してるなら「該当作なし」くらいのスタンスとればいいのに。過去に賞逃した作品がかわいそうに思えます。
[DVD(吹替)] 3点(2010-06-11 03:53:04)(良:2票)
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