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彦馬さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 450
性別 男性
自己紹介 大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生

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1.  思ひ出 《ネタバレ》 
ルビッチといえば「ドア」ですが、この作品は「窓」。ラモン・ナヴァロ演ずる皇太子がお城から見る窓外の世界を、未知と自由に溢れた手の届かない世界としてまず描く。ノーマ・シアラーが、去りゆくナヴァロを玄関先からではなく、窓から見つめるのは、彼とけっして結ばれることはないことを暗示する。ラスト、馬車から眺める彼の視線の先に見えるのは、叶わない恋、手に入らない自由、そして運命の受諾。二人は窓で切り取られた四辺の中に、恋人の姿が永遠に“思ひ出”として生き続ける。恋の喜び、自由への憧れを、咲き乱れる花の斜面や学生達の祝杯などで、詩情豊かに、ユーモアたっぷりに描いたルビッチに花束を、祝杯を。
[ビデオ(字幕)] 9点(2006-11-15 17:38:00)
2.  鴛鴦歌合戦
これを見れば紅白歌合戦などショボすぎて見られなくなってしまうほど面白い。中でもみのもんた、いやいや市川春代の甘ったれた喋り方とけっして巧くはないがどこか惹き付けられる歌声がとっても魅力的。「ちぇっ!」ではなく「ちぇ」と毒を吐く彼女の口調を真似て、その後何か不愉快なことがある度に「ちぇ」と独り言を呟くほどになってしまいました。恋敵の傘をこれでもかと破る仕草もかわいい。短期間でもアイデアと編集でこれだけ楽し過ぎる映画を仕上げるマキノさんの職人気質に拍手を、傘を持った登場人物をドリーに乗って流れるように撮り上げた宮川一夫に喝采を、そして春坊(市川春代のあだ名)に思いを寄せて、春よ来い。
[DVD(字幕)] 10点(2006-01-12 13:02:11)(良:3票)
3.  男たちの大和 YAMATO
今秋、呉の大和ミュージアムを訪れた時、ある展示物の前で一人の若い女性が落涙で頬を濡らしており、数分後、私も同じ態となる。そこでは艦員達の遺書の美しき直筆の、その字面の向こうにそれぞれの人生と、個人を超越した圧倒的な覚悟の物語が見えました。この映画ではその圧倒的な覚悟が見えない。個々人のそれぞれの物語に治まっており、壮麗壮大な大和の物語が見えない。迫真の戦闘シーンの前に、艦員の静かなる覚悟、ただ黙ってそこにいるだけで個人を突き抜けるといったシーンがない。反町や中村たちはただ己の覚悟を大声でわめいている。おそらくこの映画、全編目をつむっていた方が終わった時の感慨はより強いのではないかと思われる。それだけ言葉と音楽が過剰に悠々としている。
[映画館(字幕)] 5点(2005-12-20 13:05:36)(良:3票)
4.  ALWAYS 三丁目の夕日
 ワケありの人間たちの人情話が展開していきますがどうも平板。それは曇天が多く光の少ない絵から来る印象かもしれません。家屋内の光の陰影も乏しい。感傷的な音楽の連なりも、感情移入を逆に拒むようでまいったな~。ラストの夕日も、肝心の吉岡秀隆と少年にはあまり差し込まず、自動車工場一家には全く当てられていない。もたいまさこに強烈な夕日を当ててどうするのだ・・・。夕日に少年の万年筆がきらめくとか、夕日に左手をゆっくりとかざして見つめる小雪などのシーンがあればな~。VFXに力が入るのは分かりますが・・・といった感じの作品でした。
[映画館(字幕)] 4点(2005-11-08 17:04:35)(良:2票)
5.  女は二度生まれる
若尾文子、若尾文子、若尾文子・・・。同性とは取っ組み合いの喧嘩を始めてしまうのとは対称に、あの独特のややこもった声、控えめな声量は、どんな男を相手にしてもほぼ起伏することなくフィルムに刻み続けられ、若尾という原子核の回りを一定の位置エネルギーと運動エネルギーにより均衡状態を保つ電子のごとく男たちは存在し、それはコエンちゃんであろうがトモコさんであろうが変わりなく若尾は若尾、女は女としてリズムよくシーン転換していきます。不安感を静かに盛り上げる池野さんの音楽とともに迎えるラストシーン、見る者はどこか締まりの悪さを覚えながらもこの映画のタイトルを思い起こすはずです。そしてそのタイトルとやや皮肉っぽい靖国神社の描き方に川島雄三の人生観などが少し見えたりしてそれもまた楽しいのです。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-12 13:11:57)(良:1票)
6.  おかあさん(1952)
なんと爽やかに泣ける映画なんでしょう。長女を演じる香川京子が障子の影に隠れてニコッと顔を出す・・・これなんです。戦後のクリーニング屋一家を舞台に、家族が一人また一人と消えていき、その時はみんな障子の影に隠れたように伏せるのですが、次にはニコッと顔を出し未来を覗かせるのです。おかあさんの奮闘ぶりも仰々しくなく、戦後に生きる庶民の生活=働く・着る・食べる・寝るを淡々とユーモラスに、そして愛情豊かに綴られるショットのリズムの心地よさ。“ママの思い出”のように語られる香川京子の独白は、思い出どころではなく、ここからしっかりと生きていくという母への誓願のように聞こえました。涙でしわくちゃになった顔にはどうぞアイロンでもあてて下さい。傑作です。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-05-09 22:05:53)(良:3票)
7.  お気に召すまま(1932)
お~、ガルボにシュトローハイムが接吻しておる、電灯をバックにしたシルエットで・・・そのシーンを見るだけで西宮戎の福男のような気分になることができます。ってよくわからんことを言ってないで次へ進めますが、次もやっぱりガルボの接吻。前半でタバコをスパスパやっていたガルボの伏線をいかした、「私にもタバコをくれる」からダグラスの咥えているタバコがガルボの咥えているタバコに火が移り、そのまま両者のタバコは床に落ち口と口が触れた時のガルボがダグラスを受け入れる意思表示と愛の高揚。ここで間違っても、火のついたタバコを床に落として危ないじゃないか、というツッコミは入れてはいけません。と書くこと自体がツッコミを入れているじゃないか、というツッコミも入れてはいけません。ラストのどんでん返しのどんでん返しを楽しんだ後は、情熱的なキッスの練習をし、愛の賛歌に備えるだけなのです・・・むむっ。
8点(2005-01-11 13:14:13)
8.  小原庄助さん
まあ大らか~な作品です。朝寝朝酒朝湯が大好きで村の人々から<小原庄助さん>と呼ばれるある名家の地主を、大河内傳次郎が大らか~に演じております。まったくはまり役です。戦後農地改革により土地を失った地主のペーソスとユーモア・・・実際の旧家をロケーションとして撮影しているのですが、前半の金貸しが登場するシーン、後半の競売シーンでの横に横にと動くカメラ移動でこの家の風格がよく伝わってきます。没落しても頼まれたらイヤといえない庄助さんの旦那ぶり、人のよさをエピソードを重ねて描き、その合間に見せる雨のシーンでの傘や瓦の家紋を写したショットに過去へのノスタルジックな哀愁をのぞかせます。また庄助さんがロバに乗って出かけるショットに漂うユーモラスな雰囲気・・・私はこのロバのパコパコゆら~りとした歩みがこの映画の肝だと個人的には感じています。ロバだけをとらえたショットが何度も出てきますし、最後ロバをも手離した時に、そのロバと子どもたちが去っていくのをず~っと見送る庄助さんの後姿、ここは名シーンです。清水宏さんの自然でゆるりとしたタッチが、復興活力にあふれる時代の頬をふわりとなでたような作品でありました。
10点(2004-11-27 23:52:10)(良:2票)
9.  お熱いのがお好き
脚本の出来のよさもさることながら、目撃シーンのガレージ、列車内、ホテルの室内、廊下など意識的にタテに配置した人物構図はほぼパンフォーカスで、その他隅々までシャープに撮りあげた映像が特徴的なのですが、ましておもしろいのが、レモン、カーティス、モンローの撮り方。レモンとカーティスの会話シーンは、ほぼ2人が同時に画面にのせられ、カットバックはほとんどないのですが、これがモンローとの会話シーンになると、とたんにカットバックが多くなっています。レモンとカーティスを等分に見せる工夫、モンローの魅力を画面にのせる工夫といえましょうか。そのモンローは同じワイルダーのカラーで撮られた「七年目の浮気」ではセックスシンボルぶりが際立っていたのですが、今作は白黒になっていることで実にキュートにモンローのかわいらしさが出ておりますね。列車内、レモンの寝台室に大勢が集まってくるパーティーシーンは、マルクス兄弟の「オペラは踊る」の船室シーンですな。それからジョージ・ラフトが後半、コインを弾いているギャング仲間からコインを取りあげるシーンは、「暗黒街の顔役」を連想させられてニヤっとします。そして、世に評価の高いラストのオチなのですが、どうも私にはこの台詞だけは、苦しまぎれのような感じを受けて仕方がないので、1点マイナスさせていただきます。「完璧な映画なんてない」ってか。
9点(2004-09-13 23:38:24)(良:1票)
10.  雄呂血
阪妻演じる平三郎ですが、この人には世界の中心で不幸をさけばしてあげたいですね~。見ている私が「誰か助けて下さい!」と画面に向かって言いそうになりました。奈美江さんもお千代さんも人妻におさまっちゃって、そりゃーヤケにもなりますわな。カメラはさすがに据えたショットがほとんどですが、平三郎が逃げるところなどに移動撮影が使われ、ラストの立ち回りを捉えたロングショットはじわじわフレームが動いていて、大人数を1コマにのせ動かすことで、まさしく大立ち回りとなっております。これだけの出演者を揃えたのですよ、と誇らしげなシーンでもありますね。阪妻がにゅ~っとカメラに近付く超クローズアップ、この侍の葛藤、矜持。はたして善事の仮面を被った偽善者=悪人と無頼漢の謗りを受ける浪人=善人の結末やいかに。浪人の刀が理不尽な世をバッサリ斬る、ことができるのかはどうかご覧下さいませ。おろちくお願いいたします。く、く、苦しい~、私がバッサリ斬られそうですな。
8点(2004-08-30 23:54:45)(良:2票)
11.  オアシス
オアシスのタペストリーに木の影が不気味に揺らめき、風が窓を打つ音、ラジオの音、犬の泣き声、車の音などが重なったオープニングからなにやら見せてくれそうな予感。全編を通じてムン・ソリ、ソル・ギョングをドキュメンタリータッチで追うように、手持ちカメラで撮られた映像がテンポよく展開していきます。障害者と前科者の2人をそれぞれの家族が、自らの打算や体裁に利用しているのですが、厄介者をせいぜい利用させていただこうといった風情でそこに悪意を感じさせない、悪意のなさが、一般者のこの2人への距離感を象徴しているようです。車椅子にのったムン・ソリが空を見上げ、空からムン・ソリの表情を捉えたショット=天上からのショットの次シーンに牧師様が登場しますが、後半、牧師様の祈りの最中にソル・ギョングが警察から逃亡するシーンにより、実はすべてをお見通しであるはずの神でさえも、2人のことはわかっていないんだなー、と少し切なくさせられます。そして、夜間にひたすら木を切るシーンは、涙があふれるほどの名場面。ラジオのボリュームをマックスに応えるムン・ソリ、その視線から捉えた眼下のソル・ギョング、パトカーの音、近所からの苦情、それらが混ぜんと見ている者に迫ってきます。夢想シーンと蝶々のCGなどは、ドキュメンタリータッチの中にもファンタジックなシーンを挟むことで緩衝的な役割をしているものと解釈しております。しかし、ムン・ソリの演技には、恐れ入りやの鬼子母神です。
8点(2004-08-10 01:00:47)(良:1票)
12.  大いなる幻影(1937)
反戦を謳い、人間の本質を描き出した見事な作品です。「所詮、人間が作った物」の国境に救われるラストシーンは、人間が作る物への愚かさと尊さを描き出していてなんとも象徴的でした。幻影であるかもしれないが希望を紡ぎだす1コマ1コマ、1シーン1シーンは、どれも丁寧。どこまでも高貴になり得る人間、その姿そのものが幻影であったしても、幻影が実体になるその時を信じて営まれる人間の行い。その行いのなんとも愛しいことか。その行いこそに人間の本質があるのではないだろうか、と感じさせられました。そう感じることが“大いなる幻影”なのかもしれませんが・・・。とにかく素晴らしい作品です。
10点(2004-05-14 13:23:21)(良:2票)
13.  女の一生(1962)
女の一生ってことで、その通り、両親がなく親戚からも疎まれ帰る家のなくなった女、おけいさん(京マチ子)の話です。物語は明治38年から昭和20年までの41年間が描かれ、京マチ子(当時38歳)は16歳から56歳までを演じています。私はこれが増村作品鑑賞2作目ですが、人物の偏りの構図など、そのタッチにだんだんと吸い込まれぎみです。この作品では、孤独な少女→裕福な家の養女→その長男の嫁→会社社長→一家離散→会社没落→孤独な老女、初めから終わりまで見る者の涙腺を刺しそうなこのコンテンツを実にクールに描いております。それだけにラストシーン。戦争の惨禍でも焼け残った裏木戸の門、あの門をくぐってふわふわと家に戻るおけいさんが口ずさむ歌。ここは、な、泣ける。この歌は、、、最初にふらふらとその家に吸い込まれていった時に家の中から聞こえてきた歌。んー、全体が抑制されているだけにこのシーンは効きますねー。ラストで私もこの映画にふらふらと吸い込まれてしまったのでした。
7点(2004-04-22 09:44:30)(良:1票)
14.  オー・ド・ヴィ
幻想的、抽象的作品。タイトルのオー・ド・ヴィは蒸留酒という意。函館という器の中で、愛憎、肉欲、倦怠、征服、絶対、純粋、繊細、母体回帰、エロス・タナトス、サゾ・マゾを発酵させ蒸留させるとこの作品が出来上がる、と言っていいのかな。そのお味は、うっ。
5点(2004-03-31 21:13:28)
15.  陰陽師
陰陽師戦隊安倍レンジャーかと思いました。
3点(2004-03-02 00:24:27)
16.  お早よう
学校のしりとりあそびのシーンで「く」のつくものに答える子どもたち。「月光仮面」「赤胴鈴之助」。先生が冷静に「くのつくものよ」と対応しているところも含めて、ホントにうけたなー。 あっそうか、この「しり」とりは、「おなら」につながっているのか。
6点(2004-02-22 19:46:32)(良:1票)
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