1. デイブレイカー
《ネタバレ》 全く期待しないで観に行きましたが予想に反して面白かったです。 雰囲気的には『ブレイドの世界で吸血鬼が世界征服した後の物語(地球上で吸血鬼が栄え人類は血液採取用の家畜)』と言った感じを受けた、実際人類の扱いや日光を受けて消滅する時の演出等似てるものが多いですし。 ただ主人公の性格はブレイドの様な『好戦的』ではなく『インテリ』であったり、行動目的が『吸血鬼への復讐』ではなく『人類(吸血鬼含め)を救う』であったり差別化はきっちりしてあります。 尺的にも丁度良い長さで、盛り上げ方や話の繋ぎ方も十分及第点越え。ご都合主義的な展開も無くは無いが少ないし全然許容範囲でした。 吸血鬼に対する『解決法』に関しても、『過度に摂取した場合は毒だが適量なら薬になる』や『灰から蘇ると言う意味も不死鳥伝説や某RPGの復活方法を考えればそこまで無理矢理感はしない』を踏まえて面白く、それを活かしたエンディングへの持っていき方も良く出来ていた。 難点を言うのであれば、吸血鬼が一定の条件を満たすと怪物化してしまう設定が本編に余り絡まず『時間稼ぎ』的な使われ方しかされていなかったり、主役キャラ達に比べ脇役達に割いている尺が短く、それなのに重要な役割を担わせているせいか『いきなり話に割り込んできた』感が強かったりと、若干バランスの悪さを感じた。 あと『吸血鬼は鏡に映らない』と言う演出はいらない。本編に全然関係ないし、あれのせいで無駄にファンタジー色が入ってしまっている。そこまでやるなら霧に変化できるようにもした方が良かった。 粗が無いわけではないが、それ以上に話が良くまとまっている。『傑作』とまではいかないが十分『良作』の域。若干のグロ演出とお化け屋敷的ビックリが苦手で無い方であれば、暇な時に見に行けば十分満足できる内容。点数的には6.7ぐらいだが、監督2作目でこの出来なら大したものなので繰り上げて7点。 評価に関係しなかったが、ヒロインの捕まる回数がめっちゃ多いのがちょっとおかしかった。 [映画館(字幕)] 7点(2010-11-28 03:48:35)(良:1票) |
2. デビルマン
《ネタバレ》 これを見た後に原作を見ました。いやはや、原作未読でも酷いと思いましたが、原作を見ると更に酷いと感じました。なぜアレだけの傑作を原作にしながらこれ程の駄作を作れるのか。いや、むしろ『原作クラッシャー』として製作者達は類稀な才能を持っていたのだろう(もちろん映像作家としての才能は皆無)。 映画の見せ場を予告編で余すところなく公開するって馬鹿だろ? 原作の名場面を所々挿入しているが、『作品内に絡める』と言う目的ではなく『作品中に挿入する』が目的でもうツギハギだらけ。貴方達にあの原作を実写化できる才能はございません。 他にも言いたいが書くのも面倒。とにかく『全てが駄作』。スタッフは全員永井先生のところに行き土下座しなきゃダメです、そして二度と映像作品の製作に関わる仕事をしないで頂きたい。 『人生を無駄にする感覚』を体験するにはうってつけの作品。 [DVD(邦画)] 0点(2010-03-18 12:41:56)(良:2票) |
3. デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲
《ネタバレ》 知る人ぞ知る『ウォーゲーム』の続編。 残念ながら前作(本文ではウォーゲームの事)には及ばないが、それでも続編の名に恥じない作品にしようという努力は非常に評価できます。 ストーリーの運び、戦闘描写等も十分及第点ですし、今回も『データ量を小さくして送信する』みたいなパソコン絡みの設定は面白かったです。 ただいかんせん30分と言う尺は短く物足りなく感じてしまいまして。 ここで総合7点から-1点ですが、アーマゲモンがかなりボス的なデザインで+1点。そして今作でも出なかったゴマモンに-1点。 ウォーゲームの続編としては十分役割を果たしたと思いますので見て損はないかと。 [DVD(邦画)] 6点(2009-04-18 17:27:07) |
4. デジモンアドベンチャー02 前編 デジモンハリケーン上陸!! 後編 超絶進化!!黄金のデジメンタル
《ネタバレ》 『60分と言う尺に合わせるために無理やり付けたようなシーンがある』『そのくせ細かい設定が分かりにくい(視聴者の想像に任せたのかもしれませんが)』『セラフィモン瞬殺(登場1分で退場)』『綺麗だが作画が合わない』『ストーリー、戦闘描写に新しいものが無い』『時期を考えればしょうがないが、賢がいないジョグレス進化なしは見ていて寂しい』『これを見る前にウォーゲームを見てしまった(これが一番デカイ)』『ドコにいるんだよゴマモン!?』以上、3点で。 [DVD(邦画)] 3点(2009-04-17 12:45:54) |
5. デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!
《ネタバレ》 『同時上映のワンピースを喰った』『数多の映像関係者(非アニメ含む)が絶賛』『これを見てデジモン(TV版)も見るようになった』等の伝説を残した作品ですが、十分うなずける内容でした。 抜群の戦闘描写、ストーリー構成、『デジタル』と言うキーワードを使った設定(大量のメール受信でデジモンのレスポンスが低下するとか)とそれを利用した戦略。 あれだけの内容を僅か40分に収め起承転結(おまけに時間軸を現実(視聴者)世界とリンクさせる芸の細かさ)を作り出した、まさに神懸り的な才能を見せ付けられました。 ただし、気になる点もちらほら。 まず、ボスのディアボロモンに魅力が無い。最終的に核ミサイルを発射させたり、数万体でリンチをかけたりと、『存在』は凄いのですが、究極体のデザインが微妙。 進化途中に攻撃するのは悪くないのですが、2回も同じ失敗をする光子郎(一番頭良さそうなのに)。 上に書きましたが、相当濃い内容を短い尺に収めているので『無駄』は極力省くべきなのは分かります。レギュラーの出番が少なくなるのも分かります。しかし、それでも出て来て欲しかった・・・・・・・・・ゴマモン。 総合すると7点ですが、細田監督の才能に感動して+1点。別のレビューでも書きましたが、TV版のその後的な内容が大好きなのでさらに+1点。 TV版も個人的にはお勧めですので本作とセットで御視聴ください。 [DVD(邦画)] 9点(2009-04-17 12:32:31) |