Menu
 > レビュワー
 > Сакурай Тосио さんの口コミ一覧
Сакурай Тосиоさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 250
性別 男性
自己紹介 サンボリズムとリアリズムのバランスのとれた作品が好きです。
評価はもちろん主観です。
評価基準 各2点ずつで計10点
1.物語の内容・映像にリアリティを感じるか?
2.視覚的に何かを象徴できているか?
3.プロットの構成は適切か?
4.画面に映る動き・台詞や音にリズム感があるか?
5.作品のテーマに普遍性はあるか?

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  天国にちがいない
現代のチャップリンと評されるパレスチナ人監督という触れ込みで興味を持ち見てみたのですが、そんな親しみやすいものでもなくメタファーを多用するだいぶ難解な映画です。チャップリンっぽいのは主人公を監督自身が演じていることとその主人公がほとんど台詞を喋らないところぐらいです。パリの街中で戦車が走るシーン等を見る限り特にリアリズムを基調しているわけでもなく、ロイ・アンダーソンのような風刺要素の強いオフビートコメディを目指しているのでしょうか。コメディ映画は国境を越えにくいものですが、これも文化が違うと痛感させられるタイプの映画です。特にイスラエルのナザレの場面では私が不勉強なのも悪いのですが、この間は笑わせるためのものなのか、今いる場所や登場人物はどういう立場や階級なのか、特に説明もされないのでピンとこない状態でただ眺めることしかできないです。例えば主人公は隣人よと周りの人間から呼びかけられるわけですが、これがどういう距離感の人物に向けた言い方なのかよくわからないわけです。ただ舞台がパリに移って以降はなんとなく理解できる場面が増えて楽しむことはできました。水をくれと言う路上生活者のシーンや映画にパレスチナ色が薄いとプロデューサーからケチをつけられる場面の皮肉は笑えましたし、小鳥が部屋に迷い込む場面もかわいらしくて良かったです。この小鳥もキリスト教関係のメタファーな気がしますが、真剣に読み解く気になるほど作品としての力を映画全体からは感じませんでした。結局内容は海外旅行に行ってやっぱり地元が良いと自己満足するだけの話のような気もします。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-11-04 17:57:26)
2.  手紙は憶えている
この映画ラストは確かにすごくいいと思ったんですけど、それも結局初見のインパクトだけでしかなく1回見たら満足してそれっきりになってしまうというか、深く考えれば考える程いくら認知症とはいえそうなるか?もし認知症になってなかったらどうするつもりだったんだろう?と次々疑問が湧いてきてしまいます。不自然というわけではないにしろ伏線らしい伏線もなく、今までの積み重ねがこのラストシーンをさらに盛り上げるように機能しているとも言い難いです。どちらかというとこの作品の価値は社会派というよりは認知症の老人のような一見滑稽な言動しかできないような人物を主人公にしてシリアスなドラマを語ろうとしたことの方にあるとは思いますが、扱ってる題材が重い割には人物造形が単純すぎてコミカルで笑えるようなシーンも多く、この映画自体が荒唐無稽なコメディに見えてしまい台無しになってるとも感じます。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-10-17 23:44:17)
3.  点と線
原作小説の映画化としてはとても丁寧に作られていると思います。原作と比べると福岡の人間が博多弁で喋ることを強調しているのは良い脚色です。85分という短尺の中で必要のないエピソードは省き、原作では手紙でのみ語られるエピソードを具体的に描写しクライマックスに持ってくる構成は正しい判断です。しかしやはり根本的にミステリーというジャンルと映画の相性の悪さを感じざるを得ません。ストーリーの基本として、主人公が物語が展開する中で変化・成長していくという面白さがあります。しかしこの映画では主人公にあたる刑事・三原(南廣)は序盤で安田辰郎(山形勲)を悪人とみなし犯人として疑ったまま最後までその認識が変化することがありません。もちろん、この映画内ではその認識自体に誤りがあるわけではありません。しかし同じ松本清張作品の映画化でも野村芳太郎監督の作品に比べるとこの映画がマイナー止まりなのは作品の古さも一因でしょうが、探偵役である主人公が犯人の人物像を突き詰める中でその心情が変化していくドラマ性に欠けているからだと思います。ドラマチックな展開にするにはもう少し安田亮子(高峰三枝子)を主人公側と関係を持たせる必要がありました。映画というのは基本的には探偵よりも犯罪者を主役とした方が面白くなる媒体なのです。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-05-05 22:34:00)(良:1票)
4.  デビルマン
この映画の良いところ、何よりデビルマンのデザイン。役者も演技はともかくビジュアルは悪くない。ストーリーはほぼ原作に忠実で人間のエゴやグロテスクな描写にも容赦がなく全く媚びていない(迫力があるとは言わない)。いや実際脚本は結構悪くないと思いますよ、出てくる絵面がトンチキなだけで。ビー・バップ・ハイスクールの那須博之ですので学園のシーンはそこまで悪くないです。仁科克基関係の友情ドラマは丁寧に描かれてます、一番感情移入できる部分です。でもジンメンは適当に処理されすぎです。個人的に一番感心したシーンは戦争をビルの狭間から火花が飛び交うのを見せるだけで表現するところです。単に予算がなかっただけなんでしょうが、続く窓から炎の光が差し込む中でのキスシーンも含めて暗闇の中に差し込む火という象徴性を帯びています。暴徒に襲われる牧村夫妻が寄り添い灯すマッチの火もそれに対応していると思います。明が了にお前キレイだなあというシーンはススムがミーコにキレイだねお姉ちゃんというシーンと対になっています、演出で生かせてたら割と感動的になったかもしれません。というか染谷将太って子役時代にこの映画に出てたんだ…。今見直すと2000年代の空気が詰まった懐かしコンテンツとしての需要もあるかもしれません。こんな時代だったな~懐かしいな~だけどそれほど良い時代でもなかったな~という微妙な気持ちにさせてくれます。
[インターネット(邦画)] 4点(2023-03-24 23:24:11)
041.60%
172.80%
2114.40%
32811.20%
43614.40%
56224.80%
64819.20%
72710.80%
8197.60%
952.00%
1031.20%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS