1. ダスク・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 全く期待していなかった分、かなり棚ボタ的な感じでした。主要な登場人物は4人だけ、舞台も殆どは寂れたガソリンスタンドだけという限定された設定でベストを尽くしていたと思います。要所要所でホラーとサスペンスの見せ場を用意し、「ガソリンスタンドに辿り着くまで」、「ガソリンスタンドの店の中」、「冷蔵室」と場面が変わるごとに人間的な掘り下げもしっかり行っている。特に中盤の腕切断シーンと終盤の低体温症で車までたどり着くシーンは時間制限があるだけに実にスリリングでした。メイキングを見る限り少ない製作費の中で頑張っているのもいい感じ。最近はゾンビものもCGに頼ることが多くなっていますので殆ど特殊メイクだけというのには驚きます。 [DVD(字幕)] 7点(2012-09-02 17:49:23) |
2. 第9地区
手ブレするカメラによるドキュメンタリータッチな映像は、理不尽な状況に追い込まれていく主人公に感情移入し易く、真剣に主人公を応援してしまいました。最近は主人公が最後どうなろうとどうでもいい映画が多い中で、凄いハラハラ感を最後まで提供してくれました。突っ込み所(エイリアン相手の売春がある、エイリアンが人間に対して蜂起しない等)が多い事が難点でしたが、終盤の銃兵器を湯水の様に使いまくる戦闘シーンでそんな事は吹っ飛んでしまいました。 しかし続編の製作が決定したらしいですが、一体どうするのか。ロクな事にならなさそうな気が……。 [映画館(字幕)] 7点(2010-04-18 21:57:11) |
3. ターミネーター4
《ネタバレ》 "未来からターミネーターが単身で主人公を抹殺しに来る"というお話とは完全に違うスタンスで作っているので、今までのターミネーターが好きだと云う人からは受け入れられないでしょう。幸い私は今作の荒涼とした大地と崩壊した都市のみが広がっている世界観がとても好きだった為、楽しく鑑賞する事ができました。ターミネーターが襲撃するシーンのVFXは少し安っぽいという気もしましたが、まあ及第点かと。機械の造形が錆つき、薄汚れているビジュアルは正に世紀末といった印象で○。 気になる点としては人間と機械の中間の存在というキャラクターを主人公にしたのだから、その設定をもっと深く掘り下げたらいいのにと思いました。一応は自己の存在に悲しみ苦悩するのですが、思ったよりあっさり流されてしまい残念に思います。ブレード・ランナーのロイ・バッティーみたく悩み込んで欲しかったです。 あとは流石に人間を捕虜にするってのは……笑。人間なんて何に使うんでしょうねえ。 [映画館(字幕)] 7点(2009-06-24 18:33:00) |
4. 誰も守ってくれない
《ネタバレ》 テーマとしては良いと思うんですよ。これまで加害者側の家族を描いた作品って余り無かったと思いますし。でも嘘はやめて欲しい。私の読んでいる新聞は一般的な全国紙ですが、加害者家族の保護を非難した記事なんて読んだことはありません。将来の問題を示唆するような映画でもありませんし……。しかも最近ネットでの個人情報問題も盛んに取りざたされていますが、あそこまで酷い事例は無いのでは?加害者の家族の本名は私生活に言及したような例は私は聞いたことがありません。 重いテーマなだけに軽々しく作られている気がして残念でした。 ただラスト近くの海辺で刑事が少女に優しく人を守る事について諭す場面は非常によかったのでおまけで5点とさせていただきました。 [映画館(邦画)] 5点(2009-02-04 20:31:46) |
5. 007/慰めの報酬
《ネタバレ》 アクションシーンは全編に渡り派手で、イタリアの屋根伝いにチェイスを繰り広げる所なんかはスリル満点で楽しめました。冒頭のカーチェイスもいい感じ。 少し気になったのは、ボンドガールの存在感が薄い点、復讐と云うテーマを大して掘り下げなかった点、また次回作に続く点、戸田さんの字幕、などと云うところでしょうか。 しかし前作とは違い、アクションシーンが常に続いていて最後まで飽きずに観る事ができました。007の中では結構良作だと思います。 あと最後のエンドクレジットへの入りがカッコイイですね。ファンサービスのつもりだったのか、少しニヤっとさせられました。 [映画館(字幕)] 7点(2009-01-30 01:35:48) |
6. 007/カジノ・ロワイヤル(2006)
