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1.  ナースコール
まず病棟シーンでは、医師役:江守徹と大鶴義丹が足の手術処置を実演している。  今度は、ストレッチャーを押す薬師丸ひろ子の長い移動ショット。そこからさらに、彼女らが採血・点滴・清拭・バイタルチェック等々をベテランの身のこなしで遂行していく様を点描していく。  尿瓶の洗浄や、患者の洗髪といった地味な労働のシーンも薬師丸ら役者自らがしっかり実演している。  ナース役:薬師丸や松下由樹は相当に実務と動作を研究し、演技訓練したはずだ。 実演自体が素晴らしいのではなく、プロフェッショナルの合理的で無駄のない動作の流れと彼女らの真剣な横顔がそこにあるから、その労働のショットはアクションの画面として美しい。  長崎監督はナースステーションのシーンにおいても、ロングショットを駆使して後景で立ち働くナース役一人ひとりの労働にまで目を注ぐ。  飲食シーンを適宜取り入れ、彼女らの人間臭さを描出することも忘れない。  これら敬意のショットの丹念な積み重ねがあってこそ、ラストのファンタジックなキャンドルサービスはドラマの生真面目さを越えて輝きを増す。  キャンドルの光の中、薬師丸の振り返るショットが崇高さを湛えてこの上なく美しい。 
[映画館(邦画)] 8点(2011-10-10 21:10:31)
2.  ナージャの村
河辺で戯れる少女たちが水面に作る波紋。昆虫たちの気配の充満する草むら。種まきから収穫までの農作業。そして、人間たちと共生する牛、豚、山羊、馬、蜂、鶏の姿。  写真家:本橋成一の撮る『ナージャの村』は、どこか静的で審美的な「映像美」中心に陥りそうな危うさを孕みながらも、その風景の中に生命の動態と時間性を呼び込んで固定化を回避している。  阿賀野川の生活者たちを魅力的に捉えてみせた佐藤真が編集を手がけた貢献にもよるだろう。 汚染の被害や影響といった観念的問題性に縛られることなく、故郷の土地に生きる人間の生活の動きある細部を中心に彼らの尊厳を画面に定着させていくアプローチも『阿賀に生きる』を忠実に踏襲している。  四季を綴る映像と、向けられたカメラを特に意識する風でもない村人たちの姿は、現地に腰を据え、彼らに溶け込んだ長期取材の証しでもある。  スカートの裾を気にしながら自転車を飛ばす娘らの爽快な移動ショットなどは素晴しいものの、ナージャさん一家が引越しするシークエンスを中心に、移動シーンの頻繁なカメラ位置変更は被写体の日常への介入が過ぎないだろうか。 
[DVD(字幕)] 8点(2011-07-31 20:52:01)
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