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田吾作さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 270
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 歳をとるごとに趣味と呼べるものがだんだん少なくなり、今では多忙ななか映画を鑑賞することがひとときの楽しみとなっています。
無数の作品の中から良作を探し出すツールとして、本サイトのお世話になっています。

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1.  パラサイト 半地下の家族 《ネタバレ》 
観終わって、さすがはアカデミー「作品賞」と感心した。  まずは何と言っても展開の妙が秀逸で、次から次へと展開するストーリーに目が離せない。 具体的には下記のとおり、起承転結において物語の中心となる「転」が文字通り「二転三転」する面白さが印象的。   <以下激しくネタバレ>    (起)半地下に住む4人家族の紹介 (承)4人家族が次々に金持ち一家に寄生していく (転①)お手伝いおばさんにより地下室の秘密が明かされ、4人家族の形勢が逆転する (転②)4人家族(のうち3人)が金持ち一家から脱出するも、半地下の家が大雨で浸水してしまう (転③)金持ち一家のガーデンパーティーでの大混乱と意図しなかった殺害 (結)父の行方の謎と、息子の独白によるエンディング   そもそもこの4人家族の技能はそれぞれ抜きんでたものがあり、普通に働けばそれなりの暮らしができるはずだし、結果的にお手伝いさんを殺害した形になったお母さんが無罪放免になるのもいかがなものか、とツッコみたくもなるのだが、息子が冒頭で友達からもらった石が大きな伏線になっていたり、「地下」「臭い」といった社会的ヒエラルキーを象徴する言葉がキーワードになっていたり、意外と作りが細かく、そうしたツッコミは無粋と思わせてしまう力を感じた。  さらにその底流には、努力だけではいかんともしがたい格差社会で生きざるを得ない庶民の悲哀が織り込まれており、面白さの中にも静かな余韻が残る佳作だった。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-08-12 13:48:13)
2.  ハンターキラー 潜航せよ 《ネタバレ》 
本作が劇場公開されていたことも知らなかったくらいマイナーな印象だったが、なかなかどうして最後まで飽きることなく見せ場が続く良作だった。  ロシア国防長官によるクーデターを察知した米海軍が、命がけでロシア大統領を救出するというプロットがまず面白い。 いささか荒唐無稽ではあるが、過去にゴルバチョフを失脚させた彼の国ならばありえなくもないという、ギリギリのリアル感はあるからだ。  途中でロシア潜水艦の艦長を救出したり、敵アジトでロシア大統領のSPを味方につけるという、ストーリー展開欠かせないご都合主義はあるものの、ジェラルド・バトラー演じる艦長とロシア艦長の友情を徐々に成立させていく過程は丁寧に描いており好印象。  また特殊部隊デルタ・フォースの陸戦と潜水艦との連携作戦という展開も新鮮で見応えがあった。  加えて(他の方も言われているように)、潜航時に艦が傾斜する(したがって乗組員も傾斜する)という、考えてみればあたりまえのシーンが恐らく本作で初めて挿入されているところもリアルで新鮮だった。  いずれにしても、潜水艦版「ミッション・インポッシブル」といえるような良質なサスペンス・ミリタリーアクションに仕上がっている本作は予想を超える面白さだった。オススメ。
[インターネット(字幕)] 8点(2019-11-07 10:46:39)(良:1票)
3.  ハクソー・リッジ 《ネタバレ》 
