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Nbu2さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 346
性別 男性
自己紹介 「昔は良かった」という懐古主義ではなく
「良い映画は時代を超越する」事を伝えたく、
 昔の映画を中心にレビューを書いてます。

増山江威子さんのご冥福をお祈りいたします。

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1.  時空の旅人 《ネタバレ》 
私の中では「どうしてこうなった」一本として印象に残る。 2021年「角川映画祭」にて久方ぶりのスクリーン。 何故か過去に痛い目に合った作品の再鑑賞。ホント自分はひねくれ者だ。  スタッフはその時代においての最良の人材を集め、キャラクターデザインは萩尾望都、 音楽(主題歌)は竹内まりや、プロデューサーりんたろう。あ、因みに私の極私的 竹内まりやベストトラックは、ベストアルバムに未だに未収録なのが?な 「TECO'S THEME(テコのテーマ)」なんですよ。萩尾望都ならば 「トーマの心臓」「とってもしあわせモトちゃん」「イグアナの娘」がいいかな。 どーでもいいか。  今回角川映画祭の宣伝文句に「出版界の連動や当時は画期的だったTVCMを使った宣伝 など、大規模なメディアミックス展開を行い絶えず時代をリードしている~」とある。 だからこそこの作品は駄目になってしまったんだと思う。 私もたくさん見ましたよ、眉村卓の角川文庫、萩尾望都の画集、竹内まりやの音楽、 そしてファミコンのクソゲー。「一流集めたんだからみんなおいでよ」みたいな宣伝活動。 良い映画の根幹たる「魅力的な脚本とキャラクターの創造」がないがしろにされたまま。  タイムトラベルをテーマにするなら、隣に未来人がいるかもしれないリアリズム (BTTFとかターミネーター)なり、おとぎ噺的ファンタジーに徹すればいいのに中途半端。 キャラクターの行動規範が「未来の戦争を回避する為に過去の歴史を改変する」 のは判るが「関ヶ原の戦いの結果/本能寺の変を発生させない」必然性はあるのか。 時空の間に飛ばされた森蘭丸、どうなったの?そこはラスト、現代のシーンにとりこまなきゃ。  角川映画の功績は魅力的な女優:薬師丸ひろ子/原田知世/渡辺典子の主演、 新人監督:森田芳光/相米慎二/和田誠の起用にあったと思うが、悪しき慣習を 生み出した=映画の作家性・芸術性を軽視し、スポンサーや広告会社からの 宣伝比重を大きくしてしまった点、未だに映画業界に残るよろしくない風潮を生んだのは (あるでしょ、素人の声優とか役者とかよくわからないタイアップとか、何とか)駄目でしょ。  同じ1986年に制作された「天空の城ラピュタ」、観客動員/収入記録では ジブリの作歴上「レッドタートル(2016)」に次いでワースト2位だけど、 その評価と後世に残した影響はそれこそレビュアーの皆様がご存じのはず。 そして何より角川映画で成功した作品は市川崑/大林宜彦/澤井信一郎といった 「プロの映画人」が制作した、作家性溢れる作品が多かった事も証明してる。  現代クールジャパン現象の根幹はアニメと漫画、ゲーム。 そういった意味では狙いの付け所はドンピシャだったのに。あ~あ。 長文失礼しました。
[映画館(邦画)] 4点(2021-12-15 08:45:53)
2.  東京裁判 《ネタバレ》 
戦争の本質=徹底的に「無寛容で理不尽」なものである事を私に教えてくれた傑作。約4時間半もの長尺に関わらずまったく間延びがしないのは東京裁判に至るまでの近代日本の歩みを丁寧に説明してくれる為、という事でこの長さでないと多分成り立たない。監督小林はスクリーンでとにかく不条理な情景を観客に見せつける。各国家が戦時下で行っている行為は本質的に変わらないのに「勝者」「敗者」の違いだけで戦争犯罪を裁く不思議さ。熟慮をかけて行われるべき裁判が「時代の変化」「平和への渇望」を世界諸国にアピールする為戦争犯罪人に十分な時間を与えぬまま急ぎ足で始まり、結局「政治ショー」的扱いになってしまっている現実。東京裁判の影では各アジア諸国においてBC級戦犯が十分な対応もなされないまま、被害を受けた現地民の怒りをもろに受け処罰刑が執行されていた事。そしてなにより「裁判をもって恒久平和の礎とする」とした声明論述はラスト、トルーマン大統領の再選と朝鮮戦争~ベトナム戦争~中東戦争等の諸外国介入をテロップで示し全くもって「絵に描いた餅」であった事を説明している。国家が戦争を引き起こした責任をその当時の政治指導者に持たせる事は個人的には間違っていないと思う。しかしこの映画を見てそれ以上に自分が感じたのは結局戦争というものは人間が考える理想やあるべき姿を完全に無視する一陣の暴風雨であり、絶対に起こしてはならないものであるという単純な結論であった。この映画にはラスト「完」とか「終」といったテロップ表示が無いまま終わる。それはつまり歴史はこれからもずっと続くものであり、この作品は今を生きる私達へのメッセージである事を表しているようである。考えたらまだ満州事変から100年経っていないのだ。
[ビデオ(邦画)] 9点(2017-04-14 12:41:21)
3.  トッツィー
「女装する男」というコメディはさすがに使い古された感があるけど、この映画に付いては単に「男と女の」外見だけでなくその内面、具体的に言うと女性として生きてゆくことの大変さをきちんと描写しているところに好感を持つ。それをうまく演技するホフマンもさることながら、脇役陣の演技も良い。(個人的には監督ポラックと涙のテリー・ガー。ヒロインよりも好き)そして下の皆様も述べておられるが、吹き替え版で演じた小松政夫の功績はもの凄く大きい。最近出た山寺宏一のそれも確かに良いが、多分演者ホフマンよりも男と女のギャップを演じ分けた隠れた名吹き替えでしょう。吹き替えだけなら20点!
[地上波(吹替)] 7点(2008-05-17 12:08:33)
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