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もっつぁれらさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 542
性別 男性

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1.  ならず者(1943) 《ネタバレ》 
「ならず者」をググると、撮影当時から上映に至るまでの良からぬエピソードが、まぁ出るわ出るわ。 けど、そんなに言われるほど悪くはないかと思います。 例えば、影を巧みに操り画面にアクセントを加えたりするところなんかは結構好きな演出。ラッセル嬢が両手を縛られているのが影で写し出されていたり、山で野宿した時の帽子のシルエットから本人が出てきた時などは面白い方法だと思いましたし、部屋の中で人物が画面から消えた後も影が通り過ぎるまでちゃんとカメラを回し続けるショットが何度も出ていたところは、ちょっと地味ですが渋くて良いと思います。 また、最後にリオがビリーに抱き付くショットとパットが柱を抱えるショットとの対比を強調するかのように二つのショットを被せたシーンなどを見ると、一部のセットでの撮影と思われるシーンはあったものの、画面を作ることにまでしっかりと意識を向けていたことが伺える作品であると思います。 他にも、モノクロ映像の光の当て方なんかは一級品で、西部劇なのでテンガロンをかぶった人物が多く、顔に対しては上から光を当てるわけにもいかず、かと言って下から光を当て過ぎてしまえばホラー映画のような顔つきになってしまうところ、上下から射す光のバランスひとつ取っても良い塩梅になっていますし、野宿のシーンや馬房のような暗闇での撮影も不自然に明るすぎたりもせず、かつ要所要所にのみ光が当たっていたりするところを見るに、映像に関しては総じて良い出来栄えであると感じました。 ストーリーは決してテンポは悪くないと思うのですが、途中でインディアンが都合良く出てきたり、ドクとビリーとの間に仲間意識が芽生えるまでの描写がやや足りないところなど、確かに変なところは見受けられたと思います。 オープニングで、部屋の手前から扉を開けて中に入る一連の長回しから、カメラの動かし方にこだわりを感じ期待を持って臨んだのですが、部屋の中からこんな風に仰々しく登場するパットが、前半の途中辺りからヘタレキャラが顔を覗かせてしまっているところを見るに、折角のこの良く出来たオープニングも過剰気味と言うか無駄な演出のような気がして、ちょっと勿体無く思えてしまいました。
[映画館(字幕)] 6点(2013-01-16 23:01:22)
2.  南部の人 《ネタバレ》 
アメリカ南部で土地を開拓し、降りかかる困難に耐えながら逞しく生きる家族を通し、労働の尊さ、家族愛、自由とは何かを描いたルノワールの傑作。 トータル的なストーリーとしては、南部の土地に移住してきた一家族が様々な苦境を乗り越える話で、息子が栄養失調で病気を患ったり隣人との仲違いが刃傷沙汰にまで発展したり洪水に見舞われたりと、起承転結の転が3回も続くストーリー構成に当時の開拓者の苦労がうかがい知れます。 映画の序盤、近隣の住人に井戸水を分けてもらいに行った時の会話から、この映画はパイオニアvsニューカマーの物語なんだと思い、数々の苦労を乗り越え道を切り開いてきた先駆者に対し、その切り開かれた道を易々と通り「困った時はお互いに助け合おう」などとのたまう新参者に、両者の間で起こるであろうただならぬバトルの予感を感じずにはいられませんでした。 この映画の核と思われる場面は、息子の栄養状態の悪化で妻が大地に倒れこんで泣きじゃくる姿から、サムが「屋根で空も見えないようなところで働けと言うのですか」と都会での労働を見下すような言葉を空に向かって言っていた所までの一連のシーンでしょう。 この流れは終盤の大洪水の後の友人との会話に繋がっていて、「都会の人間は俺たちが作ったものを食べて生きている」と農業至上主義的な考えを崩さなかったところに「農業をやるにも農具がいるし、狩をするにも銃が必要だ。それらは都会の工場で作っているんだぜ」という友人のひと言や、「俺は絶対に命令なんかされたくない。自分の好きなように自由でいたいんだ」「都会にいれば好きなものを食べられるし、どこだって遊びに行ける」というやりとりにも考えさせられるものがあり、友人と会話をする中で少しずつサムが人間として成長していく姿を描いたストーリーが際立っていたように感じました。 映画の中で、当時の生活環境や栄養状態が克明に描かれていたところや、また豪雨の後の辺り一面を水に浸された土地の様子を撮影したスタッフの苦労、特に長期間豪雨を待ったであろう忍耐力には心底感服させられます。 一方で、農場で綿花が育ち、その中を手を繋いで歩く二人の姿は幸せそのものですし、ストーブの火で照らされた家族の暖かい表情は、お決まりの手法ながらも感動的なワンシーンでした。
[映画館(字幕)] 9点(2012-09-02 17:33:08)
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