「良心的兵役拒否者」という戦争映画としては異色のテーマで、実話がベースになっている作品。 敬虔なクリスチャンで知られるメル・ギブソン監督らしい着眼点だ。  前半は主人公デズモンド・ドスの育った家庭(特に第一次大戦でのPTSDを抱えた父親との確執)や、後に結婚するに至る恋人とのエピソードを語り、 中盤ではデズモンドが愛国心から兵役を志願する一方で「決して銃に触れない」と宣言したことから惹起される上官や仲間からの迫害にも決して屈しない姿を描き、終盤では衛生兵としての戦場での大活躍が描かれるという安定した展開。  不謹慎の誹りを恐れずに言えば、監督得意のグロ描写に期待して鑑賞したのだが、リアルな戦場描写は期待通りだった。 ハクソー・リッジ(日本では前田高地と呼んでいたらしい)での上陸戦のシーンは、最前線での白兵戦の凄惨さを見事に再現している。 白煙で視界の悪い戦場で、いきなり機関銃の雨にさらされ、訳も分からないまま次々と死にゆく米兵たち。 鉄兜ごと頭を撃ち抜かれたり、爆発で手足をもぎ取られたり、その地獄絵図の中を駆け回る衛生兵はモルヒネを打つことくらいしかできないという凄惨なシーンがこれでもかと続く。 実際、極限状態に置かれた皇国・日本兵の捨て身の攻撃は、米兵にとって脅威であったに違いない。  劣勢のなか一度撤退を決めた米軍にあって、ただ一人戦場に残り「神様、どうかあともう1人助けさせてください」と、まだ敵の銃弾が飛び交う中、息のある兵士を次々と救出し続けるデズモンド。そうして(驚くべきことに日本兵も含め)数十人もの命を救ったデズモンドは、最後は真の英雄として讃えられる。  「戦争」という合法的な殺人を目的とする非人道的な場面にあって「汝殺すなかれ」とのキリスト教の教えをどう実践するべきなのか、という問いに対する一つの答えが本作なのだろう。 しかし、他のレビュアーも指摘しているとおり、主人公がなぜあれほどまでに頑なに信念を貫けたのか。多くは特定の信仰をもたない日本人にはなかなか理解しづらいだろう。  しかし本作は、人間にとって信仰とは、信念とは、本当の勇気とは、そして真の強さとは……と様々考えさせられる良作である。
[インターネット(字幕)] 7点(2019-06-05 17:51:18)
4.  ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 
本作は誰もが知っているあのハン・ソロの(EPⅣの)前日譚。 したがって一番のポイントはハン・ソロがハン・ソロに見えるかどうかで評価は大きく変わるわけだが、 自分の場合は残念ながらそういう風に見えなかった。 確かに顔やしぐさはよく似ているが、あの人を食ったような鼻にかかったニヒルな声でなければハンには見えない。 個人を識別するうえで声というのは重要なわけで、(別な声優でアフレコするなど)もう少しなんとかならなかったのか残念。  だがそこを割り切って、ひとつのSF冒険活劇として観れば、最後まで飽きることなく楽しめたのも事実。 チュウ・バッカとの出会い方は意外だったが、ランドは思ったとうりの食わせ者だし、 有名なケッセル・ランのシークエンスでは、本編のスコアが鳴り響く中、我らがファルコン号が大活躍。 そう、本作の準主役はミレニアム・ファルコンであることは論を待たない。 個人的にはEPⅤの名曲「アステロイド・フィールド」がかかった時はアドレナリンが全開になった(笑)。 そして、ファルコンの操縦席にあの二人が並んだ「銀河の名コンビ誕生」シーンが本作のクライマックスだろう。  逆に言えば、その後のシーンは付け足しといっていいほど盛り上がりに欠け、サプライズで用意されたであろう、あのシスの登場も訳がわからなかった。 (アニメシリーズは知っているが、この登場の仕方は消化不良だと思う)  とはいえ、映像や音響は大迫力であり、劇場で大好きなSWの世界観に浸ることはできたため、8点献上。
[映画館(字幕)] 8点(2018-07-16 16:04:52)
5.  パッセンジャー(2016) 《ネタバレ》 
原作がない映画としては、ひとえにプロットの妙が冴える作品。  地球からスペースコロニーへの移住を目指す宇宙船。クルーも乗客(パッセンジャー)も人工冬眠状態で、船はフルオートマチック航行で目的地をめざす。到着までは120年だが、30年経ったところで、アクシデントが発生し、一人の男が目覚めてしまう。 船に再度冬眠する設備は搭載されていないなか、1年以上の孤独な生活を経た男が、ある時冬眠ポットで眠っている、とある女性に恋心を抱いてしまう……  大方のストーリーは事前に知っていたし、ある程度予想できるストーリーでありつつも、丁度いいところで丁度いい出来事がほどよく発生する展開に(ローレンス・フィッシュバーン演じるクルーの出現や重大アクシデントの発生など)、最後まで飽きることなく楽しめた。 