Menu
 > レビュワー
 > θ さんの口コミ一覧
θさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 609
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  オデッセイ(2015) 《ネタバレ》 
前評判で「火星版DASH村」という声を多数聞いていたが、実際見てみてなるほどそういう気はすると思った。状況設定は「アポロ13」を上回るような危機的な状況で、地球上の人々が全力支援して地球に帰還するという話の構造も「アポロ13」と同じなのだが、とりあえず主人公のノリが軽い、軽すぎる。いかにも楽しんでる風にビデオに語り掛け、「船長の音楽の趣味は最悪ですね」のようなしょうもないことを話すシーン多数。シリアスな危機として描く方法はいくらでもあっただろうに、そういう雰囲気はみじんも感じられず、ゆえに「どうせ助かるんでしょ」感も満載になっている。  ■ではつまらないのかというとそういうわけではなくて、暇つぶし的には非常に楽しめる。特に退屈することなく2時間半見れる映画ではある。深みがあるかと言われると微妙ではあるが。  ■ちなみに、言われているよりは科学考証はしっかりしていると思う。火星で突風が吹く可能性は近年の研究で指摘されてきている(まだ未解決)ことだし、ランニングマシンのあるエリアだけはちゃんと回転機構になっているので遠心力で疑似重力が作り出されるようになっている。通信の時間差も(もちろんラグ自体は映画中ではわざわざ描いていないが)、映像通信が地球付近のみになっているあたりちゃんと考慮されている。もっとも最後の噴射はあんな感じになるとは考えにくい気がするし、元ビニールハウスの建物の入り口をビニールで覆うだけで空気漏れが大丈夫なのかはかなり疑問ではあるが。
[DVD(字幕)] 8点(2016-02-14 05:23:25)
2.  オレンジと太陽 《ネタバレ》 
1970年代まで行われていた、イギリスからオーストラリアへの「児童棄民」の子供たちに、彼らの両親とつなぎ合わせようとする夫妻の苦闘を描いた作品。描写はかなりおさえ目ではあるが、だからこその重みを伴っているように思う。  ■責任追及にはほとんどウェイトを割かず、子供たちと両親を引き合わせることに注力していくのは、不満を持つ人もいるだろうが、個人的にはこちらの方がよいと思う。ビンドゥーンは異常だが、しかし子供たちにとっては、誰が悪かを追及することよりも、親に会うことの方がはるかに意味のあることなのだろうし。  ■ちなみに、そのため児童棄民の背景や目的もほとんど描かれていない。少し調べたところ、白豪主義の推進のため、オーストラリアに白人をとにかく送り込む必要があったというのは一つの要因らしい。しかしそうだとするとオーストラリア社会に白人を増やさねばならないので、ビンドゥーンのような僻地に閉じ込めて強制労働・性的虐待を行うのでは目的は果たされず、ビンドゥーンは児童棄民全体でみるとイレギュラーな事例なのかもしれない(子供たちがいい環境におかれたわけがないのは確かだが)。この辺はイマイチよく分からない。  ■本作では、最初の女性を除いて「母親ー息子」の再会の構図になっている。映像や写真を見る限り少女もいたと思うし、性的虐待が少年だけとも思えないが、それは描くと陰惨になり過ぎるからということだろうか。あと父親との再会が一切描かれていないのもよく分からない。  ■背景捜査にエネルギーを割かない分、描かれるのは棄民された子供たちの心境変化である。特にレンにフォーカスする形で描かれている。最初は非常に非協力的で挑発的だが、それは「泣き方を八才で忘れた」という苦境のためであり、次第にハンフリースに心を開いていく。最後ビンドゥーンに乗りこむのもそういう決算という意図だろう。しかし「過去に空いた穴」はいつまでも埋めれるものでもなく、それにこだわり過ぎるべきでもない。ラストは、恐怖を乗り越えつつ過去を振り切り、前向きに生きていくということを表しているのだろう。
[DVD(字幕)] 9点(2013-09-21 23:48:18)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS