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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1251
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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1.  チャイコフスキー 《ネタバレ》 
2022年2月にロシア軍がウクライナに侵攻して以降、3月には国内各地の演奏会でチャイコフスキーの「1812年」を中止する動きがあり、また4月にはチャイコフスキーの名を冠した国際コンクールが世界連盟から除名されたとの報道もあった。それぞれに妥当な対応だろうとは思うが、国際的な波乱の中では芸術文化も聖域にならない雰囲気は出ていた。チャイコフスキーはウクライナ・コサックの家系の出だから免罪されるという説もあったようだが、個別の曲はともかく作曲家自体の善悪を国で分けるものではないだろうとも思う。  そういう情勢のもと、いわば野次馬感覚でこの映画を見たが、いい加減な動機で見るには長い映画だった。基本的には伝記映画というのだろうが、その人物にあらかじめ関心のある人々が見るもののようで、基本的な説明が省かれているのはつらい。ちなみにソビエト時代の映画らしく革命運動に触れたところもある。 ドラマ的には主に主人公の半生と人物像、及びパトロンのフォン・メック夫人との関係性を整合的に描写しようとしていたようで、主人公と夫人が心を支え合う関係を表現するとともに、同性愛と言われた件についても微妙な説明をつけていたように見える。ほかの登場人物では召使いが誠実で賢明な好人物だった。 音楽面では実際の曲を使うほか、メロディ部分をアレンジした背景音楽も作っている。冒頭以降、交響曲第4番を主に夫人との関係で使い、また第6番は本人との関係で、精神的危機のときに第1楽章、人生の頂点で第3楽章、その後の終幕で第4楽章を使っていた(2楽章がない)。歌劇については手紙の件以降、歌と映像(白樺など)で「エフゲニー・オネーギン」の創作過程が表現されていたようで(多分)、歌詞がそのまま主人公の心情を語ったように思わせるところもある。終盤では、ホラー映画かと思ったら「スペードの女王」(多分)の一場面だったという趣向もあった。また気にしすぎかも知れないが、背景音の馬蹄の音が4番3楽章のピチカートに聞こえた。  なお主人公を貶めようとした男が偉そうに「時が評価を下すのです」と言う場面があったが、チャイコフスキーの音楽はその後のソビエト体制下でも封殺されることなく、今も世界で愛されているのは間違いない。個人的にはこの作曲家に特に強い思い入れはないが、若い頃は交響曲第5番に励まされることもあったように憶えている。今は「四季」Op.37aが好きだ。
[DVD(字幕)] 5点(2022-05-14 09:45:57)
2.  血を吸う薔薇 《ネタバレ》 
少し間が開いているが、「血を吸う人形」(1970)と「血を吸う眼」(1971)に続くシリーズ第3作である。 今回の吸血鬼は前回のように家系に受け継がれるものでなく、「不死身の魔性の者」が約200年前(江戸時代)から時代を越えて生き続けてきたようで、小説のドラキュラに近いイメージになっている。ただし同じ外見でいると怪しまれるからか、別人の顔の皮を自分の顔に張り付けて姿を変えていくということらしい(わかりにくいが)。フランス文学の男もそういうことを言っていたが、もう少しスマートにできなかったかとは思う。 また前回同様に、日本で本物の吸血鬼を出すからには外人が発端でなければと思ったようで、台詞では「この先の漁港」に外人が漂着したと言っていた。しかし冒頭で出た駅が国鉄(当時)小海線の甲斐小泉駅で、学園の住所が長野県で、背景に八ヶ岳(多分)が見えている場所でさすがに漁港はないだろうと思った。 なお今回の顕著な特徴として、血を吸うときに毎度オッパイにかみつくというのは許しがたい習性である。全裸にされてしまう人もいたりして、今回はエロさが売りになっていたらしい。成人男子がそれ目当てで見るほどではないが小学生には見せられない。  物語としては寮付きの女子短期大学が舞台で、序盤で女子学生3人がテニスをしていたりしてそれなりのキャピキャピ感(※まだ死語ではない)を出している。しかし単なる賑やかしで出ていたわけでもなく、この中から後に正統派ヒロインと邪悪なヒロインが出るので重要人物ということになる。3人の中で、外見的に好きなタイプの人が邪悪な方に転じてしまうのは残念だった。 今回は地元の伝承という形で吸血鬼の誕生哀話が語られるなどの趣向もあり、途中まではそれなりに面白く見ていられたが、役割のよくわからない登場人物が多いなど納得のいかない点も結構ある。シリーズ恒例になった医師(演・田中邦衛)は、全体の擬洋風で世間離れした雰囲気を和風居酒屋などで中和していると思ったが、途中でいなくなってしまったのが拍子抜けだった。 ほか特に終盤の展開がかなりしつこく感じられ、日本を代表する吸血鬼役者の演技も、今回早くもマンネリ化したように思われた。最終的にはそれほど大満足ということもなく終わったのは残念だったかも知れない。
[DVD(邦画)] 5点(2018-08-25 17:22:26)
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