1. タクシードライバー(1976)
《ネタバレ》 初めて見たのは80年代。 まだ中学生だったので、ラストの銃撃戦がカッコイイと思うだけの作品でした。 今、もう一度見返してみて、当時の背景を思うと、こういうスタイルの映画は皆無だったわけで、この映画が今後、ジョンレノン暗殺犯や、ジョージハリスン殺害未遂の容疑者に強く影響を与えたんじゃないかと、恐ろしく思えます。 主人公のトラビスは結局は自分の意志とは反し、社会的なヒーローになるのですが、サイコパスがなくならない理由が、この映画から伺えるような気がします。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-10 18:26:51) |
2. 大統領の陰謀
《ネタバレ》 きっと公開当時のアメリカでは最も注目されていた事件だろうけど、今の日本人にとっては馴染みが薄いので、ひたすら取材をして記事にするジャーナリスト二人の描写は退屈極まりないです。 ラストもニクソン大統領就任のテレビニュースをバックにタイプを打つ二人。その記事のテロップだけで事件が片付いてしまうのは残念でなりませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2020-01-25 18:52:27) |
3. ダーティファイター(1978)
《ネタバレ》 惚れた女を追いかけたのはいいものの、その女は完全なビッチだった。 男はつらいね……(苦笑) [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-08-06 13:12:59) |
4. タワーリング・インフェルノ
《ネタバレ》 マックィーンの特集として本作が放送されましたが、マックィーンとニューマンのどちらが主役なのか、テレビではマックィーンと言ってますが、軍配は絶対にポール・ニューマンですよ。 消防隊長演じるマックィーンはヘルメットで顔が見えづらいことが多いし、見せ場はヘリコプターでエレベーターの搬送、ラストの爆破以外、目立つ点がありません。 彼が本作以降、大作に出演しなくなった理由が、そこにあるように思われます。 全編通して豪華なキャスティングが多すぎて人物描写が希薄に見えますが、昨今製作されるスペクタクル映画を超える迫力は十分伝わってきます。 仮に私が俳優に選ばれたとして、どの役を演じたいか聞かれたら、唯一の悪役を演じた娘婿のリチャード・チェンバレンですね。 本作を面白くさせるスパイスが彼が演じる娘婿にあるような気がします。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-11-11 01:12:44) |
5. 大理石の男
《ネタバレ》 1976年に卒業課題の映画製作を作る女学生(これが30歳くらいにみえる)。その彼女がテーマにしたものが、1962年に政府のプロバガンダに利用され、虚像の英雄にされたビクルート。この行方の知れぬビクルートを追いかける3時間の上映時間は決して長く感じなかった。訴えたいテーマは痛いほど伝わってくる。 しかし、監督は映画の勉強は独学だったのではないだろうか? BGMのセンスのなさに加えて、あまりにも下手くそすぎるシナリオ。検閲で12年かかったなら、もっともっと書きなおしをして、2時間以内に納めなさいよと言いたい。 ポーランドの時代背景をドキュメンタリータッチで観ることができたので、意外に長く感じなかったが、キャラクターの心境など分からないことが多すぎる。 DVD化、ビデオ化にならない理由も十分納得させられる。 どんな二流の監督も長生きすれば「巨匠」と呼ばれるのだからバカバカしく思えてしまう。 情熱だけで作った作品なので、それだけの理由で4点。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-12-11 03:58:27) |