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1.  デイズ・オブ・サンダー 《ネタバレ》 
- Days of Thunder - “雷鳴の日”。 トムの新作を楽しみに劇場に足を運んだ人は、コールがレース慣れしてきた所で『この後ラウディと事故るんだろ?んで、精神的にダメージ受けて、それでも恐怖を克服して、最後勝つんだろ?』って思ったでしょ?私も思った。 でもって『ヒロイン(ニコール)出てきた。彼女に誤解されて、急に「あなたが好きになったの!」とかって感情的に告白して、ロマンチックにSEXして、喧嘩して、仲直りするんだろ?』って思ったでしょ?私も思った。  あのヒット作トップガンの監督と俳優で、飛行機を車に変えて、同じ事するんだもの。内容カブりまくってんだよ。バカにされてる気分だったわ。 ただストーリーはともかく、NASCARを扱った映画として『いまアイス食ってんだ!忙しいからピット・インするな!』とか『ペースカーにぶつけろ!』とか、実話・逸話を織り交ぜながら、CGを使わないナマの迫力が味わえる作品としては、評価するべきかもしれない。 この映画の影響で、後に名作ゲーム『デイトナU.S.A.』が誕生(そういやトップガンのあと『アフターバーナー』が出来たんだっけ)したのは個人的にデカい。それより何よりメロー・イエローがまだあるんだってビックリしたっけ。  せめてトム・クルーズ以外の俳優でやっていれば、映画界にうるさい人以外は素直に楽しめたかもしれない。 でもこの映画、当時調子に乗ってた(…いや人気絶頂だった)トムが、どうしてもカーレースの映画を撮りたくて、気になる女優ニコール・キッドマンと共演したくて、トニー・スコットの迫力あるカット割りで撮ってほしくて、同じく調子に乗ってた(…いやヒットメーカーの)ブラッカイマーがお金じゃぶじゃぶ使って撮った映画。って思うと、この映画の興行的成功と作品としての失敗を心から反省したのって、トニー・スコット監督だけだったのかもしれない。
[映画館(字幕)] 5点(2022-10-30 14:01:28)
2.  天地明察 《ネタバレ》 
ムムムムゥ・・・・・一番最後の大和暦vs大統暦は、解りやすかった。私でも何となく解った。 でもね、午の刻に蝕が起きるって言って、ポーン、ポーンと鐘が鳴って、起きなかったぞ腹を切れ!ってなって、諦めて切ろうとした時に蝕が始まる…。アレは午の刻に日蝕が起きたことになるの?未の刻にズレたの? 馬鹿な私はすぐにググるけど、午(うま)の刻とは今の午前11時から午後1時までの2時間。午の刻を知らせる鐘を9つ鳴らして知らせたそうだ。映画では時間の長さは感じなかったけど、鐘の終わりと同時に即刻腹を切れ!(いや!2時間あるから、しばし待たれよ!)になったのか、午後1時まで2時間ボー―っと空見たうえで腹を切れ!(午の刻からズレてるからやっぱりハズレ)ってなったのか、私には解らんかった。  最後の対決は解りやすい。と書いといて、この程度である。私レベルには難しい内容で、何となく解るところが最後だけだった。と正直に書こう。 ぶっちゃけ、安井算哲が囲碁をしたり、数学が大好きで問題に挑戦したりは解った。けどメインの北極出地だの暦のズレだの、結局この物語の何がどう面白いのか、良く解らなかったのだ。あぁ、昨日の夜観た時は疲れもあって寝てしまったさ(※安井算哲が北極出地する辺りだから、30分くらいで脱落してた)。でも頑張って、今日またしっかり観たさ。で、面白さが解らなかったさ。  最後の最後に字幕とナレーションが入ったけど、これ、物語の最中にも入れてほしかった『午の刻とは現代の午前11時から13時までのことである』とか。 それか暦に興味のある素人を登場させてほしかった。状況解説したり、難しい内容を質問したりする役割の人。キン肉マンで言うところのミートくん。えんがその役割だと思ってたんだけど、あんま出て来ないし…最後の対決は町人がその役割を担ってたから、私でも何してるのか解った。 私なんかは、内容理解出来てないのに、何となく受け流して観してしまうから、そのうち興味を持って観られなくなるんだな。 歴史上の偉人を題材に、真面目に作った作品だし、楽しめたら良かったんだけど。馬鹿ですまぬ。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2022-10-14 16:37:11)
