81. ハーヴェイ
これ好き好き好き!すげー好きな映画!J・スチュアート以外この役は考えられないって程のはまり役。元は舞台劇だったらしいが、こういうストーリーを思いついた原作者も素晴らしいと思う。ハーヴェイが見える人と見えない人の区分がよくわからなかったリするけど、(あまりいい人とは思えない精神病院の院長には見えたり、「時たま」見えるとお姉さんは言ったりしてる)どことなく「素晴らしき哉、人生!」に通じるアメリカ人の良い意味での善意みたいなものが伝わってきます。この時期のアメリカって国は本当に自信に満ち溢れてたんですね。ラストシーン、院長にしばらくハーヴェイを預ける事になったスチュアートの寂しげな顔、そして彼が戻ってきた時に浮かべる表情といったらもう・・・、いいよな~。 8点(2004-04-12 12:18:27) |
82. 配達されない三通の手紙
原作はエラリー・クイーンの「災厄の町」。昔、よくゴールデンタイムにテレビでやってたんで何回も観ました。出てる人が何気に豪華なのでお茶の間にぴったりって言ったらいいか。出演者の顔ぶれで何となく犯人がわかってしまう、わかりやすいサスペンス映画です。余談ですが自分はガキの頃、この映画と「郵便配達は二度ベルを鳴らす」のタイトルがなかなか区別がつきませんでした。 6点(2004-03-02 20:21:15) |
83. パラダイン夫人の恋
「レベッカ」、「白い恐怖」に続くセルズニック&ヒッチコックコンビ 第三作。前ニ作はそれなりの評価を受けているが、これは完全な失敗作。ヒッチの作品にはどんな失敗作でも忘れがたいショットやカメラワークが一つや二つあるものだが、これにはそれすらない。ヒッチコックの法廷劇だからといって「情婦」のような展開を期待したら痛い目に遭います。セルズニックのこやかましい口出しに嫌気が差したのか、演出もなんか投げやりっぽいし。本当にあまり語るべき事がない映画なので黙殺されても仕方かったのかな?タイトルもなあ・・・。ところでセルズニック印映画のトップシーンの豪壮な大邸宅は彼の自宅なんですかね? 5点(2004-02-21 11:01:29) |
84. バイ・バイ・バーディー(1963)
「ウエストサイド物語」以後に作られたとは思えないほどノー天気で楽しいミュージカル。しょっぱなから主題歌「バイ・バイ・ バーディ」を歌い踊りまくるアン・マーグレットに圧倒される。 エルビス・プレスリーが兵役に行く時の当時のティーンエイジャーたちの熱狂ぶりを話のネタにしてるが、んなストーリーは二の次って感じ、とにかく勢いで押しまくる。60年代ファッションも見もの。中でも「ワン・ボーイ」は名曲っす!「サイコ」からたった三年なのにジャネット・リーはかなり老けた印象。完全にマーグレットに喰われてしまってます。 8点(2004-01-29 23:15:10) |