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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3878
性別 男性
年齢 53歳

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1.  江戸川乱歩の陰獣
この作品の頃というと、犬神家のヒットで横溝ブーム到来、ってコトになるのかな。犬神家やら八つ墓村やらが、一種の社会現象、ドリフのネタにもなって当時は子供にも馴染みがあった、と言う記憶があるのですが、その頃作られた、乱歩原作のこの映画。ヘンタイ要素もあって、ちと分が悪い。 でも、画面に視点を惹きつける力、ってのは、むしろ一連の市川&石坂作品よりもコチラの方が上では。 謎解き作品として見れば、乱歩の原作が、妖しさを秘めつつも中篇というコンパクトな設計の中に見事に論理を張り巡らた乱歩屈指の傑作であったのに比べると、映画の方は間延びした感、無きにしもあらず。ですけど、この映画は、謎解きよりも妖しい雰囲気の方に、主眼を置いていて。 だから、終盤は、真相解明のカタルシスよりも、ヘンタイ度アップで盛り上がります。 シリーズ化しそうな感じが全くしないのも、イイじゃないですか。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-03-07 08:32:56)
2.  エアポート’75
エアポートシリーズというとあの、「アランドロンが操縦するコンコルドが小型機と衝突してバミューダ海域に沈没するけど、ジョージケネディが何とかしてくれる」ってヤツですね。←色々混ざっちゃってますが、要するにこの2作目以降は、似たり寄ったり、ということで。ただし個人的には、シリーズ中で一番印象深い作品ではあります。 この第2作、シリーズ中でも一番の低予算らしいですけど、確かに、映画のかなりの部分を占める機内シーンからは、あまり気合いが感じられません。まあ、群像劇としての体裁でさまざまな乗客を登場させておきながら、物語の中では彼らをほとんどホッタラカシにしてしまっている脚本にも、責任がありそうですが。 とは言え一方で、本物のジャンボを飛ばせて撮影したらしい空撮シーンの数々、これはなかなかスゴいです。見応えあります。「次から次に大事件」というタイプの映画ではなく、小型機との衝突後もやや地味な展開ですが、空撮のリアリティが緊張感を(何とか)維持しつつ、終盤を(何とか)盛り上げています。不測の事態によりCAが操縦桿を握るという設定は、『乱気流 タービュランス』あたりにも影響を与えていそうです(何と小さい影響力・・・)。あの、よくわからん装置と計器に囲まれながら恐る恐る操縦する、不安感と楽しさ。 それに、本シリーズ無くしては『フライングハイ』も無い訳で(だから?)、そういった後の映画界への貢献を称えて、ソルトレイクシティ空港を「ジョージケネディ空港」と名付けてはどうだろうか。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2020-03-15 10:19:04)(良:1票)
3.  エイリアン
コワい映画を、ちゃんとコワく不気味に作ってる、というまさにその点で、称賛に価する作品だと思います。 まずタイトルの出し方がやけにカッチョいいんです。というのはさておき。 ノリはオバケ映画で、まず冒頭の無人のノストロモ号がどう見てもオバケ屋敷。実に不気味でヤな感じですね。誰もいないのに勝手にチャカチャカ動き出すのがまた気持ち悪い。で、別に無人だった訳ではなくって、長期睡眠中だった乗組員がポツポツと起きてくる。彼らは何事もなかったかのように会話を交わしながら食事をとり、まるで映画のカメラも無視してるみたいな白々しさ、朝のボンヤリした雰囲気。 ノストロモ号はどこもかしこも古びた感じでオバケ屋敷っぽい。蛍光灯が頼りなくパチパチッて灯ったり。しかし「マザー」の中だけはきらびやかで、神秘的というか、怪しい宗教を思わせるような。で、やはりといった感じで、「マザー」のご神託は乗組員に危機をもたらすことになります。 この映画、子どもの頃は「映画全編にわたり、エイリアンが宇宙船の中で殺戮を繰り返す」という印象を持っていましたが、実際には、ショッキングなチェストバスターのシーンまでで、すでに映画のほぼ半分が経過してます。前半、次から次に変なモノばかり見せられるから時間の経過が早く感じられたんですね。