3.  デビルマン 《ネタバレ》 
想像通りのひどい作品だった。同年代のハリウッド作品とかと比べてあまりに陳腐な特撮。当時どう映ったか解らないけど、テレビの深夜ドラマの低予算特撮ものレベルじゃないだろうか。 特撮の何が酷いって、冨永愛のアレ何だろ??アレじゃ頭に蛾のぬいぐるみ乗っけた水着のお姉さんじゃないか。途中退場したから最後また出てくるかと思ったら、出ないのな。アレしか出番がなかったのにこの映画の駄作感、失敗感。もうほとんどシレーヌって言っていいくらいのインパクトを残してくれた。  すごくあっさり殺られるジンメン。明ももっと悩むとか躊躇するとかあるだろう普通。ジンメンは駆け足だけどススムちゃん(読み切り)は入れてきた。どこを入れてどこを削るかがよく解からないチョイス。アララ戦争が始まってる。でもこんな駆け足でどこまで表現するつもりなんだろうと思ったら、最後まで終わらせてしまった。たった2時間でデビルマンを最初から最後まで。マトモな監督なら、本作はシレーヌ編まで撮って、評判良ければ続編で。とか考えるだろうに。前半と後半では作品の空気感とかも変わるし、後半の悪魔特捜隊の拷問とか観る人を選ぶから、別けた方が正解だったと思う。  そういう意味でもこの監督、役者も映画も育てる気が感じられない。そんな力も無いんだろう。予算与えられてコレ撮れって言われたから、コレ撮った。こんな感じに思えた。原作に愛情があるならあんなシレーヌ出さないし、サイコジェニーは外せないだろう。 明と了役は双子の兄弟だったんだ。演技力はともかく、どうしてまた、こんな作品に抜擢されたんだか…兄弟揃って。どんな力が働いたのか、映画初主演だし。テレビドラマのちょい役とかで実力は知った上での起用だったろうし。 やっぱりシレーヌの話に戻ってしまう。伊崎兄弟の演技力に文句付ける気はサラサラ無くて、冨永さんは女優さんじゃなくても、やはり名の通ったモデルさんで、ファンなら誰もが知ってるシレーヌ役を与えられたなら、ホント“冨永愛の無駄遣い”と周りに言わせるくらいの妖艶さを出しきってほしかった。
[インターネット(邦画)] 2点(2022-10-08 14:58:45)
4.  天と地と 《ネタバレ》 
巨額を掛けて作られた合戦の模様…というか布陣の美しさ。第一次川中島の合戦の、これほどまでに大規模で美しい『魚鱗の陣』は映画史上観たことがない。第四次川中島の合戦「よく聞け、鶴翼に備えを改める!」魚鱗の陣から『鶴翼の陣』へ。続く長槍のぶつかり合いは、その数に圧倒される。これこそ槍衾(やりぶすま)。そして騎馬隊の掛ける力強さ。 赤と黒の運動会とかマスゲームとか揶揄されようと、この布陣と集団戦の美しさが観られる映画って、他に無いだろう。 昔の合戦は、農民が弁当持参で物見見物に来ていたと聞く。私もまるで、丘の上で合戦を観ている農民の気分になれた。 さて、褒めるところは褒め終わった。  映画としては、感情の感じられない人たちが淡々たたんと事を進めていく…名前と事柄の列挙…この退屈さはまるで、すっかすかな日本史の教科書をじっくり時間を掛けて読んでいるようだった。景虎と乃美の間に男女のドラマが描かれないあたり、宇佐美以外の両軍の家臣にほとんど個性が感じられないあたり、ほんと教科書や参考書の映像化みたいで人間味が皆無だったわ。 時々出てくる意味不明な人物、集団、描写。本筋には全然影響しないのに、それらが変に印象に残るものだから、観るものを混乱させる。 八重って何だったの?