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1.  世界最速のインディアン
これもやはり、ひとつの人生の応援歌と呼べるものではないだろうか。人間、何か一つの事に一生を賭けるという事など、誰にでもその機会はあっても、なかなか実行に移す事は難しいもの。それも世間の常識を覆すようなものであるならば、尚更である。情熱や経験だけでは達成することなど到底不可能な事。しかし、それを自らの人生の生きている証しとし、目的として、ついに夢を実現させた男の生きざまを描いたのが本作。歯を食いしばり、いかにも頑張っている風には見えない主人公。その颯爽とした立ち居振る舞いの清々しさ。それが持病持ちの老人とならば、尚更際立つ。その気概の持ち主を、A・ホプキンスが自身とダブらせ、孤高の人物に成り切って、実に気持ち良さそうに演じている。軽妙洒脱な面を見せながら、人間味を滲ませていくという、彼の引き出しの多さには、今更ながら敬服する。幾つになっても夢を追い翔る少年のような気持ちを抱き続けられるのは、男の特権であろう。それを身をもって証明してくれているのだ。本作でとりわけ優れているのは、年老いてから旅に出て、様々な人々と出合うことで、一種のカルチャーショックを受けながらも、人の意見には素直に耳を傾け、人情の機微を感じていく彼を、単なる頑固一徹な老人といった画一的な人物としては描いていない点や、周囲の多くの暖かい眼差しが、彼の夢を実現させたという視点を巧みに描出できた事だろう。実話をベースにしているからこそ、一見すると奇想天外なストーリーにも、真実味が帯びてくるのであり、ポンコツ・バイクを引っ提げて、世界の名立たる強豪を相手に出し抜く姿には、もはや喝采を挙げるしかない。近年稀に見る、ロードムービー痛快篇の誕生である。
[映画館(字幕)] 9点(2007-07-29 17:11:52)(良:2票)
2.  世界大戦争
本作は昭和29年製作の「ゴジラ」以来、数々の特撮映画を生み出してきた本多・円谷コンビ作品とは味わいが異なるものであり、メガホンを撮った松林宗恵自身の戦争に対する深い思い入れで、「反戦」というテーマがより鮮明に打ちだされた作品だったと言える。まさしく次なる世界レベルでの全面戦争を描いたものであり、その終末イメージの強烈さは、公開されて40年以上経っても未だに脳裏に焼きついて離れない。市井の名もなき庶民の生活をホームドラマ風に描いた本編と、破滅へと向かう一連の破壊スペクタクルの特撮部分とのトーンが、明確に違うのが本作の特徴とも言えるが、それは勿論違和感があるという意味ではなく、ドラマも特撮も描き方がいずれも直截的であり、互いに拮抗するほど自己主張していることに他ならないからである。主人公のタクシー運転手を演ずるフランキー堺は、元々コミカルな持ち味で人気者となった人だが、同時期公開された「モスラ」の熱血漢溢れる新聞記者とはまた違った力演で、どちらかと言えば「私は貝になりたい」の主人公と重なるほどの性格俳優ぶりである。とりわけ終盤での物干し場から涙ながらに世界へ訴えかけるシーンは、「反戦」の代弁者としての熱演を見せてくれている。当時、典型的な「絶叫型反戦映画」と揶揄されたこともあったが、それでもなお、真実味のある血の通った生身の人間の素直な感情表現は、我々一人一人の心に十分伝わるものがあり、ストレートな感動を呼び起こす名場面となっている。またしっとりとしたラブストーリーでもある本作は、團伊玖磨の叙情的な旋律がより深い哀しみをもたらし涙を誘う。そういう意味でも、極めて日本的な反戦映画だったと言える。そして今回の「破壊」をテーマにした円谷特撮の素晴らしさは、国会議事堂やパリの凱旋門などの建造物のミニチュアを逆さ吊りにして、水爆のエネルギーで一瞬にして跡形も無く吹き飛んでしまうというイメージを具象化し、また溶鉱炉でドロドロに溶けた鉄などを使って焦土と化した東京を表現したりと、かつて無いほど画期的で大胆な発想を、そのまま実践に移すことの凄さにある。この「破壊の美学」とも言える、今や伝説となった彼ならではの奔放なイマジネーションには、CG万能の現代のクリエイターたちは足元にも及ばないだろう。