様々な伏線もうまく配置され、きちんと回収されている(IDリストバンドや船外活動スーツなど)  特に、宇宙船のデザインや内部の設定、ギミックについては近未来感を上手に演出できていたし(バーテンダーロボやダンスゲーム、ミールサーバー、医療ポッドなどなど)それらを見るだけでも結構楽しめる。(「エリジウム」や「オブリビオン」などが好きな人にはおすすめできる)  誰も経験したことのない主人公ジムの心情をクリス・プラットはほぼ表現することができていたと思うし、ジェニファー・ローレンスも同じく大きな感情の振れ幅を大変魅力的な演技で見せており、こんな女性ならジムの行動に同情できなくもない、と男性諸氏なら思ってしまうかもしれない。いずれにしても、男性の立場、女性の立場で「自分ならどうするだろう」と、それぞれの価値観に訴えかけるストーリーに乗っかってしまうのが本作を楽しむ作法のように思える。  そして最後どういう形で終わるのかも興味深かったが、大半が納得するような上手い終わらせ方だったのも良かった。  もう一つの作法として、本作のような作品はあくまでSF(サイエンス・フィクション)であり、特に「フィクション」であることを前提に観ることで、細かい設定を気にせずに楽しめるはずだ。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-08-25 11:51:11)(良:1票)
6.  ハドソン川の奇跡 《ネタバレ》 
本作は実際にあった航空機事故を題材にしているものの、事故そのものより、重大インシデントの当事者となり一躍有名人になってしまった機長の当惑そして誠実な人格が描かれている。その意味では原題の方が主題をよく表しているといえる。  程度の差こそあれ、どんな事故でも当事者の心理としては、その一瞬(もしくは数秒)の出来事を後から何度も思い出しては「もしこうだったら」と想像したりするものだ。とりわけ旅客機は、一度事故を起こせば多くの乗客に甚大な被害をもたらすため、その命を預かるパイロットの精神的負担は想像するに余りある。 冒頭、窓外に飛行機がNYの摩天楼に突っ込んでいく幻影を見て思わず我を忘れてしまう機長に、そして正常時に50の脈拍が事故後2週間も100前後になってしまったあたりに、その心理的ショックの大きさを垣間見ることができる。  事故後の調査委員会での調査というあまり知られていない事柄をストーリーの骨格とし、観客に事故のシーンを少しづつ見せながら「機長の判断の是非」を浮びあがらせていく構図は、単なる飛行機パニックものとは違う秀逸さを感じた。   「四十数年間たくさんの乗客を乗せてきたが、最後の208秒だけが裁かれるのは妙な感じだ」のような機長のセリフがあったと思うが、長い間の地道で誠実な仕事も、何かのきっかけでその信用が崩れてしまうことがありえる。この機長のように、今日一日の仕事があとからいかに検証されても耐えうるような、そんな仕事を心がけたいと思った。
[インターネット(字幕)] 8点(2017-02-17 11:59:51)
7.  遥かなる山の呼び声 《ネタバレ》 
「幸福の黄色いハンカチ」と並び称される本作だが、何かとやかましい武田鉄矢の出番が少ない分(笑)、こちらの方が落ち着いて観られた。登場人物に寄り添い、時間の流れを丁寧に見せる手法は共通している。「幸福の~」では健さん達と一緒に旅をしているような気持ちにさせられたが、こちらは倍賞の牧場に健さんと一緒に住んでいるような思いにさせる力がある。だからこそ、健さんと母子が少しづつ家族のようになっていく姿に自然に共感してしまうのだ。その思いは草競馬のシーンでピークを迎えるわけだが、それまでに多くの時間をかけて丁寧に描いている分、その後の「転」「結」が劇的になるという、映画のお手本のような作品。本作の肝は倍賞の健さんに対する心の動きにあることは言うまでもないが、ここの描き方に手抜きがないので、自然に受け止められる。また本作の素晴らしさは北海道の描き方に嘘がないこと。酪農作業の所作や住居や家財道具、言葉や風習など相当な取材をして各シーンを作っていることが伺える(私が道東在住なので…)。これは子役の吉岡秀隆を含め、名作ドラマ「北の国から」にも繋がっていく流れにも感じた。ただ惜しむらくはタイトルが内容を反映しておらず、損をしている。例えば『望春』のような希望を感じさせるタイトルの方が良かったのではないだろうか。
[DVD(邦画)] 9点(2015-04-05 16:41:51)
8.  パシフィック・リム 《ネタバレ》 
