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1.  南部の人 《ネタバレ》 
ザカリー・スコットとベティ・フィールドの夫婦が玄関先のポーチに二人並んで腰を下ろして語り合うシーンが幾度もある。 空の星を、あるいは家の前の川をみつめながら。 暖炉の炎をみつめながら顔を寄せ合う家族のショットなどと共に、アメリカ映画的な情緒が溢れている。  雨が降り出す中、意固地な祖母はポーチの揺り椅子に座ったまま、屋内には入ろうとしない。 画面手前の屋内でテーブルを囲む夫婦と姉弟、そして画面奥で雨に濡れている祖母というルノワール的な縦構図のショットは、 そのうちに祖母が家族の輪に加わるだろうことを示す。  寄り添ったり、殴り合ったり、身体の触れ合いが充実した作品だが、それは人同士だけに限らない。  雨に濡れる、川に浸かって魚を獲る、土地を耕す、綿花を摘む、大地に突っ伏して嗚咽するなど、自然とのスキンシップも同等である。 河に流された牛を助けようと苦闘するクライマックスは、過酷さと共に『素晴らしき放浪者』的な大らかさも同居している。
[DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2016-12-23 23:55:37)
2.  長い夜 《ネタバレ》 
舞台はアパート4階。その自室にヘンリー・フォンダが立て籠もる。表通り下方からのライトが屋内にノワール風に肥大化した影を作り出している。 時折唐突に乱射される銃による弾着によってシーンの緊張が高まっていく。同時にそれはひび割れた鏡を画面に導入させる役割を果たし、 銃撃のショックで半開きとなったクローゼット内に貼られたヒロインの写真や散乱した小物から回想シーンへと橋渡す役割をも担う。  部屋を包囲する警官隊の配置も、階段の高低差がとり入れられる事によって立体的な空間が組織されているのがいい。  ヴィンセント・プライスのアクの強い相貌とキャラクターがヘンリー・フォンダの実直なイメージと好対照を為し、不気味な存在感を放っている。 危険な階段落ちもこなして出色だ。そしてラストでビルを駆け上って行動するヒロイン、バーバラ・ベル・ゲデスも可憐である。  劇中で幾度も用いられる小道具である煙草もまたエピローグで印象的な使われ方をしており、実に粋である。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2016-12-21 23:58:49)
3.  なつかしの顔
ニュース映画に具体的に登場する中国戦線、空を渡る軍の複葉機、農地を横切り演習する兵士たちと銃撃音など、日中戦争の泥沼化の中で成瀬作品にも戦時色が濃厚に現れてきている。  それでも、玩具のヒコーキが舞う空のショットや山地を遠望するのどかな田園のロケーションが充実し、映画は瑞々しい。 農村の一本道、その脇に並ぶ木立の風情、縁側から土間まで仕切りのない居間のセットそれぞれが不思議に郷愁をそそる。  ニュース映画をめぐって花井蘭子と馬野都留子がそれぞれやさしい嘘をつく。そのため 彼女らは言葉少なく、ぎこちない。そんな嫁・姑・義弟三人の朴訥な会話がいじらしい。  花井蘭子が腰を落として小高たかしと向き合う。そこに挟まれる、流れる雲と小川のせせらぎのショット。その清らかな叙情がこころを打つ。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-03-10 23:02:48)
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