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1.  先生、私の隣に座っていただけませんか? 《ネタバレ》 
これはなかなかの掘り出しものでした。序盤からどこかずれている夫婦のコミュニケーション、あの原稿を見てしまってからの夫の狼狽ぶり。その後は、コメディとしてもホラーとしても楽しめるし、虚実入り交じったサスペンスとしても面白く、平凡な素材でもまだまだ面白くできる、ということを実感できました。不倫ものだけどジメッとした「三角関係」に持って行かなかったのは、柄本佑さんのダメ男ぶりに加えて、カラっとした奈緒さんの好演が大きい(ただ、若干物語的に都合が良すぎるようにも見えてしまうけど)。ラストの復讐劇ですが、俊夫はただ単に佐和子に「捨てられた」のではなく、「救われた」のだと思っています。少なくとも佐和子と千佳の2人にとっては、俊夫は「才能あふれる漫画家」だったわけで、やっと「筆」を再び取る決意を導いたのは、間違いなく佐和子です(→そこで、はじめてこのタイトルの意味がわかる構造もすごい)。だから、これは夫の「自立」の物語でもあり、その結果、妻もまた「自立」への道を歩んだラストだろうと思います。車の免許は、妻の自立を象徴する要素だし、だからラスト、私は、妻は1人だったという解釈です。「新谷先生」は最初から最後まで虚構のなかの存在であり、あの人のよさそうな青年は本当にただの教習所教官だったのでしょう。夫婦それぞれが「成長」した先に「別れ」があるという、たいへんよくできた夫婦もの映画であったと思います。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-06-27 10:01:00)
2.  ゼロの焦点(2009)
全体として台詞回しも音楽も演出も大仰で過剰。中谷美紀さんはもともと表情も演技もオーバーアクト気味なのに、序盤の登場シーンから最後まで「熱演」にアクセルをかけてしまい、コメディかコントのようだった。逆に受けの立場の広末涼子さんは、終始引き過ぎで芯の強さを伝えきれない。得意な役回りだった木村多江さんはいつもの木村多江さん。3人の女性の設定にせよ、その後のサスペンスドラマの定番となった「崖シーン」にせよ、いまや多くの映画やドラマの基本枠組を作ってしまった作品であるがゆえ、その基本枠組を21世紀にどのように表現するのかが問われた作品であろうけれど、そうしたメタな視線をできるだけ排除して、昭和的な「正統派」路線でいったのが正解だったのかどうか。もう一歩踏み込んだ再解釈が必要だったのでは。
[インターネット(邦画)] 5点(2020-07-19 07:05:19)(良:1票)
3.  青天の霹靂 《ネタバレ》 
導入のマジック&一人語りから立て続けに大小の不幸が襲い、父の写真を手にするまでの序盤の出来は秀逸。「生きる」ことの意味を失う気持ちに見事に感情移入させられます。ただ、タイムスリップ後の展開はベタすぎてちょっと・・・。結局、主人公は、それから何が起きるかを知っていても過去を変えようとするわけでもなく、ある種の「傍観者」になってしまうのが残念。この展開だったら、タイムスリップなくても過去の母親の日記を見つけるとか、そういう展開でも十分成立しちゃうわけだし。あと、柴咲コウのキャラが美人でいい人過ぎて場末の劇場に似合わなさすぎ。ビンタ癖はそのへんを補ってのことなのかもしれないけど、マジシャンの助手の段階ですでにオーラありまくりで、ちょっと不自然過ぎた。とはいっても、この映画で感心したのは、劇中の「ぺぺと陳さん」のマジックコントが本当に笑えてしまうこと。芸人を描いた映画って肝心の芸が面白そうに見えないと本当に悲惨なことになるのだけれど(音楽映画とか芸術映画でも一緒だよね)、その点、あのマジックコントは大泉洋と劇団ひとりのキャラにもあってて本当に面白そうだった。その説得力は、芸人出身の監督さんでもなかなか難しいはず。そういう意味でも、劇団ひとり監督の次作もちょっと楽しみです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-11-24 00:01:52)
4.  ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 《ネタバレ》 