架空の設定を視覚化するという、ある意味本来のSF映画の王道をいく作品。ゴジラの時もそうだったが、日本の低予算のテレビ番組のプロットをハリウッドが本気出してリアリティを付加したらこうなりました、という感じ。トカゲっぽいkaijuはあまり戴けないデザインだったものの、イェーガーの質感や重量感、二人のパイロットが脳波を同期して操縦するアイデアやその操縦プロセスなど、男の子がマジでコーフンする細部の作り込みが楽しい作品。その趣旨でいえば、映画館で楽しむべき映画だった。元祖怪獣映画を世に送り出した日本に対するリスペクトも所々感じられ、日本人としては悪い気はしない映画ではある。
[DVD(吹替)] 6点(2014-01-15 21:49:44)
9.  パッチギ! 《ネタバレ》 
個人的に(自分が生まれた頃にあたる)昭和40年代の粗野でありながら活気あふれる日本の雰囲気が好きなのだが、本作は画面全体からこの昭和のエネルギーがしっかり伝わってきた。話自体は「壁」を乗り越えて恋が成就するという、よくある青春ラブストーリーなのだが、本作の場合「民族」という邦画ではあまり取り上げられなかった「壁」を題材にした点がユニークといえる。「パッチギ」とは朝鮮語で「突き抜ける、乗り越える」という意味もあるそうだが、まさしく本作は主人公がその民族の壁を突き抜け、乗り越えていく心の葛藤と変遷を「イムジン河」といった往時のフォークソングに乗せて印象的に描く構成がなかなか秀逸。全編を通しバイオレンスシーンが多いわりには、誰も憎めないユーモラスなキャラクター設定と基本的にハッピーエンドなので、不思議と明るく爽やかな余韻を残す。本作で語られる「歴史」そのものに違和感を感じる人もいると思うが、誤解や曲解そのものを糾弾することよりも、その影響を受けた人間の心情に思いを馳せることができれば、人と人の間に立ちふさがる様々な「壁」を「パッチギ」ることができるのではないか、というメッセージが鑑賞後の爽快感に繋がっているのだろう。加えて本作はキャスティングの良さも光っており、その意味でも見応えのある作品となっている。
[インターネット(字幕)] 7点(2013-07-22 00:00:05)
10.  バイオハザードV リトリビューション
前回までで耐性がついてきたせいか、このシリーズにストーリーとかドラマとかをもはや求めなくなってしまったためか、予想外に割り切って楽しめた。特に今回は、過去作のエッセンス(キャラクターや設定など)が含まれ、総集編ぽい作りだったことに加え、ステージごとの場面展開で、なんだかゲームの映像を見ている感覚で気軽に楽しめた。本作は少しでもゲーム版「バイオ」をかじったことのある人同士で「あっ!あれが出てきた!」などと盛り上がるような鑑賞の仕方が最も適していることに、やっと気づいた次第……。
[DVD(字幕)] 5点(2013-01-16 12:09:36)
11.  バトルシップ(2012) 《ネタバレ》 
見始めてすぐこの映画のノリには既視感があるなと感じていたら、やはり。先の「世界侵略:ロサンゼルス決戦」がアメリカ海兵隊バンザイ映画だったとするならば、これは図らずもアメリカ海軍バンザイな映画だった。米軍の敵役の設定としては、いくらやっつけても誰も嫌悪感を抱かない「エイリアン」をもってくるのが今のハリウッド流なのだろうか。そもそも題名が「戦艦」なだけあって、この映画の主役は実は「戦艦ミズーリ号」であり、古き良き時代の海軍戦を現代に蘇らせたかったということだろう。それだけに、レーダーに頼らない戦略戦や、戦艦同士?の至近距離からの撃ち合い等には迫力があった。テイラー・キッチュの海兵姿は往年のトップガンでのトム・クルーズを彷彿とさせるくらい格好良かったし、浅野忠信は意外に英語のセリフが多かったが、あまり感情を表に出さないステレオタイプの日本人艦長を好演している。日本人としては本作における日本の取り上げ方は決して嫌な感じはしないだろう。いろいろ書いたが、それらをふまえて割り切って劇場で迫力を楽しみながら鑑賞した方が良い作品だ。
[映画館(字幕)] 7点(2012-04-22 19:42:45)(良:2票)
12.  はやぶさ/HAYABUSA 《ネタバレ》 
