Menu
 > レビュワー
 > S&S さんの口コミ一覧
S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2388
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  戦場のピアニスト 《ネタバレ》 
ユダヤ人移民の子孫であるスピルバーグは「ユダヤ系の僕がホロコーストを撮らないで誰が撮る?」と宣言して『シンドラーのリスト』を製作しました。その約10年後に生粋のアメリカ人でベビーブーマーのスピルバーグと違って実際にゲットーで生活したポランスキーが、ヨーロッパ人的かつ彼独特の粘っこさを持った視点でホロコーストの一面を描いたということになります。 本作にはある意味で個人のドラマというものは存在しないとも言えます。シュピルマンとその家族そして周囲のポーランド人にしろ、ヒトラーという独裁者が起こした歴史の渦に飲み込まれて、ある者は絶滅収容所である者はワルシャワの市街戦で死に、またある者はシュピルマンの様に生き延びることができたという、ポランスキーの冷徹な視線を感じてしまうのです。43年のワルシャワ・ゲットーの蜂起、44年のポーランド国内軍の蜂起がともに描かれていますが、それはビルの上階からシュピルマンが見た視点だけで描かれていて決してカメラが戦場に寄って行かないところも、まるで神の視点みたいで意味深です。 そして『シンドラーのリスト』との最大の相違は、両作とも多少の良心を持ったドイツ人がユダヤ人を助けるけど、本作のドイツ人将校は報われることもなく捕虜収容所で死に、そのことに対して少しも同情していないようなポランスキーの視線を感じてしまうことです。『シンドラーのリスト』のようなカタルシスとあざとい涙腺崩壊効果がない点がまた大きな違いでもあり、彼の過酷な人生体験がもたらした結果なのかもしれないけど、ポランスキーは実はヒューマニズムを信じていないのかもしれません。この映画ではシュピルマンの行動や周囲の出来事に関してちょっとブラックなユーモアを感じさせるシーンもありますが、そこに監督の底意地の悪さを感じてしまうのは私だけでしょうか?
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-06-01 23:26:25)
2.  ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 《ネタバレ》 
デイ・ルイスのダニエル・プレインヴューは、ゼロ年代に製作された映画の中では最高の演技、これで当代一の名優の座を揺るぎないものにしました。並みの名優ではこのキャラは単なる粗野な成り上がり者としてしか表現できない、とてもじゃないけどデイ・ルイスの様な怪物にはなり様がないのでは。ジャック・ニコルソンでも難しいでしょう。 そしてポール・トーマス・アンダーソン(P.T.A)、今までロバート・アルトマン的な作品を撮ってきて本作でも献辞まで捧げていますが、この映画はどうも今までのとは作風が違う気がしました。プレインヴューが石油を掘り当てるまでのほとんどセリフ無しの冒頭15分、不協和音を強調した音楽、シメントリーな室内、双子と無表情な子供、なんかとてもキューブリック的な演出なんです。そう、実はこの映画は『2001年宇宙の旅』を再構築した構成なんですよ。極めつけはラスト、プレインヴューが足を引きずりながらイーライを追い詰めボウリングのピンで仕留めるシーンは、まるで『2001年宇宙の旅』の道具を使うことを覚えた猿人が仲間を倒して君臨し始めるシーンとそっくりです。さしずめ初めて石油を掘り当てたときにプレインヴューが手のひらをくっつける掘削リグは、“モノリス”を暗示しているかもしれません。 考えてみると、P.T.Aはキューブリックの後継者になるのかもしれませんね。今後の作品が楽しみです。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-10-21 22:41:55)
3.  セントアンナの奇跡 《ネタバレ》 
イーストウッドに「なんで『硫黄島』に黒人兵士が出てこないんだよ」とマジで喧嘩を売って物議をかもしたスパイク・リーなので、黒人兵士を主人公にした戦争映画には力が入ってます。冒頭、孤独な元兵士へクターがTVに見入っているのは『史上最大の作戦』のジョン・ウェイン登場シーンというところからしてリーの思い入れが感じられます。戦闘シーンは『プライベート・ライアン』を意識した凄惨さで、ドイツ兵の描き方も兵士たちのやり取りがリアルで良かったかと思います。ただ肝心のプロットにはちょっと無理があるうえに脚本が詰め込み過ぎで、そのため上映時間がえらく長く感じられました。私には結局なにが「セント・アンナの奇跡」だったのか、「眠る男」の意味が何だったのか、最後まで理解不能でした。イタリア人が大量虐殺されるところもなんか淡泊な印象で、意地の悪い言い方をすると、スパイク・リーという人は「白人」の虐殺には「黒人」の虐待ほどには憤慨しないと感じちゃいました。
[DVD(字幕)] 6点(2011-02-06 23:41:16)
4.  セクレタリー 《ネタバレ》 
一言で評すと“変態カップルさんいらっしゃい!”となりますが、変態調教される秘書のマギー・ギレンホールが想像以上に艶めかしい演技なのでけっこう観られます。 変態弁護士ジェームズ・スペーダーが調教しているうちにだんだん秘書に愛情(?) を抑制できなくなってゆく姿がリアルです。あの“お尻ペンペン”シーンは、その手の趣味の人にはたまらんでしょうね。 弁護士事務所の中でストーリーが展開するわけですが、事務所の内装が非日常的な空間を作り出しているところはすごく気に入りました。ビデオショップではソフトポルノの棚に並べられていますが、けっこうドラマとしては丁寧に撮ってますよ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-09-16 21:12:32)(良:1票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS