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1.  続・猿の惑星 《ネタバレ》 
衝撃的で、確固たる命題に貫かれた前作に較べると、何とも野放図で、まとまりが無い。 大人の事情で主人公が変わってしまったのは許そう。 この映画の主題は核の恐怖だ。人類滅亡どころか、地球の全生命消滅に繋がる核の恐ろしさが伝わるかどうかが、成功の鍵を握る。結論として、衝撃的な最終場面はあるものの、核の恐怖はさほど伝わらない。理由はいくつかある。 第一に地底人の描き方の問題だ。テレパシー、幻影、幻聴、思念で人を操る等、余りに現実離れしている。たかが二千年先の人類なのに、変質しすぎている。テレパシーで苦しんだり、仲間同士で殺し合いをさせられる場面は、絵的に表現するのが難しく、小芝居しているようにしか見えない。従って、緊迫感が無い。又、高度な知能を持ちながら、猿に対して有効な対抗手段を持たないのも不自然。逃げも隠れもしないのも謎。核爆弾を“聖なる武器、平和の武器”と崇めるが、猿には核兵器の知識がなく、抑止力にはならないのは明白だ。核信仰の根拠が不明だ。 第二に、猿が武力で禁止地区を侵略する動機が希薄。食料を求めてとのことだが、猿村の周辺は自然が多く、食糧増産には困らないだろう。禁止地区こそ食糧がなさそうだ。発見した地底人をいきなり皆殺しにするのも無茶である。 次に、チンパンジーがプラカードを持って「自由と平和」を訴えるデモをするが、これは露骨に製作時の時局を取り入れたもので、製作意図が見え見えで、興ざめする。 細かいことだが、馬車を奪って逃走するブレントをすぐに猿が追跡するが、奪う場面は目撃されていないので不自然だ。地下鉄のレールは二千年経てば錆びて跡形も無いと思う。 最大の不満は、前作での疑問、「どうして猿が人間を支配する世界になったのか?」に対する明確な答えがないこと。答えがないまま地球を破壊してしまうのは暴挙に等しい。地底人の醜怪な顔の理由も明かされない。ブレントもテイラーも対して活躍しないのも不満だ。ノバは人形に過ぎない。誰もが物足りなさを感じるだろう。 核爆発を阻止しようとしたテイラーが、最終的に核のスイッチを押すのは辛辣だ。人間は感情で行動するので、偶発的に何をしでかすかわからない。核は、危険すぎる「守り神」である。
[DVD(字幕)] 7点(2014-09-15 01:55:40)
2.  續・姿三四郎 《ネタバレ》 
三四郎の活躍際立たせるためには敵を魅力的に見せる必要がある。桧垣兄弟がそれである。道場にやってきて壁板を突き破って帰って行く。ここは挨拶代わりなのでこれでよい。しかしその後がいけない。門人を次々を闇討ちするも、その姿を見せない。倒された門人の姿を見せる。観客に敵の強さをアピールしないでどうする?「想像させる」のはよいが、「想像させるだけ」では手抜きだ。格闘技を描く場合、相手がいかに強いか、どんなに凄い技をもっているか、どんなに厳しい練習をしているかを見せることで観客の気持ちは否が応でも盛り上がる。対して迎え撃つ三四郎が猛練習等を通じて、新しい技を編み出すなり、新心境に達するなどして試合に臨むのが常套。これらが一切無い。最後の決闘場面まで桧垣兄弟の空手が見れないのでは、決闘が盛り上がる筈がない。もっと言うと、勝つのは三四郎に決まっているのだ。観客の誰もがそれを知っている。故に期待させ、気分を昂揚させる演出がどうしても必要だ。◆かてて加えて、唯一技を見せた檜垣弟が決闘に参加しない。観客を馬鹿にするにも程がある。能楽の弱法師をイメージした異形の出で立ちで登場、時折奇声を発する。「あいつの残忍さには手を焼いた」「奴は本当の病気だ」と兄が語る伏線があり、どれほど凶暴な人物かを期待をさせておいて、「決闘しません」では納得がいかない。始末書ものだ。「三四郎の笑顔を見て改心しました」など噴飯ものである。あれだけ粗野、凶猛に描いておいて、笑顔がオチ。「負けた」などというが決闘していないのである。三四郎の天真爛漫さなどに何も感じないのがこの男の気質だ。◆納得いかないのは他にもある。三四郎の押し掛け弟子になった形の左文字。脇物語は彼の成長物語かと思わせておいて、後半ぷっつり出なくなる。ダメ脚本の典型だ。大きな伏線を張って置きながら、回収出来ていない。破門の件もそうだ。破門はどうなったのか?恋愛は?何もかも投げっぱなし!◆格闘技ものとしてもう一つの欠点は三四郎と敵の力量がありすぎると事。闘いは伯仲してこそ見ごたえがある。ボクサーとの格闘を前にしても三四郎に何の緊張もない。当たり前に登場し、当たり前に勝つだけ。賞金がいらないなら返せば良いものを非礼にも敗者に渡す始末。負けた相手にお金を恵んでもらってどんな気持ちになるだろうか。人間失格である。桧垣兄弟との決闘前にしてもほとんど練習しない。