ポール・トーマス・アンダーソン監督の怪作。やっぱりこの監督は凄い。全体的には『マグノリア』などのやや過剰気味の演出から一転して静かで淡々としているけれど、そこはダニエル・デイ・ルイスの強烈すぎる存在感で十分におなかいっぱい(+ポール・ダノの「怪演」も満腹感を増幅させる)。このあたりは好みは分かれるところで、個人的には「やりすぎ」感のほうが先に来たかな。ただ、映画としての「力」は十分伝わる。これって「アメリカとは何か」を語る壮大な叙事詩だと思います。アメリカン・ドリームと資本の象徴としてのプレインビュー、土俗的で原理主義的な教会の象徴としてのイーライ。そして「血」では繋がらない息子との関係は、「血」ではなく「理念」で無理矢理「国」を作ろうとしてきたアメリカの理念そのもののよう。この3者の関係は、複雑に入り組みながら、結局は資本主義の強烈な欲望の前にどんどん破滅へと向かっていく。最後の「終わった」は、何の終わりを意味しているのだろうか。いろんな解釈ができるけれど、あれこれ考えるだけでも結構楽しい。
[DVD(字幕)] 7点(2016-03-19 11:23:09)(良:1票)
5.  世界にひとつのプレイブック
実は見終わった直後はそうでもなかったのだが、その後しばらくしてからジワーっと「あ、いい映画だったな」と思わせられた不思議な作品。「病んでる」主人公2人の描き方が秀逸。薬ネタで盛り上がるところから、最初のデートでのオーダーまではブラックな笑いにニヤニヤ。その後の少しずつ相手を理解する過程で知らず知らずに2人を応援する気持ちに・・・。その合間に挟まれる親父や友人のエピソードもいい感じで物語に絡んでくる。演技では、ジェニファー・ローレンスもいいけど、ブラッドリー・クーパーも躁鬱で忙しい役を本当にがんばって演じていた。ダブル受賞あってもよかったのではないかなあと今更ながら残念な気持ちになるくらい、僕はこの映画が好きになっていた。そして、個人的な愛すべきポイントは、「普通であること」とうまく折り合いをつけられない主人公やその家族を、それでも最後には包み込む懐の深い「人間社会」の姿。その危なっかしいバランス感覚と温かさが、この映画にはきっちりと描かれていたと思います。あとは、よくわからない邦題だけは何とかならなかったものかなあ・・・。
[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 9点(2015-03-15 23:14:09)
6.  ゼロ・ダーク・サーティ 《ネタバレ》 
いやあ、なんだろう、不思議な映画。主人公があれだけの執念を見せつけてるのに、どこか実在感がない。与えられた情報は「マヤ」という名前だけ。なぜ彼女が抜擢されたのか、何が彼女をそこまでさせるのかよくわからない。ラストで「名字は聞いてない」と言われ、一人だけで空っぽの輸送機に乗るときの空虚さ。まるで彼女自身が9.11以降のアメリカが陥った「狂気」を体現しているかのよう。テロから数年たって、国民の関心は薄れ、戦争や拷問への批判が巻き起こり、行き場を失いつつあった「狂気」は、ビンラディン追討への執念として生き延びた。この映画では、あの死体が本当にビンラディンだったのかどうかもわからない。そういうことにしなければならない空気だけは理解できた。そして少なくとも、あの時代の「狂気」をなかったことにはできない。そういうことは十分に伝わった。
[DVD(字幕)] 7点(2014-07-24 16:19:21)(良:1票)
7.  ゼロ・グラビティ
突然宇宙空間に放り出された飛行士の予告編が印象的で公開直後の米国で鑑賞。宇宙空間のルールを忠実に再現し(部分的には?の部分もあるが)、キュアロン監督おなじみの長回しが効いていて、映像体験としても一見の価値あり。登場人物はサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーの実質2人(あと声だけの管制官俳優エド・ハリス)だけですが、無駄をそぎ落としたシンプルなストーリーのなかにも主人公のドラマがちゃんと用意してあって映像だけの映画でもないのも魅力です。目立たないけど音楽もいい。それからカエル君! 『アバター』以降ごちゃごちゃした大味な大作が増えたこともあって、個人的には3D映画に否定的だったのだけれど、3Dであることによって映画としての質を高められるということを、はじめて実感させてくれました。そして、こういう映画をちゃんとヒットさせるのが映画の国の底力なんだなあと関心。
[映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2013-11-02 04:38:26)(良:4票)
8.  セックス・アンド・ザ・シティ2