宇宙科学分野のニュースに疎く「はやぶさ」の存在自体を帰還した時のフィーバーで初めて知ったような自分にとっては、本作は基本的なことの説明もうまく盛り込んであり勉強になった。その意味ではドキュメンタリーチックになりがちなところを、竹内結子演じる水沢という架空の人物の成長ストーリーを絡ませることで、飽きずに観ることができた。宇宙科学オタクの描写としてはいささかステレオタイプではあったものの 、微妙な挙動の面白さなど、良く演じていたと思う。はやぶさの擬人化については賛否あるが、大気圏突入前に地球の姿を見せてあげるシーン等は素直に感動できた。日本の科学技術の素晴らしさと、「失敗という成果(だったと思う)」という考え方に勇気をもらえた作品だった。
[DVD(邦画)] 6点(2012-03-24 10:17:53)
13.  パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT 《ネタバレ》 
本家の方は観ていないが、主観映像と固定カメラを取り入れたプライベート映像的なつくりは、眼前で起こっていることを疑似体験しやすく、意外に結構見られた。 特殊効果や音楽がなくても、いや、余計なものがない方が、怖い。特に「骨折歩き」はトラウマになりそうだ。静かな環境で一人で観たら、より一層怖いだろう。が、こういうのは好きではないので、この点数で。 
[DVD(邦画)] 5点(2011-03-14 12:03:10)
14.  ハナミズキ 《ネタバレ》 
道東在住者としては、道東を舞台にしてくれたことで評価はどうしても甘くなってしまう。  若干「北海道」や「東京」「NY」を強調した画づくりが鼻についたが、ご愛敬か。 ただ、北海道弁については、地元人としてはつっこみどころ満載で、そういう楽しみ方もある映画だった。  登場人物の誰も不幸にすることなく(北見の死もある意味で本望だったろうし)、ラストの奇跡へ話をつなげていることも含め、ストーリーについては、ラブファンタジーと割り切って観るべきだろう。  「百年続く恋」はないかもしれないが、生涯忘れない「誰かへの思い」はあってもおかしくないだろう。  多くの人が胸に大切にしまってある、純粋で、ほろ苦くも甘酸っぱい風景を思い出させてくれる作品である。  
[DVD(邦画)] 6点(2011-03-14 09:47:38)
15.  バイオハザードIV アフターライフ
初期のゲームのファンであり、1作目から全て観ているが、だんだん面白くなくなってきているのが悲しい。監督が「バイオ」を今はやりの3Dでやってみたかった、みたいな観客本位というより製作者本位の姿勢を強く感じる。まるでミラ・ジョヴォビッチのPVのようだ。地球がこんなに退廃しても地下で野望を企み続けるアンブレラ社の目的もなんだかもう必然性を感じないし、別な方も書いているとおり、かつては人間だったアンデットという存在がもつ「悲しみ」はとうに消え去り、単なるモンスター軍団と戦う美女のスタイリッシュな映像集になっている。ジエンナ・ギロリーの登場にはハッとさせられたが、次回を観させようという終わり方も、もうい加減にしてほしい。
[DVD(字幕)] 4点(2011-01-01 14:39:16)(良:2票)
16.  バトル・ロワイアル
原作未読。ビートたけしはじめ、キャストは豪華だが、奇想天外な設定が活かされていなく残念。久しぶりに東映映画を観たが、生徒が死亡したときのテロップなどは必要なんだろうけれど、画作りが古くさく感じた。奇想天外設定モノでは「イキガミ」の方が設定を活かしていたと思う。BR法がどうしてできたのか。世の中でどのように受け止められているのか。生徒の家族はどう思っているのか等が抜け落ちているので、ガキどもの無人島でのリアルな殺人ゲームにしか見えない。(もっとも死に方も深作やくざ映画の域を出ていず今の時代では陳腐この上ない)違う監督が撮れば、もう少しましだったのかも…と悔やまれる作品。
[DVD(邦画)] 4点(2010-10-26 10:27:48)
17.  ハート・ロッカー 《ネタバレ》 
アカデミー賞を前提に観ると、皆さんどうしてもハードルが上がりますね。個人的にはイラク戦争ものとしては初めてだったので、あそこで実際どんな光景が繰り広げられていたのか、テレビでも流さない実態を知るには、こういう映画を見るしかない訳で、そういう意味では新鮮でもあり、イマジネーションをかき立てるには十分なリアリティーを持った作品だった。爆弾処理班という題材性も秀逸。言葉が通じない、何を考えているのかわからない市民の中で、市民と見分けのつかないテロリスト達と戦う恐怖はあのベトナム戦争を彷彿とさせたし、特にスナイパーとの銃撃戦では、弾倉の銃弾にこびりついた血を洗う場面や戦闘に集中するあまり唇が乾いているところなど、およそ実戦に参加しなければわからないシチュエーションをよく撮っている。作品の深い精神性はよく理解できなかったが、最後のスーパーマーケットでのシリアルのカットは、いつまでも胸に残るインパクトがあった。究極の地獄と究極の平穏との対比を象徴する印象的なカットだと受け止めた。
