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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1249
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  誓いの休暇(1959) 《ネタバレ》 
劇中の屋外放送で、ノヴォチェルカッスクとロストフが奪われたと言っていたことからすると1942年(7/27前後)のことである。主人公が訪れたゲオルギエフスクというのが、上記両都市から南東に450kmくらい離れた実在の小都市(コーカサス山脈近く、鉄道駅あり)だとすれば、劇中時点のすぐ後で敵に占領されたとのことなので、終盤で鉄道が爆撃されていたのはその予兆だったことになるか。ちなみにストリートビューで見た限り(最新は2021年)、映像で見えたほど都会的な雰囲気の街ではない。  物語としては戦時中の話だが戦争映画でもなく、戦争という厳しい状況を背景にして人間の情を際立たせた映画に見える。主人公は一応19歳だと言っていたが、偉い将軍に年少者らしい甘えを見せたり、また戦友の妻に「大人は複雑」だと言われたりしていたことで、大人に対する少年の姿を表現した人物像なのだと納得した。 登場人物はいろいろ出て来るが、前半の負傷兵に続く次のエピソード担当のように出たのが変にカワイイ系美女だと思っていたら、この人がいわゆるヒロイン役だったらしい。そう思って見ていたところ、終盤に出た主人公の幼馴染がまた意外に可愛い感じでヒロイン役に劣らない。そうすると少女A×母×少女Bと主人公というのが人間関係の基本構造だったかと思った。 主人公は女性関係には特に積極的でもなかったらしく、今回が異性の心に初めてまともに向き合う機会だったようでもあるが、結局最後は母親が一番大事という形で終わっていた。自己防衛のためにママを引き合いに出しただけ(多分)のヒロインよりもよほどマザコンだったようでもあるが、それはそういう家庭環境だから当然だったのかも知れない。幼馴染はそれをよくわかっていたと見える。 ただ個人的にはその幼馴染が、再会時にずっと後に引いていたのが気の毒だった。この人も、主人公が戦争に取られたことで自分の気持ちに気付かされていたのだろうが、主人公の方は全く気付いていなかったらしいのが切ない。  全体としては主人公の青春映画の印象が強かったが、同時に戦時下の女性に焦点を当てた映画のようでもある。個別の場面では、電報を出そうとした男に怒りをぶつけた係員の顔に泣かされた。また戦友の妻に関して「働きながら帰りを待ってる」と説明されていたのは、男手を取られた家庭の事情があったということではないか。台詞のある人物で唯一、直接に戦争の惨禍で亡くなったウクライナ婦人は痛ましい。 そのほか映像面では、駅で画面の右上隅からヒロインが歩いて来て主人公を呼ぶ場面が印象的だった。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2022-10-29 16:02:46)
2.  地球最後の日 《ネタバレ》 
昭和26年の映画(白黒ゴジラの3年前)としてはかなりいい出来というしかない。ミニチュアのほか書割りも使ってそれなりの映像を作っており、ロケットの発射台などはなかなかの壮大感を出している(ラストの風景画は残念)。ロケット内部の設えとか、目的地で方向転換して逆噴射する場面などは後の東宝特撮映画にも生かされていたかも知れない。ちなみに惑星の大気中を航空機として飛んでいたのは後世のスペースシャトル風である。  物語としては、最初に金の話から始まっていたのは現実的で結構だが、しかし発起人の科学者が身内最優先な上に、他のスタッフも自分が助かるために参加したのだとすれば、人類のために働く志を持った献身的な人間はいなかったことになってしまう。抽選に漏れた連中が暴動でも起こすのではないかと思っていたらその通りだったが、ただラストはちゃんと勧善懲悪的になっていて安心した。かつ“老害”排斥意識が高まっている現代日本の風潮にも合った結末になっている。 こういう状況で、わずか40人を選ぶ中に自分が入ると思う観客はいないだろうから所詮は他人事になりそうなところ、主人公を変に謙虚な人物に設定したことで観客の立場に寄せていたようでもある。自分など何の役にも立たないと卑下していたのは共感できるものがなくはなかったが、しかし恋敵のお情けで役目をもらえたように見えながら、実は大気中の飛行区間の操縦をしっかり担当しており、ちゃんと本職の技量を生かす形になっていたようである。  なお各国の動向はよくわからなかったが、政府もマスコミも破滅の恐怖から目を逸らしてとりあえずの避難を呼びかけ、一般大衆も従容として受け入れていたようなのが不気味とはいえる。 移住に成功したのが劇中メンバーだけだとすれば、「ノアの方舟」の話を共有するはずのイスラム教徒も排除され、また数ばかり多く煩わしいアジア系人種なども一掃されて、英語を話す白人のキリスト教徒だけ(ユダヤも含む?)で清浄な新世界を作ることになったらしい。しかし残った40人も、抽選だったからには暴動を起こした連中と本質的に違いがないわけで、いずれ旧世界と同じ世界ができて同じことを繰り返すのだろうと予想しておく(今回は二度目?)。 ちなみにどうでもいいことだが、個人的にヒロイン役の女優はカワイイ系美女でけっこう好きだ。
[DVD(字幕)] 5点(2020-03-29 00:59:04)
3.  地球へ2千万マイル 《ネタバレ》 
序盤で子どもが出るので、この子どもが最後までつきまとって煩わしい映画に違いないと思っていたら、金をせしめた後は出なくなったのがドライな印象だった。代わりに外人男女が親密になっていく様子が描かれていたが、事件が終了したとみた途端に2人でどこかに消えてしまったのは無責任で好きになれない連中である。またラストで科学者の博士が意味不明瞭な教訓を述べていたのはわが国の怪獣特撮にも見られる特徴である。 劇中ではアメリカ軍が執拗に金星竜を捕獲しようとしていたが、これは金星の大気中で人類の活動を可能にする秘密を探るためとのことだった。そのために最後は死人まで出てしまったようで、ここは人間の功利的な態度が手痛いしっぺ返しをくらったというように理解したいところである。しかし実際はその前に科学者連中が一定の成果を出してしまっており、結果的には人間(と金星竜)の生命を犠牲にしてでも欲しいものは獲った、という形になっていたのは共感しがたいものがある。 ただシチリアの現地警察があくまで人命保護を優先し、アメリカ軍への協力を拒否して独自に行動していたのは、人類の進歩を一人で先導しているかのような顔の傲慢な大国に対して一定の意地を見せていたといえなくもない。  ドラマ的には以上のような感じだが、撮影技術の面ではさすが侮れないものがある。金星竜の動きが非常に丁寧に作られており、合成も結構上手いと感じられる場面が多い。またゾウの重量で車がつぶれたあたりも実物感がある。そのほか構図の取り方も格好よく見えたりして、映像面では文句をつける気にならない出来だったとはいえる(が、ロケットを絵でごまかしたのは感心できない)。
[DVD(字幕)] 5点(2015-06-01 22:12:13)(良:1票)
4.  地球防衛軍 《ネタバレ》 
「地球防衛軍」というものの古い事例として、自分としては「ウルトラセブン」に出る組織をまず思い出すが、日本で最初にこの言葉を使ったのはこの映画なのではなかろうか(根拠なし)。この後、特撮モノから近年のゲームソフトまで用語として一般化しており、Wikipedia日本語版では普通名詞のように扱われるに至っているが、その発端となったところにこの映画の揺るぎない価値が認められる(と思う)。  それでこの映画では、まず気恥かしいほどあか抜けないリズムを刻む(スタタタ スタタタと聞こえる)勇ましいマーチが非常に強く印象に残る。 また映像面でも古いなりに健闘しており、光線兵器で戦闘車両が白熱するのは怖いし、円盤の映像もなかなかよくできている。森永チョコレートの広告塔の背景に、高空を飛ぶ円盤が見える場面は印象的だった。ほか特に、富士山麓の宿場町のような場所に超近代的?ロボット怪獣が現れて、高度成長期前の伝統家屋を光線兵器で攻撃するというのは現代の目で見るとミスマッチだが、逆にいえばこういう時代にこういう映画を作ったのだということが改めて思い知らされる。このロボット怪獣は世間では笑われることが多いようだが、山道の途中で崖から出て来たのは実際に直面したら怖いだろう。またヒロインの入浴場面でも、素っ裸の状態で窓の外にこんなものが見えたら、もうどうすればいいかわからなくなるのではと思う。 一方でストーリー的には、最初の方こそ何かが起こりそうな期待感と不安感の入り混じった展開だが、後半では地球側が正面攻撃を延々と続ける印象があって(よく見ると山も谷もあるのだが)、正直退屈なのが残念である。  ところでこの映画の形式上のヒロインは白川由美さんの方だろうが、河内桃子さんもほとんど同格の存在感があって、ダブルヒロインの豪華状態である。二人ともきれいな人で、他の拉致女性と比べてもすらりと背が高い。また河内桃子さんは相変わらず可愛らしい人だが、敵の意図を知らされたことで泣き出してしまう場面はまことに痛々しい。こんな女性を人身御供に出してはならないと思えば、男が戦いに赴く動機の原点を描いた映画だと評することができなくもない。
[DVD(邦画)] 7点(2013-07-01 21:32:10)
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