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1.  セッション 《ネタバレ》 
アンドリューの勇気、決断力、実行力には驚いた。好きになった子には直接告白できるし、人生の帰路に立ったときも迷わず即決でき、彼女に事情を説明して別れることを選ぶ。一見冷たくて自分勝手に思えるが、本当の自己中なら、会いたいときだけ会おうとし、中途半端に彼女を縛りつけるだろう。事務的な別れの言葉でニコルを傷つけたが、自分を守るような偽善はみじんもなく、結果的に彼女は恋人未満のまま最小の痛手だけですんだ。彼のけじめはえらいと思う。  フレッチャーの指揮するウィップラッシュの出だしが素晴らしかった。全ての楽器がずれることなく爆発するような音を奏でた。彼が出だしの音に異常な執着を示すのもうなずける。アンドリューの鬼気迫る激しいドラムは、そうした師に引き出されたもの。無情なしごきに耐え抜いて奏でる音は、常人の領域を超える。たとえ、問題山積みの師弟関係であったとしても。絵画、音楽、その他何であれ芸術至上主義を貫いて表現されるものは、しばし鑑賞者を黙らせてしまう。 昔読んだ有吉京子の名作コミック『ニジンスキー寓話』を思い出す。不安な心を維持しなければ優れた踊りはできないと、気難しい振付師ジャンが舞踊家のルシファを厳しく指導する。常に変化することを強いられ、安住の地に住むことを許されないルシファは次第に精神を病んでいくが、独自の演奏を決行するアンドリューはフレッチャーに呑まれることなく、薄皮一枚で自己をしっかり掴んでいるように思う。  私には、甘さを徹底的に排除した気迫のみの芸術を、どう受け止めるべきかわからない。ただ、名誉欲に縛られているフレッチャーを、無条件ではやはり受け入れられない。例えば、一糸乱れぬ北朝鮮のマーチングは正確無比で素晴らしいが、心のどこかで何かが反発するのを感じる。強いていえば、そんな感覚だ。  フレッチャーが、故蜷川幸雄氏とイメージがかぶって仕方なかった。容姿も、ものをぶんなげるのも、罵声をとばすのも。 でも、蜷川さんには、底辺に深い愛があった。観客に対して、俳優に対して、何より舞台そのものに対して。 フレッチャーは、果たして音楽を愛しているといえるのか・・・・・・?
[インターネット(字幕)] 9点(2019-03-24 01:43:41)
2.  009 RE:CYBORG 《ネタバレ》 
00ナンバーたちがほぼ全員、能面でもかぶっているみたいだった。生身の体ではないというコンプレックスこそが彼らの持ち味だったのに、「攻殻機動隊」を手掛けた監督がかかわるとサイボーグはアンドロイド化するんだろうか。チームワークが魅力であるはずのメンバーたちが単独プレーで能力を使ったり、「超銀」のボルテックスのオチが使われたり、話の整合性がめちゃくちゃだったり、難解で長いセリフが多かったり(日本のアニメを日本語の字幕で見なければならんとは)と、突っ込みどころ満載だったけれど、仲の良かったはずの002と009が仲たがいをしていて、再会したらさっそく空中で取っ組み合いの喧嘩というノリは面白かった(その間に原爆を落とされちゃったから目も当てられないけど)。そもそも001が009を宇宙空間へテレポートできるくらいのベビーなら、ミサイルの発射に15分もあったんだから信管くらいどうにかできたんじゃないのと思うけど、それをいってはおしまいなんだろうか。
[DVD(邦画)] 6点(2015-02-22 22:26:29)
3.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 
さすが無重力をタイトルにすえるだけあって、3Dによる宇宙遊泳のリアリティはハンパじゃない。「アポロ13」のファンとしては、細々な設定では「ん?」と首をひねりたくなることも多かったのだが、ありとあらゆる点を徹底的にリアリティに描く必要はない作品なのだと途中で気がついた。特にラスト。ポッドが海に落ちて飛行士が1人で這い出し、陸地にたどりつくなど考えられない。あのラストでこの作品は、臨死体験して命が生還する、輪廻の叙事詩のようなものだったのではと感じた。no_the_warさんの書かれているとおり、「出産」をイメージして描かれている作品だと考えれば、数々の事故でヒロインが感じる苦痛や苦悩は、陣痛に苦しむ胎児、ヒロインの呼吸は、出産時の産婦があえぐ呼吸と思えなくもない。映画「ガタカ」の或るレビュワーが、主人公自身を卵子に向かって泳ぐ精子ととらえていて、その鑑賞力に感動したことがあるが、この作品も同じようなニュアンスを感じる。 またこの作品は伏線も何点か張られていて、そのうちの1つ、火災が発生して消火器が登場するが、これを噴射素材として利用するアイデアにはびっくりした。まるで「ダイ・ハード」のノリ! それにしても「ザ・インターネット」といい、サンドラはよくよく消火器に助けられる女優さんだ(笑)。
[映画館(字幕)] 10点(2013-12-18 23:48:02)(良:2票)
4.  ゼロの焦点(2009) 《ネタバレ》 
戦後という混乱期にあって、男も女も変身願望を持ち、生まれ変わりたい、過去を消して、新しく生きなおしてみたいという人々の悲願が悲しい。佐知子が提案した、一度死ぬという「儀式」に乗ってしまう憲一の気持ちも分からなくもない。作品のタイトルの「ゼロ」は、まさしく過去のない、擬似的なスタート地点を表しているのでは? 無理やり過去をむしり取って、ゼロの位置に立ってみる。しかし、その場所は、実は意外にもストレスのたまる、罪悪感まみれの、とんでもない立ち位置なのだ。まるで、虫めがねのレンズで光を集められ、じりじりと焦げていく紙の一点のように。運命に翻弄される3人の女性の哀れさが涙を誘った。一方、男たち(鵜原兄弟)のふがいなさは・・・・・・。 挿入歌「Only You」や主題歌「愛だけを残せ」については、せっかくの余韻を撹拌しているとしか思えない。特に「愛だけを残せ」は、雄叫びのような歌声で、凪いだ海にそぐわないこと甚だしい上に、「ゼロの焦点」の世界にどっぷり浸かった歌詞で、さすがに満腹になる。(みゆきさん、ごめんなさい。単独で聞く分には全く問題ないです!)
