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まぶぜたろうさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 178
性別 男性
ホームページ http://ameblo.jp/mabuse-tarou/
自己紹介 人にはそれぞれ言い分があるのです 。

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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  黄線地帯
確かにやましんさんのおっしゃる通り「チープでキッチュ」である。でも私はこの作品に、成瀬巳喜男の弟子としての石井輝男をみたいんだけど、どうでしょ? 天知茂と三原葉子が彷徨うカスバの迷宮。トラックバックするカメラ、曲がり角でカットを変え、再びトラックバック、そのリズム。夜明けの光が推移する中での銃撃戦、そして赤いハイヒール。 成瀬じゃん、ってのとはもちろん全然違うんだけど、カッティングや構図、光でみせる、ある意味古典的な演出は、石井輝男をカルトな作家としてだけにとどめておくには余りに惜しいと思う。 石井輝男で一本を選べ、そう言われたら迷わず、端正で古典的、かつキッチュで猥雑なこの作品を推す。傑作。
10点(2004-06-17 00:06:24)(良:1票)
2.  狼と豚と人間
この頃の深作は理屈っぽい。たしかに、その理屈を物語にする手腕はこの作品が特に優れている。ラスト近くの北大路欣也の台詞や鼠の死骸に感動したりもする。また、深作の演出は抜群にセンスがいい、かっちょいい。台詞を聞かせない、街頭ロケの迫力、突然のミュージカル。しかし、理屈っぽい。山根貞男とのインタビューで自ら認めているとおり理屈が優先し、突き抜けてこない。この作品に限らず、深作はアクションの人ではなく、理屈の人、情念の人なのだと思う。しかし、それがどーゆーわけか「狂犬三兄弟」あたりからぶっとんでくる。物語は破綻し、役者の肉体が突出し、情念が情念のままむきだしになる。発展途上の深作、それがこの作品だと思うがどうか。関係ないが、この頃の三国連太郎はいいなぁ。成瀬作品の三国にしろ、なんつうか、そこに立ってるだけでいいって感じがする。
8点(2004-03-08 13:44:29)
3.  女は二度生まれる
まずこの映画は、山茶花究やフランキー堺がスクリーンをうろうろしてるだけで楽しい、という既知の面白さにあふれている。それはただただ楽しい。一方で、若尾文子はそんな男たちの所作を客観的に見つめ、彼らから受ける仕打ちにただ黙っている。冷笑を浮かべるわけでも、涙を流すわけでも、暖かな微笑みで男たちを受け止めるわけでもなく、ただ無表情にうつむいている。「花影」の池内淳子は自殺という手段を選んだが、若尾は何を考えているのか全くわからない。そして映画はぶったぎったように、唐突に終わる。観客は取り残され、「若尾文子の素晴らしさ」や「人生の哀しさ」を自信なく呟く。この巨大な映画は、そんな無意味な呟きをブラックホールのように、いとも簡単に呑み込んでいく。そしてその巨大な黒の中心には、空虚で無表情な若尾文子が座っている。生き地獄から出ることの出来ない絶望と恐怖。川島雄三の、日本映画のワンオブベスト。
10点(2003-12-11 23:01:41)(良:3票)
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