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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2001
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1.  チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛 《ネタバレ》 
フェルメールの画から着想しました、と言われなくても気づくであろうほどにザ・フェルメールな光と影カットがてんこ盛り。17世紀オランダの世相や風俗の再現にも全精力を注入した見事さで、アリシア・ヴィキャンデルの纏う衣装の美しさと同時に、庶民の雑然とした暮らしぶりや公衆衛生観念から程遠い社会の姿も描かれています。お産で命を落とす女性が多かったのもうなずけます。この背景が物語の重要な起点にもなっていますし。 小顔のアリシアは17世紀コスプレもよく似合って、「画」にこだわる制作側の熱意に良く応えています。 美術は素晴らしい。けどヒロインの心変わりについての描きこみがほぼ無しなのが不可解です。チューリップ相場の暴落と合わせて主人公の熱も一緒に冷めたような描き方ですけど。いや、なんでよ?棺桶に入っていた数時間で一生モノの約束を反故にされては男の方もたまりません。 豪商C・ヴァルツはお手伝いの娘に屋敷を丸ごと譲って(そんなことあるかい)誰にとっても都合の良いことに外国へ去ってしまうし、ラストに来ての強引な話の畳み方が減点となりました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-11-01 23:25:59)(良:1票)
2.  地下に潜む怪人 《ネタバレ》 
閉所恐怖症なら10分と見ていられない極狭空間の中をPOV形式で進むもんだから、今何が起きているのかわからない、ということが多々あります。でも大局的には問題ありません。なんか気味悪いことがあったんだろうなーぐらいに押さえて進まないと置き去りにされてしまうし。そんなとこでそんなのやだし。 なかなかセンスのある監督で、密室空間に潜む邪悪な気配を演出するのに効果的なアイデアを使います。地下に鳴り響く電話の音があんなにぎょっとするものだとは。あからさまに怪しい死んだはずの友人登場(しかも幽霊だろどうせという前提を壊すレベルの長さで普通にいる)やら地下空間に炎上する車やら、独特のホラー感性を感じます。 B級ホラーではあるけれど、イベント会場でオバケ屋敷に入るくらいのノリでいけば料金分は楽しめると思います。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-04-18 23:46:05)
3.  沈黙 ーサイレンスー(2016)
原作未読なのですが、ああこれはむごい場面に耐えなきゃならない映画だろうなあとの予想通り、迫害される切支丹たちの姿がてんこ盛りの中盤までの長いこと。つらい。 空気ががらりと変わってくるのは中盤以降。イッセー尾形演じるイノウエ様の意外や滋味溢れる人格や、役人のくせに私情をだだ漏れさせる浅野忠信の人間味が観る者にじわじわと来ます。そして真打ちリーアム・ニーソン登場への展開はまさに一気呵成、流れるような脚本力でした。 私が瞠目したのは日本人の生来の信仰概念を西洋人のそれと比較し、違いを指摘してみせたフェレイラ神父の分析力です。信仰という一筋縄では解析できない難解な心のありようを説明する、その言葉に説得力を持たせるには苦悩が知的に顔に刻まれた役者L.ニーソンでなくてはならなかった。ほんとそう思いました。着物も似合ってましたし。 そして特筆すべきことに、外国人監督による日本舞台の作品でありながら本作は目に違和感を覚えることが一切ありませんでした。西洋人のフィルターを通したばかりに細かいところで突っ込みを入れたくなる作品がごまんと存在しますが、スコセッシ監督は井上の屋敷においても上座を一段高く上げて床の間の壁を真っ赤にしつらえ、でかい甲冑を置くなどというミステイクはしませんでした。百姓らの着衣、町人の風俗、小物、街並。とりあえず私の日本史認識レベルでは「これはどこの国だ」というストレスを感じず観賞することができたのは、大変ありがたいことでした。 音楽を排し、せみの声や波音だけを耳に残すことで静寂を感じさせる。日本の情感を丁寧に表現した監督に敬意を表します。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-03-30 12:37:31)(良:1票)
4.  チャイルド44 森に消えた子供たち 《ネタバレ》 
描きたいことに焦点を絞ったらどうかな。なにしろ人権抑圧描写が圧倒的すぎて、旧ソ連社会のシステムが背景でなくメインになってしまっている。そのため迫害を受けるT・ハーディ夫妻の身の上にこちらの心配が寄ってしまうので、殺人事件がかすんでしまった。 英語であるという違和感を気にしなければ、役者は皆良い芝居をしている。ハーディもオールドマンも、人物造形において行間まで掴んだ仕事ぶり。粗の目立つ展開も役者の力でぎりぎり説得力を保った。 ・・とはいっても、やっぱりレオがこの連続殺人事件にこうも肩入れするのはなぜだろうと思わずにいられない。G・オールドマンのキャラクターも描き込む時間が少なかったせいで熱演も空回る。ああ勿体ない。 原作は未読。消化不良な思いを皆さんのレビューで補う、というのでは映画作品としてはよろしくないと思う。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-05-15 00:34:18)
5.  チョコレートドーナツ 《ネタバレ》 
人の心に棲む、偏見という悪意の手強さ。「なんなんだ」と観ている間、この思いがずっと離れなかった。いや、裁判所の判事がゲイのカップルに子供を預ける事例に慎重になるのは分かるよ。子供は男の子で、ダウン症で、もしや性的虐待を受けてしまうかもしれないと。だからこそ、彼らを知る人間に証言をしてもらうのでしょ。学校の先生も、事情を精査した調査員も二人が保護者として適格であると証言したのに。にも関わらず保護を認めない。なんなんだ。説明しろ。 極めつけはかつての部下に嫌がらせをしにわざわざご登場の元上司だ。なんなんだ、あんた。法を乱用してまで彼らの主張を折りたいのか。底冷えするような意地の悪さだ。偏見という醜悪さがもろに出ている顔。鏡を見ろ。 とまあ ひとしきり憤慨し、血圧が下がったらつくづくマルコが哀れで涙が出た。こんな問題は今でも山積みだ。でも救いが無いわけではない。二人の愛の形は本物で限りなく優しかった。愛が確実に存在した、その偉大さに心が和らぐ映画でもある。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-10-05 00:04:50)(良:2票)
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