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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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1.  西部開拓史(1962) 《ネタバレ》 
この映画は正に原点回帰。 南北戦争以前からアメリカ大陸に渡った開拓者たちの生き様を雄大に描いた歴史劇。 特に南北戦争以前の時代から西部開拓時代を描いた作品は貴重。 美しくも厳しき大地、 原住民インディアンとの交流と反発、 牧草地を駆け抜ける牛の群れ、 保安官たちの死闘・・・様々なドラマを詩情豊かに映していく。 2時間45分という長さだが、ストーリーは全5部、休憩を挟めば前・後編と観れるので区切りの良いところで休憩できるのがミソだ。 1,2,5部はヘンリー・ハサウェイの活劇精神、3部をジョン・フォードの戦争ドラマ、4部のジョージ・マーシャルやリチャード・ソープの演出など見所も盛り沢山。  ただ、西部開拓時代の負の部分の描写が少し物足りない。 五世代に渡る積み重ねでドラマの見応えはあるが、ラストの保安官のエピソードはもう少し見たいところ。 南北戦争で生き残り、そこからどの様にして保安官になったか・・・それとライナスとリリスの姉がいかにして結ばれたかもリリスの話と並行して見たかったかな。 そういう過程をもう少し描いても良かった気がする。もう40分話が観てえええっ! ほんのちょっとだけ出るジョン・ウェイン、二度目の出番が仏というジェームズ・ステュアートと扱いが少しぞんざいだった人物も少なくない。 しかし、長きにわたって力強く生きたリリスの存在は魅力的だ。 デビー・レイノルズの活き活きとしたエネルギーに満ちた演技は素晴らしい。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-07 15:58:02)
2.  戦争と平和(1965-1967) 《ネタバレ》 
レフ・トルストイの長編を映像化したセルゲイ・ボンダルチュクの超大作。余りの長さと重苦しさは、ロシア映画随一の退屈さを誇る。原作の恋愛要素も大分薄れてしまったし。  だが、実際のソ連軍の兵士を動員して撮影した超ド迫力の戦闘シーンは圧倒的だ。「ワーテルロー」も凄いぜ。  ピエール、アンドレイ、ナターシャの3名を始め、クラーギンやドローホフ、クトゥーゾフ、ナポレオンと原作を意識させる個性に富んだ登場人物が沢山出てくる。  戦闘までの貴族のいざこざや日常の、それぞれがしっかり結末へと流れていくのでどの場面も見逃せない。  この映画は戦争映画に徹した部分が多く、戦場の悲惨さが如実に描かれていく。  ヤケクソになって戦場に飛び込んで行ったピエールも、修羅場をくぐり抜ける事で傷心と成長を繰り返して行く。  全ての戦いが終わり、ピエールを静かに迎え入れる者は果たして・・・という感じの大作。  長時間かつシリーズものという取っ付き難い映画だが、レフ・トルストイに挑戦、あるいわ小説の世界を映像で堪能したいという人。 挑戦しがいのある内容なので、是非とも挑んで貰いたい。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-02 22:41:10)
3.  聖バレンタインの虐殺/マシンガン・シティ
実際に起きたアル・カポネによる「聖バレンタインデーの虐殺」をドキュメンタリータッチで映像化した傑作。 「機関銃ケリー」でも堪能できるコーマン得意のB級的かつスピーディーで緻密な演出の数々はモチロン、ド派手な銃撃戦は「暗黒街の顔役」へのオマージュも感じさせる。  というより、「暗黒街の顔役」は実際に繰り広げられた様々な抗争事件を一つの流れに収めてしまった所が凄い。 ベン・ヘクトの並外れた脚本がそれを可能にしているのだ。 一方で、コーマンはそれを一つ一つ丁寧に映像化している。 この「聖バレンタインの虐殺/マシンガン・シティ」を見る事で、如何にハワード・ホークスやベン・ヘクト、ハワード・ヒューズの「暗黒街の顔役」が凄い映画だったのか更に理解を深める事が出来るだろう。  ジェイソン・ロバーツの演技がサイコーです。  「B級映画の帝王」はコーマンに与えられた最大級の賛辞だと俺は思う。 A級と呼ばれる映画人にはけして作れない娯楽、娯楽、娯楽。 黒人を描いた社会派ドラマでも「侵入者」という大傑作を残しているが、モチロン酷い(褒めてる)映画もいっぱいある。 そんなコーマンをコーマンたらしめるズバ抜けた傑作が「聖バレンタインの虐殺/マシンガン・シティ」だ。  何?バレンタインデーにチョコが欲しい?ホワイトデーのお返しは何が良いかって?  そんな時はトンプソンで鉛玉をたらふく食わせてやれ。ホラ、劇中の人間も口から(血が)溢れるほど美味しそうに食べて・・・嘘々、冗談ですよ。 ちゃんとチョコで返事しましょう。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-11 21:41:47)
4.  切腹 《ネタバレ》 
小林正樹は「あなた買います」等の初期の方が好きで、後期の作品はどうも苦手だった。 だが、今回再見したことで意識を変えることに。以前見た時は退屈に感じた作品も、改めて見るとその徹底的なこだわりに眼を見張る。  かつて武士道社会への“怒り”によって新しい時代劇を創造した先駆者の伊藤大輔(「忠治旅日記」「下郎」等)。彼と対談し、その系譜に連なるような“怒り”と反骨精神を叩き込み小林が練り上げたアンチ時代劇。  大島渚と組んだ戸田重昌の美術が創りあげる閉鎖空間、吉村公三郎や五所平之助等の下で活躍してきた宮島義勇のキャメラが盛り上げる緊迫、仲代達矢たちの冷え切ったセットとは対照的なくらい暑苦しい、苦しみ抜いて訴え続ける全身全霊を込めた演技。  リアリティを極めるために中村錦之助(萬屋錦之介)にアドバイスを求め、阪東妻三郎、片岡千恵蔵、市川雷蔵、三船敏郎の殺陣を参考にし、小林に求められた真剣同士による立ち合いにも応えて見せる。  映画における従来の「切腹」は、責任を負うために行われてきた(フリッツ・ラング「スピオーネ」や後年の岡本喜八「日本のいちばん長い日」、三島由紀夫「憂国」等)。 本作は「ハラキリ」を通して無責任な発言を行った者がたどる末路・武士道社会そのものへの疑問を投げかける“復讐”。  冒頭、鎧兜の周りに立ち込める煙・霧が晴れるように座した鎧武者が現れる。開かれる「覚書」、刀一本片手に巨大な屋敷の前に現れる一人の男。響き渡る琵琶の音、門、屏風、廊下、中庭、冒頭の鎧をまた映す。 映像だけでもこのくどさ、あの美しい岩下志麻まで恐ろしい顔で現れる!  首を捻り素知らぬ顔で「さて」と応える真意、扇子を開くのはそうとも知らずに思わず喋りたくなってしまったことを無意識に現す。仲代の表情の変化、それに反応するように顔色を変える三國連太郎たち。  意図的に似たような構図を重ねる回想、無責任そうに緩んだ表情、密室で苦々しそうにどう対応するか語り合う。  家老もまた、屋敷を尋ねる侍たち同様に事情を抱え悩み続けた存在にすぎないのかも知れない。 若い侍たちの雰囲気、それに代々受け継ぎ背負わされてきた「武士の誇り」という重荷。人が居るはずのない鎧…いや既にこの世に存在しない先祖の顔を窺い、首を下げて許しを請い、見えざるプレッシャーを感じ続け強面を通すしかなかったのだろう。  ゆるい表情を強張らせる襖の向こうから差し出す白装束、冗談交じりに手の動作で語る「これ」、襖を開けた先で逃亡を阻むもの、中庭に用意された正方形の死に場所。  鞘から抜き放たれ暴かれる“真実”、事の真相も知ろうとせずに嘲笑い叩きつけ「誇り」とやらをほざく驕り。 わざわざ切腹の方法を語り十字を切るのは相手を絶望させるため、目の前に置かれる「得物」、装束を勢いよく脱ぎ台座を叩きつけるヤケクソ、何度も突き立て、苦しみで震え、嗚咽し、凝視し、臓物をぶちまける代わりに大量の汗を吹き出し、血を流し、眼球と顔面を震わせ、天を仰ぎ、くたばり果てる。  手で強調する「このこと」、懐の得物に手をやり「笑う」本当の意味。後ろを槍で武装した者が固め、腹に何かを抱えていることを暗示するように仲代の顔には影が差し掛かり続ける。覚悟を語るように強烈に響き渡る音。  降り積もる雪、立て札、静かに迫る「死」が決断させる人生を賭けた行動。  介錯人を静止させ、家老を絶句させるものを投げつける腕の動作、風が吹き付けはじめ語られる一連の復讐劇。  密室から引き連りだすように申し込まれる“果し合い”、墓場に屹立する墓石群、竹林が挟む小道を抜け、風が激しく吹き荒ぶ薄野原で相対し抜き合う! 刀片手にジリジリと距離を詰め、両腕に持ち替え、太刀を弾き合う接近と交代を繰り返し、防御をこじ開け、刃と魂をへし折る必殺の一撃。  増えていく“手土産”は周囲を取り囲む者たちの殺気と神経を逆なで、風は汗を吹き出し睨みつける者たちを号令とともに立ち上がらせ抜刀させる。  圧倒的優位でありながら死を恐れ中々近づかない戦争未経験者、死を恐れない戦争経験者。 槍をふるい、投げつける砂利・槍、突進してくる者を盾にし、血に染まる衣服・家紋、息を荒くし、襖を薙ぎ倒し、這いつくばり、刀を突きあげ薙ぎ払い突き斬り捨てまくる一対多数、下から睨み上げ、刀を突き立てながら立ち上がり、駆け抜けたどり着く場所。 眼前に飛び込む権威の塊、それにすがりつき担ぎ上げ叩きつけ、ぶちまけられる、すべてを“切り捨てる”決断。影の落ちた表情と後ろ姿だけが、何もかも“偽る”苦汁を静かに語る。  鮮血が飛び散り、鎧が破壊され散乱した死闘を物語る“跡”も、風と後始末をする人々の手によって消えていくのだろうか。
[DVD(邦画)] 9点(2013-12-24 13:01:18)
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