何で彼女はあの状況下で一騎打ちを申し出たの?どんな策と勝算、目的があったの?呆気なく鉄砲で撃ち殺されて「上杉軍はあっぱれだから今回はもう帰るね」って…時間割いた割に両軍に何のドラマも生まれない。 生き残りの八重隊。あんな少人数の隊で、良く解からないタイミングで突撃して、案の定な玉砕。せっかく出すなら何か見せ場とか用意しておけばいいのに。更にこの八重隊突撃に流れる音楽の物悲しさ。 女ばかりの部隊が戦場で無惨に打ち負かされる悲しさを表現したかったんだろうけど、両軍とも彼女らのことに触れない事の方がよっぽど悲しい。 上杉の車懸りの陣の意味不明さ。濃霧からお経の大合唱は不気味だけど、せっかく霧に紛れて陣を進められるのに、どうして? そして信玄が援軍に向かわせた諏訪神軍。奇声とともに大太鼓を叩きながらの行軍はインパクト大。グフみたいな盾を持った鉄砲隊に一方的に殺られる様もインパクト大。この映画の創作パートの八重隊も、車懸りの陣も、諏訪神軍も、発想は悪くないと思う。使い所と絡ませ方が極端に悪いだけで。  最初に褒めた布陣だけど、合戦は長いだけでグズグズしてる。きっと合戦シーンは終始エキストラ総動員で撮ったんだろう。だから引きの画ばかりで迫力不足。大軍のシーンとは別に、斬り合いとかは50人規模の少人数で寄りの画を撮っておいて、あとで合わせれば、きっとメリハリのある映像になったと思う。 上杉・武田の一騎打ちは、武田本陣に駆け込んだ謙信の一太刀と、それを軍配でゆるりと受け流す信玄の画が一番の見所なのに、観客の意表を突くつもりか本陣が空っぽ。なんか武田が尻尾を巻いて逃げたみたいに思った。そしてどうして最後の一騎打ちであの悲しい音楽を入れるのか。 続くモーゼの十戒。唐突なエンディング。お経みたいなエンディングテーマ。驚くほど呆気なく、あまりに消化不良な結末に驚いた。 小室の音楽は戦国時代の日本の美しさを表現したんだろうか、美しい風景とは合っていても、合戦には不釣り合い。そもそも映像と音楽の食い合わせが合ってない。小室にはテーマソングだけお願いして、あとはオーケストラにしておけば良かったかも。 巨額を投じた映像のスケールと薄っぺらいドラマのバランスの悪さ。合戦の垂れ流し映像としては及第点。これは『日本版パールハーバー』かもしれない。
[インターネット(邦画)] 2点(2022-09-19 15:07:33)
5.  テルマエ・ロマエ 《ネタバレ》 
-THERMAE ROMAE- “ローマの公衆浴場” 顔の濃い日本人でローマ人を表現するセンスは素晴らしい。中途半端に西洋人を出すよりもずっとインパクトあるし楽しそう。 あとは肩肘張らずに、原作の面白さと阿部ちゃんのスットボケキャラの相乗効果を味わうだけ。・・・だと思ったんだけどなぁ。 漫画原作の邦画って、どうしてかダイジェスト的に話を詰め込み過ぎになりがち。  ①銭湯→②家風呂→③ショールーム。この、それぞれでドラマの30分枠を充分に埋められる面白い話を、たった35分で消化してしまう駆け足具合。シャワーの便利さ、富士山の壁絵の雄大さ。フルーツ牛乳の甘さと冷たさ。シャンプーハットの懐かしさ。果てはウォシュレットの気持ちよさ。…私たちの生活に当たり前に浸透している、日本のお風呂文化(いや水回り文化か)を見て、ルシウスが驚いて感動するところがこの作品一番の目玉だと思う。私たちには当たり前の光景が、どうして素晴らしいのかをルシウスに語らせる。そしてそれをローマに帰ったルシウスが、当時の技術で上手に再現するところも含めて“日本のお風呂文化って凄いんだな”って。 日本ローカルの愛すべきお風呂文化が、同じくお風呂が好きな古代ローマ人に喜んでもらえる嬉しさ。最近流行った『世界に誇る日本の文化』みたいな風潮のモトって、このテルマエ・ロマエかもしれない。  お爺さんたちが古代ローマに行ってしまうと、いままでの日本のお風呂文化の素晴らしさが伝わる喜びが無くなって、途端に退屈になる。 ・・・というかネタを詰め込みすぎてお腹いっぱい。上戸彩が実家に帰るあたりにはもう飽きて長さを感じてる。 原作は途中までしか知らないけど、ローマに行ったお爺さんたちが後方支援とは言え、戦争の一方に自主的に加担するのも安直だし、クライマックスにオンドルなんて、あまり馴染みのない、朝鮮半島の文化を入れてくるのも不自然。この当時のフジテレビの韓流ゴリ押しは異常。  こんな無理やりな展開入れるなら、もう銭湯からショールームまでで90分くらいの映画で良かったんじゃないか?って。 ケロリン桶の美しさを解説する全裸の阿部ちゃん(股間は上手く隠れてる)なんて、想像するだけで笑えるのに、サラッと。 ワンダーウェーブ洗浄とかBILINGUALとか、映画独自の笑い要素もあって、全部が悪いわけじゃない。 しかしエンディングのお風呂でくつろぐ登場人物たちは、私に“お風呂入りたい欲”を沸き立たせる。
[地上波(邦画)] 4点(2022-06-28 22:07:49)
6.  天空の城ラピュタ 《ネタバレ》 
劇場で2連続で観て以来、TVでやってても観ることなく、今回DVDを買って36年ぶり?に観ました。 やっぱり面白いなぁ。宮崎監督が実力に伴う評価をされてきた時期の作品なので、アブラの乗り具合が違う感じ。フラップターとかゴリアテとか、アイデア満載の不思議なメカを出し惜しみしないところが、才能が溢れてる感じで好き。私は特にオープニングの永遠に穴を掘れるショベルがお気に入り。 宮崎監督の才能だけでなく、当時のアニメーターの実力、久石譲さんのセンス。要塞襲撃のカメラワークとテンポと音楽は神懸かってます。 さて“血湧き肉躍る冒険活劇”については皆さんのレビューをご参照頂くとして、“思春期と成長”について書いてみます。  少年少女の冒険は、なにも宝探しや悪者との追いかけっこだけじゃない。身近な女の子を異性として意識するのも立派な冒険。 おさげアタマに地味なネイビーのワンピースを着た、いかにも幼い少女という出で立ちだったシータ。パズーの服を着て帽子を被れば女の子だとバレないくらい。パズーの家で目覚めてから靴を履くシーンの子供っぽさは、誰も見てないところだけど、彼女のあどけなさを強調するために敢えて入れたんだろう。 そんな子がタイガーモス号に乗ってからは、ウエストを絞って、猫背がちだった背筋を正し、胸を強調してきたからさぁ大変だ。まさに“カワイイは作れる”を実践するシータ。大人の海賊たちも彼女にメロメロなんだから、パズーも溜まったものじゃない。 タイガーモス前と後で、胸に限らず等身から表情まで女になるシータ。当然、わずか3日位の劇中で彼女が成長したのではなく、主人公であるパズーがシータを“同年代の子供”から“異性”として見るようになったからだろう。  パズー目線だけでなくシータの中でも成長が見られるのは、ドーラからキッチンを任されたシーン。汚いキッチンを相手に腕まくりをするシーンから、極端に胸が大きくなる(ように見える)。『さぁ男どもの腹を満たすぞ!』と、彼女の中の女“母性”が目覚めたシーン。 ラピュタに上陸して、シータが腰の紐を解こうとしてると、パズーに急に抱きかかえられた時に不意に出た声。ヘタクソならここは「キャッ!」とか言わせるところを「うわっ」と言わせる。この「うわっ」は、女性が気を許した相手だけに“素の自分を見せる”アレね。当時のアニメのヒロインは普通「うわっ」って声出さないでしょう。宮崎監督と横沢啓子さんの手腕、高等テクニック。その後2人は(一瞬だけ)熱いハグをしてクルクル回りだす。シータの腰に回した手。ボーっと見上げる空にはツガイの鳥(ヒタキ)。あぁもうエッチ。 そして若い2人は滅びの呪文を唱えてしまう。皆さん大好きな「バルス!」。呪文の結果はあの通りだったけど、効果の範囲が分からない呪文を唱える意思の強さ。自分たちだけでなくドーラ達も死ぬかもしれない。もしかしたら世界が滅ぶかもしれない。好きな人を守るために世界を滅ぼしてしまおう。って思える若さが良い。少年に出来るのは世界を救うことでなく、目の前の女の子を助けるので精一杯なんだ。  ラピュタは子供向けのマンガ映画のワクに収まらない青春映画。未来少年コナンのラナと同じ12歳という年齢は、当時の宮崎監督の中の、性の対象/非対象の境界線だったんだろう。最後まで子供の容姿だったラナが、いかにしてナウシカ(16)のような“女”になるか。シータは登場時ラナ(子供)っぽく、映画の終わり頃にはナウシカ(女)っぽくなっている。その成長を安直な色気ではなく、直接的な描写・表現を入れずに一本の映画で表現。 パズーも赤ら顔一つ観せず、真っ直ぐな冒険少年の姿しか観せないから見落としがちだけど、少年少女の大冒険の中に、思春期の異性への思いを織り込んでいるのは、見事としか言いようがない。
[映画館(邦画)] 10点(2022-05-03 12:05:13)(良:2票)
7.  テッド 《ネタバレ》 
フラッシュ・ゴードンを観たら無性に観たくなった。 見た目が可愛いクマちゃんのぬいぐるみなのに、中身がダメなオッサン。もうキャラクターの魅力だけでお腹いっぱい。 子供の頃のテレビのシーンでフラッシュ・ゴードンが流れてたけど、パーティを抜け出すジョンの興奮具合、音楽とシーンのマッチング。まさかサム・ジョーンズ本人ご登場には驚いたと同時に、大笑いしてしまった。あの音楽とあの衣装。そしてチャチな特撮とハンドルがプルプルしてるロケットサイクル。この映画で一番笑える所がここだろう。この流れで笑えないと、最後まで厳しいぞってくらい、力が入ってた。最後も結婚式でフラッシュ・ジャンプ。メッチャ笑ったけど、一本の映画としてはサム・ジョーンズネタに頼り過ぎ。  少年の願いとアパッチヘリの強さを比べるとか、ナイトライダーの着メロとか、テッドがハレンチ行為を暴露するたび出世させるスーパーの店長とか、「下がってろ!スーザン・ボイル!」とか、センスが良いとは言わないけど、私的に結構ツボだった。 コンサートでジョンが007オクトパシーのテーマ歌って、キーが合わないから裏声に変えるのとかも、ありそうで笑えた。 ジョンとテッドの喧嘩。あのつぶらな瞳でバキバキ殴ってくるテッドが、また良いんだ。  だけどここで疑問。ローリーはデートで野外音楽堂に行ったって、無理がないか?外はあの大雨だし。あとテッド、あんなにケンカ強いのに誘拐犯の子供を倒せないとか、一本の映画の中でコレは…最後の誘拐犯の下りは映画のテイストが変わったし、なんかダラダラ尺伸ばししてるようで、ちょっと飽きてしまった。70~80分で終わるネタを、無理して106分まで伸ばしたんじゃないか?って感じ(それでも短いけど)。TVの30分番組だったらちょうど良いのかもね?  あとこの映画の特徴、星一徹、ガチャピン、くまモンなどなど無理やり日本文化にローカライズした字幕がねぇ…私はダメでした。凄くシラケました。 くまモンなんてしなくても、そのままテディ・ラクスピンで良いのに。そもそもジョンが子供の頃は、まだくまモン居なかったし。 例えば字幕の文字の横に、テディ・ラクスピンの小さい写真載せるのって反則?多くの日本人がラクスピン知らなくても(私も知らなかった)、写真で容姿を見れば『あぁアレのことかぁ』ってなっただろう。字幕の加工が無理でも、無料配布のチラシにネタの意味を載せるとか、いくらでも方法はあったと思うなぁ。 あ、でもキラキラネームって訳は良かった。モトが“White trash name(ゴミみたいな白人が付ける名前)”だし。
[映画館(字幕)] 5点(2022-02-27 23:25:15)
8.  デス・プルーフ in グラインドハウス 《ネタバレ》 
