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1.  チャールストン
球形の飛行船や類人猿の登場もユニークなルノワール唯一のSF映画、というよりほとんどダンス映画であり、何といっても大股開きで当時流行のチャールストンを踊る娘カトリーヌ・ヘスリングの奔放なエロティシズムにつきる。  女性のダンスは最初期の映画から登場する原理的かつプリミティブな題材であり、 本作の彼女はエジソンのキネトスコープに登場する『Serpentine Dance』(1895)のごとき振り付けで身体をくねらせ、脚を跳ね上げるのだが、より大胆な衣裳と野性的な動きがとにかく強烈だ。  球体から降りてきたジョニー・ヒギンスを尻餅つきながら興味深々に追いかけ回す彼女の動きがコミカルで楽しい。  やがて踊りによって意思疎通出来た二人のダンスセッションとなる。その即興感覚もルノワール的といえるだろう。  二人のダンスシーンに用いられるスローモーションとコマ落としもまた躍動感とリズムとエロティシズムを相乗させていい味を出している。  大らかな動きの楽しさに溢れた17分間だ。 
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2012-02-07 20:39:54)
2.  忠次旅日記
新国劇『国定忠治』を題材に用いたマキノ雅弘監督の『殺陣師段平』(1950)、 あるいはそのリメイク『人生とんぼ返り』(1955)のどちらでも同じ箇所で 子供たちの歌う童謡が印象的に歌われていたが、 その由縁がこの映画で納得できる。  忠治が身を偽っている酒屋裏手の、大きな酒樽の並ぶ空き地で子供たちが 輪になって童謡を歌いながら遊ぶ場面が二度ほど登場する。 サイレントゆえ、歌詞は字幕で重なるのみだが、 メロディが自然と浮かび上がってくるような哀感と叙情に溢れる場面だ。 「自分ではそのつもりがないのに、知らないうちに皆と反対方向へと回ってしまうから 輪に入れてもらえない」と仲間はずれにされている子を慰める忠治。  忠治自身の孤独・寂寥・人恋しさがこの場面に反映される。 マキノ監督は明らかに特別なこだわりを持って子供達の歌声を自作に取り入れた はずである。 殺陣師・市川段平が最期に娘を通して沢田正十郎へ伝授する「真実の殺陣」の原点も、 この『御用篇』の大河内傳次郎の殺陣にあることがはっきりと確認出来るのも 非常に感慨深い。  その傍らで拳銃を構えるお品(伏見直江)の色香。正体を隠して番頭となった酒屋で 忠治を恋慕う娘・お粂(沢蘭子)の息を呑むようなクロースアップの艶やかさ。  止む無く別れ別れとなった倅・勘太郎を前に名乗り出ることが出来ずに 笠で顔を隠す忠治と、彼に無邪気に杖をねだる勘太郎の手が杖を通して触れ合う 一瞬のショットの情感。  包囲を狭める捕方を上目で睨む大河内傳次郎の眼力。  いずれも素晴らしい。
[映画館(邦画)] 10点(2008-12-16 21:46:35)
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