1. ダブル・チーム
《ネタバレ》 素手の戦いとその肉体を見せるための強引な流れ、派手なだけの爆破シーン、見せ場だけで構成されたシナリオ、おざなりな人物造詣、どこまでも二線級。そのうえ凄腕国際テロリストと凄腕秘密工作員のいわば国家が関わる戦いが、お互いの家族を巻き込んだ私怨含みの小さな戦いへと変貌してしまうといういかにもなB的展開が「どこまでも二線級」に輪をかける。だから面白いんだけど。それにしても様々な追っ手が入り乱れたローマの市街地銃撃シーンからホテルでのアクションシーンは誰が誰を狙っているのかさっぱりわからん。そのあたりの繊細さに欠けるのもまたこの手の作品の特徴か。殴る蹴るの戦いそのものだけはしっかりと撮られている。他をもうちょっと丁寧に作ってくれると嬉しいんだけど。ロッドマンはその容貌とは裏腹に控えめな役回りでかえって好印象。虎VSヴァン・ダムが最大の見せ場かと思いきや、さすがに虎とは戦わなかった。残念。 [DVD(字幕)] 5点(2010-01-19 16:24:54)(良:1票) |
2. 弾丸ランナー
田口トモロヲが必死の形相で逃げる。ダイアモンド☆ユカイが異様な目つきと異様な手の振りをして追いかける。全速力の追いかけっこが延々と続く。ただそれだけなのに妙な緊迫感があって面白い。そこに3人目、堤真一が加わる。そしていつのまにか「逃げる」「追いかける」が「走る」に変わる。「逃げる」も「追いかける」も画としては走っているのだが、同じように走っている画を「逃げる」「追いかける」ではなくただひたすら「走る」にちゃんと変わっている、そう見せているのが凄い。走る姿だけで映画になっている。途中の三者三様の回想も無くてもいいくらいに映画として成り立っている。なのに、おいおいおいおい!走り終えたあとになんでいちいち説明するかなー。高揚感も達成感もじゅうぶん伝わってたのにー。しらけるなー。オチもなんだかなー。 [ビデオ(邦画)] 5点(2007-09-18 18:39:32) |
3. 大誘拐 RAINBOW KIDS
身代金強奪のトリックはともかくとして、たたき上げの仕事の鬼の緒形拳と田舎の所轄かつデスクワーク専門の嶋田久作が見せる大きなテンポのズレの可笑しさや、樹木希林の相変わらずなごませ、笑わせる演技や、全てを包み込むような母性と何事にも動じない頼れる父性を見せつけた北林谷栄のオーラや、中だるみの無いスピード感など、まさに痛快娯楽作!といえる作品に仕上がっている。 ただ、風間トオルの関西弁がヘンなんです。コテコテすぎる関西弁の中でイントネーションが1文字だけ標準語というか、とにかく微妙にヘンなんです。でもってコイツが一番いっぱいしゃべりよるから気になって気になって、、。ラストで社会派色をもってくる展開はあまり好きじゃないのですが、コレは「国に子供をとられた」という伏線が冒頭にあったせいか、それとも社会派色といってもそれほど濃密な描き方でなくあくまで娯楽色を優先させたからなのか、はたまたハッピーエンドだったからかわかりませんが、妙に気持ち良かった。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-10-27 15:24:51) |
4. 太陽に灼かれて
《ネタバレ》 コトフ大佐と娘のふれあいが本物の親子のようで...って本物の親子だったんですね。それを聞いてちょっとほっとしました。あまりに自然で、あまりに”お父さん、だーい好き!”がひしひしと伝わってきて、これが演技だったらかえってこわいものがありますから。そんな本物の愛に満ちた前半部はまさに”幸せ”を映像化したような美しく楽しいシーンに溢れている。映画の冒頭では、ある男が1本の電話のあとに自殺を試みるが失敗。そしてその男がこの幸せな世界にやってくる。少しずつ、本当に少しずつ物語が動いてゆく。どこへ向かって動いてゆくのかは解からない。解かるのは最後。解かったときに、それまでの幸せな世界に時々顔を見せる時代の闇の象徴が蘇る。唐突なようでいて伏線はいたるところにあった。物語の動かし方がうまい!そしてある時代がもたらした不条理が痛切に描き出されている。(ネタバレが無いように書いたつもりでしたがじゅうぶんネタバレしてますね。) 7点(2005-01-18 10:37:59)(良:1票) |
5. ダイ・ハード3
監督を「1」のジョン・マクティアナンに戻してやる気まんまんなのはいいが、どかーん!どばーん!ばしゃーん!ばっかり。大体、奥さんと別れてるって..それだけで楽しみをひとつ減らされた気分だ。 4点(2003-12-26 19:20:37) |
6. ダイ・ハード2
一機目の飛行機を落とした時ははっきり言って意表を突かれましたよ。こいつら、本気だ!って。(完全に映画の中に入っている自分がいる。)でもそのことを誰もが無視してるラストのあー良かった良かったってオチはいくらアクションものでも受け入れ難い。でもまあ面白いほうかな? キャッチコピーの「また戦場に来てしまった運の悪い奴」って、本当に運が悪いのは二度も人質にされた奥さんです。 6点(2003-12-26 19:14:16) |
7. ダンス・ウィズ・ウルブズ
アメリカの西部劇を見るたびに、なんでここまで侵略者たる自分たちをヒーロー視できるんだろうと辟易することがよくあった。そこにやっと登場した先住民を悪としないこの作品の価値はそれだけで十分なのかもしれない。ただ如何せん天邪鬼な私は「何を今更」と思ってしまった。結局のところ主人公は白人でしかもやっぱりかっこいい。そこに上から見下ろした偽善を感じてしまう。それでも壮大な大自然の情景にインディアンが違和感なくマッチしている絵は素晴らしくプラス加点したい部分。テレビサイズだとちょっと物足りない。 6点(2003-12-24 11:15:36) |
8. ターミネーター2
設定自体にかなり無理がある。そんなとこをつっこむ映画じゃないですけど。あと、サラのキャラが苦手。CGにはかなり驚かされましたので1点サービス。 6点(2003-12-17 11:56:19) |
9. TAXi
こんな馬鹿げた映画だったなんて・・・テレビCMのかっこいい映像に騙された。原チャリ軍団のシーンは昔のアイドル映画か香港C級の絵面だ。ここのレビュヤーの方たちは皆寛大だ。 3点(2003-10-29 11:50:27) |
10. タイタニック(1997)
あれだけの賞をとり、あれだけの観客動員数を誇り、リピーターも多いと聞いてますが、ここではあまり評価が良くないですね。そういう私も辛口です。冒頭の船に乗りこむまでのシーンは非常に良く、これから始まる壮大なドラマに大いに期待させてくれました。しかし船内のシーンや現代のシーンは、TVみたいに人物にライトを当てているのか、映像そのものが急にしょぼくなってがっかり。ストーリーは最初から期待してなかったが、あまりにも単純。これをなぜ何度も見に行くのか不思議です。 3点(2003-04-25 13:06:56) |