-Death Proof- “耐死(仕様)”。ウォータープルーフで耐水なんで、耐死なんでしょう。チラッと本来のタイトル“クエンティン・タランティーノのサンダーボルト”って出るのがまた…制作途中で内容変更させられた?って演出がニクい。 プラネット・テラーのダコタ先生。キル・ビルのマクグロウ保安官親子が、役名そのままで出てるファンサービスは嬉しかった。  意味のない世間話はタランティーノ映画の十八番だけど、本作では特に長く感じる。なんでだろ?ガールズトークだからか? そして足。極度の足フェチのタランティーノが、これでもか!ってご自身の足愛を満たしていく。彼はお尻から太ももにかけてより、踝から先、足指やつま先が特に好きなようで、今回執拗に足先を出してたし、先の世間話とともに自虐ネタ全開使用なんだろう。 足はともかく、長~~~いガールズトークはそんなに面白くなく、しっかり聞いてると疲れてしまう。タランティーノだから意味はないって解ってるんだけど、長かったな。ゾーイが溝に落ちた話は、いつものタランティーノっぽくて結構良い話だったと思う。  スタントマン・マイクの暴走。前半女子会の、一瞬で皆殺しはかなり唐突で、なかなか斬新。それまで丁寧に描写してきた女の子たちが、ほんの一瞬で殺されるのは、殺人鬼マイクの異常性より、この映画の異常性を感じさせた。 同じような展開が予想される後半女子会。貴重なダッジ・チャレンジャーが傷だらけになったのも気になって仕方ないけど、銃で撃たれたマイクが案外アッサリ逃げていったのもまた意外で、こんな弱っちいの? キム達に執拗に追い詰められて「ごめんなさい!!悪気はなかったんです!…かに座です!」はスカッとした。そしてマイクをボコボコにしての“バンザイTHE END”には大爆笑させてもらったわ。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-01-24 22:53:08)
9.  帝一の國 《ネタバレ》 
これはこれで、豪華なメンバーだなぁ。 この映画は何と言ってもケツですね。日本を代表する豪華男優たちの引き締まったお尻。試しに“フンドシ 太鼓”で検索したら、この映画がトップに出てきました。これは邦画史に残る偉業かもしれません。  原作未読だけど大鷹弾が絵に描いたような(漫画チックな)魅力的な男なのと比べ、帝一どうよ?って思ったけど、弾の作った美味しいご飯をちゃんと「美味い!」って言える素直さがあるのが良かった。菅田将暉のテスト対決のオーバーリアクションは見事。帝一が総理大臣を目指す理由も、なんかいい話だと思った。志尊淳の中性的なキャラ(をやることが多いけど)似合ってる。 変な生徒会。短すぎる拍手。気に入られるためには靴まで舐める。名誉ある校旗掲揚って、あんな裏方なのか。生徒会長になるのって、引いては総理大臣になるのって、あんな大変なんだな。  上級生の生徒会長選挙がメインで、本来メインであるはずの帝一の会長選がオマケっぽくなってしまったのは残念な気がするけど、個人的にお父さんが言った「勝ち犬になれ」ってセリフののインパクトが強かったので、会長を目指すために氷室の犬に徹するのは良かったと思う。 後半時々“ここでCM入りますよ”的に映像が途切れるのに気がついたんだけど、アレなんだろう?何か仕掛けがあったのか、ネットの仕様なのか? 糸電話くらいで、あまり出番のなかった永野芽郁の綺麗なハイキックと、最後のギターソロ良かった。
[インターネット(邦画)] 5点(2022-01-22 15:08:39)
10.  天国は待ってくれる(1943) 《ネタバレ》 
-Heaven Can Wait-マイケル・ジャクソンの曲…じゃなくって邦題のまま。オープニングの刺繍ドット文字が可愛らしい。 先日「地獄に落ちるわよ」でお馴染みの細木数子さんが亡くなったけど、西洋での天国と地獄はどのような所なのか。ヘンリーの審判をする者が“閻魔大王”って訳されてるけど、階級は-Excellency-“閣下”らしい。最上級じゃないけど位の高い存在。  いきなりの床の仕掛けにびっくりした。そういうコメディ映画か?と思いきや、ヘンリーの生涯を回想する内容で、奇をてらわないしっかりとした作りだった。