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プロフィール
口コミ数 355
性別 男性
自己紹介 「昔は良かった」という懐古主義ではなく
「良い映画は時代を超越する」事を伝えたく、
 昔の映画を中心にレビューを書いてます。

ジブリ作品が配信できないのなら
せめて「毎年1作品をリバイバルで上映する」
位の企画がたってても、いいんじゃねーかな?

「赤毛のアン・グリーンゲイブルズへの道」
限定公開初日だったこともあったけど、人入ってたし。

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1.  菊豆/チュイトウ ネタバレ 
話が陰惨すぎて万人には全くおすすめできないけど、 やっぱり自分、チャン・イーモウ監督の初期作品好きなんだよな~。 リマスター化で現在(2025.12〜)リバイバル公開中。  まず画面に流れる光の表現:反射や逆光、斜光を活用したショットと それを引き立たせる色の使い方。初鑑賞はウン十年前のビデオだったので ほとんど感じなかった、抑圧からの解放を意味する「光」と、古い価値観や 道徳、悪い因習等を映し出す「闇」がスクリーンだとより映える。 合わせて原作では農村だった舞台を染物屋にしたオリジナル要素がまたいい。 後年「HERO(’02)」「LOVERS(’04)」で見受けられる色をモチーフにした 感情表現はこの頃から冴えている。中国映画界の検閲事情と、監督自身 まだ若手であったが為、どうしても隠喩や比喩に頼らざるを得ない苦肉の 策だったと思うのだけどそこが逆に観客の想像力を喚起させる効果がある。  もう一点、更に強烈な印象だったのは女優コン・リーの素晴らしさ。 彼の作品における「情念」を演じる事が出来たのは彼女だけだった んだなぁ。チャン・ツィイーが及ばない(後釜で大変だっただろうに) のは至極もっともな話。  ただ私が監督チャン・イーモウを評価できるのは女優コン・リーと タッグを組んでいた「秋菊の物語('92)」まで。彼女との 関係性がマンネリになっていった事と合わせて、検閲等を 気にしない、名作家になった分なんか説明過多の感が 個人的には目につくんですよね。「これで観客は喜ぶよね」な感じ。 「初恋のきた道」「あの子を探して」('99)素敵な話なんだけど、ね。  今回のリバイバルは「赤いコーリャン('87)]、本作品と 「紅夢('92)」なので「初恋のきた道」しか知らないファンには ぜひ鑑賞した上、陰鬱な気持ちで映画館を出てもらいたい。 ついでに極私的チャン・イーモウベストワン「秋菊の物語(’92)」、 リマスターお待ちしてます。 長文失礼しました。
[映画館(字幕)] 8点(2025-01-26 18:05:43)
2.  地球防衛軍 ネタバレ 
結局、ミステリアンが地球侵攻失敗した理由って 日本をターゲットにしたからなのではないか。 土地だってもっと広い場所もあるだろうに。 白川由美さんの入浴シーンでドキドキしちゃったのかな。 日本の盆踊りに惹かれちゃったのかな。 この頃から日本、インパウンド的に魅力あったんだろな。  それはともかく...地球滅亡の危機たるもの、 H・G・ウェルズ「宇宙戦争」なり、「インディペンデンス・デイ」 的な侵略側の絶対的力を誇示する等の大緊張が あってしかるべきなのだけど、モゲラの鉄橋橋踏み外し・ マーカライトファープ光線への頭ぶつけ、では幻想譚としても なんか膝カックンな展開が繰り広げられる点が、歯がゆい。 その反面地球移住への条件として「種の保存」を要求し 地球人女性を捕えて基地に連れてゆくってのは妙に 生々しさを感じて、気恥ずかしい。  ただ今回スクリーンで鑑賞して良かったのは、 「現実に有り得るのではないか」と感じさせる 小松崎茂デザインの各種兵器。そして 私が「東宝・伊福部昭3大マーチ」と勝手に名付けてる (あとはゴジラのテーマ/怪獣大戦争マーチ) 地球防衛軍のテーマを大音量で聴けた事。 得した気分に、なりました。
[映画館(邦画)] 6点(2023-08-04 20:03:37)
3.  痴呆性老人の世界 ネタバレ 
「痴呆になると、知能のレベルは落ちる。しかし情緒のレベルはそのままである」 「心を大切にする介護を続ければ痴呆は治らないが、症状は軽減できる」 (作中における病院長室伏医師の話より)  ドキュメンタリー作家として女性の視点から数多くの作品を 手掛けられている羽田監督。ジャンルとしては芸術・福祉 、あと(女性の)人権問題等に秀作が多いが、個人的に 印象深かったのは岩波ホールで鑑賞したこの作品。  痴呆症患者=人格を失った者であり、他者への迷惑を 防止する為に行動制限を徹底して行う事が最適な対処方法 として行政や世情世論がまかり通っていた80年代。そんな中 「あくまでも人間として尊重し、残りの人生を実りある様にする」 「患者に寄り添い、失った人格をも肯定してゆく」事を 方針とした国立病院内の痴呆症施設を2年間に 渡って描いたドキュメンタリー。  「個人の尊厳を尊重する」「QOLの質を高める」事を 介護上教えられる流れは現代では当たり前のこと。 なので昨今の認知症を取り扱う映画に比べ、 目新しさや啓蒙させられる点は薄いのは否めない。 ただこの映画が優れてるのは認知症に関する知識が 少なった当時、フィルムに映し出された不安・焦燥感は ドキュメンタリーとは言え劇場用映画よりも印象強い。 そしてこの映画に出てくる彼女らはもしかしたら 未来の自分達なのかもしれない、という点で 後世に与えたインパクトは大きかったのではないか。 (但、私自身はこのラストに関しては「正しい知識をもって  認知症に対応すればきっと社会はより良くなる」という  希望を感じさせて好きです)  どうすればよいか、皆それぞれ考えてみよう。 機会があれば是非。長文失礼しました。
[映画館(邦画)] 7点(2022-01-12 15:07:07)
4.  超時空要塞マクロス ~愛・おぼえていますか~ ネタバレ 
後世アニメ映画(そしてファン文化)に物凄い影響を及ぼした作品としてこの点数。監督石黒昇46才+共同監督河森正治24才(!)宮武一貴36才、板野一郎25才+庵野秀明&増尾昭一24才。正直話の内容は苦笑したくなるくらいの気恥ずかしさに溢れてるけど、それも若きスタッフたちの気概や情熱が生み出したものだったのだと思うとこれはこれでOK。ちなみに私はミンメイ=飯島真理さんの歌では名曲「愛・おぼえていますか(作詞安井かずみ/作曲加藤和彦)」よりもエンディング「天使の絵の具(作詞/作曲飯島真理)」の方が断然好き。【追記:制作から40年を記念したデジタル4Kリマスターが劇場公開されて初めてスクリーンで鑑賞。ラストの「天使の絵の具」が大スクリーンで映える映える。何度も書くが、40年前とは思えないクオリティ。機会があれば】
[ビデオ(邦画)] 8点(2017-07-26 19:58:38)
5.  チェブラーシカ(1969) ネタバレ 
私も暗くて色あせた色彩が印象的な本家カチャーノフ版(あわせて初回上映時のDVDの方→ジブリが提供している現行版ではない)を取る。キャラクターの可愛さが先に目につくが、大人になればなるほど寂しげな音楽・各キャラクターの哀愁感溢れる姿態(=特に第一話におけるチェブラーシカ、電話ボックス内の仮住まい。)にやられっぱなし。日本人スタッフ中心に作成された最近のリメイクもその点理解し、頑張っているが「寂しさ」は感じられても「哀愁」の域まで届いてないような気がするのはロシアの風土・文化との相違によるものか。そんな中で文化的なずれを物ともせず、チェブラーシカを完璧に演じきった大谷”ピカチュウ/チョッパー”育江さんの神がかり的、と形容しても良い吹き替えは絶品。日本の声優の技量はホント凄いや。
[DVD(吹替)] 8点(2013-09-09 00:29:47)
6.  近松物語 ネタバレ 
邦画にだってこんな情熱的な「愛」を謳いあげた映画があるのですぞ!これはモノクロ・邦画嫌いの人にも観てほしいなぁ。
[映画館(邦画)] 10点(2008-08-24 16:48:09)(良:1票)
7.  誓いの休暇(1959)
