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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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21.  M(1931) 《ネタバレ》 
ドイツ時代のフリッツ・ラング最高傑作。 こんな凄い映画を撮りまくったラングをヒトラーがほっとくワケが無い。 ドイツ時代のトーキー作品をもっと見たかった・・・。 犯罪映画はラングの十八番であり、その中でも「M」はサイコ・スリラーの祖にして今でも抜きん出た完成度を誇る。 本作はBGMがまったくない。 なのにまったく飽きることもダレも無い独特の呼吸、サイレント映画さながらの演出と語りが見事にはまっている。 警察署でのやり取りは10分縮めても良かったかも知れないが、42分を過ぎたあたりの舐めまわすようなカメラワーク、犯人と警察たちの追走劇、“M”の強烈なイニシャル。 耳を抑えると音が消え、離すと音が聞こえてくる場面も面白かった。 物語は少女ばかりを襲う猟奇殺人の真相を追う内容。 ファースト・シーンが凄い。 街で遊ぶ子供たち、そこに現れる黒い影。 盲目の老人が配る風船は、死にゆくの魂を運ぶ「船」か・・・。 「ペール・ギュント」の「山の魔王の宮殿」を口ずさむ殺人鬼。 ピーター・ローレの狂気に満ちた演技。 何処までも歪んだ男の筈なのだが、少女と戯れているこの男の妙な愛嬌は何なのだろうか。 まさか筋金入りのロリコンを描く映画があろうとは・・・! ドイツはヒトラーにしろ、シュトロハイムにしろ、ルーデルにしろマジで「変態」ばっかりだな(大賛辞)・・・ドイツ万歳。 後のフィルム・ノワールに与えた影響が尋常じゃなく、ピーター・ローレルがアメリカのフィルム・ノワールの祖「マルタの鷹」に出演したのは偶然なのか必然なのか。 この後「カサブランカ」やヒッチコックの「暗殺者の家」など多くの犯罪映画に出るローレルだが、やはり一番強烈なのは「M」。 それと本作は当時活躍していたドイツ演劇界の巨匠ベルトルト・ブレヒトの「三文オペラ」からの影響があるという。 ラスト20分の法廷劇は正に舞台上の論戦だ。 本作の犯罪心理は後のジャン・ルノワールの「十字路」と共にフィルム・ノワールの祖となり、ラング自身もアメリカで「飾窓の女」を始めとするフィルム・ノワールをいくつか撮る事となった。
[DVD(字幕)] 9点(2013-12-17 11:26:17)(良:1票)
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