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まさかずきゅーぶりっくさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 848
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 思春期の学生時代、何気なく見た水曜ロードショー「ローマの休日」でアン王女との運命的な出会いをしてからウン十年、ひたすら好きな映画を何十回観るような偏食家です。

ホラー&感動映画&難解映画大好き♪ホラー映画も好き!監督別にも観ます。キューブリック、リンチの2人は別格!スピルバーグも大好き!ホドロフスキーもナタリも好き!ハネケは苦手!

レビュー点は相対的に甘めです(ボーダーは6点)。期待に背き大ハズレ、虐待モノ、悪意を感じるバッドエンドな作品には低い点も付けますがよっぽどです。逆に最高点は9点に設定し、10点は人生観を変えられる程大好きな作品だけにしてます。人生であと何本10点の映画に出会えるか、ワクワクしてます♪

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1.  ダイアリー・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
主観映像の作品にしたところで、やれ○○の映画をマネてるだ、パクってるだと決め付けるのは個人的には好きじゃないですね。タイトルにもあるように死者を記録する意味では、客観的な映像ではなく、こういった実際に襲われるかもしれない場面で命がけで撮るという事に落ち着くと思います。  ただ作品的にゾンビの大家ロメロ先生の映画と言われなかったら、よくある低予算ゾンビモノとして扱われそうな作品でもあります。先生のゾンビ1作目「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」への原点回帰ともとれる内容ですが、主観映像の割には緊張感が薄く、その場にいるような感じが得られなかった(ネットに上がってた映像を編集してるという設定が逆効果だったかも)のも残念です。音楽もゾンビが出る瞬間にドーンとか、あれは不要かも。せっかくの主観映像って雰囲気が、演出によって壊されてしまいます。  お食事シーンは一箇所のみですが、ゾンビのやられるシーンはどれも凝ってます。薬品かけられて徐々に頭部が熔けるシーンなんかよく出来ていますし。終盤のプールに放られたゾンビの画は、まるでトム・サヴィーニ監督のリメイク版「ナイト・・・」を思い出させる異常な画です。  1つ妙に納得してしまったのは、ビデオカメラを構え、ファインダー越しに覗くことによって物事を客観的に感じられるようになるということ。それはブラウン管ごしにニュースを見たりする我々に限らず、撮影者自身にも同じことが言えますね。ありのままの世界を記録しようという使命感と同じだけ、その場の緊張をどこか他人事のように捉えたい逃避願望のようなものを感じました。  人が人を殺す。ゾンビといえど元は人間。捕まえたゾンビをうっぷん晴らしに枝に吊り下げて殺す人々・・・。相変わらずゾンビ誕生のきっかけは謎ですが、ゾンビを全て退けたところで、果たして本当の平和が訪れるのか疑問が残るというロメロ先生のメッセージはなるほどそうかもしれないなと受け取りました。
[DVD(字幕)] 6点(2009-05-05 16:39:14)
2.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 
すいません、レビュー書き直します。1度目、あまりに集中し過ぎて元日に熱でダウンしました(親にはジョーカーの仕業だと言われましたが・・・)。そのせいで正当なレビューが書けておらず、納得できなかったのでもう1度。  初見時には、過去のティム・バートンのバットマンシリーズとの違いこそ分かっていても「バットマンビギンズ」との違いにも戸惑い、重厚だけど盛り上がりに欠けるという短絡的な感想で6点とか付けてしまってました。でもこれはとてもそんなもんじゃないですね。  徹底した悪は、正義がいるからこそ悪になれる。正義の味方の中でも公に表れて人々を引っ張る検事ハービー・デントのような白騎士もいれば、そうではなく私刑執行人のようなダークヒーロー、黒騎士バットマンも存在する。しかしジョーカーはこの2人に様々な矛盾をぶつけ、苦しめ、精神的にもどんどん追い詰めてゆく。容赦がない事に理由が無い、これぞまさに最狂、最凶なんですね。  話は少し違いますが「ドラゴンクエストダイの大冒険」という漫画で、それまで人間を助けてきた勇者ダイがある日街中でドラゴン数匹を圧倒的強さで倒した時、手を差し伸べた少女に「お兄ちゃん怖い・・・」と言われてしまうんです。あまりに人間離れした強さに、助けてもらった事を忘れて不気味さや恐怖を感じる。そこを敵に突かれたダイはその後、自分が勇者を続ける意味に悩み始めます。ふとそれを思い出してしまいました。  登場人物も皆素晴らしい演技。チャンベールやヒース・レジャー、ゲイリー・オールドマンはもとより、アーロン・エッカートが恋人を失ってからトゥーフェイスになるプロセスが秀逸。地鳴りでも聴こえてきそうな怒りが凄かった。なるほど人間は本当に弱いもので、心の柱1つ折れると簡単に転がり落ちるのだと痛感。  アクションを期待する映画でもない。暗いしハッピーエンドを期待する映画でもない。それでもこれほど多くのファンから大喝采を浴びた要因の1つは、やはり人間の危うさや葛藤、心の中に眠る危険な欲望をジョーカーに見透かされているからではないだろうか?本作のバットマンの葛藤は、観客の心をも映し出す「鏡」なのかもしれないですね。1度の鑑賞でなんとなくレビューするだけでは惜しい作品かもしれません。傑作でしょう。
[DVD(字幕)] 8点(2009-01-04 00:10:50)(良:1票)
3.  大日本人
彼の本職はコントや役作りではなく喋りのほうだから、あらすじを聞いた時点でまぁこの程度だろなとは予測がついた。あと彼は大掛かりなプロジェクトや、予算を沢山使って制作する映画監督向きではないですね。目新しさも皆無。今更「ごっつ」的なコントをこの時代に映画というメディアを借りてやられても…。逆に200万くらい持たせて「3日で何か面白いもの撮ってきて」とか言った方が結果出すんじゃないかな?次は是非CSとかでこじんまりやっていただきたいです。自己満足な映画は嫌いなのでこの点数。
[DVD(邦画)] 1点(2008-01-22 14:09:21)(良:3票)
4.  ダイ・ハード4.0 《ネタバレ》 
3作目から12年経っているので、最初の数十分は「マクレーン刑事が帰ってくる」ではなく「ブルースウィリスがマクレーンを再び演じているだけ」という感じがしてならなかったです。アナログ的な犯罪を命からがらやっつけていたマクレーンが、サイバーテロという頭脳犯罪に絡む犯罪に立ち向かうという部分でも違和感を感じましたが、アクションのムチャクチャぶりはご愛嬌という感じで、通しで見れば続編として及第点の出来だったと思います(道路がぶっ壊れていくシーンが手に汗握りました)。ただ皆さん仰るように悪役がダメ。無名の小僧ではなくネームバリューのある大物と対峙してもらいたかったです。自分に撃たせて倒すというのもちょっと地味すぎたかな?もしかしたら初見よりも2度目以降の方が楽しく見られるのかもですね。 しかし回を追うごとに「死なない男」は「アンブレイカブル」に進化していきますね、いいのか悪いのかですが・・・。
[DVD(字幕)] 7点(2007-12-31 16:53:13)(良:1票)
5.  TAXi3
TVでかかっていたら無難にそこそこ楽しめる作品です。主要キャラクターのノリは相変わらずだし、くだらないけど面白い。でも前作までのスピード感や爽快感は削がれてしまい、ネタ切れの雰囲気は否めませんでした。雪上とかそういう感じではなく、普通に街中のカーチェイスを毎回やってくれた方が面白いと思いますけどね。リュック・ベッソンがこんなベタな展開を脚本してることに1番ビックリです。スタローンの出オチは一体どんな意味があったのか・・・。
[地上波(吹替)] 6点(2007-08-27 14:02:48)(良:1票)
6.  ダーク・ウォーター
ジャパニーズホラーのハリウッドリメイクと言えば、おどろおどろしさを省いて「ワッ!」と驚かすような残念な変更が多いが、この作品は良くも悪くも忠実でした。「仄暗い水の底から」を観ているとオリジナルと展開が同じで、読めてしまう部分では恐怖は更に半減しますが、皆さん仰るように、幼少時に親の愛に満たされなかった母が主人公の「母性愛」の哀しいドラマとして見ると中々よくできています。黒い水がボコボコっと出るシーンはオリジナル共々恐怖。個人的には便所がつっかえて汚水が逆流してきた過去のトラウマを思い出してしまいます…。ただこの作品にティム・ロスは出演する意味あったのかなー?最後は悲しいけど感動的でしたね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-03 11:03:59)
7.  タイタンズを忘れない 《ネタバレ》 
この映画が何度観ても好きで(^^)全編見せ場ですが、特にぐっとくるのは、いがみ合ってた白人黒人の選手たちが最初に打ち解ける合宿のところと、ヨーストとブーンが、一緒になって闘おうと団結する終盤です。   黒人コーチのブーンをクビにしようと、審判がフェアなジャッジをしない戦いがあって、そのままクビになればヨーストは総合コーチに復帰し、名誉も得られたのですが、彼はそれを捨てて紳士な戦いを挑むその男気にまず涙(笑)   最後の戦いで、ブーンはオフェンス、ヨーストはディフェンスと分担して指示を出してたところを「このままでは勝てない。我々も大人になる時がきたようだ」とか言ってコーチも団結するシーン。結果ヨーストが出した攻撃によってタイタンズが奇跡の大逆転を起こすシーン(黒人と白人のコーチが抱き合って喜びを分かち合う姿が感動)にまたまた涙(>_<)  スポコン&男の友情モノ、自然と高得点を入れてしまいます♪
[地上波(吹替)] 8点(2007-05-08 11:06:39)(良:1票)
8.  旅するジーンズと16歳の夏
脚本にデリア・エフロンが絡んでるんですね。女性が主人公の4つの話の絡ませ方が実に上手かったので退屈させない展開でした。16歳という多感な時期に遭遇する、恋愛、親子問題、生きる意味の全てを4人の少女の経験と絡ませて描かれています。リーナとブリジットのありきたりな恋愛模様より、カルメンの父親の新しい家族への不満、ティビーの白血病の少女との交流は人間ドラマとして胸を打つものがありました。ジーンズを友情という形でもう少し軸に強く絡ませてもいいのかな?と思いましたが、最初のジーンズを買いに行くシーンと、最後に旅を終えて再会するシーンの4人の顔が全然違っていて、本当に成長して見えたので、役者って凄いなあと改めて驚いてしまいました。青春映画としてはかなり丁寧に作られている作品だと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2007-01-07 02:15:24)(良:1票)
9.  ダンス・レボリューション 《ネタバレ》 
ジェシカ・アルバの魅力に尽きる映画ですね。むしろそれだけを目的にしていた方が楽しめるかもしれません。「タップドッグス」のように、最後は自分たちで企画してショーを開くパターンですが、ストーリー的には平凡ですが無難に楽しめる作品で、こういったダンスミュージックに触れる機会のない私でも自然とリズミカルな気分になれます。マイケルが再び言い寄ってきたのをあしらうシーンが非常に痛快でした。仕事で成功をおさめる事と、それまでの仲間を大事にする事を両立させるのって大変なんですねえ・・・。
[DVD(字幕)] 7点(2007-01-05 10:21:36)(良:1票)
10.  タップ・ドッグス 《ネタバレ》 
最後の製鋼所でのタップショーを魅せたいがための映画。でも90分ちょっとの短い尺にテンポよく物語を組み立てていたので、不要なエピソードも感じる部分もあったが楽しめました。監督さんは「ウェストサイドストーリー」好きなのかな?対立させる画が無理矢理な感じでしたが、最後のショーは迫力満点!リズム感の無い私には縁遠いですが、観てて楽しくなりました。兄貴、死ぬ必要あった??
[DVD(字幕)] 7点(2007-01-03 19:01:04)
11.  タッチ(2005) 《ネタバレ》 
まず原作の漫画は、愛蔵版で15冊にもなる長編の作品で、しかも感動の場面が随所に散りばめられているので、2時間の尺の映画にする時、どこを切り取って描くかがまず難しかったと思います。「NANA」のようにまだ続く前提で途中までで一応終わらせるか、もっと長編にして人物描写を丁寧にするか等、色々選択肢はあったと思いますが、この作品は原作15冊分の物語を2時間に凝縮しました。それなのでどうしても駆け足的な内容かつ、上杉兄弟と南がそれぞれを想う気持ちや細かなプロセスを描くまでの余裕は無かったと思います。また恐らく原作のファンで、この映画版に大満足という人は皆無に等しいと思います。でも褒めてあげたい点も沢山あります。斉藤兄弟の上杉も(特に弟は髪型も似てた)頑張っていたし、長澤まさみちゃんの浅倉南も、快活でありながら二人を慕うキャラを体現していて好演だったと思います。ただもう少し和也は南の事に関しては達也に対してムキになる部分が強くても良かったし、達也も野球部に入って弟の遺志を継ぐまでの心理描写とプロセスに時間をかけてもいいかなとは思いました。でもこの映画化はチャレンジだったと思います。20年前に大ヒットした作品を実写で作るのは勇気が要ったでしょう。細かな不満は言ったらキリがありませんが、出演者とスタッフの作品を大事に作ろうと思う気持ちは伝わってきたので、6点を献上します。
[地上波(邦画)] 6点(2006-08-26 18:15:50)(良:1票)
12.  TAKESHIS’
これは感覚で観る映画ですね。つまり難解だ、理解不能だと言われますが、初めから理解されようと思ってシナリオを書いていないし、小説ではなく映画だからこそ完成できる断片ぶりだと思います。むしろ無意味な作りに意味を持たせたかった狙いのある作品ですね。お得意の拳銃乱射等の暴力描写もある中、所々にたけしらしい笑いを入れてみたり、エロを交えてきたり(でも俺に言わせれば京野ことみは脱ぎ損)。リンチの「イレイザーヘッド」に近いような監督の脳内の投影という印象もありますが、時間軸の交錯、夢オチ等色々混ぜてきているので、作品の断片部分に北野武の色を掴めるか、感じられるかどうかという作品だと思います。よく言えば実験的ですが、悪く言えば限りなく独りよがりにもみてとれるギリギリの作品です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-08-12 17:44:12)
13.  タイムマシン(2002)
時空移動モノのSFはお金をかけないとショボくなりがちだし、80万年後とかの設定ならもっと圧倒的な映像体験を求めてしまいます。H・Gウェルズの原作でありながら100分より短い尺でどれだけのスケール感が出るかと危惧していましたが、やはり佳作だったので残念でした。なんかジェレミー・アイアンズ程の名優も白ヌリメイクに時間をかけて頑張ったのですが、悪い意味で「普通のドラマ」って感じでした。仰られている方もいますが、過去に行く話と未来に向かう話を無理にくっつけたような印象もあり、もう少しシナリオが魅力的にならなかったかな?と思いました。「メメント」で好演したガイ・ピアースも普通でしたね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-07-14 14:02:48)
14.  タイヨウのうた 《ネタバレ》 
YUIの透き通った力強い歌声が劇中に流れる度に鳥肌が立ってしまいました。そしてこの映画は、YUIの存在無くしては成り立たない作品でした。映画初出演だった彼女は、難病を抱えた16歳の女性、雨音薫を背伸びせず等身大且つ自然に演じていました。彼女の歌っている時以外の顔があまり知られていない事も功を奏して「YUI=雨音薫」が自然に重なり、冒頭からすんなり映画に入り込めました。塚本君もサーフィンを趣味とする彼氏を微笑ましく熱演、スクーターに2人乗りするシーンやストリートライブする薫を見守る表情は本当に温かいものでした。印象深かったシーンは終盤、防護服を着た薫が両親や孝治と共に日中の海に出かけるシーン。岸谷五朗演じる父に「そんな服脱いじゃえよ」と言われた時の「嫌だよ。だって死んじゃうじゃん。私死ぬまで生き続けるんだから」という薫の台詞です。孝治との出会いで、生きる事に前向きになった薫の心情を象徴する台詞で、それを聞いた父親の「いつの間にあんなに大きくなって…」という言葉も重なって思わず目が潤んでしまいました。このたった1つのシーンで残り少ない人生を普通の子と同様に生きさせたい親と、好きな人の為にも精一杯生きたいと願う薫の心情が汲み取れました。決して大作ではありませんが、どこか思春期の純粋な気持ちを思い出させてくれるようなとても温かい恋愛映画です。薫の死を目前にしても、また死後も、周りの人は皆、彼女の残した「歌声」に勇気付けられ、薫が個々の心の中で生き続けている事を象徴しています。感情を押し付けるような演出が少ない事も功を奏し、逆に切なさが増しました。映画のラストで流れる主題歌「good-bye days」を、それまでの2時間を思い出しながら薫の気持ちに立って詞を聴き返すとその魅力は何倍にも膨れ上がります。私の中ではいつまでも心に残る恋愛映画の傑作となりました。YUIのファンだけでなく、甘酸っぱい淡い初恋に思い出がある方なら必ず満足できる映画だと思います。YUI曰く「私は演じるのではなく、スクリーンの中で雨音薫を生きた」彼女の精一杯の生き様に釘付けです。こういう作品に出会えた事は財産です。文句無しで満点です。
[映画館(邦画)] 10点(2006-06-17 13:09:55)(良:4票)
15.  ダ・ヴィンチ・コード
私は幸いにも原作を読んでないので、比較してアラを探すという映画の見方をしないで済み、また宗教論争にまで発展した題材にも冷静な視点でみる事ができた。そんな、いち映画ファンの私見としては、豪華な出演者がルーブル美術館をはじめとした超豪華な場所や絵画等を前に展開する、一級の上質なサスペンスとして、150分間全く中だるみもなく楽しめたというのが印象です。サスペンス自体は伏線が張り巡らせているというよりも、次々とあらゆる角度から関係者が絡んでくるという表現が正しいかもしれません。 但しその絡み方は最低限の複雑さであり、物語の核心がぶれる事もない。なので観客の大多数はラングドン教授の犯人探しと、それに付随する歴史を紐解くさまに見入ってしまう。