1. ハロルドとモード 少年は虹を渡る
《ネタバレ》 モードの腕に刻まれた数字について、作品の中で具体的に説明されることはありませんでしたが、非常に大きな意味を持っています。過去に地獄のような経験をし、生き延びたモードが最後に、死に取り憑かれた少年に自らの死を持って生きることの重要さを教える姿に深く感銘を受けました。 全体的にユーモラスで洒落た作りになっていますが、中味のある良い映画でした。キャット・スティーブンスの音楽も非常に良かったです。 [映画館(字幕)] 7点(2011-11-22 00:21:49)(良:2票) |
2. ハーツ・アンド・マインズ/ベトナム戦争の真実
《ネタバレ》 ベトナム戦争がまだ終わってない段階でこのような作品が作られていたとは驚きです。アメリカの東洋人蔑視がベトナムでの残虐行為に現れていること、政府が愛国心を煽るように国民を巧みに騙しながら戦争を続けたことがしっかりと描かれています。 そして何よりも戦場の生の姿がしっかりとフィルムに収められていて非常に興味深かったです。戦争という破壊活動そのものが映像として我々に提示されている本当に貴重な記録だと思います。 まあ、これを観たら確かに反戦運動は盛り上がると思いますね。ようするに欺瞞に満ちた大義名分の下で、兵士たちが「国のために」遠いアジアで不毛な殺し合いをさせられている訳ですから。 戦争というものは格好良いものでもなんでもないことを改めて思い知らせてくれる作品でした。 [DVD(字幕)] 8点(2011-04-17 15:57:07) |
3. パーマネント・ブルー 真夏の恋
《ネタバレ》 とにかく切ない青春映画でしたね。取り返しのつかない罪を犯した「大人」の女性と、目の前しか見えない「子供」の少年のアンバランスな恋愛が、四国の美しい風景と共にほろ苦く描かれています。 秋吉久美子と佐藤祐介のコンビが良かったのはもちろんのこと、父親役の岡田英次の存在感も印象的でした。 [映画館(邦画)] 8点(2010-02-14 21:52:29) |
4. 橋のない川 第二部
《ネタバレ》 米騒動までの展開は面白かったんですが、その後から水平社設立のラストまでが急にとってつけたような雑な感じになってしまい、全体としては残念ながら出来が良いとは言えない作品となってしまっています。 ただ、前作に引続きどのような差別があったのかということと、教科書の数行の説明程度の理解しかなかった「米騒動」がどのようなものであったのかを知ることができ、非常に勉強にはなりました。 しかしまあ、北林谷栄と伊藤雄之助の圧倒的な存在感は本当に凄いとしか言いようがありませんね・・・・・。 [DVD(邦画)] 7点(2008-02-29 18:17:40) |
5. 裸でだっこ
《ネタバレ》 何というか、若者の身勝手な「夢」とやらを嘲笑うかのような、シュールな作品(ちょっと良く言い過ぎかも)でしたね。まあ、金で買える夢なんて空しいだけだということなんでしょうかね?しかし、あのインチキ画家の家でのSF的(笑)なシーンは面白かったですね。 [地上波(邦画)] 5点(2007-09-16 20:36:50) |
6. 万事快調
《ネタバレ》 ゴダールの映像センスの素晴らしさを堪能できる作品でした。何というかデザインセンスが抜群でしたね(ポスターにして貼っておきたいシーンがたくさんありました)。音楽もCM撮影シーンでかかる曲が結構頭に残りました。 内容は非常に政治的で、ちょっと時代を感じさせるものになっていますが、映像作品としては今見ても斬新で格好良いですね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-08-02 19:02:55) |