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1.  デス・プルーフ in グラインドハウス 《ネタバレ》 
流石タランティーノ、こういう人をくったような映画を創らせると右に出る者はいない。とにかく下品なヤンキー女の会話が多くイライラしっぱなしなのだが、締める所はしっかりと締めている。アクションに一瞬の美を感じるのだ、ロドリゲスの方にはそれが無い。カート・ラッセルが何者かに重点に置いた1、2話の繋げ方も絶妙。2話目はSとMが入れ替わるという爽快感がある。女スタントマンは何気に凄い、誰かに似ているとずっと思っていたら「ターミネーター2」のT2000を演じた役者だ。 
[DVD(字幕)] 7点(2008-05-04 00:44:25)
2.  ディパーテッド 《ネタバレ》 
多くの方が指摘している通り、リメイクでしかもこの程度の作品を「アカデミー賞」に選んだのはハリウッド最大の汚点になるだろう。ただリメイクするという事は元が良いからであって、それを曲がりなりにもハリウッドが手を加えたのだから、つまらないという事はない。実際、終盤の攻防は手に汗握ったし、結末も”ねずみ”以外は良かった。しかし本家「インファナル・アフェア」と比べると、落ちると言わざるを得ない。ノアール(黒社会)を描く場合、マフィアでも「ゴッド・ファーザー」ぐらいの圧倒的な風格が必要だった。ジャック・ニコルソンは勿論大物なのだが異常者が先に立ち、周りもチンピラだらけなので張り詰めた緊張感が生まれない。次にマッド・デイモン、普通のアクション映画と同じノリで軽薄そのもの、行動も全くエリートとは思えない。デカプリオは普通に良かったが、個人的に好きではない。近年の作品はどれも目つきが悪く喧嘩を売られているようで不快なのだ。内容については、スパイが普通に携帯で相手のボスと会話しているシーンで興ざめする。最先端で盗聴など御手のもののアメリカなら簡単に特定出来るだろ。最低履歴ぐらい調べろと。結局、関ったものすべて不幸になり人権的にも相当問題がある。 
[DVD(字幕)] 6点(2007-12-23 01:32:42)
3.  手紙(2006) 《ネタバレ》 
沢尻エリカ目当てに見たのだが、主役が最悪であった。プライベートのスキャンダルとは分けて見る方であるが、コイツと歌舞伎役者だけは駄目だ。そして実に憎たらしく演じている。はっきり言うが、共感出来る部分が兄が犯罪を犯したという”置かれた立場”しか無い。今の時代とはいえ「お笑い」というのは違和感があり過ぎるだろ。あの世界は所詮チャラチャラして見える、遺族が見たらどう思うだろうかとか考えないのだろうか。そして売れたのであれば、先ず遺族に賠償するのが先だろう。沢尻エリカと吹石一恵の対応もどう考えても逆。全体に言える点は、他人の心が分からず先が全く読めないという点。沢尻エリカの行動も結構おかしい、「パッチギ」に続いてまた関西弁という所が一番の驚きだったが。それでも後半は結構感動出来た、子供が差別されるのだけは心が痛む。私は、ガキの頃に犯罪者の家族がどういう目にあうか聞いたのを今でも覚えている、もし犯罪を考えたならば先ず身内の事が頭に浮かびそれが最大の抑止力になるだろう。今の犯罪の多い時代だからこそ、またこういう作品を創って欲しいと思う。 
[DVD(字幕)] 5点(2007-12-15 20:25:31)
4.  デジャヴ(2006) 《ネタバレ》 
簡単に言うと前半8点、後半2点。監視ビデオの地球版とも言える、衛星映像を片っ端から録画して、過去の一定の映像を見る事が出来るというアイデアはすばらしい。膨大な容量となり現実味は低いだろうが、軍事秘密や大電力施設などの演出が上手いためすんなり見る事が出来た。ゴーグルについては意味不明であるが。実際このようなシステムがあれば解決の難しい通り魔殺人事件に力を発揮出来るだろうと考えたりした。中盤からそれが、だんだん恐れていたタイムトラベルモノになっていくのである。手紙まではまだ許せる、人が飛んですべてぶっ飛んでしまった。困難な状況下だからこそ、緊張感が生まれ、それを克服するのが脚本家の腕の見せ所なのに。タイムパラドックスについても”結局原因は主役自身である”という「ドラえもん」方式と”過去を変えれば未来が変わる”という「バック・トゥ・ザ・フューチャー」方式の良い所だけ摘むから矛盾が生じるのである。アメリカの恋愛至上主義にも困ったものである、過去を変える事になんの躊躇いも無いのだから。
[DVD(字幕)] 5点(2007-12-07 21:40:58)(良:1票)
5.  鉄コン筋クリート 《ネタバレ》 
こういうブラックな話は別に嫌いではないが、近年の風潮かストーリーが”投げっぱなしジャーマン”で「後は勝手に考えてね!」という態度が気に食わない。悪魔が出てきたらもう何でもありだろう。更に、冒頭のつかみででいきなり不快感に襲われる。喧嘩に、関係ない周りの人(車)を巻き込んでいる点である。親がいないのだから「人様に迷惑を掛けない」などという倫理観などある筈もなく、反面教師として見ればいいのではないだろうか。映像は兎に角素晴らしい、特に街並み。押井守に対抗しているようにも見える。独特のキャラクターデザインも最初は駄目だったが、だんだん良い趣きに思えてきた。ただ女性キャラだけは駄目だ。殺し屋との戦いもメチャクチャだが結構楽しめた。遊園地のチカチカした対比も良い。生きる大変さだけは分かった。
[DVD(字幕)] 5点(2007-09-12 18:04:57)
6.  DEATH NOTE デスノート the Last name 《ネタバレ》 
今回はアニメ版を見てからの鑑賞。よって原作の完成度を知ってしまったので、此方の方は完全に嘗めていた。実際、冒頭から駆け足もいい所で”所有権”のルールは説明不足、登場人物も松山以外は”なんだかなあ”というような配役ばかり。しかし全てはラストのドンデン、此れには本当に驚かされた。原作より好きだという意見が多いが私もこの方が好きだ。後から考えると、原作とは違った性格・風貌の藤原を選んだ意味が分かる。原作より知能が低そうで、また肉親を平気で殺そうとするような冷淡さが、最後の結末に生きている。漫画の実写化で此処まで満足したのは初めてである。実写ということで特に感じるのだが、ただ警察が捕まえた犯人を殺して「世直しだ」と自己満足している主人公が幼稚に見えて仕方が無い。迷宮入りの事件や闇に葬られた事件など世の中には幾らでもある訳だし、こんなアホが出てきたら捕まっても自供しなくなるだけだろう。あと罰する区切りも、例えば政治的な者は?税金を食い物にする輩は?と挙げればきりが無い。
[DVD(字幕)] 8点(2007-06-30 22:22:00)
7.  テキサス・チェーンソー ビギニング 《ネタバレ》 
このキチガイ一家はやっぱり凄いね、何というか主張が一貫して突き抜けている。殺人鬼よりそれを育てた親の方に問題があるのは言うまでも無く、終始嫌悪感を抱いた。スプラッターとしては最高峰では無いだろうか、前作よりキツさはパワーアップしている。終盤の追いかけっこも、”もし襲われた彼女が生き残ったら前作は在り得ないし”という制限の中、最後まで緊張感を保しているのには頭が下がる。相変わらずこの手のホラーで感じるのは、被害者側に思慮が足りないという点。今回で言うと全員とは言わないが、逃げ延びる可能性は高かった。1、腕立てのシーンで何故逆襲に出ないのか?相手は爺さんだろ。2、折角脱出したのに、何故堂々と正面から乗り込むのか?背後から襲えよ。3、幾ら怪物とはいえ急所を狙えばそれで終わり。「仕事人」を知っている日本人なら皆思う筈。
[DVD(字幕)] 8点(2007-03-31 19:39:21)
8.  ティム・バートンのコープスブライド
何処の世界に監督名をそのまま入れた題名がある。其処までして売りたいか。内容は悪く無いのだか、展開は予想が付く。悪人など鳥山明の漫画を思い出した。 
[DVD(字幕)] 6点(2007-01-14 02:04:10)
9.  DEATH NOTE デスノート(2006) 《ネタバレ》 
先ず地上放送が早すぎて、そこまでして後編の宣伝をしたいか日テレ!というのが素直な感想。劇場に足を運んだ人の事など全く気にも掛けない無神経さである。返ってこの程度ならテレビで十分とも感じたが。内容については、話事態が突飛すぎて正直ついていけない。死神までは許せても、インターポールが頼るのが日本人のガキというのがもはや漫画である。原作がよく出来ているのは”ノートのルール”を上手く使った殺害方法から見て取れる。問題は役者、藤原竜也は「バトルⅡ」ですっかり格が落ちてしまったし、全然頭が良さそうに見えない。細川茂樹は「敵ボスの器では無いな」と思ったら速攻で殺されるし。良かったのは香椎由宇ぐらい、ただトンデモ戦艦「ローレライ」に続き不幸な役であった。一番の問題は、自称天才の主役がたった30分かそこらで、もう正体が疑われ尾行されているという点。警察関係者の身内ということから足が付いたのだろうが説明不足。あのような初歩的なミスを繰り返す主役をどうしても天才とは思えなし、犯罪者以外も殺す様に全く付いていけない。現在の被害者が泣き寝入りする今の刑法に痛快なメスを入れるような内容を期待したが、流石にそういう映画ではなかった。やるなら”目には目を”で同じ苦しみを味あわせて殺すぐらいやらないと、それに犯人が分からない場合は全く効力無いというのも落差があり過ぎる。警察がそんなに優秀とも思えないし。天才君には、本当に世界を良くしたのであれば、もう少し視野を広めて欲しいものである。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-11-04 09:05:38)
10.  電車男 《ネタバレ》 
既に大ヒットしている原作を安易に映画化した場合に陥る、ただ無難に創ろうとする姿勢というか受身の体制が顕著に現れている。誰もがツッコミを入れるであろうイケメン山田というミスキャストも、女性層にそっぽを向かれたくないという理由で、スポンサーの方しか向いていないからだろう。エルメス=ブランド品を付けた女性と勝手に思い込んでいたので、地味な中谷美紀もイメージと違うと思っていたが、食器と分かるとそれはそれで有りかなと納得した。原作がどうか知らないが、男より女性の方がよっぽど変わっているように見えたが。ストーリーは予測の域を全く出ておらず、これが本当にヒットした作品か?と戸惑う程ありきたり。唯一楽しめたのは多数の人が書込みするシーン、ワクワクの絵文字をまさかテレビで見るとは思わなかった。実際、こんないい人ばかりの訳が無いし、デブや若年層がいないのも不自然極まり無い。最後の夢オチとも取れる演出も、最後の最後に観客を惑わしてどうしたいのだろうか?と率直に感じた。
[DVD(字幕)] 4点(2006-09-30 10:26:32)
11.  デンジャラス・ビューティー2
くどいほど前作を引きずっている。優秀なコメディーが2作も続く程甘くはないのは承知していたが、前回が面白かっただけに残念。傍若無人の黒人女を見ていて気分が良いわけが無い。サンドラ・ブロックはやはり続編で彼氏と別れる運命にあるようだ。
[DVD(字幕)] 3点(2006-08-05 02:11:03)(良:1票)
12.  天と地と
日本映画最大の汚点。馬鹿息子による金をばらまいただけの自主制作映画。角川の悪しきCM商法の集大成。ストーリーが酷いのはこの際置いておいて、唯一期待していた合戦も何一つ見るべき所が無かった。終始ダラダラ馬が走っているだけで、激しい衝突も無ければ血飛沫も無い。しかもカメラワークがすべて同じで、何故顔のアップなり焦点を代えることで臨場感を出すといった普通の時代劇にもある事が出来ないのか。位置関係も全く分からないため、戦略について感心も無ければ納得も無い。大体、あれが戦国最強と呼ばれた武田騎馬隊の動きか! 赤黒と運動会じゃあるまいし、歴史に興味がある人には全く不快極まり無い事だろう。 
[DVD(字幕)] 0点(2005-08-20 02:19:32)
13.  デビルマン 《ネタバレ》 
「俺デーモンになっちゃった。」この映画の糞っぷりは始まって10分のこの一言に尽きる。元々原作のファンでは無いし、永井豪自ら嬉しそうに出演しているのだから「侮辱するな」とか言う気は更々無いが、試写会もあった訳だしもう少しプロなら作品の善し悪しを自分らで判断しろと。脚本・演出もすべて最悪。VFXに何シーンか良いところがあるので1点は献上するが、全体から見ると本当にバラバラである。原作任せなのか説明不足もいいところで、普通なら「地下を掘ったら悪魔が出てきた」と言われても「なんのこっちゃ」で終わりだし、飛鳥は元々悪魔の心も保っていてサタン化したのは必然だったのか?、シレーヌの存在は?など分からない事だらけである。また人間の暴走に至っては単純としか言いようが無く、原作通りグロシーンを入れたため、また凄い後味になっている。次に演出の陳腐さであるが、カスみたいな半人間時の格闘に、特殊部隊のどうしようも無い格好・車、迫力ゼロの銃撃戦、うっとおしいだけのボブ・サップその他。これを観る限り、真に恐ろしいのは人間の心などではなく、無能な連中に映画を撮らすことであると分かる。
[DVD(字幕)] 1点(2005-07-28 17:45:15)
14.  テイキング・ライブス 《ネタバレ》 
まず、キーファー・サザーランドの出演を知っているかどうかで犯人予想が大きく変わってくる。私は、今一番勢いのある役者をチョイ役で使用した監督に悪意を感じた。次に、素手で鮫を殴っているのと比べると、本作のアンジェリーナは魅力的であった。挫折・悩み・勢いで過ちと他では観れない姿がある。最後のドンデンも普通とは逆のパターンで驚かされたが、観客の同情を上手く利用している様で後味が悪い。ストーリーであるが、題名でもある格の”人間ヤドカリ”に現実味が無さ過ぎる。科学捜査の時代、最初から難しいのは分かっている訳で、それでもこの題材で創った以上、もう少し努力を見せる必要があった筈。 
4点(2005-02-05 04:39:59)
15.  テキサス・チェーンソー 《ネタバレ》 
コイツにだけは殺されたくないキャラNo.1。変なマスクした大男が、大音響をたてながらチェーンソーを持って追いかけてくる。ここまで問答無用の理不尽さだとかえって気持ちいい。問題は、結局一番グロかったのは冒頭の自殺で、メインになる筈のチェーンソーで殺害するシーンは世間に気遣ってかうやむやにしてしまっている点である。「ドーン・オブ・ザ・デッド」のようなゾンビ映画で有るのに本家が無いのはなんとも寂しい。クライマックスの女性を追いかけ回し、その女性は反撃しても絶対に止めを刺さないというシチュレーションも流石に飽きた。いっそのこと次回作は、襲ったはいいが、なんと日本刀を持った何処かのヒロインであった!というのはどうだろうか。
7点(2004-12-23 15:45:33)
16.  デイ・アフター・トゥモロー 《ネタバレ》 
今年の異常気象を考えると、近い将来取り返しのつかない危機が迫っているのは明白であり、そういう意味でも感慨深い作品であった。エメリッヒ監督にしては、アメリカ万歳ものになっておらず、そういうのを越えた解決策すらない人類の様子が描かれている。あの状況であれば、主役が家族第一で助けに行くもの納得出来る。しかし、CGはあれだけ凝っているのに、日本や他国への関心は相変わらず低いようだ。それとやっぱり狼・・出る映画を間違っている。温暖化により氷河期が訪れる理由もやり逃げの感がする。映画の中では副大統領が反省の演説をしていたが、実際は京都議定書を脱退するという有様で本当に暗くなる。小泉首相もこういう事にこそブッシュとの仲を活用すべきだろう。 
8点(2004-11-25 16:44:32)
17.  ティアーズ・オブ・ザ・サン
戦争モノの場合、まず”アメリカ万歳”を危惧するのだが、今回不思議と嫌悪感までは抱かなかった。出だしの宗教を持ち出した説明は陳腐としか言いようが無いが、中身はそういうのを越えた無差別な虐殺行為が主であり、それに対して人間とはと考えさせられた。歴史を振り返れば、このような出来事は山ほどあっただろうし、私はカンボジアを思い浮かべた。終始重い雰囲気の中、最後の黒人女性が救いだったように思える。 
6点(2004-06-06 02:49:20)
18.  デアデビル
前からベン・アフレックを主役に使うハリウッドに疑問を感じていたが、どう見ても軽薄さが前面に出てスター性は無いと思う。駄作にばかり出ているせいもあるが、流石にそろそろ限界だろう。今回は全くアクションがなっていないのだから論外である。最近よく空手の武器”サイ”を見かけるが、サイといえば「女必殺拳シリーズ」の石橋雅史を思い出す。
2点(2004-04-12 23:59:23)
19.  DEAD OR ALIVE FINAL
前2作は観ていないが、レビューを見れば想像が付く。どう考えても0点なのだが、思わず10点を付けそうになる恐るべき作品。とにかく常識が全く通用しない三池崇史をどうしたらよいのか。
0点(2003-12-28 03:14:51)
20.  デッドコースター
映画館で観れば良かったと久々に後悔した作品。冒頭の高速道路の事故の映像は流石に見事な出来で、それだけでも観る価値があると思う。その後も息付く暇も無い展開で、有り得ない死に方を推理するという不謹慎な楽しみがある。映像は強烈なのだが、一瞬ということもあって後に気持ち悪さが残るようなものではないように思う。今回は、玉突き事故という設定のため、状況的にみて本来死なないでいい人が代わりに死んでいるのが引っかかった。死神とやらは、代わりがいても最初の物も欲しがる欲張りなやつらしい。タイトルについては、インパクトがあってこれで良いと思う。事実「1」を観終って、内容が面白かったのは覚えていたが、タイトルなど全く印象に残らなかった。有名になってシリーズ化してくれるのを切に願う。
9点(2003-12-07 19:36:48)
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