人間の持つ普遍的な優しい「愛」の素晴らしさ・そんな優しさを無にしてしまう戦争の無意味さを美しい映像で描いた監督チュフライの珠玉の一本。国家にとっての「解放の英雄」よりも「心の豊かな人間たれ」と唄い上げたこの映画の主旨、今も世界中のどこかで戦争やテロに明け暮れている人々の胸に届かないものか。「イデオロギー」や「国家」の前に人としての優しさなんだよ、相手を思いやる気持ちなんだよ。
[地上波(字幕)] 10点(2008-05-28 20:40:39)
8.  直撃地獄拳 大逆転 ネタバレ 
「Gメン」と「女必殺拳」のコンビなんだからちょっとは気付けよ、この3馬鹿トリオ。で腹筋がメビウスの輪みたいによじ曲がっているところにアラカン、というのは「倍率ドン、さらに倍(わからない若人はお父さんに聞こう)」ってなもんだよ。
[映画館(邦画)] 6点(2007-05-22 22:26:39)
9.  直撃!地獄拳 ネタバレ 
いい意味でもこちらの予想を裏切り続ける突っ込みどころ満載の快作として、面白い。(特にサニーの死闘と佐藤の運転をカッティングさせるところや、力也との「綱引き」)そして倉田保昭大先生に対してのあの扱い!「先輩!~」は反則でしょ。もちろん「二枚目半」サニーの魅力もあるがやはり石井輝男のエログロワールドにはまりっぱなし。なぜそこで女の裸やねん、っていいよな、輝男の映画だもの!
[DVD(邦画)] 6点(2006-12-27 21:20:43)(笑:1票)
10.  チャップリンの独裁者 ネタバレ 
カラー、トーキー映画が当たり前の時代になっても白黒のサイレント映画を撮り続けたチャップリン。多分それは自分の魅力を最大限に生かせる表現方法上、当然だった。しかしそのポリシーを棄てた時=それがこの映画。(モダン・タイムスなどから片鱗はあったが)この映画によって「役者チャップリンの輝き」を自らの手で終わりにしてしまったともいえる。でも彼にはそこまでしてまで訴えたいことがあった。それが最大の魅力。(個人的には映画的表現の凄み、という意味で最後の演説よりも地球儀を取る。)
[映画館(字幕)] 8点(2006-09-22 00:01:08)(良:1票)
11.  沈黙(1963) ネタバレ 
(正直私自身どこまで理解できているかは眉唾ものですけど)この映画も彼がテーマにし続ける「神の不在」に付いて取り上げています。言葉の通じない世界で何とか自分の意思を伝えるべく奮闘するも旨く行かず病状が悪くなってしまう中年女流作家の姉、優等生扱いされている姉に反発するべく自由奔放に振舞い体の関係を通して簡単にコミュニケーションをとってしまう妹、そしてその両端の人物を見つめている妹の息子。「神の教え」に基づいて心の触れ合いを求める姉の努力は水泡と化し、それとは逆の教えに反した行動をとっている妹の方が利として適ってしまっている皮肉(妹の言動が「神の教えに従って生きてきた」優等生ぶりからくる反動であることがより一層厳しさを表しています。)最後に姉が妹の息子に示した言葉の意味、これを私もまた考えて生活してゆくのでしょう。点数は完全に私がこの映画を理解しているわけではないでしょうから、という事で。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-17 11:18:45)
12.  血槍富士 ネタバレ 
私も少々戸惑った一人です。「東映映画チャンバラ」のルーティンを内田吐夢は壊してしまったと感じました。つまり勧善懲悪、公明正大、清廉潔白な雰囲気を売りとした東映時代劇の進行を突然主人とその家来の死で断ち切り、ラストの十分間は妙にリアルな殺陣を繰り広げるという展開はその当時の「時流」から離れたものだったのではないでしょうか。そしてそれは満州を理想郷として追い求めた彼の挫折感の投影であると同時に、「明るく希望に満ちた旅」とはまるっきり逆の状況で死んでいった兵士や犠牲者への鎮魂歌(ラストの「海ゆかば」に私はそう解釈しました)であったのではないか、と思いました。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-16 03:09:36)(良:2票)
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