第二次大戦中にこんな作品を作る余裕があることがスゴい。 “女の子にカブト虫をあげると喜ぶ”“体調不良には胸にニンニクを塗り込む”聞いたことのない文化・風習が逆に新鮮。 26歳でブラブラしてて、親にお小遣いをもらうダメ人間だけど、いとこの婚約者を奪って駆け落ちするようなヒドイ奴だけど、妻に内緒で女遊びを繰り返すような最低な奴だけど、地獄に落ちるほどヒドい人間かは疑問。もちろん現代の価値観でだけど。  夫婦仲の悪いストレーブル家はジャスパーの手腕で平和なこと。牛のメーベルちゃん。お茶目な祖父ヒューゴ。憎めないキャラがたくさん出てくる。 ケーキ。ケーキ。ケーキ。ネクタイ。ネクタイ。ネクタイ。時間の経過の表現が素敵。 25年目のマーサの告白「実は怖くなかったの。“もっと早く歩いて”って。」最後の誕生会のダンス。 ヘンリーが本棚から偶然手にする本が『夫を幸せにする方法』にホロリ…こういうジーンとさせる観せ方が上手いなぁホント。 結婚式のときもヘンリーが死ぬときも歌ってたクーパー・クーパー婦人って何歳なんだろう?って思いつつ、天国でマーサに会える可能性を秘めた粋なエンディングも秀逸。 古い映画だから、シンプルだし色々てんこ盛りな内容じゃないけど、こういうのを、観て良かった映画って言うんだろうな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-11-22 16:02:41)
11.  天地創造 《ネタバレ》 
~The Bible: in the Beginning ...~聖書。初めに・・・。邦題も悪くないけど、あまりにカッコイイ原題。 世界一のベストセラー『旧約聖書』の、創世記の、だいたい半分くらいまでを映像化した物語。面白いとか面白くないとかでなく、聖書という物語を、あの当時の最新鋭技術と壮大なスケールで映像化して、後世に残そうという意図があったと思われる。 原作を忠実に再現するのが目的と思われるので、新しい解釈や流行の取り入れ、オーバーリアクションなどは極力避けて、ベッタベタな内容に仕上がっていると思う。 アダムとイヴ。いかにもな美男美女を用意したものだ。リンゴを噛じる効果音がないのが良いと思う。多分あのリンゴとは、フジとか王林とか私たちが知っている林檎ではなく、神の作った神聖な実だと思う。ので、私たちの知るリンゴを噛じる音はしないんだと思った。 効果音と言えば、戦闘の剣が当たる音『カキーン』とか『ズバーッ』とか、大げさな効果音がないのも、当時なりのリアリティを追求した結果だと思う。 ノアの方舟の象やトラ、ラクダはともかく、キリンやシマウマ、陸亀はスタッフの遊び心だと思う。旧約聖書の時代に発見されていたのかなぁ?でも方舟のスケールと内部の賑やかさは面白かった。肉食獣の食料の謎。一応、説得力のある回答。 ソドムとゴモラ。アブラハムの『正しく生きるものが50人なら?45人なら?20人なら?』は、神の使いに対し謙虚ながら自分の気持を伝えていて、良いなぁ。 ロトが“処女の娘二人を差し出すから客人には手を出すな”は、価値観が違いすぎる。こんなお父さんイヤだ。振り向いてしまったお母さん怖い。何になったかと思ったら、塩の塊にされたんだ。「振り向いたら塩にするよ」って、先に言ってあげようよ。 もちろん息子を生贄に捧げるお父さんもイヤだ。アブラハムとイサクがソドムに立ち寄るんだけど、イサクが言う「子どもたちも悪いことを?」ここはスタッフの創作かどうか?なんか原爆や絨毯爆撃の跡地みたいな破壊されようで、反戦メッセージっぽく見えた。当時あそこまで徹底的に街を破壊する火力があったのって、たぶんアメリカとソ連くらいなんだよね。神の力に匹敵する火力。 イサクの件に限らず物語全体として言えるけど、神様厳しすぎる。 旧約聖書はイスラムの歴史でもある一方、登場人物にスポットを当てた物語なんだから、主人公にはいろんな困難があってこそだけど、なぜ神様が人間にそこまでさせるのか、わからない。…暇つぶしなのかなぁ?
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-06-29 19:20:36)
12.  デジャヴ(2006) 《ネタバレ》 
舞台となるニューオリンズにハリケーン・カトリーナが上陸して、大きな被害があった直後の撮影だそうな。あぁ、そう言えばあったよなって、思い出した。破壊された街並みが生々しいけど、物語とは直接の関係はない。復興目的も込めての、ニューオリンズでの撮影続行だったようだ。  ヒロインが殺されて始まり、ヒーローが死んで終わる。なかなか無い展開だと思う。 スノーホワイト。現実にはありえない装置だけど、4日と6時間前とか、録画は出来ても巻き戻しや早送りは出来ないとか、ゲームのルールみたく世界観を形作っていて面白い。 気になったのが、タイムスリップ前に“本流は消滅する”って事を言っていたけど、過去に行ったダグ意外、あの世界の人は消えてしまうのかな?それだと、みんなでダグを止めると思うけど… クレアを助けてからフェリー爆破まで、残り100分しか無いのに、家行って傷の手当してクレアに銃向けられてって、短時間に詰め込みすぎだろう。 ツッコミどころは多いし、人間を過去に送れるとなると出来ることが多くなるから、メモ程度までって設定で通したほうが良かったとも思うけど、過去映像を見ながらのカーチェイスとか、複数回観て理解できる伏線があったりと、よく出来た作品だと思う。 この設定を生かして、続編とか別事件の作品を作っても面白そうだけどね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-04-29 23:01:53)
13.  天気の子 《ネタバレ》 
大好きな女の子一人のために国家権力や自然の神秘と戦う事を全肯定。新海監督版、天空の城ラピュタかな。 ラピュタが観てる自分をワクワクさせる冒険活劇だったのに対し、この作品はパズーみたいな行動力が無かった過去の自分を思い出させる。 バカみたいなオカルト話が信じられて、また会いたい気持ちだけで、常識的に万に一つの可能性もないことに突っ走れる帆高。 ファンタジックな現象は大抵科学的に説明がつくし、そもそもそんな話に真面目に耳を貸さず、ハナから信じない自分。 この映画を見る自分はもう若くなく、帆高ではなく圭介の気分。老刑事が言う「大丈夫ですか、あなた今、泣いてますよ」が刺さる。 女の子一人の為に東京が水没したのには驚いた。バルス!自己犠牲の真逆。でもこれが悪いとは思えない。 おととしまで、今の日本のほぼ全ての人が、24時間マスクをしないと外出できない世の中が来るなんて、誰が想像したろうか? こんなとんでもない世の中になっても、アッケラカンと映画見てるんだから、きっと東京が水没しても何とかなってるんだよきっと。 スマホで何でも解る時代、世界情勢とかリアルタイムに分かるようになってきたけど、 そんな世の中のこと心配するより、自分が大切に思う人をもっと大事にしよう。と思えたりしました。 はい、自分で書いていて全然作品レビューじゃないなと思います。
[地上波(邦画)] 8点(2021-03-27 01:59:34)
14.  ティファニーで朝食を 《ネタバレ》 
パッケージ詐欺の元祖かも知らん。あの有名なポスターの左下に『この映画ではティファニーで朝食は食べません』って入れなきゃ。 OPのクロワッサンを食べるシーンは原作にはない“タイトルを言葉通りやっちゃった”映像だそうだけど、下手したらOPが映画の中で一番印象的。 金持ちの世界への憧れを表現するとしたら、ホリーの着るジバンシィは(一張羅とはいえ)高級ブランドだろうし、なんか違和感があるけど、やはり名場面だと思う。映画の一場面と言うよりイメージビデオみたいな。当時ムーン・リバーもヒットしたそうで、女優と歌とブランド商品のコラボ、アイドル映画の元祖と言えるかも知らん。 獣医のドク(推定40代後半)が14歳のホリーと結婚していたのに驚き。調べたら法律上2017年までは14歳で結婚できたのにも驚いた。ポールとの会話「どうぞ」「何?」「クラッカージャックのオマケだけど、いります?」「要らん」。クラッカーにしか価値を感じないドクと、クラッカーの底に潜む子供向けのオマケを開封したポール。そのまま二人のホリーへの接し方のようだ。 ドクを見送ったあと、二人でストリップを見る気持ちが理解できない。しかもあちこちにカップルが…興味深い文化。 ティファニーでオモチャの指輪に刻印することは、ティファニーで朝食を食べるのと変わらない身分じゃないだろうか?ティファニーで接客する店員が昼下りの情事のX氏。けっこうお気に入りの俳優さんだ。 不評を買っているユニオシ。珍妙な名前は“由仁雄氏”と解釈。 雨の中捨てられた子猫を抱きしめる主人公。の元祖かもしらん。もっとも自分で捨てて自分で拾うのと、根が優しいヤンキーじゃないのと、子猫と言うより成獣だが。パンを咥えて「遅刻遅刻~!」なみに少女漫画のベタすぎるシーン…ってかオードリー、OPでパンを咥えていたな。 ハッ!しかもポール転校生じゃん!
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-24 09:17:29)
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