[映画館(字幕)] 10点(2005-08-15 17:20:39)(良:1票)
3.  セルラー
今や我々の日常生活に欠くことの出来ない携帯電話の特質を巧妙にとり入れた、サスペンス・アクションの佳作。それはそれはタイトルが始まってからエンドロールに至るまで徹底されていて、主役はあくまでも携帯電話なのだという事が否応なく印象づけられてしまう。本作はいわゆる巻き込まれ型サスペンスで、プロットはいたってシンプルだが、さらに二重構造にすることで空間的な広がりが生まれ、またそれぞれがラインで繋がっていて、移動することにより局面が次々と変化し、そこに予測のつかないスリルが展開されていく面白さ。ストーリー・テリングの巧みさやトリックの仕掛け方など、考え得るありとあらゆるサスペンスのエッセンスをふんだんに作劇に絡ませ、娯楽作品として絶妙の味付けを施している。まさにアイデアの勝利といったところだが、やはり電話をモチーフにした「フォーン・ブース」の脚本で既に実証済みのL・コーエンならではの発想で、アイデアマンとしての面目躍如たるものがある。人助けという思いもよらないトバッチリを受けながらも、咄嗟に機転を利かせて大活躍をするC・エバンスが作品全体を盛上げているが、いかにも小市民的なおじさん俳優W・H・メイシーの意外性のある活躍も見逃せない。ただ、J・ステイサムは「トランスポーター」などで既にヒーローを演じている人だけに、今回の役にはそぐわないような気もする。いずれにしても、小品だが時々こういったキビキビした作品に出逢うから、やはり映画は止められない。
[映画館(字幕)] 8点(2005-05-17 00:24:46)(良:1票)
4.  千の風になって
この作品を大雑把に言ってしまえば、雑誌の女性記者が3組の家庭を訪問し、それぞれの家族が人の死に対して、それとどう向き合いそしてどう乗り切って言ったか、という話を取材するうちに自分の人生を見つめ直すというもの。  映画はその大部分を三話のオムニバスとして、それぞれの家庭のエピソードを描いてゆき、女性記者・紀子は主人公というよりもナビゲイター的な役割を担っている。個々のエピソードは、実際の地方の人気ラジオ番組「天国への手紙」を基に構成されているものだが、近年TVなどでよく見受けられる、実話をベースにした再現ドラマそのものである。それを単に映画化しましたというレベルで、それ以上でも無ければそれ以下でもない。私がこの作品を鑑賞して、胸に迫りくるものが無かったのはなぜだろうか。人の死、とりわけ愛おしい人との別れには、その想いを断ち切れないもの。人によってそれは一生続くかも知れないし、時が解決してくれるかも知れない。それを人(=他人)に話して気持ちに整理がつき、少しでも穏やかになるなら、それもいいだろう。悲しみや苦しみのあまり、「天国への手紙」というコーナーへ投稿した残された家族の気持ちもよく理解できる。しかし私などは、それぞれの胸の奥にそっと閉まっておく事の大切さをより重んじたい。家族の死に対峙するとは本来そういうものではないだろうか。だから、分かりきった事(人の死=悲しい)をいくら巧みに映像化されても、それだけでは何も伝わってはこない。エピソードが単にエピソードに留まっているだけで、心を揺り動かすほどのドラマに昇華していないからだ。むしろ自身悩みを抱いている紀子の姿をもっと克明に描くべきではなかったか。彼女が取材で得た事をどのように自分の人生に反映できたかが、もっと掘り下げて描かれていたら、ラストの出産シーンも生きてきた筈だ。
6点(2004-10-22 00:43:36)
5.  戦場のピアニスト
戦争の悲惨さ、とりわけナチスのユダヤ人虐殺をテーマにした映画は、過去にも数多く作られてきた。本作もその中の一本で、評価もかなり高い。監督はR・ポランスキーで、今まで大半が小品ばかり撮ってきた人だけに、そういう意味においても初の超大作だと言える。入魂の一作と言おうか、彼としてはかなり思い入れがあるようだが、果たしてどれだけの人々の心に響いたのだろうか。実在のピアニストであるシュピルマンの回想録を元に映画化されたものだが、本作に限らず、どうもこの“実話に観客は弱い”のが気になる。要は、この主人公にいかに感情移入できるか否かで、評価も変わってくるように思う。個人的には、ピアニストという職業というだけで何故、彼が戦場を渡り歩き生き延びられたのかという部分に、どうしても引っ掛かってしまう。彼は単に運が良かっただけと言う以上に、高名なピアニストだったから助かったような描き方では、他の人が浮かばれまい。そんなにピアニストが偉いのか。終盤のドイツ高官との本来感動的である筈のエピソードも、これではご都合主義ととられても仕方があるまい。目を覆いたくなるような殺戮シーンに比べ、このシュピルマンに対してだけ、やたら描写が甘いのは何故か?そして彼の家族はその後いったい何処でどうなったのか?時間の経過(年数の経ち方)の解り難さも含めて、実話だからと言って、その辺りにもっと説得力ある描写がないから、単なるピアノ好き、音楽映画好きの為だけの作品と言われても仕方がない。
6点(2003-03-21 21:43:38)(良:1票)
6.  戦場にかける橋
期日までに橋を完成に漕ぎつけたという日本の軍隊としての面子。一方、日本軍だけでは出来なかった事を英軍の手によって成功させたというプライド。斎藤大佐もニコルスン中佐も、お互いのアイデンティティーや信念の違いによるものだからこそ、お互いに一歩も譲ることができない。そのことは本作の基本的な対立の構図の最も顕著に表われた部分である。戦場での友情の証のような完成された橋が、一瞬のうちに破壊されることで、戦争(この場合、“無理解”と定義すべきだろう)の不条理さがより強調され、クワイ河マーチのメロディと共に、虚しさの余韻を残すエンディングは秀逸。両国の将校を演ずる早川雪舟とアレック・ギネスの火花散る熱演は素晴らしいが、とりわけギネスの毅然とした英国軍人ぶりは見事で、作品をより味わい深いものにしてくれた。
10点(2002-05-06 18:06:49)(良:1票)
7.  千と千尋の神隠し
R・ゼメキス監督作品「コンタクト」のワンシーン。J・フォスターが乗ったポッドの落下する一瞬に見る夢幻空間。成長過程にあって人間誰しもが経験していくであろう大人への憧れと不安というものを、千尋が体感したのはまさしくこのまばたきするほんの一瞬の夢の出来事だったのだろうか。両親を助ける為に働くことを余儀なくされ、様々な人々と関わり合いながらやがて生きていく為の知恵をつけていく。冒頭、車の後部席に横たわったペスミスティックな表情の彼女と、トンネルの向こうを振り返るラストのその横顔との決定的な違いを、少女の成長と見るのは早計かもしれないが、しかし多様な見方が出来るのはそれだけ懐が深い作品だということだろう。とは言うものの、宮崎ワールドのまさしく豊穣なイマジネーションと極彩色の世界を思う存分堪能することが、この作品の正しい楽しみ方であることは言うまでもない。
9点(2001-09-25 00:20:00)(良:1票)
8.  センチネル
アクション監督のマイケル・ウィナーが撮った、この時期の最も本格的なオカルト映画。地獄から這い出てくる悪魔を楽園に入り込まぬように見張るため、自殺未遂の体験者たちが次々にリレーしていく。誰もいないはずの薄暗い部屋に、背中を向けてポツンと立っているショットや、フリークスを思わせる連中がラスト15分程で大量に登場するシーンなど、どうしても忘れられない作品である。
7点(2000-11-18 23:27:28)
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