序盤の鉄筋でのチェイスシーンでガツンとインパクトを与えられて最後まで一気に観てしまいました。結構ダニエル・クレイグのボンド姿も様に成っていて安心して観れました。歴代のボンドシリーズとは少し違った作風ですが、私は本作のテイストの方が好みでした。しっかりした作りのスパイ物が観たい方にはお薦めできる出来だったと思います。 1つ不満だったのが、翻訳の戸田氏です。本作の翻訳の出来は本当に酷かったです。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-08 23:34:33) |
7. ダンサー・イン・ザ・ダーク
これ程レビューが書き難い映画は今までにありませんでした。なぜって映画のエンディングはセルマにとっては兎も角、観客にとっては余りにも辛い終わり方ですし、別段、観客に何かのメッセージ、テーマをはっきりと投げかけてくる映画でも無い。そこにあるのは憐れで不幸な一人の盲目のダンサーの人生だけです。 しかし日常に溢れるリズムに合わせ、妄想の中で踊るセルマは美しく、素晴らしいビョークの歌声、名演は私の胸を打ちました。どれだけ人生が酷くとも、そこに音楽と息子が存在すれば彼女は生きていけたのでしょう。良い映画か悪い映画か意見が分かれるのは当たり前だろうけど私はこの映画は傑作だと思います。この映画に出会えて良かった。 [DVD(字幕)] 9点(2008-10-26 14:47:51) |
8. ターミネーター3
《ネタバレ》 前作と比較してはいけないとは思うのですが、どうしても悪役の質が悪すぎます。 1はいつもは主役級のヒーローであるシュワちゃんが冷酷なマシーンを演じたのは見事成功しました。2のロバート・パトリックはその役作りを徹底していて、無表情で人体模型走りをしてくる様などは本当に怖いものでした。それに比べて3は言い方は悪いですがしょぼ過ぎます。そもそも女の姿にする必要なんてないでしょう。しかもT-Xをうたっていながら性能は明らかにT-1000に劣ると思うのですが……。更に、墓地で婚約者の姿のまま、ケイトをさっさと殺せばいいものの、態々姿をばらす。それにターミネーターが首を傾げるシーンがあるとかおかしいだろ! ぜ~んぜん、ロボット出来てないんですよ。 [映画館(字幕)] 5点(2008-08-18 00:44:34) |
9. タイタンズを忘れない
コーチとチームメイトの絆を描く物語。話はもうベッタベタですが、人種差別問題を取り入れているのは良いことですね。 [地上波(字幕)] 7点(2008-08-15 00:21:18) |
10. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 デントとバットマンの違いとはなんだったのか。二人とも犯罪を憎み、街の為に命をかける男なのは間違いありません。しかし愛する女性が死んだ時、彼女を殺した者を憎みむか、彼女を死に追いやった犯罪自体を憎むかの違いだったと思いました。そこがデントとバットマンの心の強さの差だったのでしょう。"何故人間は闇に堕ちるのか"こんな暗いテーマのノーラン版バットマンですが、私は大満足でした。 演技の方では、ジョーカーを演じたヒース・レジャーが凄かったです。甲高い笑い声が只々不気味です。撮影終了後に亡くなったそうですが本当に惜しい人を亡くしたと思いました。 トゥー・フェイスを演じたアーロン・エッカートも中々の好演でした。 前半・後半に分けた方が良かったって声がチラホラありますが、トゥーフェイスだけの作品だと、どうしてもジョーカーのパートに目劣りしそうな気があると思うので、これはこれでアリだったと思います。 [映画館(字幕)] 9点(2008-08-10 10:33:08) |
11. タイムマシン(2002)
《ネタバレ》 未来にいってからがおバカ過ぎて逆に面白かったです。でも映画としては2点とさして頂きます。 [地上波(吹替)] 2点(2008-08-09 11:56:27) |
12. ターミナル
《ネタバレ》 流石にそれはないだろーっていう話なんですが、脚本の良さとトム・ハンクスの丁寧な演技でカバーされている感じです。 最後はキャサリン・ゼタ・ジョーンズと良い仲のまま終わってほしかったです。 [試写会(字幕)] 7点(2008-08-03 22:25:31) |
13. 団塊ボーイズ
《ネタバレ》 かっこ悪いけどかっこ良いオヤジ達のロード・ムービー。4人のオヤジ達全員が個性的で良い味出てました。個人的にウィリアム・H・メイシーのキャラがツボでした。 ギャグのセンスもよく、ホモの保安官が度々襲ってくる(?)シーンは毎度爆笑モノで、おっかない暴走族みたいな連中を煙に巻くトラボルタは最高に面白いです。 最後は感動をちょっと混ぜた終わり方で、味方も敵もハッピーで終わります。ちょっと暇な休日に観たい映画ですね。 [映画館(字幕)] 7点(2008-08-03 21:48:47) |