地上派テレビ放送だし、147分という本編の長さを考えると、かなりのカット(それもきわどいシーン)がされていたのかな。たぶん、そのせいもあると思うのですが、残念な出来。このシリーズの魅力は、ラスベガスとかLAとかの成金世界とも、貴族的な「上流階級」世界ともちがう、NYという街だからこそ可能な微妙なバランスの上になり立つセレブリティ文化(日本語的な「セレブ」ではない)の世界なんだと思うので、成金趣味満載のアブダビ旅行はその魅力を自ら放棄したようなもの。「シティ」の魅力を描けないSATCなんていうのは、単なる下ネタコメディ映画でしかないのです。出演者のなかには50オーバーまで出てきて、アヴァンギャルドなSATCなら「アンチエイジング」や「美魔女」とはちがう、現代の「女」の老い方をちゃんと描いてくれるのではと密かに期待していたのですが、そっちには向かっていないようです。カットなしのDVDで見直してちゃんと評価しなおすべきなのかもしれませんが、その時間ももったいない。
[地上波(吹替)] 3点(2012-05-19 10:23:38)
9.  セックス・アンド・ザ・シティ
友情モノとしても、恋愛モノとしても、ストーリーは平凡なものですが、この作品はなんと言っても主人公4人のキャラクターと「ニューヨーク=ザ・シティ」の描写を楽しむものだと思っていたので、そういう意味では及第点の出来。ドラマの「延長戦」を楽しませていただきました。みな40歳代(サマンサは50歳!)ということで若干のパワー不足は感じるけれど、ファッションと音楽(テーマ曲のゴージャスなアレンジが抜群)でそのあたりをうまく補っていたと思います。ドラマファン以外の方(とくに男性)には正直薦められるモノではないですが、ある種のファンタジーと考えれば、まずまず楽しめるのではないでしょうか。
[DVD(字幕)] 6点(2009-05-05 12:35:38)
10.  生活の設計
シンプルだけれど、洗練された会話や各シーンの描き方が気持ちいいラブコメでした。ジルダ役のミリアム・ホプキンスが、モテモテの女性にしてはちょっと野暮ったい感じもするのだけれど、むしろ、そのフツーな感じこそが、男を惹きつけるといえるのかも。やることだけみてたら立派な「悪女」なんだけど、そんなふうに思わせないコミカルで絶妙なセンス。まさにルビッチ節。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-05 08:47:59)
11.  贅沢な骨
「骨」とか「金魚」とか、やたらとメタファーっぽいものを多用するわりには、セリフまわしなんかが、ありきたりだったのが残念でした。金魚をジューサーで飼い始めてからは、主人公たちの人間関係の緊張感なんかよりも、最後まで金魚たちは無事なのか、スプラッタシーンを見る羽目になるのかと、違った意味でハラハラしてしまいました。でも、主演3人のつくる雰囲気は好きだったんで、7点。
[DVD(邦画)] 6点(2004-05-14 03:01:44)
12.  セブン 《ネタバレ》 
鑑賞3回目にして初めて犯人役がケビン・スペイシーだったことに気づいた・・。あらためて見ると、序盤とか、伏線はりまくりの展開も楽しい(カメラマンにわざわざ名前を知らせちゃったり・・・)し、ラストの悲壮感も見事。3回目でも評価は変わりませんでした。最初に映画館でみたときは、犯罪の「完成」っぷりに妙なカタルシスを感じたものでしたが、今回はミルズの葛藤と絶望がじわじわと押し寄せてきて、いい意味でのバッドエンドを味わうことができました。そういえば、犯人は途中で予定を変えたっていってたけど、もともとはどんな予定だったんだろう。グウィネスは死なずにすんだのかな?
9点(2004-04-19 01:51:52)
13.  セイ・エニシング
キャメロン・クロウらしい、いい映画だと思うんだけど。ラブストーリーらしからぬラストも気持ちよくて好きです。ただ、アイオン・スカイがなあ・・・もうちょっと、魅力的な女優いなかったものか。『ペニーレイン』はケイト・ハドソンでもった映画だったけど、これは、その逆パターンだった。だけど、公開時に登場人物と同年代で見れば、たぶん「特別な映画」になったのかもしれないなと思った。いま見ると・・7点がやっとです。
7点(2004-04-08 03:02:00)
010.16%
120.32%
260.95%
3345.40%
4457.14%
511217.78%
612319.52%
716025.40%
88914.13%
9426.67%
10162.54%

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