未知の生物のグロテスクさ、その一方で体液がメチャクチャ強い酸、だなんて、急に理系チックなところを見せたりして。勿論、この生物を簡単には倒せない、という秀逸な設定でもあるけれど、床を溶かして見せるだけならともかく、下の階までブチ抜いて溶けていくところを見せつけるのが、念が入っててこれまたイヤらしい。 後半は、まさにオバケ屋敷同然のノストロモ号の中で、オバケそのもののエイリアンが襲い掛かってくる展開。映画も残り半分ですから(ラストに少しお時間を頂くので、まあ、半分弱ですね)、実にスピーディに展開していきます。エイリアン以外に、ロボットのオバケも出てきますから、なかなか忙しい。ノストロモ号内部、ただでも迷宮のような廃工場のような不気味さなのに、さらに船内は実にヤな感じのノイズ音にあふれていて神経を逆なでし、そこに登場人物の緊迫した息遣いの音なども加わって、聴覚からも不気味さを訴えかけてきます。ああ、ヤだね。コワい映画たるもの、こうでなくては。 ラストの思わぬオマケの展開も秀逸。超自然的なオバケ映画だった作品を、気持ち悪さマックスまでいったん高めた後、合理性でスパッと終わらせる。これ、何となく気持ちいいのです。ただ、ここでなぜかハワード・ハンソンの交響曲第2番が流れてくる(全3楽章のいずれにも登場するメロディですが、第一楽章終盤かな?)。ちょっと和やか過ぎる音楽で、張り合いが無い気もするのですが。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2016-10-31 14:33:35)
4.  エクソシスト 《ネタバレ》 
愛娘が突然アバズレになって、自傷行為に走ったり、親をののしったり。コレ、原因が悪魔憑きでまだ良かったですよね。悪魔にも憑かれてないのに娘がこんな風に不良化しちゃったら、親としてはたまらない。一方、医者は「これは病気だね」と、とりあえず検査、検査。これも一種のドクハラですな。作品中でもっともホラーなシーンが、この検査シーンだったりする。と言う訳で、“積木くずし”プラス“白い巨塔”というのが、この作品。そのはざまで、なんとも御気の毒なのが、カラス神父。このヒト、本当に可哀そう。何だか自分の事で精一杯みたいなのに、こんな変な事件に巻き込まれてしまい。当然ながら何ができるでもなく。悩みを抱えつつ名もなき人生を歩み、最後は変な悪魔と対消滅するような形で、ひっそりとこの世を去る。メリン神父と悪魔との壮絶な闘いの後だけに、さらに何とも寂しい最期。なんだかこの映画、「コワイ」より「寂しい」映画、なのです。ところでこの映画では、「チューブラー・ベルズ」なる曲がまるでテーマ曲のようになってますが(私も本作でしかこの曲は知りまへん)、エンドクレジットを見てると、この曲以外にも、ペンデレツキ、ヘンツェ、クラムに、何とウェーベルンの曲まで。しっかし何ゆえわざわざ既存曲を引用せねばならんのか、と言いたくなるほど、殆どどこで使われているのかワカランものが多くて、ペンデレツキの弦楽四重奏曲第1番(特殊奏法で有名)は、サイレンの音とリミックスされちゃってるし、クラムの『ブラック・エンジェルス』(クロノスQ結成の動機となったことでも有名な曲。第1曲「電気昆虫の夜」が引用)は、こりゃ単なる効果音としか誰も思わんよ(お腹に字が浮き出るシーン)。ウェーベルンの代表作『5つの小品』は・・・ええと、どこで引用されてたのかワカリマセンでした、すみません。と言う訳でやっぱり「エクソシスト=チューブラー・ベルズ」で結構です。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-12-07 00:05:50)
5.  SF/ボディ・スナッチャー
冒頭、不気味な音楽に続いて聞こえて来る金属音、音楽の一部と思ったら実はブランコの音。こんな感じで、映画全編にわたり、効果音が音楽の一部になり、音楽が効果音の一部になるという、味のある演出。音楽担当はゼンゼン知らん人だけど。さて本作、56年のドン・シーゲル版よりもオカルトチックな感じを強め、後半はほとんどゾンビもののようなノリ。人面犬までゲスト出演。すばらしい。いささか演出過剰な部分もあり、気品には欠けるが、舞台が都会になった分、スケールアップ。シーゲル版よりもさらに一歩、私の好きな(禁断の)領域に近づいたと言えましょう。
8点(2004-07-04 14:55:56)
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