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1.  天気の子 《ネタバレ》 
視聴中ずっと「これはファンタジーなんだから、倫理がどうの、細かい設定がどうのと言ったところで始まらない。スルー、スルー!」と自分に言い聞かせ続けたが、ラストに東京水没ときては、うーん・・・・・・これは辛い、ついにどう自分をごまかしたらいいか分からなくなってしまった。 だって、これは「好きな人のためなら街が大波かぶろうが知ったこっちゃない」という、正しくぽにょの津波でしょ? あれと同レベルのなりゆきになっちゃったのかと、さすがに引いた。 前半であれだけ詳細に美しく東京の各風景を表現していたのに、それらを全て水の底に沈める設定にしてしまうとは。  中でも、ピストルを使って全ての現実をはねつけるような真似を帆高にはしてもらいたくなかった。線路の中を突っ走るというあまりにも非常識な行為もやめてほしかった。家出をしてきた理由も呆れるほど説得力に欠け、大人の事情を全否定するかのようななりふりかまわない彼の言動は、駄々っ子のようなピーターパン症候群を思わせる。それがものすごくもったいない。  前半では、身ひとつで田舎から東京に出てきて、圭介の事務所に住み込み、朝から晩まで甲斐々々しく働いていた。陽菜も乏しい家計の中で愛情いっぱいの料理を作って弟と懸命に暮らしていた。そのときの彼らの様子が本当に初々しくて、いつまでも見ていたいと思うほど魅力的なシーンが多かった。  それなのに、ファンタジーが絡んで非現実の話が進んでいくにつれ、2人とも次第に地に足がつかないふわふわした状態になっていく。ピストルを身に隠しながらファンタジーを生活の糧にしようと提案する帆高。「人々に天気をプレゼントして喜ばれる仕事を見つけてくれた」と感謝する陽菜。どうして彼らは一気にそこまで幼稚になってしまうのか。『魔女宅』の魔法や『耳をすませば』の空想世界は、ヒロインを成長させ、それら自体もとてもしっくりと現実世界に溶け込んでいるのに・・・・・・。  少なくともファンタジーをもっと素直に信じられるような演出にしてほしい。『ドラゴンボール』の神龍ならともかく、商品をラベルごとそっくり描くほどリアルな深海さんの作品で、少女が祈るだけで落雷が発生するなんて、あまりにも現実にそぐわずちぐはぐで白けてしまう。  それでもこの作品を全否定できないのは、大声で大好きな人の名前を叫び合えるイレギュラーな世界って素敵だなあと思うから。全力投球の中二病のエネルギーを堪能させてもらった。
[地上波(邦画)] 6点(2021-01-04 01:19:44)
2.  天使のたまご(1985) 《ネタバレ》 
これは、賛否というより好悪が分かれる作品だと思った。作品のタイトルからして謎。少女が抱えるたまごが「天使のたまご」なのか、少女=天使で、天使が抱えたたまごなのか、いまだにどちらか判別できない。さらに、青年が少女を絶望させたかったのか、たまごに害を加えたかったのかの判別も、最初は理解できなかった。2人が互いに「誰」と問い合うシーンが多いのも暗示的で、特定されたキャラではないことが作品に底の知れない不気味な深さを与えている気がする。とにかくわからないことだらけ。  ただ、少女が卵の中で命が育っていると信じているのは、最初から何となく違う予感がしていた。卵は死んだ雛が入っているか、中身が消えうせた浅利のように、空っぽなのではないかという気がしていた。彼女が大事に大事に抱えていた卵を、青年は無残に剣(?)で突いてしまった。もしかしたら、いつまでも孵(かえ)ることのない卵であることを彼は知っていたのではないか。卵の中には、自ら殻を割って表に出てくる温かい命などない。彼は独善的に、こんな卵を少女に持たせ続ける方が残酷だと考えたのかもしれない。  散乱した卵の殻を見て、少女は悲鳴をあげる。しかしなぜか、その悲鳴が響き渡って初めて何かが再生する予感が生まれたような気がした。彼女は力強い腹式呼吸で泣きわめいた。暗澹たる空気を切り裂く人間の声が、映画の鑑賞中初めて血の通った生々しい音声として耳に突き刺さったからだ。ウィキの監督による解説を読み、なるほどやはりそういうことかと合点がいった。 例えば、1人息子が行方不明になった母親を想像してみる。息子は、もしかしたらどこかに生きているかもしれない。少女が「お願い、たまごを傷つけないで」と青年に言ったのは、そうした母親の一縷の望みのようなものかもしれない。しかし、息子は何年も何年も帰ってこない。そこへ、唐突に彼の遺体が見つかったとする。母親は絶叫して号泣する。しかし、やがて息子の死を受け入れ、自らの人生を歩むためにやがて前を向き始める。 ・・・・・・そうしたことの寓話として作られた話ではないか、という気がする。少女の悲鳴が、私にとって最も大きなヒントになった。  それにしても、大きな魚影が街中に現れたときはびっくりした。1985年の映画なのに、早々にプロジェクト・マッピングを予言している!? 始祖鳥を思わせる巨大な化石、あるいはレリーフ(?)にも驚いた。ノアの箱舟といい、根元的な生物の再生の物語として描かれていたのかもしれない。
[インターネット(邦画)] 7点(2019-09-14 00:19:07)
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