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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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1.  沈黙 ーサイレンスー(2016) 《ネタバレ》 
霧、霧、霧である。 冒頭から行く先の見えない光景に遭遇し、霧が晴れたかと思えば、磔にする責め苦と説明過多のナレーションによる二重の拷問を観客は受けることになる。  主人公たちが乗る船は常に視界を阻まれるように霧が発生し続ける。スコセッシが敬愛する溝口健二「雨月物語」の船がそうであったように。 噂だけしか入ってこない先人たちの現状、この目で直接見なければ納得がいかない。霧をかき分け、海原を超えてでも真実を知りたい。時折上から見下ろされているような視点。まるで神が見守っていてくれているとでも思いたげな。 自らも小高い丘から見守ることしかできない苦しみを味わうなんて知らずに。  信用できない水先案内人、洞窟に取り残される不安、松明を掲げる者が静かに十字を切ることでようやく表情が緩む。  日本側の容赦の無い隠れキリシタン狩り、弾圧の様子。 村を材木が散乱し野生の猫が跋扈する無人地帯にし、押し寄せる波に晒し、抜刀して首を跳ね飛ばし、簀巻きにして海の中に沈め、血を垂らしながら逆さまに吊るす“見せしめ”の数々。  壁に刻まれた母国語、再会させるのは、目の前で処刑を行うのは、踏みにじらせるのは異邦人の信仰心をへし折るために。  スコセッシが今までの作品で描いてきた死にたくても死ねない生き地獄。床や水面に見る“幻”、主の声(幻聴)、幾度も気が狂ったように自分自身を嗤う。生きる恥をさらし続けてまで生き延びる意味を探しながら。  家財道具に刻まれた無言(沈黙)の抵抗。 何度も何度も許しを請い逃げて来た男が首にぶら下げる「逃げるのをやめた」証。   遠藤周作の原作との決定的な違いは、「夜明け」という希望の灯が昇らない点にある。闇の中で蝉の鳴き声だけが響き続けるのだから。  その代わりに燃え盛る焔、掌の中で鈍く輝く“尊厳”が無言(沈黙)の抵抗を示すのだ。  かつてイエス・キリストを題材に「最後の誘惑」を撮ったスコセッシだ。この映画もまた、こんなご時世だからこそ存分に“挑発”し、問いかけるような作品だ。
[映画館(邦画)] 8点(2017-02-09 09:31:59)(良:2票)
2.  父、帰る 《ネタバレ》 
西部劇のテイストも感じさせる旅の物語。  冒頭、深海らしき場所に横たわる残骸の正体。そして、突然帰ってくる謎多き父親は一体何者なのか。父親の正体を知ることができるのか、できないのか。 劇中の水は、人々の不信を深めるかのように幾度も画面に現れる。海、水たまり、湖、嵐と繰り返される雨。  海に飛び込む勇気は無いが兄貴と取っ組み合う勇気はある高所恐怖症の弟。反抗的とも言える多感な時期、追いかけっこは母親に訴え出るため、予想外の帰還者との再会。  写真でしか知らない存在、母親もそんな夫の前で戸惑いを隠せない。視線の先にある何か。 なんせ布一枚かぶって裸で寝てたらビックリするぜ。父親にとっては懐かしの我が家、父を知らない子供にとっては突然現れた得体の知れない人物。子供たちはこの男に散々振り回されていくことになる。  きまずい空気が流れる食卓。淡々と酒を注ぐ夫、母親は子供に気を利かせて水で酒を薄める。劇中では親睦を深めようと度々食事をする場面が出てくるが、親密になるどころか増々警戒が強まる。 部屋の寝室やテントの中における相談、写真を撮るのも日記を書くのも遠くから双眼鏡で覗いて観察するように続けられる。  父親はどこまでも冷徹に振る舞い続ける。不器用という言葉では片づけきれないほど。 妻も女として男を迎えるが、男は黙って横で寝るだけ。それどころか、旅先で別の女の尻やスケスケで下着の見えるウエイトレスに目がいくばかり。  子供が不良に絡まれて財布を盗まれる瞬間。子供の危機よりも重要な受話器の向こう側の人物は誰なのか?盗人を冷静に追跡していく姿の不気味さ。 釣りの時も、橋に置き去りにする時も、泥から脱出する時も、ボートを漕ぐ時も、父親ではなくまるで指揮官のように淡々と指示を出す。時には壁に顔を打ち付ける。酒も冷えた体を暖めるためだと素直に言えばいいものを。ああじれったい。   母を愛している弟は、そんな奴に父親面されて説教されたり頭をなでられたくないと不信を強めていく。まして何度も置いてきぼりを喰らわされたら。 弟は、独り震えて待つ場所に駆けつけ、抱擁してくれる母親のような愛情を父に求めていた。兄もまた、父親の出現に喜んでいるようで約束を守らなかったり、行動にショックを受けたりと少しずつ意識が変わっていく。  島に眠る父親の目的、蘇るトラウマ。梯子を登らせるのは哀しみが恐怖を上回ったから。そうまでして聞きたかったもの。どうしていいか解らずに歪む表情。  謎が謎を呼ぶ“ぞっとする”ような写真の数々で物語は締めくくられる。
[DVD(字幕)] 9点(2016-08-26 07:47:13)
3.  中国の魔法使い 《ネタバレ》 
中国風の門を背景に、中国人の格好をした胡散臭い男が登場する。  傘を振り回し 傘で隠した部分から椅子を左右に一つずつ出現させる。男は傘を放り投げて扇子を傘に変えたりと、傘から次々とアイテムを出す。  一つずつ出した三つの提灯を犬に変えたり、犬を可愛がっていたと思ったら今度は化粧の濃い女性になる(戻して)、お次は傘とマスクで頭を覆った男を召喚。彼は魔法使いの助手となって魔法使いのマジックを手伝う。文字が書かれた2つの四角いものを一緒に運び、突き破る瞬間移動。  残りの紙を破り、木の枠組みだけになったものを転送装置のように使うアイデア、女性を担いで布に包んだかと思えば瞬時に複数の鶏と入れ替わる。  最後はアシスタントと女性と共に別れのご挨拶。アシスタントの布が首にからまってしまうギャグで締めくくる。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2015-07-28 17:10:03)
4.  チャップリンのゴルフ狂時代 《ネタバレ》 
「のらくら」または「ゴルフ狂時代」。 汽車を待つ人々、降りてくるゴルフ狂たち、夫人の脚、荷物入れから出てくるチャップリン。何と言う無賃容赦。 車の後ろに座るが振り落とされる。 今回のチャップリンは放浪者と同時に身奇麗な紳士も演じる。ちょっと抜けたね。 ズボンの短さに不意打ちってパンツかよwwww新聞で隠してしゃがんで移動。 泣いてんのかと思ったらカクテルをシェイク。サイレント映画ならではのギャグ。  芝生をズカズカ歩き、ゴルフボールを気づかぬ内に蹴って運んでしまう。  正しい土の使い方、不憫すぎるオッサンの連鎖、チャップリン気づけよ、腹を踏むと次から次へとボールが出てくる昼寝中のオジサン。よく窒息しなかったなこの人・・・。  馬、乗馬する女性、ロバで追跡、自力で追うスピードの速さ!と出来たらいいな。  酒瓶を狙い撃ったようにしか見えないナイスショット、殴られ腫れ上がった面で再び現れるオッサンの受難、太めのオッサンも災難続きで帽子を踏む追い打ちまでされる。  人違い、地面かと思ったら沼にドボン、チャップリンと出会うゴルフ狂はみんな災難が降りかかります。  仮装パーティー、騎士に扮装する紳士、鉄仮面が取れなくなるパニック。  スリに間違われ警察とのおにごっこ、チケット、逃げた先で警察かと思ったらそれの仮装。  懐中時計をくるくる回しながらしまう、デブのオッサン相手に後の「猪木アリ状態」?、御夫人のスカートに失礼。 バグパイプ奏者、嬉しくないパンチラ、缶切り?で鉄仮面を切り開く一変する空気。 追いかけて交わす握手・・・を文字通り一蹴するのがチャップリン。「今更遅いわ!」
[DVD(字幕)] 8点(2015-06-11 23:41:24)
5.  チャップリンの給料日 《ネタバレ》 
工事現場で働くチャップリン。下から放り投げられたレンガを上で見事にキャッチしまくる。 工事現場のリフトが絶妙なタイミングで上下する。それはチャップリンに食事を運ぶため。 カステラ?とフランクフルトのサンドって美味いのかしら。  笛の音でキッチリ作業を止める。後の「モダン・タイムス」にも繋がるような描写。  夫の給料が心配で見に来る恐妻。黙ってついてくる怖さ、ごまかしがバレる。嫁怖ー。フィリス・アレンのインパクト。  下水に杖を吸い込まれる、落ちるようで中々落ちない名人芸、たむろには水をぶっかけろ、たむろも傘で応戦。  死なないのはギャグ補正、酔って傘と杖を間違う、吊革とソーセージを間違える、バスが来た瞬間に待ち伏せでもしていたかのようにブワ~と登場する群衆に弾かれる。  靴も猫も飛ぶように去っていく、やっと寝られると思ったら朝になってしまい仕事場へ。トホホ・・・。
[DVD(字幕)] 8点(2015-06-07 15:38:39)
6.  近松物語 《ネタバレ》 
太鼓の連打で始まる冒頭、店先の混沌から始まる物語。それぞれの仕事に打ち込む男女、劇中人物にとって変わらない日常の風景。それが金をめぐり周辺人物を巻き込みんで人々の運命を狂わせていく。 京都御所の絵巻を任されるほどの大経師である以春。御所との違法な取引、若妻をはべらせ女中にまで手を出す。女の胸元ではなく袖の方から手を入れるエロ親父。 その以春に半ば強引な形で妻にされた女性おさん。 以春に次ぐ発言権を持つ彼女だが好きでもない男に芽生える筈も無い愛情、自分を嫁に出した家族への複雑な気持ちで満たされぬ日々。 うら若き彼女は以春の下で働く絵師である茂兵衛の若さに惹かれる。その茂兵衛は既にお玉という女性と婚約を誓う仲。 お玉と親しい間柄でもある彼女は二人を見守ろうと思いつつもどかしさに悶える。 中盤の逃走劇、逃げ出した後を物語る扉、闇夜の水面に浮かぶ船の中で激しく抱き合う二人。一度は覚悟した“死”を引き止める“言葉”。 「愛しています」・・・普通ならどうとない言葉、だが自分を立場でなく一人の人間として尽くす心を理解した女にとって何物にも代え難い生きた言葉となる。死ぬのは嫌だ生きていたいと揺れる船の上で激しく抱き合う二人。 「今更何をおっしゃいます」っておまえが「好き」だなんて言うからだろうがまったく。二人は絆を深めるように幾度となく抱き合う。髪を乱し、愛故に逃げる男を愛故に声をあげ追いかける女。心臓の鼓動の如く轟く太鼓。 だが愛していた筈の男からその言葉を聞けなかった女はただただ辛い。残され生きながらえるよりいっそ一緒に心中しようと言われた方がどんなに気が楽だったろう。 逃げた男の父親・女の母親も相当辛い。そんな二人を怒りながらも助けてしまう親心。だが逃げる男女二人も本気だ。 「もう“奉公人”やない!あたしの“旦那”さんや」 終盤の怒涛の追い込み、愛する女のために戻ってくる男、どうせ捕まるならテメエも道連れだ以春。冒頭の栄え具合と終盤の落ちぶれ振りの対比。 ラストで手を繋ぎ、幸せそうな顔で“あの場所”に向かう二人。どんな形であれ一緒に結ばれた事に満足した顔。本当は悲しいはずなんだが、この場面からは充足感が伝わって来る。上から罪人を見るように映されるロングショットは街の人々の視点、下から哀しき恋人たちを映すロングショットは店の仲間たちの視線。
[DVD(邦画)] 10点(2015-01-16 22:06:57)(良:1票)
7.  チャップリンの道具方(舞台裏) 《ネタバレ》 
「舞台裏(小道具係り)」。  文字通り映画の舞台裏で起こる騒動を描いた作品で「役者」にも通じる展開。  冒頭からカメラの三脚や柱が倒れて倒れまくる。 イスを大量にかつぎイガイガみたいになる姿は爆笑。  絨毯の熊の頭を御丁寧に何度も磨いたり、ニラのまるかじりが臭すぎて甲冑の“マスク”を着けたり、チキンの骨で皿を演奏。  西部劇の撮影で監督が撃てばダストシュート作動。 「モダン・タイムス」でも見たデカいレバー。  チャップリンが間違えて監督まで落としてしまい、フタの部分で首が絞まってしまう。  とにかく落ちて落ちて落ちまくり、女優が破けたズボンを見て失神、パい投げ、ストライキで全部がメチャクチャになる様子は「パン屋」にもあったね。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-26 18:18:41)
8.  チャップリンの放浪者 《ネタバレ》 
酒場にヴァイオリンを持ち込み弾こうとするがやがて大乱闘に。他の演奏者も巻き込まれ涙目。  旅先で聴かせるメチャクチャな演奏と美しい旋律。 女性も倒れればチャップリンも倒れる。  暴力的なDV男も棍棒で2,3度殴られると死にそう。木の上から棒を振り下ろし、次から次に男を打ち倒していく。盗んだ荷馬車で走り出す~。  ストッキングやシャツで女性の顔をキレイに洗ってあげるシーンはシュール。 シャツはテーブルクロスにもなる。  女の子もキレイになってモデルにスカウトされちゃって凄くキレイな絵に。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-26 18:13:51)
9.  チャップリンの拳闘 《ネタバレ》 
ボクシング映画「拳闘」。 チャップリンの映画はよく殴りあいが描かれるが、殴り合うスポーツであるボクシングがチャップリンの映画に出たのは多分コレがはじめてかも。 これが「街の灯」になると要素の一つとして彩を添えるだえ。その添えるだけの場面を最高に盛り上げるのがチャップリンという人だと思う。  ブルドッグとホッドドッグを食べるシーンからはじまる。 何処となく「犬の生活」の原型も見えてくる。  ひょんな事からボクサーのテストを受ける事に。 シャドーで練習する人も。 採用する側もタンカを用意して次から次に打ちのめす。 チャップリンは「バレなきゃイカサマじゃないんだぜ?」という具合にグローブに馬蹄を入れてしまうWWWちょWW 先輩には“キックボクシング”まで見舞ってしまう。 トレーニングで凶器のごとくボクサー仲間を襲うダンベル。つうかトレーニング中にがぶがぶビールを飲むなよ・・・W 耳で飲んで口から出すシーンは笑った。ビンはキスを隠す道具にも使われる。  今回のエドナ・パーヴィアンスはヤケに巨乳に見える。   ライバルのスカウトマンまで打ちのめして“金だけ”徴収。腕吊りのアレまでブランコに。  クライマックスのボクシングシーン! かわすにかわし、クリンチでバレリーナのようにグルりと回転までしてしまう。 審判もボカスカ殴られ意識朦朧、どっちもタフで引かないがブルドッグという名の幸運の味方がチャップリンにはついているのでした。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-26 18:12:25)
10.  チャップリンの午前一時 《ネタバレ》 
馬車から降りようとして中々ドアの取っ手が見つからず出れない。出たと思ったらドアと料金メーターに翻弄される。  草まみれになってしまうハンチングコート  カーペットで滑ったり、猫や虎、鵞鳥、熊といった動物(剥製)もお出迎えだ。  カーペットの次は回転テーブル、階段で滑って滑って滑る。  千鳥足でまったく昇れない。それでも何度となく挑み続けるチャレンジ精神にはちょっと感動。 登山の格好までして昇ろうとするが時計の振り子にすら突き飛ばされる。つうか振り子がデカすぎるwww  回転テーブルでのダンス、馬のように跳ねるベッド、変なシャワー。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-26 18:09:45)
11.  チャップリンの舟乗り生活 《ネタバレ》 
「移民」といった船を舞台にした作品の一つ。  ひょんな事から船員として働く事になったチャップリン。  犯罪の片棒を担がされ殴っては投げ飛ばすの繰り返しで自らも殴り投げられで船員に。  船倉の壁の模様がちょっと気になった。   クレーンの荷で潰せば吊るされる、スープで食器洗いして洗剤まみれ、そうとも知らずに飲まされて吐き出す男たち。  あやうく包丁を振り回す流血沙汰を回避。  船が激しく揺れて全部メチャメチャになっていく様子。  帽子を誤って口に入れてしまう水夫。 これが「偽牧師」になると本当に帽子を食べてします。  “密航者”との始めての共同作業(爆弾の投擲)  しかし船と娘まで獲られて可哀想な父親である。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-23 23:56:46)
12.  チャップリンの失恋 《ネタバレ》 
いきなり車に轢かれそうになるチャップリン、スリから金を奪い返し、助けた女性と親しくなる。  今日は3人の悪党一味と対峙。テンパりすぎて人を飛び越え池にドボン。  チャップリンはクワで尻を、柄の部分で顔面を打ったりする。 梯子の上からは小麦粉の袋が爆弾のように降り注ぐ。  蝋燭が引火して新聞が燃えるシーンは笑うに笑えないほど怖い。 でも火を帽子で沈下してしまうのは素直に笑う事にしよう。  銃の撃ち合い、珍しく流血するチャップリン、愛する人を“譲って”何処かに去っていく寂しき後姿。切ない。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-23 23:54:36)
13.  チャップリンの替玉 《ネタバレ》 
「チャップリンの替玉(エスカレーター)」。 百貨店、その2階と1階を繋ぐエスカレーターやエレベーターで繰り広げられるスラップ・スティック・コメディ。  チャップリンそっくりな百貨店の副店長と、金を横領しようとしている店長のやり取り。 副店長を演じるのは俳優時代のロイド・ベーコン!この時の経験が後のミュージカルやコメディ、犯罪映画といった多様なフィルモグラフィにも活かされているのだろう。  2分50秒でようやくチャップリン登場。  陳列された品を試供品でもないのに遠慮なく使うなど、相変わらずやりたい放題なチャップリン。物や人を使って雲隠れ、まんまと逃げてしまう。  オマケにチャップリンを店員が追いかけている間に他の客が万引きしまくり。陳列棚はどんどん崩されていく。つうか店員少なすぎだろ・・・W   ケツを蹴る時にイチイチ裾を丁寧にめくる様子は初期のマック・セネット製作の作品でも度々描かれていた。  ソックリさんとの鏡芸。「我輩はカモである」のマルクス兄弟に到るまで、このネタは他のコメディアンたちもどんどん磨いていく。  身代わりになった副店長がチャップリンと間違えられて捕まるシーンは解っていても笑ってしまう。  居るだけで気になってしまう存在感のあるマネキン。チャップリンは「午前一時」でもそうだが、生命反応のない“顔”にビビらされっぱなし。  「午前一時」や「夜通し転宅」といった作品において階段でコケれば、この作品でもエスカレーターでコケてしまう宿命。  放り投げられたバッグはエスカレーターに吸い込まれるように落ちる。  マネキンの次は白いドレスのマダムが誘惑してくる。  エスカレーターを降りようとするが中々降りれずアタフタ。 エレベーターも床が破壊されてしまうのである。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-23 23:53:28)
14.  チャップリンの役者 《ネタバレ》 
チャップリンが撮影の裏で巻きこすドタバタを描いた作品。 「舞台裏」や「男か女か」「道具方(小道具係)」「活動狂(新米活動屋)等の作品群に繋がる。  端役だがグロリア・スワンソンとも共演。  新しい仕事としてオーディション?を受けるチャップリン。順番の奪い合いでドタバタ。 この時期の杖は鞭のように振り回されるなあ。 ホースから何かがチャップリンの目に入ってしまう。結局アレは何だったのだろうか。  それにしてもよく人が踏み台にされる事。  裏方として仕事を得たチャップリンだが、ドジをやらかしては顔を捕まれて思いっきり投げ飛ばされる、おかえしとばかりに板が吹っ飛ぶはその板でメッタ打ちにするわで一騒動。  さっき順番を巡って争った男がまた突き飛ばされる、やられたらやり返す、カーテン越しにケツをブスり、ノコギリもケツに襲い掛かる、抜いたサーベルは簡単に折れてしまう。 「珍カルメン」では更におかしな事になります。  スカートの裾も落ちる。それをクンカクンカするチャップリンにはちょっと引いた。アレ?そんなキャラだったっけ・・・うんもっと酷い奴だったよこの頃は。 この後は殴りまくって投げまくりで男優としてもぐり込んだ女性にキスまでしちゃうのだから。 口付けを交わした相手が女性だと解らない周辺人物は「おまえらホモか?」とからかう。  今まで男同士があやまってキスしてしまいオエッとやるシーンは以前のチャップリン出演作品にも描かれていたが、それを拒まないと“同性愛”として認知されてしまうようだ。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-23 23:26:32)
15.  チャップリンの改悟 《ネタバレ》 
「悔悟(改心/改悟/泥棒騒ぎ)」。  刑務所から出所したチャップリンが偽の牧師に騙されて金を巻き上げられてしまう。   チャップリンはこの後も「偽牧師」や「モダン・タイムズ」で再び警察の世話になっている。「偽牧師」はチャップリンそのものが「偽牧師」になってしまう。  「悔悟」は「偽牧師」同様、泥棒と遭遇して一騒動起きる話でもある。 髭で涙をふいたり、店先の食べ物をヒョイヒョイつまみ食いしたり、また現れた牧師を突き飛ばしたり、警官を杖でスッ転ばせたり。  暗黒街に居そうなギャングと仲良くなって一緒に強盗をする事に。 窓の格子?を壊そうと悪戦苦闘するが、ドアはあっさり開いてしまい先にソッチのチェックをするんだった。  金庫かと思ったらピアノ、密かに警察に知らせ「仲良くしましょう」とばかりに油断させ時間を稼ぐ女性、最後の最後までケンカ、ケツにまで火がつきアチアチ、もっと不憫な殴られまくる警官のオッチャン、階段を利用して仲違いしたギャングをボッボコ、駆けつけた警官隊をやり過ごし、チャップリンはあてのない道へと消えていく・・・と思ったら例の警官がチャップリンを見つけて追ってくるのであった。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-23 23:18:53)
16.  チャップリンとパン屋 《ネタバレ》 
パン屋での騒動と職人達のストライキをめぐる内容。  ストライキは「舞台裏」でも描かれる。  転んで生地を頭に落とす、ケーキが方々に飛ぶ、布巾も飛ぶ、上から生地も降り注ぐ、殴る蹴るで皿も割れまくる、シャベルで粉まみれの厨房から生地を掬う、小麦粉が弾ければオーブンもダイナマイトで木っ端微塵。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-23 23:16:16)
17.  チャップリンの駆け落ち 《ネタバレ》 
チャップリンとエドナが駆落ちして車に乗って逃げ去ろうとする映画。  最初は二人の男女が駆落するまでの時間を描く。  手紙で「駆落しませんか」と誘い、テラスの上と玄関近くの下、パンを回しながら・・・まるでリンゴの皮でも剥くように切っていく、胡椒のかけすぎでクシャミ、お茶を飲むと煙る、現れる伯爵の来訪により蹴飛ばされてチャップリンは一旦去る。  巻き煙草、偶然再会した公園から脱出、レンガの投擲、終盤のカーチェイス、一旦車を戻してまで後続を突き飛ばし、海に叩き落す。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-23 00:08:25)
18.  チャップリンの寄席見物 《ネタバレ》 
チャップリンが酔っ払って劇場で一騒動起こす話だけど、今回は二階桟敷の酔っ払い(何とコレもチャップリン!気付かなかった)と巨躯のイタズラ小僧も混ざり大騒動に。  さっそく二回の酔っ払いが落ちそうになったり、チャップリンも人の頭で着火、ゴミが楽器に詰まる、席もアッチ行ったりコッチ行ったり、指揮者の腕がチャップリンにぶつかりチャップリンもキレちゃって張り倒したり、楽器のパイプが外れたり、夫人を噴水に突き飛ばしたり、視界の邪魔だから羽をむしりとったり、劇場の幕もいきなり降りてしまったり、蛇使いが蛇を会場に落としてしまい大騒動、平然としているチャップリンは相当」酔ってます。  歌が酷いからってトマトを投げつけられてしまいちょっと可哀想、マジシャンが火のマジックをしようものなら消化ホースで放水して会場は水浸しに。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-23 00:03:33)
19.  チャップリンの消防夫 《ネタバレ》 
今回のチャップリンは結構体を張ったアクションに挑んでいる。といっても、それは終盤のお楽しみだが。  火事だというのに中々起きようとしないチャップリン、バックドロップでポールから落下、この時代の消防車は馬力、消防車がバックするシーンは前進している部分を逆回しにでもしているのか滑らか。アレを本当にやっているのならたまげたもんだ(消防署員もズッコケているし)。 そういや馬に乗ったままバックするという荒業を「エル・ドラド」でジョン・ウェインがやっていたねえ。大分後の話だけど。  さて話を「消防夫」に戻そう。 冒頭から火事が起きているのにのんびりバタバタやって早く来てくれ頼むから、とりあえず斧をハンマーのように振り回すな危ない(笑) 角に当たっただけでも大惨事になりそう。  食事用に消防車のタンクから水を抜くのはその水じゃねえww  スープもこぼしまくり、チェスをやりたいから火災警報まで止めちゃう、登ろうとして落ちまくる署長、火災現場で暴れるようにのたうつホース、保険金目当てで放火、クライマックスでチャップリンが窓づたいにグングン登っていく救出劇のシーンが凄い。キートンやハロルド・ロイドを思い出すぜ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-23 00:01:55)
20.  チャップリンの女装 《ネタバレ》 
文字通りチャップリンがいつものアイシャドウを取って女装してしまう映画。  女性用の毛皮コートとマフラー、スカートをまとって男たちから逃れる。 ちょっとおネエな気もするが、それでもチャップリンがイケメンだったという事がよく解る。こりゃ何度も結婚するほどモテるわなあ。 ただその髭を剃るのか剃らないのかちょっとハラハラしてしまった。それを見て爆笑す共演女優は本当に笑っていそう。  ただ、前半の女装にいたるまでの経過は少し長め。 芝生のスプリンクラーが霧のよう。 風でスカートがなびく、杖を脚に引っ掛けてスライド移動、杖で警官を投げ飛ばす、グルグル回ってズボンが脱げる。  女装をするのは後半から。  しかし100年前から今の「ボンッキュッボン」の流れだったんだなあやっぱり。  話は反れるが、昔からミュジドラとかアネット・ケラーマンとかナイスバストでスタイルもそれなりつうかかなり整ったタイプの美人は結構いたからねえ。少数派ってだけで。それをあのスタイルの良いマネキンが悉く物語ってくれているのです。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-23 00:00:25)
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