すべてを映像化したらきっと数十時間にまで膨れ上がりそうな原作を、2時間半のエンタテイメントとして起承転結かっちり仕上げたロン・ハワードの実力を再認識した。トム・ハンクスの存在感や演技は今までどおり見事としか言いようがない。またオドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、ポール・ベタニーといった周辺の人物の好演も光った。個人的にはもう少しスクリーン上で、トム・ハンクスとジャン・レノが一緒に映る場面が多く観たかったけど、キリストの歴史に疎い私のような人間でもさほどの難解さを感じずに楽しめる作品である事に間違いはないと思う。きっと原作の愛読者やキリストを信仰する方の中には、映画を観て「どの部分がどう違う」という非難も起こすと思うし、この作品は全体的な評価はそう高くないと予想するが、観客に興味を惹かせる数々の魅力的な展開に、問題作と呼ばれながらも大ヒットはまず間違いないのではないかと感じた。
[映画館(字幕)] 7点(2006-05-20 14:37:26)
16.  ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 
独特のカメラの振り方とかは辛いけど、話的には結構ついていけた。セルマがとにかく息子を遺伝的失明から救いたくて、その一心で懸命に働いてお金を貯めていたのだから、それが盗まれたら、究極的には相手を死をもって制裁し、自らも命を絶つみたいな独自のものがあったのかもしれない。挿入される空想のミュージカルだけ固定カメラだったのが変な感じがした。しかし「この世には神も仏もありゃしない」と言わんばかりの切ない映画ですね。唄いながら絞首刑が執行されたセルマの唄は、決して物悲しい終演の曲ではなかったのでしょう。役にとり憑かれたようなビヨークの演技が凄かった。カトリーヌドヌーブは歳をとっても上品で目が強いですね。ドッグヴィルより狙ってなくて、直球のフォントリアーという感じがしたのでよかった。7点献上。
[DVD(吹替)] 7点(2005-12-19 17:07:50)
17.  奪還 DAKKAN アルカトラズ 《ネタバレ》 
セガール太ったけどこの人の映画がいい意味でも変わらないから好き。全然ピンチらしいピンチもないし。多分セガールは血のりとか塗るのも「落とすのが面倒くさいから」とか言って断りそうだ・・・。最後の敵ボスのヘリ爆発とか、インパクトの強い部分もあってよく出来ていたと思う。「暴走特急」以来のヒットだった。
[地上波(吹替)] 5点(2005-11-28 15:43:08)
18.  ターミナル 《ネタバレ》 
私がトム・ハンクスをこよなく愛する1つは「その軽快な演じ方」にあります。コメディアン出身の彼は、「ビッグ」「ターナー&フーチ」「プリティリーグ」最近では「レディ・キラーズ」などで、彼にしか出来ない軽快なテンポの演技をしてきましたが、「フィラデルフィア」「フォレストガンプ」で2年連続オスカー受賞してからは比較的重厚な役回りが多い気がします。「プライベートライアン」「グリーンマイル」「キャストアウェイ」「ロード・トゥ・パーディション」など。  演技力を見せ付ける彼も素敵ですが「人間味あふれる等身大の演技」を見るなら彼の右に出る人はいません。当然この映画は「彼のためにある映画」であり、時には椅子をベッドにするシーンで間に落っこちそうになり、悪戦苦闘するシーンや、1つ嘘を付けばNYに出られると言われても決して嘘を付かない彼の姿勢に思わず笑わせられました(笑)<そのくせ、キャサリンゼタには何故ターミナルにずっといるか嘘をつく!  この映画は決して派手ではありません。クリスマスに他で上映されているどの映画よりも地味なヒューマンドラマです。それでも「ビッグネームが作り上げたテンポよい人間ドラマ」として見ると、本当に見てよかったと思える映画だと思います。  特にトム・ハンクスのファンの皆さんなら、このような、間に彼の笑いのテイストが散りばめられた作品は思わずうなづいてしまうのではないでしょうか!?「レディキラーズ」もですが、彼がどこか『笑い』を散りばめた人間的な作品を最近は選んでいるような気がして嬉しくてたまりません!  最近のスピルバーグは商業主義になってきたという人はいますが、彼が監督したという先入観を捨ててこの映画を「祖国に帰れなくなった男の9ヶ月間の物語」と思って観たら、これは中々の佳作だと思いますよ!文句無しに上手いトムの演技に6点。キャサリンゼタはやっぱり綺麗だったので+1点!スピルバーグとトムハンクスの4本目のコラボがいつか見れるのを期待してこの点を付けます!!
[映画館(字幕)] 7点(2004-12-23 20:56:06)(良:1票)
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