1. エグザイル/絆
ネタバレ これまで『ザ・ミッション』と『PTU』を観ていたので、これもそういうノリの作品だろうと思っていたら、あまりに素直で良くも悪くもひねらないストーリー。そこが味なのかもしれませんが、個人的にはこのあまりなストレートさが、琴線に触れるほどではなかったかな・・・。もう少し自分にドンピシャな何かがあれば「男たちの清々しい友情物語!最高!」となってかもしれませんが、正直その高みにまではいかなかったです。/映像美や人の配置で魅せる感じ、独特の構図は感じられました。特に階段を下りながらの銃撃戦のシーンは新鮮。金を輸送していた人で1人だけ"デキそうなヤツ"が意味ありげに仲間になったけど、あれ必要あったんかな? [DVD(吹替)] 6点(2011-10-21 14:43:22)(良:1票) |
2. 英雄剣
個人的に実写版ルパン三世でルパンをやらせたい俳優No.1のフランキー・チェンとティ・ロンのW主演の武侠ファンタジー。観てるとどうやら原作があって映画化したのでしょうか、恐ろしく話を飛ばしていくので、「なぜ主人公がここに向かっているのか」「なぜこいつと戦ってるのか」ということで終始「?」がついたままな状態です。さらに主人公の複雑すぎていまいち分かりづらい生い立ちが語られるラスト近くでも、殺されたと思っていた母親がいきなりズビューンとワイヤーで画面に飛び込んできて生い立ちを語り始めるのでさらに「?」が点灯しっぱなしです。アニタ・ユンの可愛さだけが救い。 [DVD(字幕)] 4点(2007-05-29 18:23:48) |
3. エンター・ザ・イーグル
面白いといえば面白い、いかにもユン・ケイらしい作品ですが、パッケージの煽り文句を読んで「あのブルース・リーの娘」に期待した人にとっちゃ物足りなさが残る──というところか。/銃の撃ち合い多めのハリウッドライクな近代アクションで、シャノンによるクンフーシーンはあるにはあるんですけど、アングルが悪かったりアップすぎて状況が分かりづらく、せっかくのベニー・ユキーデとの格闘も迫力不足。「お、スゲー」というシーンもあまり無し。しかし、あのユキーデの冷めた爬虫類系の目はマジコワですね。ラストバトルになって初めてサングラスを取るのはウマい演出だなと思いました。 [ビデオ(吹替)] 6点(2006-11-23 20:50:44) |
4. SPL/狼よ静かに死ね
サモ・ハン出演作品を数多く観てきましたが、初めて「泣いた」。"因果応報"をテーマとした香港ノワールのドラマ性とマーシャルアーツが見事に融合、そしてなんといってもクンフーアクション映画ではなおざりになりがちだったディテールへのこだわり、ビシッと決まった構図によって、硬質な緊張感漂う雰囲気作りに成功していて、この辺はハリウッド映画を勉強した新しい世代の監督の為せる業だと思います。/欠点をいえば、最初のフラッシュバックが繰り返されるところはややしつこい。サモ・ハンvsドニーで寝技を取り入れたかったのは分かりますが、ドッタンバッタンと大味になりすぎた感じ。もっと返し返されの応酬、緻密さがあれば良かったかな、と。しかし最近のクンフーアクション作品ではダントツの出来であることには間違いなく、ドニーvsウー・ジンのバトルはあの『ブレード/刀』のラストバトルに匹敵する魂を感じます。エンディングへの静かな終わり方、エンドロールの演出と曲も秀逸。/DVDには吹き替えも入っていてサモ・ハンはもちろん水島裕なんですが、あの甲高い声質はコメディだからこそ活きるんですね。シリアスな作品でしかもサモ・ハン自身が歳を取っていることもあり、ちょっと違和感を感じるところあり。 [DVD(字幕)] 9点(2006-06-26 03:45:17)(良:1票) |
5. 詠春拳
ミシェル・ヨー版ワンチャイです。特に豆腐対決(崩したら負け)は、豆腐がブーメランのように戻ってきたりとスゴイことになってます。/ストーリーの大筋は山賊退治ですが、香港映画お得意の勘違い、思い込み、人物入れ替わりからグダグダなオチまで、 香港映画の〈良い〉ところが詰まっていて、何も考えずに安心して観られる内容です。バトル量もけっこう多め。 [DVD(字幕)] 6点(2006-04-14 14:37:25) |