[DVD(邦画)] 7点(2013-07-20 01:50:25)(良:1票)
5.  1000年女王 《ネタバレ》 
「1000年に1度の春しかないラーメタル人の気持ちを、サルよ、お前たちにはわかるまい。地球という楽園に生まれたお前たちには、わかるまい。我々は、楽園とわかっていても、最後まで手を出さなかった。我々にだって未来があれば、永遠に宇宙の果てに飛び去って、凍りつくのでなければ、他人の楽園に手を出したりは・・・」 瀕死のラーレラのセリフに号泣。命がけの夜森の特攻といい、種族の生存権を優先させる侵略といい、いたるところで第二次世界大戦を経験した日本の古傷を見る思いがした。楽園に住みながら、その有難味に気づきもしない地球人に対する嫉妬、憧れ、不安、そうした思いから、ラーメタル人は地球人を「サル」と呼ぶ。そして、1000年の春の目覚めもわずかに、彼らはあえなくほろびてしまう。これほど深いテーマを、直球で、ぶれることなくわかりやすく追求しているのは素晴らしい。近年のアニメは、ジブリ作品を含めて、必要以上に複雑な要素を盛り込みすぎる。
[ビデオ(邦画)] 9点(2012-02-19 01:16:07)
6.  戦国自衛隊 《ネタバレ》 
ようやく念願かなって視聴したのはいいが、つねに防衛の立場をとることに慣れているはずの自衛隊が、そこら辺の武士に積極的に発砲し始めた時点で、早くもいやな予感。次から次へと何の躊躇もなく人を殺していく自衛官たち。あまりのずさんさに開いた口がふさがらない。これは自衛隊の誇りを十二分に傷つける映画では!? クーデーターがやすやすと起こるほどの統率のとれなささ、危機管理の薄さに、各隊員のだらしのない体の動きと、あまりの無様さに目を覆いたくなった。また、天下をとる決戦前夜に女郎買いを推奨するなど、つっこみどころが多すぎて、とてもここに書きつくせない。 (せめて合戦中のヘリのどてっ腹に「陸上自衛隊」という文字を消してくれ!) 自衛隊の良さや弱点、特徴などを活かした映画にしてくれていると思っていたが、裏切られた。それに、せっかく歴史を絡ませているのだから、隊員たちが「この時代は確か○○が、」といった知識を全く口にしないのも違和感があった。歴史に弱い人たちばかり銃をとってドンパチしてるのかと思ったら、ただの戦争ごっこにしか見えなくなった。
[CS・衛星(邦画)] 0点(2011-11-30 01:34:46)
7.  セブン 《ネタバレ》 
思い切り置いてきぼりをくった作品。というのもブラピの妻、パルトローが出てきた辺りでラストが分かってしまったため。なにとぞ自分の予想が外れているように、という思いが先に立ちすぎて、他の見所に集中できなかった。ブラピが寸でで撃たれそうになったときも、主役級の役者がこんなところで命を落とすわけがないと思うからスリルもそれほど感じなかった。脇役が背後を取られて助かっていたならかなりドキドキしただろうが・・・・・・。とにかく途中で結末を察してしまったので、全てが色あせて見えたのが悔しい。最後まで気づかなかったらなあ・・・・・・。
4点(2004-01-01 19:58:34)
8.  千年の恋 ひかる源氏物語
とにかく女優さんたちがかわいそう、につきる。聖子ちゃんだって、ああいう風に演出されてしまったからそれに従っただけじゃないの? それとも本人が希望したのかな。どっちにしろ一番の被害者だよ。笑いものにされて当然の演出でそのまま出しちゃった監督が悪い。役者たちの言葉遣いがまずメチャメチャ。後はいわずもがな。難解な源氏をソフトに分かりやすく現代向きに仕上げたっていうのが狙いだとしたら的はずれもいいとこ。古典をまだ読んだことない子供に見せられる作品じゃないからね。とんでもない先入観を植えつけるようなものだよ。源氏の世界を常識として知ってる年頃になってから見たんじゃうんざりだろうし。ビジュアルに凝りすぎて、哲学というか精神を描いてないから軽いんだ。日本の誇れる最高の小説をよくもこんなでたらめに作ってくれて、どうして自分の国の宝をメチャメチャにしてしまうのか、その神経がわからない。(我々日本人てのはマゾなのか?)バラエティで面白さを前面に出して興行的に業績をあげたいのなら、オリジナルのファンタジーを生み出しゃいいだろ、こんな素晴らしい古典を軽々しくダシに使わないでくれ!
1点(2003-12-29 00:54:48)(良:2票)
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