[DVD(字幕)] 7点(2010-10-12 12:26:39)(良:1票)
18.  バブルへGO!! タイムマシンはドラム式
タイムマシンという装置は、どう転んでも冒険活劇を生み出す装置として、便利なものである。本作もこのタイムマシンの特性を存分に活用した多数のネタが仕込まれている構成になっており、無難に楽しいものになっている。特に1990年という中途半端な過去に戻るあたりの微妙な違和感はなんとも面白い。10年一昔というが、たった十数年の過去にこれほどの違和感があろうとは、時代も予想以上に早く進んでいるというところか。本作は一見バカバカしいSF冒険活劇でありながらも、バブルに浮かれていたあの時代を舞台に意外に大事なメッセージも含んでおり、予想外の佳作だった。広末や阿部寛もさることながら、ワキ役連中も皆いい味を出している。
[映画館(邦画)] 7点(2007-03-30 17:58:38)
19.  バンド・オブ・ブラザース<TVM> 《ネタバレ》 
テレビ用とは思えない(むしろ映画ではできない10話構成と)圧倒的なクオリティーで、第2次世界大戦の欧州戦線の実像にせまるドラマとして新しいアプローチがなされており、それはおおむね成功したといえるのではないか。特に一中隊が訓練から終戦まで転戦していく様を時系列で見せていくストーリーは新鮮だ。ドラマである以上、一兵士の視点(従ってこの作品にあっては米国側の視点)で戦争が描かれるのはむしろ当然であろう。想像するに当時は、今の時代のように大所高所にたって世界を俯瞰し、「戦争は良くない」と簡単に言えた時代ではなかったのではないだろうか。いやがおうにもどこかの国に属し、善悪を超えて、自分と愛する人を守るために戦うことを余儀なくされた時代ではなかったか。自分自身がもしあの時代に生きていたら、そして戦争の最前線に立ったとしたら、という想像力に、この作品は大きな示唆を与えてくれる。そして、だからこそ「戦争は(たとえいかなる理由があろうとも)二度を起こしてはならない」という確信を与えてくれるのだ。その意味でこの作品は秀逸である。併せて各巻の冒頭に納められている実際の空挺部隊員たちの語りは、雄弁にして余りある。この作品は細部まで手を抜かず作り上げた戦争ドラマの傑作と言えよう。余談だが、DVDを5.1CHのサラウンド環境で鑑賞すると、銃弾が回りを飛び交う音がリアルに再現され、本当に戦場にいるような臨場感(というか恐怖感)を実感できる。
[DVD(字幕)] 9点(2006-05-06 13:50:34)(良:1票)
20.  バイオハザードII アポカリプス 《ネタバレ》 
いやー、おもしろかった。感染(ゾンビ)の恐怖と格闘アクションに加え、アンブレラ社の陰謀がらみのサスペンスが底流に流れるという、映画のおもしろさてんこ盛りの出来といえば、誉めすぎかな。人間ドラマも少々あったし。(アリスが感染した自分を受け入れる苦悩のプロセス描写が大味だったが)あと、いいところで(わかっていても)音で驚かされた!たぶん、頭が何回か後ろに引いたのではないだろうか!おー、びっくり。サラウンド音の分離が素晴らしく、音響の良い映画館で観ると良い(特にリッカーの場面は秀逸!)。ミラのアクションカットが細切れなのは、なるべくスタントを使わず、高度なアクション(のように)を見せるとすれば、ああいう手法になるのかなと、わりかしポジティブに受け止められた。ジル・バレンタイン!素ばらしいキャスティングとそれに応える演技だった。ゲームの世界観から出てきたようなキャラに大喝采です。特に登場の仕方はカッコよかった。ラストは意外な展開になるところもグッド。私としては今年一番の娯楽作品です。<変更>冷静に考えると、少し誉めすぎでした。ジルに興奮しすぎていたかも・・です。1点下げます。
[映画館(字幕)] 7点(2004-09-19 22:28:03)(良:1票)
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