1. 旗本退屈男(1958)
《ネタバレ》 市川右太衛門御大の出演300本記念とかで、東映のスターが総出演した作品。大物の名前が次々出てきて、そのあまりの豪華さに度肝を抜かれたが、そこがピークっていうか…。内容は分かりづらくて、とても面白いといえるようなものではなかった。何言ってるのかよく聞き取れない部分もあって大変。「片岡千恵蔵がバカ殿を演じるなんて凄いな~」(←名演)「大河内傳次郎、年取ったな~」「錦ちゃん、若いな~」とか、そっち方面ではまずまず楽しめたが、ストーリーは最後までイマイチ。せめて片岡千恵蔵との一騎打ちでも見せてくれれば良かったんだけど、それは大人の事情で無理なのかな?…。あと、北大路欣也がどこに出てるのかも分からなかった。がっくし。。。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-04-15 00:03:40) |
2. 幕末太陽傳
《ネタバレ》 <デジタル修復版>愉快、愉快。佐平次のような男は現代にもいるのだけど、こういう奴はどこに行ってもだいたい成功してしまいそうだ。無銭飲食しておいて居残るから「居残り佐平次」、ここから「お前さんにはずっと居てもらいたい」と言われるまで価値を高めていくんだから痛快だ。「墓を教えろ」とうるさい旦那が出てきてからは観てるこっちまで面倒くさくなっちゃうけど、それがあるから最後の全力疾走が気持ち良い。テキトー男が立派な訳ではないけど、人生を重く考えすぎず生きていけたら素晴らしい。「地獄も極楽もあるもんけえ、俺はまだまだ生きるんでえ」 フランキー堺はもちろん、左幸子、南田洋子の好演も光る。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-04-04 18:10:09)(良:1票) |
3. 白痴(1951)
《ネタバレ》 原作未読。森雅之がいつもの渋さを消し去って白痴を演じる。三船敏郎はいつもの三船敏郎。原節子は顔芸をしてるのかと思った(それくらい迫力があった)、久我美子は初めて見たかな。でも良かった。東山千栄子にこういう役は似合わないように思う。志村喬は普段どおり。んでまあ… ストーリーはいろいろあって、最終的には妙子と綾子が亀田を奪い合って、怒った赤間が… ってな話だったかな。亀田との対比で普通とされる人々、つまりは人間ってものに迫った作品だと思われるが、随分難しく、「長い!!」という感想が大部分であります。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-08-23 18:02:34) |
4. 裸足の伯爵夫人
131分だから特別長い訳じゃないけど、どうもテンポの悪さが気になるところ。個人的には伯爵の告白から急に面白くなってきた印象で、それはもう後半の後半だったから、楽しめた時間が少なめになってしまい、ちょっと残念でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-02-01 19:39:31) |
5. 裸の大将
子供の頃に芦屋雁之助版の再放送をよく見ていたので、最初は小林桂樹版に慣れるかどうか不安もあったが、見始めるとこれが実に面白い。いきなり「母が死んだ」「自分は16歳(だいぶ無理がある)」と嘘をつく清、脚色されたTVドラマ版の心優しい画伯ではなく、本当の山下清を描いているのだと感じ、TVドラマ版を切り離すことができた。ほんわかした雰囲気の中で悪気のない毒を吐いたりする清がコミカルかつシュールで、戦中、戦後の苦しい時代が舞台ながら最後まで笑える作品に仕上がっています。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-11-16 20:13:57) |