[ビデオ(邦画)] 4点(2011-10-04 22:45:19)
3.  そして誰もいなくなった(1974) 《ネタバレ》 
豪華なディナーを食べたり、ワイン飲んだり、連続殺人事件が起きているのにみんな妙に落ち着いているのが気になる。最初が毒殺なのにみんな飲み食い平気なんだね。みんなが同じ部屋に集まって監視し合えばよいのに。銃殺が起これば手の硝煙反応調べるとか、ピストルは誰も使えないようにどこかへ置いておくとか、それくらいの事はしてほしい。死体もどう処置したのやら。謎解きもお粗末。最後毒をどうやっていれたの?「そして誰もいなくなったと」という原作は、そして誰もいなくなるから面白いのに、そして誰もいなくならないこの映画、これを観て面白いと思う人は、そして誰もいなくなった。 追記:この映画は戯曲版を元にしているようだ。戯曲版では最後はインディアンの寓話は「首をくくる」ではなく「結婚する」となる。発売当初の原題は「Ten Little Niggers」で米国では差別用語であったため「And Then There Were None」と改題され、やがて原作者もそう改題した。戯曲版を書くにあたり、生存者を残すことにした。原作者にとっては、全員がいなくなる事が重要ではなく、寓話に基づいて殺人が起こることを重要視していた事がわかる。以上の事が判ったからといって映画が面白くなるわけでもない。監督がどうして小説ではなく戯曲を元にして映画を作ったかを理解するものは、そして誰もいなくなった。
[地上波(吹替)] 2点(2011-09-25 05:32:05)
4.  続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 《ネタバレ》 
クールな賞金稼ぎペテン師ブロンディと憎めない小悪党テュコの金貨探しのロードムービー。これに同じく金貨を追う悪党エンジェルアイが絡み、背景に南北戦争を配する。音楽の良さは言うまでもない。 ・強盗を働いて大金を手にしたグループがいたが、軍に襲撃されて全滅。かろうじて生き延びた人物から金の隠し場所を聞くブロンティとテュコ。それぞれ一部しか聞いておらず、二人合わせないと宝のありかに行きつけない。この設定が秀逸。二人は時に協力しあいながら、時に馬鹿し合いながら、旅が続いてゆく。途中でテュコの生い立ちが明らかになり、人物に深みが加わる。ボロンディの過去は語られる事無く、謎めいた雰囲気を最後まで纏う。両者の掛け合いが最大の見どころ。◆一方セエンジェルアイの影は薄い。いつの間にか南軍の捕虜収容所の軍曹になっている。途中からいなくなるが、いったいまたどうやってあの墓場にやってきたのだろうか。ご都合主義だ。◆エンジェルアイが最初の殺しをする場面で、親父だけでなく息子も殺す。駆け付けた妻がそれを見てふらついて倒れる。一瞬幼い子供の姿が見える。それを巧みなゆれるカメラで表現している。殺す相手にも妻子がるということを伝えており、生命を軽視してドンパチ撃ち合うだけの娯楽映画では無いことを示している。◆反戦思想が読み取れる。戦争のシーンは疲弊しきった兵隊や負傷者の場面がほとんど。捕虜収容所の隊長は壊疽で死にかけ。捕虜たちによるもの悲しい音楽が長く続く。テュコを護送する駅の場面で「俺の首は3000ドルだが、お前の腕は何の価値も無い」と兵士の失われた腕をとる。護送列車が去ったあとのホームに並ぶ遺体。橋を奪い合うために川を挟んで毎日戦闘を繰り返す。その下らなさを誰よりも酔っぱらい隊長は知っているが、作戦には従わなければならない。「隊長は戦死したがってるぜ」「こんなに大勢が無駄死にか」二人はあきれ、橋を爆破。それを見て満足して死んでゆく隊長。死体の山に十字架を切るテュコ。死に行く敵の若き兵士にコートをかけてやるブロンディ。戦争は銀行強盗よりも愚かだ。【ツッコミ】①テュコたちが護送列車から飛び降りたのに、どうして誰も気づかない。手錠を線路で切る場面も同じ。②橋を爆破するのが簡単すぎる。衆人監視の中では無理。③橋が爆破したのにどうやって対岸に渡ったのか。④ブロンディは墓場で、いつ首吊りロープを用意した。
[DVD(字幕)] 7点(2010-12-25 22:09:10)
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